史上最悪の原発事故フクシマの汚染度はチェルノブイリの最悪な場合 1万2000倍!

http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/296.html

「フクイチ」放出の放射能総量は、最悪で「チェルノブリ」の「1万2000倍」に達する。水素爆発ではない。多重臨界核爆発だ。
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/296.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2017 年 1 月 15 日 07:09:46: KqrEdYmDwf7cM gsSC8YKzgqKBaYKigWo
 
 

https://twitter.com/tokaiama/status/820007950135590912
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2017/01/up-to-12000-tim.html#more
 「フクイチ」放出の放射能総量は、最悪で「チェルノブリ」の「1万2000倍( Up To 12,000 Times Worse )」に達する。水素爆発ではない。多重臨界核爆発だ。メルトアウトだ」

―― ドイツの原子力専門家、Holger Strohm 博士が国際社会に警告 
★ 「チェルノブイリ」の、なんと、1万2000倍もの放射能が環境に放出された恐れがある……とは! 

http://www.agreenroadjournal.com/2013/08/dr-holger-strohm-fukushima-radiation.html
(google自動翻訳)

2016/5/18
博士ホルガーStrohm - 福島総放射リリースアップチェルノブイリより12,000倍悪くなりには、それはこれを引き起こすだけで無害水素爆発ではなかったが、複数の臨界爆発、メルトアウト

ドイツのビデオ; https://www.youtube.com/watch?v=BZCLRZTxNPg 31分。

英語のビデオ; http://www.youtube.com/watch?v=zZL7FM_zLgM

80以上の本を出版しており、行政官庁にされているDR HOLGER STROHM、原子力EXPERTについて

原子力の専門家博士ホルガーStrohmが書かれており、80以上の本を出版しています。彼はまた、政治家となっています。彼は、原子力は人類が今までに発見した最も危険な技術であると述べています。どうして?
http://de.wikipedia.org/wiki/Holger_Strohm

VIDEO OF非常に粗いTRANSCRIPT

このビデオ(非常に粗い翻訳)に彼はあっても、ドイツのマスメディアは、ちょうど米国のように、すぐに原子力発電の評論家であることをあえて誰を攻撃したり、言うことを企業に優しいタイプ、の完全であるかについて非常に詳細に入ります福島について否定は何も。彼らは恐怖の商人または悪化として批評家にラベルを付けます。

マスメディアはこの核専門家にインタビューを拒否します。国民はこの文句、彼らは空気に彼をインタビューし、取得することを示唆しているとき、彼らは拒否し、事故が報告する何も、終わり、と「古いニュース」で行われているため、彼は、空気に属していないと言う、従っ彼らに。

博士Strohm福島は12,000回チェルノブイリと比較して、原子炉と使用済燃料プールの内部に含まれる放射を、持っていることを報告しています。多くまたはこの放射線のほとんどは、最終的に解放されるか、すでにそれをすべての大陸とすべての人々に影響を与える世界的な原子力メガの大惨事、作り、環境に放出されています。

彼は、このような原子炉の第3位でプルトニウム存在の1トン以上のように福島での様々な原子炉の危険性について詳しく説明します。彼は福島での臨界反応が衰えることなく継続することを言います。

どのように水素ガスの爆発は、2-被害の極端な金額起因することができなかったのはなぜ4福島大地でメーター、または6-13足太い鉄筋補強壁を
http://agreenroad.blogspot.com/2016/05/how-and-why-hydrogen-explosions-could.html

彼は何百万人もの人々が苦しみ、様々な種類の癌で死亡するとしています。日本の巨大な分野は、将来への無数の世代のために住めないだろう。

彼は何も来ている福島の犠牲者の数百万人のために行うことはできませんと言います。医療や政府機関はこれを知っているし、すべてが正常であることをふり、福島の周りに住むために戻って人々を送りました。

彼は東京が高放射線で汚染されているかについて語ったが、それを30万人を移動したり、それらを避難することは不可能であるため、政府や原子力産業は、この秘密のすべてを保持しているため。

福島メガ原子力災害周り最悪のシナリオは、Vsが最良のシナリオは、原子力産業によって提示された
http://agreenroad.blogspot.com/2015/10/worst-case-scenario-around-fukushima.html

東京; これは、訪問またはに住んで安全ですか?@AGreenRoad経由で
http://agreenroad.blogspot.com/2012/03/tokyo-is-it-safe-to-visit-or-live-in.html

クレジット/ソース。存続日本映画

政府が行うことができた最高のは、はるか遠くに、放射能汚染が非常に少ない場合には、日本の資本を移動し、多くの少数の人々とどこか、最初からやり直すために計画を作ることです。(東京都30万人が原子力日のエネルギーの神々に犠牲にされてきた。日本の原子力マフィアが本当に人々を犠牲にする方法アステカを示しています。)

しばらくの間、ドイツの原子力当局やマスコミの専門家は、彼らはロボットや消防スプレートラック上で送信することにより、福島県「保存」か自慢しました。これのどれも働いていないので、このプロ核プロパガンダは、もう聞こえません。

放射線は、それがチェルノブイリにあったよりも1000倍悪化しているため、ロボットはALL、死亡しました。火災スプレートラックは動作しませんでした、そしてオープン使用済燃料タンクに行きませんでした放射性の水は、太平洋でさらに悪化放射性混乱を作成し、海に逃げました。

本当の真実は、福島県が百万年にわたって高い放射性となり、それがこの時間のために守られて、監視しなければならないことです。原子力専門家はドイツが離れすぎて福島からであり、したがって、ドイツ人に影響がないことを言います。これは、世界中の福島放射線円として、嘘です、何もこれを停止するために行うことはできません。誰もがこの放射線を吸収します。

プルトニウムは福島にあり、それは世界一周小さな粒子としてリリースされています。これらは、酔って吸入し、食べることができます。プルトニウムはあっても、測定または見ることができない最小のナノ粒子の用量で非常に危険です。博士Goffmann、非常に尊敬の専門家は、すべての人々の間で均等に分散している場合、プルトニウムの1キロは、地球上のすべての人を殺すのに十分だろうと述べています。この放射性物質は、数十年、数千のための致命的な危険です。

福島ではプルトニウムナノ粒子ダスト解放されたの400-1000ポンドどのように危険ですか?グリーンロードを経由
http://agreenroad.blogspot.com/2012/03/how-dangerous-is-400-600-pounds-of.html

EU委員会は、福島の放射線が無害であると言います。ばかげてる。福島の放射線は、米国、ドイツに達しています。ドイツ(および米国)では、人々が病気になり、福島の放射線で死亡します。チェルノブイリ後、500ベクレル/ kgを合法的に食品や飲料水に、「安全」として許可することができ設立した新高い「最大」量は、ありました。

チェルノブイリの前に、許可された最大値は、こののごく一部でした。福島の後、許可された量は、任意の公聴会やメディア発表せず、彼らの政府機関により、EPAによって米国で、日本の両方で、膨大な量に育てられました。なぜこれが許可されていますか?

原子力ロビーはうそをつくと国民を欺くために許可されています。彼らは、メディアや政治家を制御することが許されてきました。彼らはNO PUBLIC INPUTで、健康と福祉のニュースだけでなく、食べ物や飲み物に加えて、環境で許容される放射線の量を制御することが許されてきました。

限り、原子力産業は、公共政策、衛生基準や放射線を設定することができますように、公共の人々が苦しみ、世界的に大量虐殺の方法で死ぬだろう、にさらされることを許可されていること量。原子力産業が促進嘘は、低線量の放射線は害はありませんということです。

詐欺のアート:Nuclearists、ウラン兵器と詐欺科学のカルト; グリーンロード経由で
http://agreenroad.blogspot.com/2012/03/primer-in-art-of-deception-cult-of.html

多くの博士号のは、原子力産業は、ヒトラーと彼はユダヤ人で担当した大量虐殺よりも、このようなチェルノブイリや福島原因として原子力事故、ことを死亡や病気の数の点で劣っていると言っています。少なくとも彼と一緒に、全世界が立ち上がって、彼の狂気に抵抗しました。

IAEA、WHO、NRCとその他; 詐欺のウェブ?グリーンロード経由で
http://agreenroad.blogspot.com/2012/05/iaea-who-and-others-web-of-deception.html

原子力産業が担当する腐敗とその結果としての死は歴史的に最悪の大量虐殺のマニアックよりもはるかに悪いです。この業界による死亡や病気はまだ胎児の数え切れないほどの世代に未来に何百万年もの間に移動します。

我々は、すべての怠慢、拒否および回避のために、この大虐殺に関与しています。私たちはスターリンやヒトラーは世界を引き継ぐためにしようとしたときに何もしなかった人たちと全く同じで、座って、このすべてが起こることを許可している場合我々は、すべての無数の将来の世代の死亡の原因です。

グリーンロード経由で、ヒトの体内で劣化ウランの影響、
http://agreenroad.blogspot.com/2012/03/depleted-uranium-effects-in-human-body.html

私たちはこれを停止するために何もしない場合、私たちは原子力産業としてのこれらの死のような責任があります。司法制度は、この非常に明確に述べています。殺人の目撃者でありながら、何もしない人たちは共犯として、同じ犯罪を犯しています。警察は目撃者に、これは非常に明確にします。私たちは、人類に対するこの犯罪へのすべての証人です。我々は、すべての原子力産業によって作られた電気を使用しています。


彼らは東京で見つかった何を求めます。直接的な証拠とデータ

PinkClouds 2016年5月14日 はい。http://enenews.com/200-trillion-bqkg-fuel-rod-materials-found-tokyo-material-spread-globally-major-part-worst-fukushima-plume-persists-long-time-environment-living-生物-再考-健康影響-写真

私たちは、最初の放射性プルームがMRIでFDNPP事故から到着した3月14-15、2011、中に収集されたHVフィルタサンプルから球状のCs-ベアリング粒子(CS-ボール)を発見しました[気象研究所]だけでなく、大学。筑波、日本。[...]実験は、セシウムボールが3月14-15福島プルームで大部分を占めていたことを示しました。

私たちは170キロ南西FNPPの...エアロゾル試料を採取し

http://enenews.com/gundersen-video-confirms-worst-fears-scientist-reactor-core-materials-found-almost-500-km-fukushima-plant-40000000000000000000- bqkgトラベル-非常-非常に有意-距離ホット粒子は、酔って

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10129458645


『福島原発のセシウム放出量、チェルノブイリの1.8倍! 米政府発表』2014.5.22. ...

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知恵コレ

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blue_train22さん

2014/5/2218:55:08

『福島原発のセシウム放出量、チェルノブイリの1.8倍! 米政府発表』2014.5.22.
「この値は人類が今まで爆発させた原爆や水爆を全て足した数よりも桁違いに多い」



日本は、人類史上かつてない桁違いに大きな地球環境破壊を起こしてしまった!?


しかし、科学的な原因究明も、責任追及も、仕組みの構造改革も、対策もほとんど何もないまま、再稼働が行われようとしている。
原因もわからず、想定外の地震/津波は想定されず、免振重要棟もなく、実行可能な避難計画も策定できていない。
全電源喪失からメルトダウン開始までの対策猶予時間は2時間しかない。
日本列島では、千年ぶりに地震活動が活発化している。

次の原発事故が発生する危険性は極めて高いのでは?



・・・

『福島原発事故で排出したセシウム量、チェルノブイリ超え 米政府当局が発表 福島18.1京ベクレル、チェルノブイリ10.5京ベクレル』(真実を探るブログ)5月 22nd, 2014

「アメリカ政府が福島第一原発に関する重要な調査結果を発表しました。海外メディアの報道記事によると、アメリカ政府が福島原発事故で発生したセシウム放出量を計算してみたところ、チェルノブイリ原発事故の1.8倍に匹敵する値だったことが判明したとのことです。

また、アメリカ政府は「北太平洋の汚染は少ない」としながらも、「太平洋全体が福島原発事故で発生した放射能に汚染された」とも指摘しました。この値は人類が今まで爆発させた原爆や水爆を全て足した数よりも桁違いに多く、アメリカ政府は「人間を含めた地球上の生物に悪影響を与えるかもしれない」と報告しています。

当ブログでは前から欧州の福島原発事故測定値やオーストラリアの予測値を紹介していましたが、やっぱり、福島原発事故はチェルノブイリ事故を遥かに凌駕していました。アメリカの発表はセシウムだけの値なので、これにストロンチウム等の核種も含めれば、更に途方も無いほどの値になります。

東日本というよりも、太平洋全域に関わるような大問題であり、私達は今以上に福島原発事故の脅威と真剣に向き合う必要があると言えるでしょう。少なくとも、「食べて応援」とか言っている場合じゃあないです。

☆Gov’t: Fukushima released up to 181 Quadrillion Bq of cesium, Chernobyl was 105 Quadrillion — Radioactive material to flow from Japan “for years to come” — Fukushima radionuclides have now spread “throughout N. Pacific”」



・・・

◆甲状腺がんの発症率は、福島はすでにチェルノブイリの10倍以上!
もしベラルーシの患者数が1万人なら、日本の患者数は少なくとも11万人以上になる、、。

『子どもの甲状腺がん50人=前回比17人増加-福島県』2014/05/19

・ベラルーシ;
事故後経過年数=4年
10万人当たりの甲状腺がん患者数=1.5人

・福島;
事故後経過年数=3年
10万人当たりの甲状腺がん患者数=16.9人



・・・

◆『大飯原発運転差し止め!「250キロ圏の人格権侵害」指摘!』2014.5.21

福井地裁は、関電に対して、「確たる根拠のない楽観的な見通しのもとに成り立ち得る脆弱なもの」と厳しく批判した。
これまでの同種訴訟の判断と異なり、「地震大国日本で現実的で切迫した危険」があるとし、事故が起きれば半径250キロ圏内の住民の人格権が侵害されると認定した。



・・・

◆原発事故のすさまじい危険性
・福島第一原発事故は、水素爆発により広島原爆の数千倍の放射性物質が関東/東北の全域にばら撒かれた。
・しかし、水蒸気爆発までには至らなかった。政府は当初その想定すなわち首都圏3000万人の避難も考えた。
・もし、溶融核燃料が格納容器のコンクリートの床を突き抜け、地下深く沈降し、地下水脈に触れた場合、水素爆発ではなく水蒸気爆発が起きる。その時は、日本全土を含む北半球のあるエリアが高濃度に放射能汚染され死のエリアになる。
・4号機の核燃料プールが倒壊した場合、ほぼ確実にこの水蒸気爆発が起きる。


◆若狭湾には、14基の原発ともんじゅが集中している。どれか1つでも過酷事故に至り、放射能が強くて人が近づけなくなった場合、これらすべてがメルトダウンにいたるだろう。


◆全電源喪失からメルトダウン開始までは2時間。対策のための冷却作業開始は2時間以内に行わなければならない。
・大飯原発に行く道は1つ。もし土砂崩れでふさがれたら対策車両は入れない。
・若狭湾に40m遡上高さの津波が襲ったという伝承が、波せき地蔵堂に残されている。日本海の海底断層が動く可能性がある。



・・・

◆原発ゼロでも、全国で電力はあり余っている。

最も高い燃料費を使う設備の設備利用率はすでに大きく減少。(2013.12.)
・原発(4800万kW)=0%(ものすごく高い。MOX燃料は石油の何倍も高い)
・揚水発電(2600万kW)=0.9%(すごく高い。石油の何倍も高い)
・石油火力(4600万kW)=30%(化石燃料で最も高い)

これらは、ほとんどが休止中。
全て廃止すべき巨大な無駄な設備。もし原発を稼働しなければ早晩廃止できる。







補足※



◆セシウム134(90 PBq)と137(91 PBq)の合計が 181 PBq

「Researchers estimate up to 181 PBq of cesium has already been released during the Fukushima disaster (90 PBq of 134Cs + 91 PBq of 137Cs)

☆Report on the Fukushima Dai-ichi Nuclear Disaster and Radioactivity along the California Coast.
URL http://documents.coastal.ca.gov/reports/2014/5/F10b-5-2014.pdf






チェルノブイリ,メルトダウン,福島原発事故,ベラルーシ,水蒸気爆発,ニッキョーソ,Figure 1

福島県 についての質問

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c20ck12さん

2014/5/2804:17:05

アメリカ政府が1.8倍と言う数値を出したとの事でありますが、私は極めて控え目の数値であり、実際のセシウムだけの放出量だけでも福島第一はチェルノブイリの100倍程度以上と聞き及んでおります。
そして、セシウムなど問題に成らない超猛毒核種のトリチウム、プルトニウム、ストロンチウム等々、更には甲状腺癌の発症の速さや多さを齎したと見ているテルル132が大量に放出・流出し続けており、真実は極めて不愉快であり、半年で【石棺処理】を完了させた旧ソ連の方が今の日本国政府の何億倍もマシであると思うのであります。
(1) 以上からそのチェルノブイリの1.8倍の放出と言うアメリカ政府の発表も低く見積り過ぎであり、2011年12月時点以前にアメリカ人の福島第一原発事故による放射性物質との因果関係の有る死亡者は14,000人にも上っており、それから2年半が経とうとしておりますが、この数値は何倍あるいは桁違いのモノに成っておると考えられるのであります。
福島第一原発からは、3年間も空と海からからアメリカへ放射性物質をプレゼントしており、アメリカで福島第一原発事故の放射性物質に由来する死亡者数は極めて多く成っている事は確実であり、日本国では東日本全域在住者を中心に3年間の自然人口減の少なくとも過半数は被曝死者と考えております。
訴訟社会のアメリカでは、遺族等が東電や日本国政府に対して損害賠償訴訟を起こすと考えられ、その因果関係はアメリカの裁判所は認めて莫大な金額の賠償を要求されると思うのであります。
(2) 何れにしましても、人類が有史以来浴びた放射性物質を合わせても、全く桁違いの数値に成る事は明白であり、日本国の自然人口減が年間20万人以上(人口減に転じた2005年から2009年までは数万人)の状況が続いており、発災後からの3年で70万人近くの人口が減った事に成り、この少なくとも東日本在住者の半数は福島第一原発事故による被曝死と考えており、20〜30万人程度が犠牲に成ったモノと私は推定しております。

http://onodekita.sblo.jp/article/84168626.html (小野俊一医師のブログ「院長の独り言」〜 「フクシマ以降、加速して減少する日本の人口」)

(3) そして、この報告書は極めて楽観的であり、実際に2011年3月15日には東京でさえヨウ素、テルル、セシウムのみでチェルノブイリの1,000倍程度の高線量を観測しており、【直ちに健康に影響は与えません】の枝野幸男の発言等より、これを無防備に大半の東日本在住者が吸い込んでおり、相次ぐ大物歌舞伎俳優や大物芸能人の若過ぎる癌や白血病、悪性リンパ腫、心臓疾患等による訃報は、福島第一原発事故の放出し続けている放射性物質と因果関係を認めざるを得ないのであります。
更に、東日本の各所でプルトニウムやストロンチウムを観測しており、未だに海洋への流出をさせており、大気も安全とは言い切れないと考えております。
まさに東日本全域を放射性物質が多い尽くしており、環太平洋地域を汚染させ続けており、加害国の国民として福島第一原発事故に由来する脅威に真剣に向き合う事は当然であり、【食べて応援】など飛んでも無い事であり、被曝被害者の救済こそ行われるべきであります。
そして、原発推進政策を続けた自由民主党等の原発推進政党、経済産業省、既存電力会社等の政財官学暴似非右翼マスコミ等から構築されている【原発マヒィア】の首魁どもは国際刑事裁判所に置いて【集団殺害犯罪・人道に対する犯罪】等の罪状で裁かれるべきと思うのであります。
ただし、最高刑が終身刑であり、原発事故犯罪人は最高刑が死刑を適用出来る日本国で裁かなければ納得出来るモノでは無いとも思うのであります。
(4) 福島第一原発事故では3号機の核爆発により大量のプルトニウムやストロンチウムが放出されており、溶融燃料もメルトスルーしており地下水脈に触れ続けて地下汚染水を生成し続けているのであります。水蒸気爆発が無かったとの見解には同意しかねるモノであり、以下の水蒸気爆発映像が在り、そのために東京等でチェルノブイリの1,000倍程度の高線量を計測したモノと既述の様に考えております。

http://m.youtube.com/watch?v=AwwdYbpLOio (福島第一原発水蒸気爆発)

(5) 全電源喪失からメルトダウン開始までには2時間しか無く、250km圏内の住民を全て避難させる事は不可能であり、30km圏内でさえも困難と言われており、第二の原発事故を発生させ無いためには【原発即時廃止】以外に無いと思うのであります。
若狭湾の【原発銀座】は14基+「もんじゅ」が林立しており、過去の巨大地震や巨大津波の発生も確認されており、海底断層と原発敷地内を走り回っている活断層が連動して動く可能性も大きく、1基でも重大事故を起こせば玉突き的に原発事故の多発さえ考えられ、複数の原発でメルトダウンして水蒸気爆発や核爆発を起こせば、手の付け様が無く、日本国と日本民族は滅亡すると共に、地球規模で放射能汚染を拡大して人類の滅亡さえ考えられるのであります。
(6) 原発と揚水は既に廃止状態で在り、此れを持続するだけで良く、人類の滅亡さえ考えられる【悪魔の大量殺戮・利権製造発電装置】は、【原発への死刑判決】も出た事でありますから後始末を行うのみであり、安全な廃炉と放射性廃棄物の最終処分を進めるべきであり、【石棺廃炉】と「乾式キャスク」への移動の短期集中的完了→【中間貯蔵施設】への搬入・厳重管理→【宇宙投機】に今こそ真剣に取組むべきと思うのであります。
環境性から石油火力や老朽火力、旧式石炭火力も廃止して、GTCC等の先端(ガス)火力へリプレースし、再生可能エネルギーを増強し、水素エネルギーの本格的普及を行う事で、よりクリーンで安いエネルギーの恩恵を受けると共に、【電力の完全自由化】により電力料金は劇的に下落し、次世代産業も育成されるために、莫大な雇用の創出が確実であり、日本国経済の持続的成長を可能とするのであり、原発は経済の観点からも即時廃止すべきと痛感するモノであります。

http://ameblo.jp/64152966/entry-11352648651.html


福島は広島型原爆4,023倍、チェルノブイリの4倍の放射能を放出と東電が発表

2012-09-12 07:54:13

テーマ:
ブログ

福島は広島型原爆4,023倍、

チェルノブイリの4倍の放射能を放出と東電が発表




http://www.examiner.com/article/fukushima-cesium-equals-4-023-hiroshima-bombs

この事実は日本語では発表されない ↑


Satoko Kato · Musashino University


福島は広島型原爆4,023倍、
チェルノブイリの4倍の放射能を放出した、
と東電が正確に発表したらしいが、
なぜか英語での発表で日本語では発表されていない。
ニュースにもなっていない。

確か国の発表では
福島よりもチェルノブイリのほうが多くの放射性物質を放出していて、
福島は広島型原爆の170発分と言っていたと思うけど、
全然違う!




わんわん
管理人

これは酷い、あまりにも酷い話です。
日本国内では、全く報道されていません。
日本国民を殺そうと考えているとしか思えない。

世界に対しては、どんなウソも直ぐにバレルので、
本当の事実を止む無く公表した訳ですが、
日本国民は、どんなウソでも簡単に信じるから、
適当なウソで誤魔化して来たという事になります。


やはり、あの噂の話は本当だったんですね。

━─━─━─━─━─

原発・放射能に関する、『ある噂』

http://ameblo.jp/64152966/entry-10992788405.html


ある知人が、最近、親戚に言われたと今、電話がきた。

親戚は国会の事務局に長年いる人。

「今の政府の言う事を信用するな。

数値は本当じゃない。

都内でも十五歳以下の生存は保障しない。

海外か遠くに逃げろ。静岡くらいまでは危ない」


元総理とも懇意にしている親戚の話に、

僕の知人は困惑していました。


━─━─━─━─━─


日本国内の原発放射能の専門家たちが、今後、数十年の
被曝による影響を試算して、数千万人の日本国民が、
その影響を受け、数百万人の人が何等かの病気を発症し、
数十万人から数百万人の人が、これからの数十年の間に
ガンを発症し、その内の何割かの人が死に到ると予想しています。

しかし、これはあくまでも、政府・東電の発表したものを元に
予測している訳で、話がまるで違って来ました。
これは、本当に恐ろしい話です、皆さん。

思えば、去年の311の大地震からなる福島原発の幾多の
爆発からなる放射能放出の時からそうでした。
放射能雲拡散シミュレ-ションを国内で報道しませんでした。

信じられますか、皆さん!
こんな国が、一体、世界のどこにあるでしょうか!
(IAEAからの要請で、仕方なく2週間ほど流れましたが)

政府もマスコミも同罪です。
政府・マスコミの流すものは、ほとんど信用出来ない事が、
はっきりとして来ました。

更に言えば、福島県の人たちは、更に酷い情報統制下に
置かれている上に、安全デマを御用学者によって垂れ流され
殺されようとしています。

こういった事を平気で行っている政府や自治体の話す事を
いまだに信じきっている市民の皆さんは、心の底から考え直した
ほうが良いです。
そうでないと、本当に殺されてしまいます。



下のグラフは、日本の四分の一の放射能を放出した
チェリノブイリ原発事故周辺諸国の人口動態グラフです。


チェリノブイリ累計数百万人死者の内、
低線量被爆死者数は一体どれだけ ! ?
http://ameblo.jp/64152966/entry-11069165216.html



$wantonのブログ




東海アマ管理人
@tokaiama 東海アマ管理人

チェルノブイリ事故による
ウクライナ国内だけの犠牲者が150万人と政府推計

ロシア・ベラルーシなど周辺諸国を合わせれば数百万人は
平均寿命グラフどおり

菅内閣はチェルノブイリ事故で死者が28名と公表
http://p.tl/mECW


ウクライナ政府は同事故で
150万人(大半が子供たち)死亡と公表
http://p.tl/4b5U



http://ameblo.jp/64152966/entry-10864409829.html


――


安保隆
AmboTakashi
安保隆 tokaiamaがリツイート


昨日のTVタックルでも桜井充議員が、年間20ミリにしたのは
1ミリだと住めなくなってしまうからからだとはっきり言いました。

つまり、1ミリにしてしまうと避難の対象に、つまり賠償金の対象に
なるということで、福島市、郡山市、二本松市を合わせると60万人
以上が対象に、さらに内部被ばくも合わせて1ミリにすると仙台も
対象になってしまうわけでそういったことから20ミリに決定したと
いう健康上の理由からではないということ。

このことを「子供の成長」標榜する学校にはわかってもらいたい


http://ameblo.jp/64152966/entry-10909709146.html


--------------------------------------------------------



ほとんど全てが
ウソだったんだね!

皆さん!


出来るだけ早く逃げて!



Akiane Kramarik41


http://labaq.com/archives/51712345.html

http://ameblo.jp/64152966/entry-12198599001.html


福島原発は、チェルノブイリのおよそ3倍の放射能を放出したと分析結果が出た!

2016-09-10 18:13:30

テーマ:
ブログ

福島原発は、チェルノブイリの
およそ3倍の放射能を放出したと分析結果が出た!




プロローグ

ここ最近、アクセス解析で私の過去記事が
大きな注目を集めていることが分かった。
その理由が、今日、判明しました。


2016年 8月19日
ヤフーニュースより

福島で被爆の元米兵、「アルミ箔を噛むような感じ」だった
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160819-00010000-socra-soci

<一部引用>

【ニュースソクラ編集長インタビュー】
トモダチ作戦被爆者支援を聞く 吉原毅城南信金前理事長

小泉純一郎元首相が中心になって東日本大震災の援助活動で被爆した
米軍元兵士を助ける「トモダチ作戦被害者支援基金」が7月に設立された。
どこからも支援を受けられずに苦しんでいる米軍兵士を放っておけないと
義援金を集めることにした。
小泉氏といっしょに基金立ち上げに動いた城南信用金庫の前理事長の
吉原毅相談役に聞いた。 (聞き手はニュースソクラ編集長、土屋直也)

――米軍が東日本大震災の際に救助してくれた「トモダチ作戦」は
よく覚えていますが、被爆していたなんて。

トモダチ作戦というのは、福島原発事故の直後に米海軍第七艦隊空母
ロナルド・レーガンを中心とした部隊が福島沖に向かった救助行動です。
津波にながされ海面に漂う人をヘリで救助し、船の上で救助を待つ人を助け、
沿岸地域で救助を待つ人達に支援物資を届けました。
本当に同盟国日本のために、純粋に人道的な気持ちから取り組んでくれた
軍人、軍属がいたのです。

その時に、原発が爆発し、大量のプルーム(高濃度放射性物質)がまき散らされた。
広島原爆の4000倍の物質が放出された
と、東電の海外サイトでは表明されています。

すごい数字ですが当然です。
原発というのは1日に3発の広島原爆を爆発させたのと同じだけの
放射性物質ができるのです。
年間なら1000発分です。それが4号機まであるわけですから。

――日本人では被爆被害はあまり聞かないのですが。

日本にとって幸運だったのは、爆発のときは西から東に風が吹いていて、
90数%の放射性物質は太平洋側に流れたことです。
ほんの一部が飯館村など北東に流れ、帰還困難地域になりました。
もし東から風が吹いていたら関東全域を含め、
東日本は壊滅したかもしれなかったのです。
そう講演などで話すとシーンとなりますね。

首相官邸は正確に事態を予想していて、
5000万人避難計画を立てていた
と、当時の補佐官から聞いています。


<引用終わり>
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2012年9月12日

福島は広島型原爆4,023倍、
チェルノブイリの4倍の放射能を放出と東電が発表
http://ameblo.jp/64152966/entry-11352648651.html


以上の記事の後、その当日、訂正・追加して記事にしています。



【訂正と追加説明】
チェルノブイリの4倍の放射能放出の昨日の記事
http://ameblo.jp/64152966/entry-11353333737.html



問題の記事の出典元は日本の新聞社、読売新聞と・朝日新聞。
広島原爆の4000倍の物質が放出されたというのは、
ほぼ間違いないと思われますが・・・

問題になっているのは、福島とチェルノブイリの比較です。

福島原発事故のCs137の値に、40を掛けたのが、ヨウ素換算値になる訳ですが、
何もかけていないチェルノブイリ事故のCs137の値と比較したのが間違いだったようです。


読売新聞

東京電力は、最終的な推定値は、ヨウ素131は40万テラベクレル、
セシウム137は36万テラベクレルとの結果に至った。


朝日新聞

セシウム137の量は福島事故は15000テラベクレルで、
チェルノブイリ原発事故の85000テラベクレルの約6分の1とされていた。


Nature

放射性物質の放出された総量に関して、natureでは既に
福島原発事故はチェルノブイリ事故を超えていると発表されていました。



チェルノブイリとの比較
(福島の正確な数値はたくさんあってわからないね)

チェルノブイリ

総放出ベクレル⇒ 1880万テラベクレル
キセノン133⇒ 650万テラベクレル
ヨウ素131⇒ 180万テラベクレル
セシウム⇒ 13万7千テラベクレル


福島

総放出ベクレル⇒ ???
キセノン133⇒ 1670万テラベクレル
ヨウ素131⇒ 63万テラベクレル
セシウム⇒ 5万7千テラベクレル


広島原爆

総放出ベクレル⇒ 89万テラベクレル
ヨウ素131⇒ 6万3千テラベクレル


キセノン133がチェルノブイリ以上にでているようだ。
キセノン133は体内に蓄積しないので内部被曝はしないようだが
当日、原発近くにいた人は強い外部被曝をしている可能性がある。



ウィキペディアより
過去の原子力事故・核兵器における キセノン133の放出量

福島第一原子力発電所事故⇒ 110×1017Bq⇒ 1600g

チェルノブイリ原子力発電所事故⇒ 65×1017Bq⇒ 940g

広島市への原子爆弾投下⇒ 1.4×1017Bq ⇒ 20g

ウィンズケール原子炉火災事故⇒ 1.2×1017Bq ⇒ 17g



大いなる疑惑

東電も保安院もセシウム137についての報告がされていますが、
セシウム134についての記述が見当たりません。
このあたりに、大いなる疑惑を感じざるを得ません。
いずれも合算値のみに終始しています。

セシウム137は、これだけですと報告すれば・・・
あぁ、そんなものなのかとなる訳ですが、
セシウム134を公表すると、発表が全てウソと分かってしまう為に、
秘密にされている可能性を強く疑います。


キセノン133⇒セシウム133⇒プラス中性子⇒セシウム134

セシウム134は、上述のキセノン133が燃料棒中でセシウム133に崩壊し、
その後、中性子を浴びることでできる。
セシウム134の半減期は2年で、よく話題に出るセシウム137の30年より短い。
セシウム134の個数はセシウム137よりも少ないはずだが、半減期が短い分、
原子核崩壊の頻度が高く、外部被ばくの放射線量は現在セシウム137を上回っている。


つまり、キセノン133 ≒ セシウム134 であることが分かる。

そこで、問題になって来るのが、

セシウム137 と セシウム134 の成分比率


毎日、セシウム風呂入ってる都民の身になって欲しい!
http://ameblo.jp/64152966/entry-12184607798.html

<一部引用>

管理人

Cs-134 と Cs-137の存在比率は

Cs-134 ÷ Cs-137 = 0.4 から 1.5 の範囲に入る。
チェルノブイリの場合、この比は 0.55 程度だった。

Cs-134 の半減期は2年。
Cs-137 の半減期は30年。


Cs-134 は、原子炉の稼動年数によって変化します。
あるいは、使用済み核燃料がどれくらいの期間使用されていたかを反映する。
原子炉の核燃料期間使用によって増える事になります。
Cs-137 は定量で、Cs-134 は、年数によって変化する訳です。

チェルノブイリ4号炉が竣工したのは1983年。
その4号炉が爆発したのが1986年。
およそ3年の期間です。

触発性低レベル核爆発した福島第一原発3号機は、1976年3月に商業運転を開始した。
現在はほぼ1年おきに定期検査があり、このときに燃料交換も行っています。
一度の燃料交換で全体の1/3を入れ替え、
新しい燃料は3年(3サイクル)使うことになります。

結論として、

チェルノブイリの概算比率は、福島第一原発にも
適用出来ると判断出来ます。


金町浄水場の蛇口水は
Cs-134 14.2Bq/kg ~ Cs-137 67.1Bq/kg

半減期から概算すると、Cs-134 は、2年で2分の一、4年で4分の一、
5年経ってますから、今のCs-134を5倍する必要があります。
Cs-134 14.2Bq/kg × 5 = 71Bq/kg となります。

チェルノブイリの例から概算しますと、Cs-134 は、
37Bq/kg 前後であるはずなのですが、実際には2倍になっています。

東京都、金町浄水場のCs-134とCs-137の存在比率が意味するものは、
つまり、2011年3月の原発事故後もずっと継続的に放射能汚染が
続いているという科学的根拠を示しています。
それ以外には考えられません。

金町浄水場の水道水に含まれる Cs-134 は、
その半分が、311由来のものであり、
残りの半分が、311からの5年間の間に福島第一原発から
放出されたものであると判断出来ます。

今日でも、福島第一原発由来の汚染が如何に深刻なものであるかを
如実に証明する科学的根拠が明らかとなりました。


<引用終わり>
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管理人

つまり、Cs-134 は、Cs-137 の55%であると理解して下さい。

キセノン133 ≒ セシウム134 でありますから、
東電や保安院の説明に整合性は感じられません。
Cs-134 が隠される理由は、真相を覆い隠す為と判断せざるを得ません。


キセノン133 の放出量

福島原発⇒ 1600g

チェルノブイリ⇒ 940g


結論として、福島原発は2011年の段階で、
最低、チェルノブイリの⇒1.5倍の放射能を放出している。

そして、それに加えて、2011年から2016年に渡って
どれくらいの放射能を放出したのかが問題になって来ます。

これもやはり、今現在、検出されたCs-134 と Cs-137の存在比率から
大まかな概算が可能です。

つまり、2011年から、この5年間の間に、2011年分と同等に近い
放射能が放出されたとする結論に到ります。

福島原発は、今現在においては・・・
チェルノブイリのおよそ3倍の放射能を放出したと結論が出ました。

福島原発は、チェルノブイリのおよそ3倍の放射能を放出したと分析します。









原発・放射能に関する、『ある噂』
http://ameblo.jp/64152966/entry-10992788405.html

ある知人が、最近、親戚に言われたと今、電話がきた。
親戚は国会の事務局に長年いる人。

「今の政府の言う事を信用するな。

数値は本当じゃない。

都内でも十五歳以下の生存は保障しない。

海外か遠くに逃げろ。静岡くらいまでは危ない」


元総理とも懇意にしている親戚の話に、

僕の知人は困惑していました。


<引用終わり>
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管理人

最後に、この記事を 東海アマさんに捧げます。
東海アマさんは、2011年の311以降から、
ずっと真相を語り続けて来ました。
にもかかわらず、工作員からデマ扱いされ続け、
正当な評価をされないまま、今現在に到ります。

この東海アマさんは、日本国民に対して、
極めて多大な貢献をしたと、私は確信しています。
かくいうこの私も、その東海アマさんのツイートを
どれだけ記事に採用させていただいたか分かりません。

今の私があるのは、東海アマさんのお陰です。
この場をお借りして、心よりの感謝の気持ちを捧げたいと思います。





amaちゃんだ @tokaiama
https://twitter.com/tokaiama

http://blog.livedoor.jp/sacredeconomics-jiji/archives/16159638.html



2017年01月16日|笑
「フクイチ」放出の放射能総量は、最悪で「チェルノブリ」の「1万2000倍」に達する。水素爆発ではない。多重臨界核爆発だ。
1万2000倍なら東京はもう壊滅しているはず。チト大げさじゃないの?
ま、本当なら人類滅亡だろうから、それもまたメデタイが。

http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/296.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2017 年 1 月 15 日 07:09:46: KqrEdYmDwf7cM gsSC8YKzgqKBaYKigWo

https://twitter.com/tokaiama/status/820007950135590912
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2017/01/up-to-12000-tim.html#more
 「フクイチ」放出の放射能総量は、最悪で「チェルノブリ」の「1万2000倍( Up To 12,000 Times Worse )」に達する。水素爆発ではない。多重臨界核爆発だ。メルトアウトだ」

―― ドイツの原子力専門家、Holger Strohm 博士が国際社会に警告 
★ 「チェルノブイリ」の、なんと、1万2000倍もの放射能が環境に放出された恐れがある……とは! 

http://www.agreenroadjournal.com/2013/08/dr-holger-strohm-fukushima-radiation.html
(google自動翻訳)

2016/5/18
博士ホルガーStrohm - 福島総放射リリースアップチェルノブイリより12,000倍悪くなりには、それはこれを引き起こすだけで無害水素爆発ではなかったが、複数の臨界爆発、メルトアウト

ドイツのビデオ; https://www.youtube.com/watch?v=BZCLRZTxNPg 31分。

英語のビデオ; http://www.youtube.com/watch?v=zZL7FM_zLgM

80以上の本を出版しており、行政官庁にされているDR HOLGER STROHM、原子力EXPERTについて

原子力の専門家博士ホルガーStrohmが書かれており、80以上の本を出版しています。彼はまた、政治家となっています。彼は、原子力は人類が今までに発見した最も危険な技術であると述べています。どうして?
http://de.wikipedia.org/wiki/Holger_Strohm

VIDEO OF非常に粗いTRANSCRIPT

このビデオ(非常に粗い翻訳)に彼はあっても、ドイツのマスメディアは、ちょうど米国のように、すぐに原子力発電の評論家であることをあえて誰を攻撃したり、言うことを企業に優しいタイプ、の完全であるかについて非常に詳細に入ります福島について否定は何も。彼らは恐怖の商人または悪化として批評家にラベルを付けます。

マスメディアはこの核専門家にインタビューを拒否します。国民はこの文句、彼らは空気に彼をインタビューし、取得することを示唆しているとき、彼らは拒否し、事故が報告する何も、終わり、と「古いニュース」で行われているため、彼は、空気に属していないと言う、従っ彼らに。

博士Strohm福島は12,000回チェルノブイリと比較して、原子炉と使用済燃料プールの内部に含まれる放射を、持っていることを報告しています。多くまたはこの放射線のほとんどは、最終的に解放されるか、すでにそれをすべての大陸とすべての人々に影響を与える世界的な原子力メガの大惨事、作り、環境に放出されています。

彼は、このような原子炉の第3位でプルトニウム存在の1トン以上のように福島での様々な原子炉の危険性について詳しく説明します。彼は福島での臨界反応が衰えることなく継続することを言います。

どのように水素ガスの爆発は、2-被害の極端な金額起因することができなかったのはなぜ4福島大地でメーター、または6-13足太い鉄筋補強壁を
http://agreenroad.blogspot.com/2016/05/how-and-why-hydrogen-explosions-could.html

彼は何百万人もの人々が苦しみ、様々な種類の癌で死亡するとしています。日本の巨大な分野は、将来への無数の世代のために住めないだろう。

彼は何も来ている福島の犠牲者の数百万人のために行うことはできませんと言います。医療や政府機関はこれを知っているし、すべてが正常であることをふり、福島の周りに住むために戻って人々を送りました。

彼は東京が高放射線で汚染されているかについて語ったが、それを30万人を移動したり、それらを避難することは不可能であるため、政府や原子力産業は、この秘密のすべてを保持しているため。

福島メガ原子力災害周り最悪のシナリオは、Vsが最良のシナリオは、原子力産業によって提示された
http://agreenroad.blogspot.com/2015/10/worst-case-scenario-around-fukushima.html

東京; これは、訪問またはに住んで安全ですか?@AGreenRoad経由で
http://agreenroad.blogspot.com/2012/03/tokyo-is-it-safe-to-visit-or-live-in.html

クレジット/ソース。存続日本映画

政府が行うことができた最高のは、はるか遠くに、放射能汚染が非常に少ない場合には、日本の資本を移動し、多くの少数の人々とどこか、最初からやり直すために計画を作ることです。(東京都30万人が原子力日のエネルギーの神々に犠牲にされてきた。日本の原子力マフィアが本当に人々を犠牲にする方法アステカを示しています。)

しばらくの間、ドイツの原子力当局やマスコミの専門家は、彼らはロボットや消防スプレートラック上で送信することにより、福島県「保存」か自慢しました。これのどれも働いていないので、このプロ核プロパガンダは、もう聞こえません。

放射線は、それがチェルノブイリにあったよりも1000倍悪化しているため、ロボットはALL、死亡しました。火災スプレートラックは動作しませんでした、そしてオープン使用済燃料タンクに行きませんでした放射性の水は、太平洋でさらに悪化放射性混乱を作成し、海に逃げました。

本当の真実は、福島県が百万年にわたって高い放射性となり、それがこの時間のために守られて、監視しなければならないことです。原子力専門家はドイツが離れすぎて福島からであり、したがって、ドイツ人に影響がないことを言います。これは、世界中の福島放射線円として、嘘です、何もこれを停止するために行うことはできません。誰もがこの放射線を吸収します。

プルトニウムは福島にあり、それは世界一周小さな粒子としてリリースされています。これらは、酔って吸入し、食べることができます。プルトニウムはあっても、測定または見ることができない最小のナノ粒子の用量で非常に危険です。博士Goffmann、非常に尊敬の専門家は、すべての人々の間で均等に分散している場合、プルトニウムの1キロは、地球上のすべての人を殺すのに十分だろうと述べています。この放射性物質は、数十年、数千のための致命的な危険です。

福島ではプルトニウムナノ粒子ダスト解放されたの400-1000ポンドどのように危険ですか?グリーンロードを経由
http://agreenroad.blogspot.com/2012/03/how-dangerous-is-400-600-pounds-of.html

EU委員会は、福島の放射線が無害であると言います。ばかげてる。福島の放射線は、米国、ドイツに達しています。ドイツ(および米国)では、人々が病気になり、福島の放射線で死亡します。チェルノブイリ後、500ベクレル/ kgを合法的に食品や飲料水に、「安全」として許可することができ設立した新高い「最大」量は、ありました。

チェルノブイリの前に、許可された最大値は、こののごく一部でした。福島の後、許可された量は、任意の公聴会やメディア発表せず、彼らの政府機関により、EPAによって米国で、日本の両方で、膨大な量に育てられました。なぜこれが許可されていますか?

原子力ロビーはうそをつくと国民を欺くために許可されています。彼らは、メディアや政治家を制御することが許されてきました。彼らはNO PUBLIC INPUTで、健康と福祉のニュースだけでなく、食べ物や飲み物に加えて、環境で許容される放射線の量を制御することが許されてきました。

限り、原子力産業は、公共政策、衛生基準や放射線を設定することができますように、公共の人々が苦しみ、世界的に大量虐殺の方法で死ぬだろう、にさらされることを許可されていること量。原子力産業が促進嘘は、低線量の放射線は害はありませんということです。

詐欺のアート:Nuclearists、ウラン兵器と詐欺科学のカルト; グリーンロード経由で
http://agreenroad.blogspot.com/2012/03/primer-in-art-of-deception-cult-of.html

多くの博士号のは、原子力産業は、ヒトラーと彼はユダヤ人で担当した大量虐殺よりも、このようなチェルノブイリや福島原因として原子力事故、ことを死亡や病気の数の点で劣っていると言っています。少なくとも彼と一緒に、全世界が立ち上がって、彼の狂気に抵抗しました。

IAEA、WHO、NRCとその他; 詐欺のウェブ?グリーンロード経由で
http://agreenroad.blogspot.com/2012/05/iaea-who-and-others-web-of-deception.html

原子力産業が担当する腐敗とその結果としての死は歴史的に最悪の大量虐殺のマニアックよりもはるかに悪いです。この業界による死亡や病気はまだ胎児の数え切れないほどの世代に未来に何百万年もの間に移動します。

我々は、すべての怠慢、拒否および回避のために、この大虐殺に関与しています。私たちはスターリンやヒトラーは世界を引き継ぐためにしようとしたときに何もしなかった人たちと全く同じで、座って、このすべてが起こることを許可している場合我々は、すべての無数の将来の世代の死亡の原因です。

グリーンロード経由で、ヒトの体内で劣化ウランの影響、
http://agreenroad.blogspot.com/2012/03/depleted-uranium-effects-in-human-body.html

私たちはこれを停止するために何もしない場合、私たちは原子力産業としてのこれらの死のような責任があります。司法制度は、この非常に明確に述べています。殺人の目撃者でありながら、何もしない人たちは共犯として、同じ犯罪を犯しています。警察は目撃者に、これは非常に明確にします。私たちは、人類に対するこの犯罪へのすべての証人です。我々は、すべての原子力産業によって作られた電気を使用しています。




彼らは東京で見つかった何を求めます。直接的な証拠とデータ

PinkClouds 2016年5月14日 はい。http://enenews.com/200-trillion-bqkg-fuel-rod-materials-found-tokyo-material-spread-globally-major-part-worst-fukushima-plume-persists-long-time-environment-living-生物-再考-健康影響-写真

私たちは、最初の放射性プルームがMRIでFDNPP事故から到着した3月14-15、2011、中に収集されたHVフィルタサンプルから球状のCs-ベアリング粒子(CS-ボール)を発見しました[気象研究所]だけでなく、大学。筑波、日本。[...]実験は、セシウムボールが3月14-15福島プルームで大部分を占めていたことを示しました。

私たちは170キロ南西FNPPの...エアロゾル試料を採取し

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1089290911161519&id=423070197783597&comment_tracking=%7B%22tn%22%3A%22O%22%7D



福島原発事故で放出された放射能の量を明らかにする会さんが写真3件を追加しました。
2016年8月21日 ·

【福島原発事故によるセシウム137放出量は、広島原爆の700~1000倍超】

放射性物質放出量は、初めにチェルノブイリの「30分の1」と報道され、その後、チェルノブイリの「1割」と報道されたため、福島原発事故はチェルノブイリよりずっと小さな事故だという印象を与えた。その後、じつは放出量はもっと多かったという発表がされたが、多くの市民はそのことを知らない。

<国内(東電、保安院、研究機関の発表>

◆放射性物質放出量はチェルノブイリの1割 37万~63万テラベクレル(2011/04/12 11:17 共同通信)

◆放出77万テラベクレルと修正 第1原発、推計の2倍強
(2011/06/06 21:50 共同通信)

◆原発事故の放出セシウム、原爆の168倍 保安院公表
(2011年8月27日0時28分 朝日新聞)
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201108260665.html
http://www.enecho.meti.go.jp/about/faq/009/pdf/45.pdf

◆セシウム放出4京ベクレル 従来推計の2倍 気象研
(2012年2月29日11時47分 朝日新聞)
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201202280824.html

◆大気放出は90万テラベクレル 原発事故の放射性物質  東電試算、事象ごと量も(2012年5月24日 共同通信)

◆ヨウ素131の大気中放出量の推計値はチェルノブイリの約3割
(2012年5月24日 東京電力発表)
東電は、福島原発事故によるヨウ素131の大気中放出量を500PBqとする独自の推計を公表した。チェルノブイリ(国連科学委員会の推計1760PBq)の約3割
http://blog.acsir.org/?eid=35

<海外の研究機関の重要な発表>

◆福島原発の放射性物質、チェルノブイリを下回る=オーストリアの研究所(2011年3月24日 ロイター)

オーストリア気象地球力学中央研究所は、福島第1原発の事故後3─4日間のヨウ素131の放出量は、チェルノブイリ原発の事故後10日間の放出量の約20%。セシウム137の放出量は、同約50%に達する可能性がある。
【セシウム137の放出量は、チェルノブイリの約50%】
http://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-20220820110324

★オーストリア気象地球力学中央研究所は、福島原発事故後3─4日間のヨウ素131の放出量はをチェルノブイリの約20%。セシウム137は、約50%としているが、東電が3月末までの放射性ヨウ素の大気中放出量をチェルノブイリの約3割と評価しているので、同じ比率で計算するとセシウム137は約75%になる。

◆放射性物質はどのくらい放出された?
(2011年10月27日号 Nature 478, 435-436)から抜粋

ノルウェーの研究チームにより、新たに福島第一原発事故で大気中に放出された放射性物質の総量が計算され、政府が6月に発表した推定放出量よりもずっと多いという報告があった。

政府が6月に発表した『原子力安全に関するIAEA閣僚会議に対する日本国政府の報告書 ―東京電力福島原子力発電所の事故について―』では、今回の事故により放出されたセシウム137は1.5×1016ベクレル(Bq)

ところが、Stohl らが原発事故の再現結果に基づいて推定した放出セシウム137の量は3.5×1016 Bqで、政府の見積もりの約2倍となった。

Stohl らのモデルの値は、チェルノブイリ事故での放出量の約1/2に相当する。さらに、Stohl らは、4号機の使用済み核燃料プールに貯蔵されていた核燃料が、莫大な量のセシウム137を放出していた可能性を指摘している。政府はこれまで、プールからは放射性物質はほとんど漏れ出していないと主張してきた。しかし、プールへの放水をきっかけに原発からのセシウム137の放出が激減したことが、はっきり示されている(図「原発事故の経過」参照)。つまり、もっと早い段階から4号機プールへの放水を行っていれば、放射性物質の放出をもっと抑制できたかもしれないのだ。

http://www.natureasia.com/…/earthquake/id/nature-news-102711
Nature原文 
http://www.nature.com/news/2011/111025/full/478435a.html
http://www.natureasia.com/…/earthquake/id/nature-news-102711

◆福島原発から海に流出したセシウム、2.71京ベクレル 仏調査
(2011年10月28日 11:03 AFP 発信地:パリ)から抜粋

フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は27日、福島第1原子力発電所の事故で3月21日から7月半ばまでに海に流出した放射性セシウム137の総量が2.71京ベクレル(京は兆の1万倍)だったとする報告書を発表した。
http://www.afpbb.com/articles/-/2837858?pid=8001194

◆福島事故による放射能放出量はチェルノブイリの2倍以上
ーー福島事故による放射性物質の放出量に関する最近の研究動向が示すもの
山田耕作 渡辺悦司(2014 年5月16日 市民と科学者の内部被曝問題研究会)
http://blog.acsir.org/?eid=29

*補論 1 福島原発事故によるヨウ素 131 放出量の推計について
――チェルノブイリの 1.5 倍に上る可能性 (2015年3月)から抜粋

2012年5月24日、東京電力は、福島原発事故によるヨウ素131の大気中放出量を500PBqとする独自の推計を公表した(「福島第一原子力発電所の事故における放射性物質の放出量の大気中への推定について」2012年5月24日、表1参照)注1。政府によるヨウ素131の大気中放出量の推計値は160PBqなので、東電推計はその3倍であり、チェルノブイリ(国連科学委員会の推計1760PBq)の約3割という数字である。
http://blog.acsir.org/?eid=35

◆福島第一原子力発電所事故における
放射性物質の大気中への放出量の推定について
(平成24年5月 東京電力株式会社)から抜粋

4 評価結果(*6ページ)4.1 放出量の評価結果
前章の方法を用いて評価した、2011 年 3 月中の大気中への放出量(放出時点での放射能量(Bq)の総和)は表 3 の通り。なお、評価期間は、平成 23 年 3 月 12 日から 3 月 31 日までとして、4 月以降の評価は、別紙 1 のとおり 3 月の総量に対し 1%未満であった。

表 3 評価結果(単位 PBq=1015Bq)
希ガス(0.5MeV 換算値)=約 500  I-131= 約 500 
Cs-134=約 10  Cs-137=約 10  INES 評価注1=約 900

(注1)INES(国際原子力指標尺度)評価は、放射能量をよう素換算した値。ここでは限られた核種でしか評価できていないため、I-131 と Cs-137 を使用して、事故の規模を評価した。Cs-137 のみ評価に加えている。
(例:約 500PBq+約 10PBq×40(換算係数)=約 900PBq)
http://www.tepco.co.jp/…/pr…/betu12_j/images/120524j0105.pdf

★東電によるヨウ素131大気中放出量の推計値でもチェルノブイリの約3割

*********

★福島原発事故によるセシウム137放出量は、広島原爆の700倍以上
日本政府が2011年8月に発表した1万5千テラベクレル(1.5京ベクレル)で広島原爆の168.5倍なので、Natureで発表された3万5千テラベクレル(3.5京ベクレル)は、広島原爆の約393倍。この数字は、大気中への放出量であり、フランス放射線防護原子力安全研究所が発表した4カ月間だけの海への流出2.71京(2万7千テラ)ベクレルを加えると約698倍。さらに2011年4月以降の大気中への放出と7月半ば以降の海への流出などを加えれば、広島原爆の何倍になるのだろうか。忘れてはならないのは、東電も政府もできるだけ過小評価をしようとすることである。
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福島原発沖とセラフィールド沖の海洋汚染比較
前の投稿で福島沖の海洋汚染に関して投稿をしようと考えていると言いながら、随分時間が経ってしまいましたが、ここに来て比較対象として適した情報を幾つか得ることができましたので書いていこうかと。今回比較対象にしようと思うのは英国西海岸のセラフィールドで60~80年代まで原発の「通常業務」として放射能を海に投棄しておったとんでもない時期がございまして、、それによる海洋汚染と比較しようということです。英国セラフィールドの汚染資料としては以下の二つを使いました。

↓全世界における放射能の海洋汚染に関する資料  「IAEA-TECDOC-1429」
http://www-pub.iaea.org/MTCD/publications/PDF/TE_1429_web.pdf

↓セラフィールド沖の放射能汚染に関する資料 「The environmental impact of the Sellafield discharges」
http://homepage.eircom.net/~radphys/scope.pdf

セラフィールドで垂れ流された放射能の総量ですが、上記資料scope.pdfのp2から抜粋して、以下の表に福島、チェルノブイリ、セラフィールド、そして過去の米ソ中等による核実験の総計(グローバルフォールアウト)を比較しました。チェルノブイリと福島の総量は前のエントリーと同じ資料を使っています。

https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0Ai4-DtUU3oRmdHcxVk9GaFUzSE15UHd4SWRXRTRIRnc&usp=sharing

まあ何というか、凄まじい垂れ流しようでして、、超ウラン元素に関してはチェルノブイリ以上の垂れ流しをアイリッシュ海にしていたとは今まで自分も全く知りませんで、、プルトニウム嫌いの人が見たら卒倒しそうな放出量になっています。実際にここで取れる貝類のプルトニウム濃度は現在でも数十Bq/kgあるそうでして(参照 「The environmental impact of the Sellafield discharges」p16)、福島周辺の土壌から数Bq/m2のプルトニウムが検出されても騒いでいる人もいる訳ですから、そういう人はアイリッシュ海の海産物は絶対に食べられないかと、、。で、福島沖の海洋汚染の実測データとセラフィールド沖のデータをどう付き合わせたもんだか色々資料を漁ったのですが、セシウム137をベースに表層水の汚染濃度の比較するのが結局の所一番都合が良いと考えまして作ったのが以下の図です。

まずはセラフィールド沖の汚染に関してはTECDOC1429のp121の1976-1980の図を抜粋させてもらい、以下にこの濃度図を踏襲した形で自分の作った福島沖2011/8-9月の汚染図をほぼ同縮尺で載せました。
SFiea.jpg

同縮尺だと余りにも小さいので拡大したのが以下の図です。以下の資料から実測濃度を抜粋し、最初に図の○の中にセラフィールドと同じ濃度色を割り当て、その後周辺を大まかに色づけしました。
文科省海域モニタリング2011/11/17発表資料
文科省・環境省・海上保安庁モニタリング資料

pacific8a.jpg

事故直後汚染水という形で原発港内から流れ出たというよりは、大気中に放出されたセシウムが太平洋に広く降下して8~9月ではその影響で汚染地域が太平洋側に広がっているように思えます。ちなみに大気中からの降下と判断した理由として事故直後の4月にこの地図からはみ出るほど遙か沖にホットスポットのように1000Bq/m3の場所が表れた点が挙げられます。(参照→気象庁調査資料 ちなみにここで採取されたデータをGoogleMapに高濃度部分のみプロットしましたが、線引きをするには余りにも情報が少ない為、上下のような図は作りませんでした)。その後降下物として海面に落ちた放射性物質は攪拌して急速に濃度を下げ、遠洋においては2月の時点では以下のように薄まっています。近海の濃度はそれなりに残っている訳ですが、これは原発サイトからのものと同時に陸地に沈着したセシウムが河川を伝ってじんわり近海の濃度を高めているように見えます。とはいえ去年の8月時点よりいずれも濃度は低下傾向ですので、このまま数年で薄まっていくことが予想されます。

文科省海域モニタリング2012/4/23発表資料
文科省及び東電海域モニタリング2012/6/1発表資料

PacificS.jpg

ここでセラフィールドと比較して、何故こんなに簡単に薄まるのか疑問に思う人がいるかもしれません。セラフィールドの垂れ流したセシウム137の量は約30年の年月を掛けて福島沖に放出された3倍近くということですが、この実測データを見る限りあまりにもセラフィールド沖と北海の汚染が長期に渡って続いているように思えます。セラフィールドに於ける時間変化はTECDOC1429 p121-122から抜粋すると

SF.jpg

上のようになり、80年代半ばを境に通常業務としての垂れ流しを大幅に抑制した訳なのですが(参照 TECDOC1429 p10)それでも北海やアイリッシュ海の汚染が消える様は福島沖と比較して緩慢です。(余談ですが 86年以降はチェルノブイリによるフォールアウトでバルト海が汚染されているのが解ると思います)

この理由はアイリッシュ海、北海の平均水深が一番の理由だと思われます。GoogleMapの衛星写真にして、太平洋と比較すると欧州の北西には広大な大陸棚の浅瀬が広がっているように見えます。この辺りの水深は平均90m前後といわれており、非常に浅い訳です。翻って太平洋は平均水深4000mですから、面積(北海75万km2 太平洋1億5千万km2、太平洋が200倍)で比較すると大した違いが無くても(それでも太平洋のほうが遙かに広いですが)体積(北海9万km3 太平洋7億km3 太平洋が7800倍)で比較すると水たまりと湖ほどの違いになります。故に攪拌によって放射能が薄まる度合いも段違いということになります。

※上記の汚染図に関してですが、2014年11月(JAEA)と15年1月(規制庁)のデータを元にここ4年間の変遷を新たに作りましたので参考にしてください。(2015年2月)

Pacific2011-14.jpg

ちなみに太平洋においてはかつて福島やセラフィールドよりも遙かに深刻な放射能汚染を経験しています。それはビキニ環礁等の南太平洋に於ける米国の核実験による放射能汚染でして、、ここではセラフィールドの約8倍近い(福島の20倍以上)341PBqのセシウム137が放出されたそうです。ストロンチウム90に至っては224PBqとチェルノブイリの実に20倍以上(福島の大気中放出の2000倍弱)もの放出があったということで、太平洋は激甚な放射能汚染に曝されたことになります。(放射性物質の総量に関しては以下のサイトを参照にしました→一瀬氏の運営するブログ「カクリ論」)この核実験による海洋汚染の経過についての研究は良くされており、2004年に出された以下の研究などが非常に参考になります。

「海洋環境放射能による長期的地球規模リスク評価モデル(LAMER)」

この中に太平洋に於ける表層水のセシウム137汚染の挙動が描かれていますので抜粋しますが、この図を見る限り、たった10年で濃度の急激な低下が起こる様が見て取れる点で福島沖の拡散の早さなどが得心いくかと思われます。

pacific.jpg

今回福島で放出された量は核実験と比較するとセシウム137に絞っても数十分の1である点を考えても、結局は太洋の攪拌能力によって、少なくとも陸地から10km以上の遠洋では過去の核実験で海水に溶けた分のバックグラウンドにここ数年で近づき、見分けが付かないようになると思われます。現在は海底土に沈着した放射性物質が再浮遊して濃度を高めることもあるでしょうが、結局海の中というのは自然のままで常に除染作業をやっているようなものですので、結局の所放っておいても濃度は下がり続けるのだと思います。故に海洋の心配をするならば地上に沈着してしまった放射性物質をどうするか考えるほうが遙かに建設的であろうかと、、、

またストロンチウム90の汚染について、以前のエントリーでも書いた通り、汚染水に含まれる度合いが大気中に放出された度合いより大きいという事で非常に海産物の汚染が心配されたのですが、それさえも過去の核実験で放出された量、そしてバックグラウンドを考慮すると、福島事故前、核実験によるストロンチウムを心配していないのであれば、別に心配する程の量は出てこないという事になるのではないかと、、理由は原発事故で大気中に放出されたセシウム137とストロンチウム90の比率は100:1とも1000:1とも言われ非常に希薄である点、海洋汚染が大気中から降下したものが殆どである点、原発サイトから垂れ流された分の比率はCs137:Sr90で10: 1くらいでストロンチウムの比率は大気放出のものよりも高いが、核実験によって放出された比率はCs137:Sr90で3:2と非常に高くバックグラウンドにセシウムよりも早く到達してしまう事が予想される点などです。

ここで過去の核実験やセラフィールドなどの垂れ流し、チェルノブイリの影響などで各海洋において攪拌した放射性物質をバックグラウンドと言いましたが、それがそれぞれの海洋においてどの程度の違いがあるかを書いておきます。TECDOC1429のP138-141までに記載されているもので、2000年の調査ということみたいです。で、その中で主要な海を抜き出して比較したのが以下の表です。


単位 セシウム137,ストロンチウム90(mBq/L = Bq/m3) プルトニウム239,240 (μBq/L = mBq/m3)
注意 ※プルトニウムは非常に希薄な為μBq/Lと、セシウムなどの1000分の1の単位を使っています。

まあセラフィールド垂れ流しの影響でアイリッシュ海だけ突出したバックグラウンドになっている訳ですが、、それを差し置いても普通に世界中の海にはある程度の濃度でこれらの放射性物質は存在するということを認識するべきかと思います。特に現在福島事故のお陰で非常にセンシティブな調査がされている訳なのですが、このバックグラウンド値というものを全く勘案せずに、検出されればそれが福島由来と大騒ぎする節がありますが、、これらの数値を頭に入れておくことで事故前とどれくらい違うのか、各国とどれくらいの違いがあるのかという指標になるかと、、、ちなみに福島事故の影響で太平洋の値がどの程度変化するかですが、セシウム137で過去のビキニ環礁等の水爆実験の数十分の1という規模ですから、現在の2.4Bq/m3という数値が精々2.5Bq/m3とかに上がる程度かと考えられます。もちろん攪拌には時間がそれなりに掛かり、それは上記の核実験による攪拌と同じような挙動になるのでしょうが、いずれにせよ福島原発近海でもアイリッシュ海やバルト海より薄まるのは時間の問題かと思われます。上記の今年(2012年)の2月の時点の汚染濃度図を見る限り、現在のアイリッシュ海と同じオレンジ色の濃度の部分はいわきから南相馬近海までに限定されている点をみれば、その薄まり方は明白です。ましてやこれはセシウム137だけにほぼ絞られ、ストロンチウム90やプルトニウムに至っては過去の核実験によってまき散らされたものにすぐに埋没するほど微々たる量でしょうから、問題にならないと考えて宜しいかと。

以上の事を勘案すると、魚介類に関しては近海(特に河川の河口付近は高くなる恐れはあると思います)の底魚や貝類じゃないかぎり、放射性物質の蓄積は福島事故前のバックグラウンドレベルに近づくのは自明であろうかと考えられます。それにしても何というか、、、ここの所色々目に入る放射能関連のニュースなり、ツィートなりというものは、余りにもセンセーショナリズムに囚われすぎているように感じてなりません。例えばGoogleの画像検索の「海洋汚染」で表れるASRの有名なシミュレーション画像ですけど、、実測ではないただのシミュレーション画像で、しかもBq/m3といった表示も記載されていない学術的にそれ程意味のないあの手の画像に踊らされて、太平洋の魚はもう食べられないと嘆いてみたり、色々情報が一人歩きするのも非常に問題なんですが、、過去の核実験のバックグラウンドやその他放射性物質をどれほど自分が取り込んでいたのか等の比較知識がある訳ではないのに、福島事故後になって初めてセンシティブな調査をして検出されればそれが過去の大気中核実験由来か福島由来かなど全て棚上げにして大騒ぎをするというのも大いに問題かと思います。

自分は子供の頃にドイツのハンブルグに住んでおりまして、、70年代のセラフィールドによる北海汚染を見る限り、まあ今の福島沖で取れている魚よりも酷い汚染のものを口にしていたんだな~、などと考えると、ちょっと今の騒ぎがバカバカしく感じられるようになってしまいまして、、、個人的には過剰すぎる規制をしている事自体大きな間違いなんじゃないかと思うようになってきました。もちろんこれは個人的考えではあるのですが、、、ただ人間というものは汚染の尺度が数値で出ると、それを0に近づけたくなるのは性なのでしょうが、、例えば100Bq/kgの規制なども、この事故が起こる前は360Bq/kg(しかも現在のようなセンシティブな検査機器が使う訳でもなく検査も非常に希薄にされていた)という基準だった事を考えると、余りにもおかしいのではないかと思うようになりまして、、、次のエントリーでは内部被曝について大気中核実験時代から福島事故後までの比較、変遷などを書いてみようかと、、
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posted by mockmoon at 00:04| Comment(201) | 記事
2011年10月17日
チェルノブイリとの汚染比較 プルトニウム239、240について
■プルトニウム239、240について

こちらも当初から問題視されていたプルトニウム汚染ですが、大分資料が出来てきましたので掲載します。

pu239-240.jpg
↑クリックすると拡大します。

参考資料
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/distribution_map_around_FukushimaNPP/0002/5600_0930.pdf (P8 Fukushima)
http://www-pub.iaea.org/mtcd/publications/pdf/pub1239_web.pdf (P147 Chernobyl)

今回文科省の調査結果を見る限り、チェルノブイリにおける最低ラインの閾値である100Bq/m2以上の汚染が見あたらなかった為、上のような図になりました。

そもそもプルトニウムは冷戦時代の大気圏核実験によって降下したものもあり、日本では最高で220Bq/m2を検出した場所もあるそうです(文科省資料参照)。今回の調査においては、最高値は15Bq/m2と、大気圏核実験による最高値よりも低い結果となりました。科学的にこれらが福島産のものかどうかというのは、プルトニウムの比率によって、どうもそうらしいと分かるレベルらしく、では健康への影響はという問いには、核実験によって降下したもの以上の健康的影響はないと言って良いかと思います。

「プルトニウム2万3000倍」のエントリーにおいて、今回の福島原発における放射性核種の放出量のシミュレーション値が書いてありますが、ストロンチウムもそうですが、どうもこのシミュレーション値よりも実際の陸地への沈着汚染が低いような感じがします。例えばストロンチウム90は福島ではシミュレーション上は140兆ベクレルも放出している訳でして、チェルノブイリのプルトニウム239、240の合計値である30兆ベクレルより多い訳です。であるならば、少なくともストロンチウム90の地図はチェルノブイリのプルトニウム239,240地図よりも重い汚染地図になっても良さそうなものです。チェルノブイリのプルトニウム地図では上記のように40万Bq/m2以上の地域もあります。

これまた素人考えですが、恐らくこの違いは炉が爆発したか、しないかの違いなのではないかと思います。チェルノブイリの南西に見られる所謂レッドフォレストと呼ばれる高濃度汚染地域は爆散した燃料が飛び散った場所と言われており、ガスになって浮遊したというよりも、多くの放射性物質が爆発の影響で放物線を描いて飛んできたのでしょう。特に上記のプルトニウムの汚染地域をよく観察すれば顕著にその特徴が出ています。原発から約数キロの範囲であるレッドフォレストは40万Bq/m2以上という高濃度汚染地域なのに比較してほんの20kmも南西に行けばたった100Bq/m2以下の地域になり、比率4000分の1という非常に顕著な落差が現れてます。セシウムやストロンチウムに関しては2000万Bq/m2から4万Bq/m2以下というように比率は500分の1であり、また広範囲な地図になればセシウムやストロンチウムはプルトニウムよりも遙か遠くに飛んでいることがわかります。逆に以下の地図に表すようにプルトニウム3700Bq/m2以上の地域は30km圏内にほぼ収まり、セシウム等のように遠い場所にホットスポットを作らなかったそうです。



福島のストロンチウムの飛散に関してはまず第1に、シミュレーション上の放出では計れない原発施設内での沈着、要は建屋の壁に沈着したり等でシミュレーションの値よりも激減し、そしてチェルノブイリにおけるプルトニウムの地図と全く違い、非常に薄く広く飛んだものと考えるのが自然かもしれません。プルトニウムの飛散に関してもガスと一緒に運良く飛んだものもあるでしょうが、それでも殆どがふるい落とされて、最終的には核実験時に降下したものと見分けが付かない程の濃度しか飛ばなかったというのが真相ではないでしょうか。

蛇足になりますが、よく「プルトニウムは飛ばないなんて嘘だ!核実験で飛んできたじゃないか!」という論を見掛けますが、、核実験の爆発力はチェルノブイリの爆発や福島の水素爆発などとは比較にならない程のものです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%90

ノバヤゼムリャで行われたツァーリボンバ(皇帝の爆弾)では中間圏である高度60kmのキノコ雲が、ビキニ環礁で行われたキャッスルブラボー実験では36kmのキノコ雲ができる程の爆発です。ここまでの爆発であればまき散らされた塵はジェット気流にのって世界各地に降り注ぐ訳でして、、その塵に付着したプルトニウムも世界にまんべんなく行き渡ったでしょう。ビキニ環礁の実験で被曝した第五福竜丸は非常に有名ですが、彼らは爆心地から160kmも遠くで操業していたそうです。風向きが悪かったせいでヨウ素をたっぷり含んだ死の灰を浴びてしまい、平均2Sv(2000mSv、200万μSv)の被曝をしたと言われています。これを福島原発の3号機の爆発と比較すれば、核実験による爆発の威力という物が推し量れるでしょう。
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posted by mockmoon at 22:48| Comment(595) | 記事
チェルノブイリとの汚染比較3 ストロンチウム90について
■ストロンチウム90について

事故当初から非常に憂慮されていたストロンチウム90についてですが、文科省から原発周辺の調査が上がってきました。セシウム137にならい原発近郊地図における比較を作成しました。

Sr90.jpg
↑クリックすると拡大します

参考資料
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/distribution_map_around_FukushimaNPP/0002/5600_0930.pdf (P9 Fukushima)
http://www-pub.iaea.org/mtcd/publications/pdf/pub1239_web.pdf (P146 Chernobyl)

文科省の調査を見る限り、今回の事故におけるストロンチウムの放出は非常に限定的と言えます。最高濃度の場所で双葉町付近の5700Bq/m2ということでチェルノブイリの最低の閾値である20000Bq/m2(20kBq/m2)には届いていない点で地図比較にならない程です。もっとも原発構内や建屋周辺ではある程度高い場所もあるかもしれませんが、現時点では書き加える材料がありません。また文科省のデータは現在全ての数値を入力した訳ではありませんが、GoogleMapに数値を落としておきましたので、こちらも参考にしてください。


より大きな地図で ストロンチウム90地図 を表示

図を見る限り、チェルノブイリにおいてはセシウム137、ストロンチウム90が同じような場所を汚染しているのに対して、福島においては随分違う場所が汚染されている点に気づきます。福島の場合はセシウム137は原発近郊では最初南と西を汚染し、少し離れて飯舘村方面の北西へ延びる汚染に対して、ストロンチウム90は最もセシウム汚染の酷い夫沢や原発真西の国道近辺ではそれ程高くなく、逆にセシウム汚染が比較的少なかった原発直近の北方面の双葉町役場傍や南相馬方面で比較的高い状況になっています。

以下は素人なりの推論ですが

http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110826010/20110826010-2.pdf

シミュレーションによって出された各号機における放射性物質の放出量を見る限り、今回のセシウム汚染の9割近くを放出した2号機のストロンチウム放出量が比較的少なく、14日に水素爆発した3号機のストロンチウム放出量が多い点に目がいきます。割合としては2号機が3割、3号機が6割といったところでしょうか。

また今回の事故とチェルノブイリを比較するとチェルノブイリが炉その物が崩壊、爆発したのに対して、福島においては汚染の中心物質であったヨウ素やセシウムはベント、あるいは格納容器や抑制室の機密漏れによって主に排気筒から高濃度の放射性物質として放出された違いがあるのではないかと、そしてストロンチウムに関しては水に溶けやすい性格であるため、か細くでも一応は行われていた注水によって大部分が水溶化し、大部分は汚染水に溶け、一部は蒸気になって建屋に充満したのではないでしょうか。そして3号機の爆発によって比較的多く飛び散り、主に北側を汚染することになった故に、セシウムとの汚染分布の違いになったのではないかと。まあ素人の戯れ言ですが、、

いずれにせよチェルノブイリと比較すれば濃度的にはセシウムなどとは比べ物にならない程低い濃度の汚染ということになるかと思います。ちなみにこの汚染が一体どの程度のものなのかに関しては冷戦期の大気圏核実験で各地に降下したストロンチウム90の資料があります。

http://psv92.niaes3.affrc.go.jp/vgai_agrip/sys_top.html

こちらのサイトなどで調べる限りkgあたり30Bq程度の汚染は普通にあったようです。m2に変換すると一体どれくらいになるのかはハッキリしませんが、20倍だとしても600Bq/m2、良く言われる50倍や65倍という変換係数を使えば(もっともこの変換係数は自分としては少々過大だと思いますがが、、)1500Bq/m2から2000Bq/m2になる訳でして、最高濃度の汚染地域で、大気圏核実験が行われていた時代の2~10倍といった所です。またこれ程の汚染地域ではセシウム汚染の方が遙かに問題が大きい為、農作物が作られることはないでしょう。セシウム汚染との比較において、ここまで大きな差が付く点で、現状陸地においては対策核種に入れる必要はないと考えます。(セシウム対策をすれば大体ストロンチウムの対策にもなる)

ストロンチウムに関しては問題なのはむしろ海洋汚染の方だと思います。水溶性のストロンチウムは注水によって水に溶けて汚染水になったと言いましたが、4月に海洋に漏れだした汚染水は非常に気がかりです。どれだけのストロンチウムが含まれていたかは定かではありませんが、東電の6月発表の資料で5月に採取した漏洩した汚染水のピット近くの海水分析結果が載っています。

http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110612h.pdf

これを見る限り対セシウム比においてもかなりの比率でストロンチウムが汚染水に溶けていることが分かります。もちろんこの調査だけではどの程度の汚染なのかは未知数ですが、そのためにも魚介類の調査などをしっかりやるのが得策でしょう。

http://donnat.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/2466-224-73cf.html

福島第一にあるウラン燃料の量って!? 2466t 広島型原爆の1233倍、チェルノブイリ 19倍

※大変申し訳ございませんでした。チェルノブイリ 224倍と書いておりましたが、計算ミスで19倍が正しい数字です。途中計算の単純なミスでした。今後、こういうことがないように注意いたします。

但し、言いたいこはまったく変わっておりません。

これは単なる数字であって、被害の大きさを表すものではない。

しかし、

 ウランの総量 = 放射能物質の総量

これもまた事実である。

因みに、広島型原爆にウラン235の量は約60kgであり、
福島第一原子力発電所の二酸化ウラン量 2466tがある。

(二酸化ウラン量 2466tは、福島第一原子力発電所の二酸化ウラン量の計算から導いたあくまで概算である。)

二酸化ウランの中で原爆に使われたウラン235は、ペレットに2~4%が含まれている。

仮に、ペレットに含まれる(3%として)ウラン235のみを比較しても74tも存在することになる

ウラン235の量 74t÷ 60kg = 1233倍

ウラン235のみ比較で、広島型原爆の1233倍のウラン235の存在が判る。

ウラン235も、ウラン238も同じウランであり、同じエネルギーを持っている。
違うのは元素としての安定性であり、単純にウラン238の方が安定しており、ウラン238は核分裂反応の減速材として機能する。

しかし、
高速中性子にさらされると核分裂反応が起こり、崩壊物質を放出しながら核分裂の過程でプルトニウム239へと変わってゆくのである。

プルトニウムは高熱にさらされて溶け出すと、放射能物質を撒き散らしながら自らも粒子とガスになって拡散する。
半減期という放射能が低くなるのは敢えて言わないでおこう。
言うだけ無駄である。
それほど長い期間を必要とする。
下の使用済み燃料は、ウランからプルトニウムに変化しているので、燃えるエネルギーよりもプルトニウムの拡散という意味でトンでもなく恐ろしいモノである。

半永久的に放射能が下がらない地域が東北・関東一帯に生まれる可能性があることだけは心に止めて貰いたい。

放射能の量で住める地域と住めない地域が生まれ、それがどうなるかは事故の規模で変わってくる。

『神のみぞ知る』

どこかの大臣が言ったが、あながち間違っていない。

だからこそ、「原子炉を終息させなければならない」と何度も叫んでいる。

広島型原爆の4万倍以上のエネルギーがそこに存在し、数千倍以上の放射性物質を撒き散らす可能性がそこにある。

チェルノブイリ原子力発電所事故と比較するなら
(事故が起こった4号炉は福島の6号炉と同じ程度の電力を供給できることから同程度のウラン使用量と推定すると、福島の6号炉に使用してる二酸化ウランの量は 132tとする。)

福島第一の総二酸化ウラン量÷チェルノブイリ4号炉の二酸化ウラン量

       2466t ÷   132t   =  19倍

つまり、チェルノブイリ原子力発電所事故が子供のいたずら程度の事故であったと思わせるほどの未曾有の危機の可能性があるのだ。

本当の被害は予測できない。

『神のみぞ知る世界』

そんな予測できない未来より、終息させた安心した世界を手に入れたいものである。

とにかく、冷やすこと。水を注ぎ続けること。原子炉の温度を上げさせないこと。

これを1番に考えないとトンでもない事態になる。

現政権は放射能を拡散させない為に、原子炉の温度が上がることを容認している。

とても気険な考え方だ。

私見を言わせてもらうならば、

今拡散している汚染水などは土木工事の技術を駆使すれば、拡散を防ぐ方法はある。
私以外にも多くの方々がアイデアを出している。
問題は決断して、即実行できない運用面に問題があるのだ。
ハード(技術)に問題があるのではなく、ソフト(官邸)に問題がある。

------------------○------------------
福島第一原子力発電所の二酸化ウラン量の計算

使用
状況  済   新 原子炉内
1号機 292本、100本 400本
2号機 587本、 28本 548本
3号機 514本、 52本 548本(MOX燃料)
4号機 1331本、204本  0本
5号機 946本、 48本 548本
6号機 876本  64本 764本
合計 4546本 496本 2808本 総本数 7852本

共用プール 約6400本

福島第一内の総本数 約14252本

燃料棒1本当たりの二酸化ウラン量 173kg/本

福島第一原子力発電所に存在する二酸化ウラン量は、約2466t になる。
(6号機の二酸化ウラン量 764本×173kg/本=132172kg)

(下の参考資料よりまとめました。)
------------------○------------------
福島第一原子力発電所
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

1号機:二酸化ウラン 約69t/年
2号機:二酸化ウラン 約94t/年
3号機:MOX燃料    約94t/年
4号機:二酸化ウラン 約94t/年
5号機:二酸化ウラン 約94t/年

1号機
ウラン装荷量(t) 69
燃料集合体(本) 400

2~5号機
ウラン装荷量(t) 94
燃料集合体(本) 548

6号機
ウラン装荷量(t) 132
燃料集合体(本) 764

燃料棒1本当たりの二酸化ウラン量 173kg/本
------------------○------------------
「建屋と別にさらに6400本」 使用済核燃料めぐり読売報道
http://www.j-cast.com/2011/03/18090770.html
2011/3/18 10:06

6基の原子炉建屋内の貯蔵プールとは別に、約6400本の使用済核燃料を貯蔵した共用プールがある。

1号機 292本、
2号機 587本、
3号機 514本、
4号機 1331本、
5号機 946本、
6号機 876本
合計 4546本
共用プール 約6400本
総計1万950本程度
---------○---------
福島第一原子力発電所等の事故概況
http://www.hattori-ryoichi.gr.jp/blog/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E7%99%BA%E6%A6%82%E6%B3%81%2308.pdf
---------○---------
沸騰水型原子炉に用いられる8行8列型の燃料集合体について
http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/1/ho019.pdf

集合体ウラン重量(㎏) 約184㎏、約187~195㎏
平均ウラン濃縮度(%) 2.62%、 2.1~2.5%
---------○---------
福島第一原子力発電所 MOX燃料の長期保管
http://www.pref.fukushima.jp/nuclear/info/pdf_files/100805-5.pdf
---------○---------
二酸化ウラン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E9%85%B8%E5%8C%96%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3
---------○---------
天然ウラン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%84%B6%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3
---------○---------
ウラン238
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3238
---------○---------
プルトニウム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0
---------○---------
核燃料サイクルって何?
http://www.geocities.jp/tobosaku/kouza/cycle.html
---------○---------
チェルノブイリ原子力発電所事故
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85
1986年には人類史上最悪の原子力事故であるチェルノブイリ原子力発電所事故が発生。
--------○---------
チェルノブイリ原子力発電所
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80
発電所の建設は1970年代に始まり、1977年に1号炉が竣工し、翌1978年に2号炉、1981年に3号炉、そして1983年に4号炉が竣工した。 さらに、それぞれ1GWを発電することができる5号炉と6号炉の2つの原子炉が、その事故の時に建設中だった。これら4つのプラントはRBMK-1000型である。また、4号炉の事故が起こらなければ、世界一になる予定であった。
4つの炉は、それぞれ電気出力1GWe (熱出力3.2GWth)を発電でき、合計でソ連の原子力発電量の15%、ハンガリーへのエネルギー輸出の80%を占めていた。4号炉は、ウクライナの電力のおよそ10%を生産していた。
(1GWe = 100万kw)
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http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:Vh5Pf6BLTjIJ:acsir.org/data/20140714_acsir_yamada_watanabe_003.pdf+&cd=9&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&client=firefox-b

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福島事故による放射能放出量はチェルノブイリの2倍以上
――福島事故による放射性物質の放出量に関する最近の研究動向が示すもの
山田耕作 渡辺悦司
2014 年 5 月 16 日
福島原発事故による放射性物質の放出量に関して一連の新しい研究が発表さ
れている。青山道夫氏(当時気象庁気象研究所)注1らのグループは、2013 年 9
月に刊行された著作で、福島原発事故による放射性核種の放出量・率の検討に
一章を割き、①大気中への放出、②汚染水中への漏出、③海水への直接の流出
を一体として評価するという方法論を提起している[参考文献 1]。さらに、2014
年 4 月には、チャールズ・レスターらによる米国カリフォルニア州政府資源局
沿岸委員会の福島事故による放出量に関する報告書が公表され[参考文献 4]、
事故の規模の比較の際に一般的基準とされるセシウム 137 について見ると、①
の大気中への放出量および③の海水への直接放出量に、青山氏らよりさらに大
きな数値を採用している。ただ残念なことに、青山氏らは提示した方法を結論
にまで進めておらず、レスターらは汚染水中への放出②を考慮していない。
われわれは青山氏らの方法やレスターらの数字を基に、福島事故による総放
出量を①②③の合計として計算し、チェルノブイリ事故との比較を試みた。そ
の結果、福島事故は、政府・マスコミの事故直後からの評価のようにチェルノ
ブイリ事故の「約 1 割」「10 分の 1 程度」「1 桁小さい」ものでは決してなく、
チェルノブイリ事故に関する国連科学委員会を含む主要機関のどの推計と比較
してもチェルノブイリ事故を上回り、2 倍超から 20 数倍の規模であることが明
らかになった。また米ネバダ核実験場での地上核実験の爆発総出力と比較して
も、福島の大気中放出量の換算爆発出力は、ネバダの合計を上回り、その 3.6
倍であった。福島県における子どもの甲状腺ガンのアウトブレイクの立ち上が
りがチェルノブイリに比べて非常に速いが[参考文献 17]、このことはチェル
ノブイリ事故と比べた福島事故による放射性物質の放出量の大きさと関連して
いる可能性がある。われわれは、福島事故によるものと考えるほかない健康被
害や人口減少が大規模に現れ始めている現在、あらためて放出量の推計に注目
すべきであると考える。
1
Page 2
目 次
1.原発事故による放射性物質の放出量比較の意義と限界 ・・・・・・・(3)
2.放出量比較の批判的検討――クリス・バズビーによる ・・・・・・・(5)
3.青山氏らのグループの数字が示したもの・・・・・・・・・・・・・・(8)
(1)青山氏らの数字による福島とチェルノブイリの比較 ・・・・・・・(8)
(2)結論を避けた印象・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(11)
(3)青山氏らの数字の補正・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(12)
4.汚染水タンクに含まれる放射能量による上記結論の検証・・・・・・(15)
(1)広島原爆との比較・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(15)
(2)チェルノブイリ事故による放出量との比較・・・・・・・・・・・(16)
(3)福島事故の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(18)
総 括・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(20)
注 記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(21)
参考文献・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(23)
付表 1-1 福島原発事故による放射性物質の大気中への放出量
日本政府の当初の推計 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(25)
付表 1-2 福島原発事故による放射性物質の大気中への放出量
日本政府の推計改定値 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(26)
付表 2−1 青山氏らによるチェルノブイリ事故による放出量
(単位ペタベクレル=E+15)・・・・・・・・・・・・・・・・(27)
付表 2−2 青山氏らによる同福島事故による放出量
(単位が E+n で表記されていることに注意。
チェルノブイリ表の単位ペタベクレルは E+15 である・・・・(28)
付表 3 レスターらによるカリフォルニア州資源局沿岸委員会の
レポートによる福島の放出量の総括表・・・・・・・・・・・・(29)
付表 4 国連科学委員会の報告によるチェルノブイリの
残存量と放出量の推計表・・・・・・・・・・・・・・・・・・(30)
付表 5 広島原爆による放射性物質の放出量 代表的な推計 ・・・・・・(32)
付表 6 ネバダ核実験場における地上核実験での核爆発の総出力・・・・(33)
2
Page 3
1.原発事故による放射性物質の放出量比較の意義と限界
政府は、福島原発事故後の早い時期に(約 1 ヶ月後)、事故による放射能の
放出量を暫定的に推計し、チェルノブイリ事故の「1 割程度」とした(2011 年
4 月 12 日、当時の原子力安全・保安院の発表。原子力安全・保安院と原子力安
全委員会[当時]の「推定的試算値」はセシウム 137 で各々6.1E+15 と 1.2E
+16 ベクレル[付表 1-1])。その後マスコミ報道や政界の議論などでは、この
数字がいわば一人歩きしてきた。それにより福島事故はチェルノブイリ事故よ
りも「桁違い」に小さい事故というイメージが作られてきた。
われわれは、『原発問題の争点 内部被曝・地震・東電』(2012 年 9 月緑風
出版刊)の中で、このような一面的な事故像を押し付ける試みを批判した[参
考文献 8、第 4 章第 3 節、執筆は 2012 年 3 月]。この政府推計は、原発敷地お
よびその周辺と主として日本国内のモニタリングポストのデータしか算入して
おらず、太平洋にあるいはそれを越えて飛散したり、汚染水として滞留したり
地下水に漏れたり海に流れ出したりした放出量が抜けており、大きく過小評価
されていると指摘した。このことを、世界的規模のモニタリングポストの観測
結果に基づいたノルウェー大気研究所のストールらの研究[参考文献 3]に依
拠して批判した。
われわれは、同書で、このストールらの推計を積極的に評価し、放出量はチ
ェルノブイリの「約半分」という彼らの評価を採用して、放出量においてチェ
ルノブイリに匹敵する事故と評価した。また、量的比較にかかわらず、事故の
質や内容の点で、福島事故はチェルノブイリ事故よりもはるかに深刻であると
する見解を提起した。すなわち、(1)機器の故障や操作ミスなどの人為的要因
なしに生じ、基本的には人間の力の及ばない自然の外的な力によって起こった、
(2)長期にわたり事故の収束ができていない、(3)4基が同時に事故を起こ
し1プラント全体が事故に巻き込まれた、(4)4号機のように停止中の原発さ
えも事故を起こす危険性があることを証明した、(5)余震や新たな地震、その
他各種自然災害の連鎖による事故の深刻化の危険がある、(6)チェルノブイリ
よりもはるかに人口が密集した地域で生じ、深刻さの度合いは違うが極めて多
数の人々(福島周辺と東京圏で約 4500 万人、ある意味では日本の人口全体)
を被曝させた、(7)女川原発から東海原発にいたる一連の広域の原発・核施設
全体の事故が生じる可能性があった、などの点を指摘した。これらの観点は、
量的比較を除いて、今もまったく正しい評価だと考える。
3
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ただ、その後に発表された福島事故による放出量に関する一連の研究を踏ま
え、上記の評価の量的比較の側面についてだけは一定の改訂が必要であると考
える。
もちろん放出量の推計自体は、近似値であり、限定された意味しか持たず、
事故の全貌を直接に示すものではないことは言うまでもない注2。しかし、福島
事故の放出量が、チェルノブイリのおよそ「10 分の 1」という評価と、「チェ
ルノブイリ以上」あるいは海水への直接放出と汚染水への放出を考慮すると「2
倍超から 20 数倍程度」になるという評価とでは、明らかに「量から質への転
化」がある。この意味で、放出量の推計は、福島事故を質的に評価する際の基
本的な量あるいは数字であるということができる。そして、福島事故の本当の
規模を示すデータが最近次々と公表されているのである。
日本政府の発表した放出量推計は付表に掲げる[付表 1-2]。政府推計は何度
か訂正されているが、現在経済産業省のホームページにあるもの(セシウム 137
で 1.5E+16)を使うことにする。また基準とする核種としては、長期的危険の
大きく、また最も一般的に使われるセシウム 137 をベースとする。なお、政府
発表では計数表示が「×10n」となっている。しかし「E+n」という表示もよ
く使用される。たとえば「×1016」は、「10 の 16 乗倍」を表し、「E+16」と
も表記し、日本の単位「京」に当たる。簡単な対応表を掲げておこう(表 1)。
表1 ベクレル計数単位の一覧
×1016
E+16

(例)チェルノブイリ・福島事故のCs137 放出量
×1015
E+15
ペタ
×1013
E+13
10 兆 (例)広島原爆のCs137 放出量
(例)300t の汚染水中の放射性物質の総量
×1012
E+12
テラ=兆
×109
E+9
ギガ
×108
E+8

(例)漏れた汚染水1リットル中の放射能濃度
×106
E+6
メガ
×104
E+4

×103
E+3
キロ=千
4
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2.放出量比較の批判的検討――クリス・バズビーによる
福島事故による放出量のチェルノブイリ事故との比較に関して、欧州放射線
リスク委員会(ECRR)のクリス・バズビーは、すでに 2012 年 7 月刊行され
た著作で、きわめて重要な指摘をしている(クリス・バズビー『封印された放
射能の恐怖』講談社[参考文献 9])。バズビーによれば、福島の放出量を「チ
ェルノブイリの約2倍以上」と評価すべきだという(同書 105 ページ)。
バズビーはまず、チェルノブイリ事故そのものの放出量推計に大きな幅があ
ることを指摘している。バズビーの揚げている表を引用しよう(表 2)。
表 2 チェルノブイリ事故の放出量についての各種推計(バズビーによる)
これによれば、チェルノブイリの放出量(セシウム 137)の推計自体が、行
った機関によって約 2.6 倍、バズビー自身の推計も入れると 11 倍以上の開きが
あり、どの数字を採用するかで比較の結果は大きく違ってくる。バズビーは、
これらのうちフェアリー・サムナー(2009)と国連科学委員会 UNSCEAR
(2011)の推計[付表 4]を、残存量推計から過大評価と考え、サムナー(1991)
他の初期の推計(3.8E+16)を採用している。
福島事故の放出量についてバズビーは、ストールの推計、セシウム 137 で
3.6E+16 ベクレル(正確にはこれはストールの幅を持った推計 23.3∼50.1 ペ
タベクレルの中央値 35.8 ペタベクレルである)を採用し、それをサムナーほか
と比較している(表 3)。
5
Page 6
表 3 チェルノブイリ事故と福島事故の放出量比較(バズビーによる)
クリス・バズビー『封印された放射能の恐怖』講談社(2012 年刊)108、109 ページ
バズビーは自分の議論の全体を総括して、福島事故が、チェルノブイリ事故
と比較して、セシウム 137 については「ほぼ同じ」、揮発性の核種については
「約 3 倍」、キセノン 133 で「約 9 倍」の放出量としている。
6
Page 7
ここで付言すると、矢ケ崎克馬氏は、政府のモニタリングポストのデータを
検証し、実際の空間線量を「モニタリングポストが真の値の 50%ほどしか示し
ていない」と批判している[参考文献 11]。このことから、日本政府発表の大
気中への放出量は最低でも 2 倍すべきであろう(正確な数字ではないが今はこ
れで十分であろう)。そうするとセシウム 137 の放出量は 3.0E+16 になり、ス
トールらの推計とほぼ同じ水準になる。このこともまた、バズビーが評価した
ストールらの数値の確度を示唆している。矢ヶ崎氏はまた、年間 1 ミリシーベ
ルト以上の汚染地域についてチェルノブイリよりも福島の方が面積の点で広い
ことを指摘している[参考文献 12]。福島では東側半分は海であって、観測可
能な領域は本来半分以下である。それにもかかわらず福島の面積が広いという
こともまた、福島の放出量がチェルノブイリの放出量の「2 倍以上」であると
いうバズビーの評価の正しさを裏付ける根拠の1つであろう。
しかし最近、注目すべき新しい研究が発表され、バズビーのようにチェルノ
ブイリの放出量推計のどれを選択するかという議論をしなくても、チェルノブ
イリに比較して福島事故の巨大さを十分に示すことのできるようになっている。
7
Page 8
3.青山氏らのグループの数字が示したもの
気象庁気象研究所(著作出版当時)の青山道夫氏ほかによる英文の著作
Fukushima Accident ― Radioactivity Impact on the Environment (2013 年
9 月刊行[参考文献 1、同書の概要は参考文献 2]) は、さりげなく福島の放出
量の方がチェルノブイリよりも大きいとするデータを提示している。「さりげな
く」というのは、表に掲げながら直接は比較していないからである(付表 2)。
(1)青山氏らの数字による福島とチェルノブイリの比較
青山氏らの数字の新しい点は、①大気中に放出された放射性物質に加えて、
②滞留水(スタグナント・ウォーター)中に放出された放射性物質および、③
海水中に直接流出(ディレクト・ディスチャージ・トゥ・ザ・オーシャン)し
た放射性物質を考慮に入れ、放出量・率を①②③の合計として示すという方法
を提示したことである。青山氏らは、①の大気中および直接海水中への放出量・
率について日本政府の数字をほぼそのまま採用し、②の滞留水中については日
本原子力研究開発機構(JAEA)の西原健司氏ら[参考文献 10]の数字を採用
し、③は青山氏も共著者の 1 人である電力中央研究所環境科学研究所の津旨大
輔氏らの論文[参考文献 14]および気象研グループの独自の推計(青山氏らの
著作では「未発表」とされている)を基にしていると考えられる。
②の滞留水については、2点注記しておかなければならない。第1に、原発
内には大量の水が存在するので、事故の際そのような水にセシウムやストロン
チウムなど水溶性の放射性物質が漏出し高濃度汚染水が発生する。この問題は、
スリーマイルでもチェルノブイリでも生じた。ただそれらの場合、滞留水は文
字通り滞留しており、後で何とか回収されるかあるいは封じ込められて、大規
模な環境中への漏出はほとんどなかったとされている(もちろんこの点は検証
が必要であるが今は置いておこう)。これに対し福島では、地震や津波さらには
炉心溶融や爆発によって、圧力容器・格納容器・配管が破損して穴があき、さ
らには建屋とくにその地下構造が重大な損傷を受けて外部環境に対する封水性
を喪失している。この点はとくに重要であって、「滞留水」には地下水が毎日数
百トン規模で大量に流入し、また「滞留水」からも(量は明らかにされていな
いが)大量に地下水へと流出しており、結局海に流れ込んで海水を汚染してい
る。すなわち「滞留水」は決して「滞留」しておらず、実際には外部環境に直
接に曝され環境中に流出している。したがって、福島では、「滞留水」について、
その一部分が後に「汚染水」としてタンクに汲み上げられ管理されることにな
ったとしても、一度は環境中に漏出したものと解すべきである。この点で福島
8
Page 9
では「滞留水」の意味が根本的に違っている。青山氏らが今回、滞留水を大気
中・直接海水中と並べて福島の放出量に加えたのはこのような事情を考慮した
ものと思われ、まさに的を射た判断であると言える。第2に、滞留水が具体的
に何を示すかについて見てみると、青山氏らが参照した西原氏らの論文によれ
ば、「滞留水」とは、各号機のタービン建屋地下および原子炉建屋地下、廃棄物
処理建屋、トレンチに溜まった汚染水の合計であるとされている[参考文献 10]。
われわれの本論文では、用語上の混乱を避けるため、以下「滞留水」は単にこ
の西原氏らが定義した意味だけを表す用語として使用する。
③の海水中への直接放出量について、青山氏らは、セシウム 137 の数値を、
津旨氏らの論文から採っている(青山氏は津旨論文の共著者の 1 人でもある)。
同論文は、放出量を、日本政府推計のように事故後に海水への流出が目撃され
た事象あるいは人為的な放出事例における実測値を総計する方法(セシウム
137 で 0.94 ペタベクレル程度になる)ではなく、福島第1原発周辺の海域で実
地にサンプリング調査を行いサンプル中の放射性物質の濃度から「領域海洋モ
デル ROMS」を用いた海洋拡散シミュレーションを使って流出量を逆推計する
方法をとっている[参考文献 14]。
青山氏らの著書に掲載されているチェルノブイリ事故の放出量および福島の
放出量を付表 2-1 および 2-2 に掲げる。青山氏らは福島の①②③の放出「率」
を各々掲げるところで止まり、放出率合計→総放出量→チェルノブイリとの比
較へと進んでいく方向性を追求していない。これら2つの表からわれわれが計
算して福島とチェルノブイリの放出量を直接に比較した表 4 を以下に掲げる。
9
Page 10
表 4 青山氏らのデータに基づく福島事故による放射性核種の放出量の算出およびチェル
ノブイリ事故による放出量との比較(下線を引いた項目 3 列はわれわれによる計算)
核種
炉心残存
量(Bq)
大気への
放出(%)
滞留水へ
の放出(%)
海水直接
放出(%)
放出率計
(%)
福島放出
量計(Bq)
チェル放
出量(Bq)
福島/チェ
ル比(倍)
85Kr
8.37E+16 100
100
8.37E+16
133Xe 1.20E+19 100
100
1.20E+19
6.5E+18
1.85
133I
5.27E+17 8.0
8.0
4.22E+16
131I
6.01E+18 2.6
32
34.6
2.08E+18
1.76E+18 1.18
134Cs 7.19E+17 2.4
20
0.49
22.89
1.65E+17
5.4E+16
3.06
137Cs 7.00E+17 2.2
20
0.50
22.70
1.59E+17
8.5E+16
1.87
129mTe 1.89E+17 1.8
1.8
3.40E+15
132Te
8.69E+18 1.0
1.0
8.69E+16
1.15E+18 0.0756
89Sr
5.93E+18 0.033
1.2
1.233
7.31E+16
1.15E+17 0.636
90Sr
5.22E+17 0.027
1.6
0.000010 1.62701 8.49E+15
1.0E+16
0.849
144Ce 5.92E+18 0.00019
0.00003
0.00022 1.30E+13
1.16E+17 0.00012
238Pu 1.47E+16 0.00013
0.00013 1.91E+10
3.5E+13
0.00055
239Pu 2.62E+15 0.00012
0.00012 3.14E+9
3.0E+13
0.00011
240Pu 3.27E+15 0.00010
0.00010 3.27E+9
4.2E+13
0.000078
242Cm 2.83E+17 0.00004
0.00004 1.13E+11
9.0E+14
0.00013
99Mo
1.14E+19
1.68E+17
99mTc 9.98E+18
0.58
0.58
5.79E+16
110mAg 1.64E+16
125Sb 4.31E+16
0.015
0.00028
0.01528 6.59E+12
136Cs 2.18E+17
17
17
3.71E+16
241Pu
6.0E+15
241Am 1.55E+15
244Cm 8.64E+15
54Mn 2.83E+14
0.016
0.016
4.53E+10
60Co
9.42E+12
0.11
0.11
1.04E+9
・右側の4列は、青山氏らによる付表 2[2-1 および 2-2]を基に、われわれが計算あるいは換算したも
の。「チェル」はチェルノブイリの略記。「チェル放出量」は青山氏らの表の表示法を変更したもの。下線
を引いた項目 3 列は青山氏らのデータを基にわれわれが計算したもの。
・青山氏らは、福島事故を 2011 年 3 月 12 日日本時間 5 時から 2011 年 5 月 1 日 0 時までの期間をとし
ている。それ以後に放出された放射能量は含まれていない。
・チェルノブイリ事故の放出量で数字に幅のあるものについては、最大値をとった。
・青山氏らは滞留水への放出量については、日本原子力研究開発機構(JAEA)の西原健司ら[参考文献
10 を参照のこと]の推計を参照したとしている。西原らの推計は東電および JAEA による汚染水の実測
値に基づいている。
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青山氏らは、セシウム 137 について、福島で汚染水中②に放出された放射能
の量を残存量の 20%とする数字を採用している。大気中①への放出率は 2.2%、
海水中③への直接の放出率は 0.5%としている。青山氏らはなぜか合計してい
ないが、これらを合わせると合計の放出率は 22.7%、すなわち同書が採用した
1∼3 号機の炉心内残存量 70E+16 ベクレル(70 京ベクレル)注3に対して計算
して 15.9E+16 ベクレルになる。これは、日本政府が発表した数字 1.5E+16
の約 10 倍という大きな数字である注4。注目されるのは、汚染水中への流出で、
それだけでいままでの政府推計の 9 倍以上が漏れたことになる点である。
これを、チェルノブイリによる放出量についての国連科学委員会の推計
8.5E+16(バズビーは過大評価としている)と比較しても、福島はチェルノブ
イリを大きく上回り、チェルノブイリの 1.9 倍となる。バズビーが採用してい
る、サムナーの 1991 年の推計、セシウム 137 で 3.8E+16 を基に比較すると、
福島はチェルノブイリの 4.2 倍となる。バズビー自身の推計 9.0E+15(すなわ
ち 0.9E+16)を基にすると 17.7 倍となる。
青山氏らの数字は、ストロンチウム 90 では、セシウムよりは相対的に少な
いが、それでも国連科学委員会の数字に基づくと、チェルノブイリの 0.63 倍と
なって 6 割を超えほぼ匹敵する。サムナーの数字で比較すれば、1.1 倍となり
チェルノブイリを上回る水準である。
(2)結論を避けた印象
もちろん、同書には多くの問題点があることは指摘しておかなければならな
い。第1に、この本の基調は決して脱原発ではなく原発推進論である(正確に
言えば「第4世代原子炉」積極推進論である[参考文献1の Epilogue、369 ペ
ージ])。第2に、日本政府推計に追従して稼動していなかった 4 号機が独自の
事故を起こした事実を認めておらず、1∼3 号機からの放射能漏洩だけを計算し
て 4 号機からの放射能漏れはなかったとする、明らかに事実に反する推定に立
脚している、第3に、大気中への放出量は、すでにストールらが過小評価と批
判した日本政府の推計をほぼそのまま無批判に使っている、などである。ただ、
いま重要なことは、これらの点の批判ではない。青山氏らの過小評価された数
字でさえが明らかにしている重要な事実であり、青山氏らがこれを発見してお
きながら明確に提起しなかった真の結論である。
青山氏らの同書は、大気中・直接海水中・汚染水中への放出を合計し、チェ
ルノブイリと比較するという方法を提起した点で大きな積極的役割を果たした。
だが、彼らは自分の議論を最後まで推し進めなかったといえる。これは、事実
をありのままに見ようとする方向に対し、何らかの外から妨害する力が働いて
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いるからかもしれない。このことを示唆する箇所は他にもある。たとえば、青
山氏らの同書は、放射性ヨウ素の放出量を検討した箇所で、福島事故が再臨界
(=核爆発)事故であった可能性に言及している。だが、その表現は「原子炉
のメルトダウンした燃料において、いかなる重大な再臨界も、2011 年 4 月以降
に生じたということは、ありえないであろう」[参考文献 1 の 135 ページ]と
いうものである。ということは「4 月以前には」再臨界が起こっていた可能性
が「ある」という評価になるが、論文の展開はここで止まっている。極めて重
要な論点だが、ここではテーマから外れるので指摘するだけにとどめよう。
(3)青山氏らの数字の補正
ここで、福島事故による大気中(上記①)への放出量については、相対的に
確度が高いと考えられるストールらの推計 3.6E+16 を採用して青山氏らの数
字を補正すれば、大気中への放出率は 5.1%となる。ただし、国連科学委員会
のチェルノブイリのセシウム137の数字は多くの場合に比較の対象とされるが、
注意すべきなのは最大値あるいは上限値を採っている点である[付表 3]。した
がって、幅をもったストールの推計(23.3∼50.1 ペタベクレル)から、比較の
ためには最大値を採るべきであろう。そうすると 5.01E+16 ベクレルとなり、
放出率は 7.2%となる。
さらに海水への直接(上記③)放出量については、米カリフォルニア州政府
資源局沿岸委員会が採用した数字(レスターらのグループによる[参考文献 4])、
セシウム 137 で 3.6∼41 ペタベクレルを採ろう。その中央値をとって 2.23E+
16 とすれば、海水への直接放出率は 3.2%となる。ここでも上記のとおり国連
科学委員会の数字にあわせて最大値(上限値)を採ると 4.1E+16 で、放出率
は 5.9%になる(この最大値の元々の出所はベイリー・デュ・ボアの研究であ
る[参考文献 5]。なおレスターが引用している大気中への放出量の最大値はス
トールの数字である)。
これら(上記①と③)の最大値を、青山氏らが採用している汚染水(滞留水)
中(上記②)への放出量 14.0E+16(放出率 20.0%)と合計すると、全体の総
放出量は、23.11E+16 ベクレル、放出率は 33.0%となる。この数値が現在の
ところ、おおよそ最も信頼できる数字と考えてよいであろう。これを国連科学
委員会の推計で比較すると、チェルノブイリの 2.7 倍、サムナーの 1991 年の
推計で比較すると 6.1 倍となる。バズビー自身の推計を基にすると 25.7 倍とな
る(表 5)。
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表 5 福島事故放出量の青山氏らの数値の補正とチェルノブイリ事故、原爆、ネバダ実験
場地上核実験総出力との比較(総括表)
(セシウム 137 についての推計)
A. 福島における炉心残存量(青山氏らによる数字)
70.0E+16 ベクレル 100%
B. ①大気中への放出量・率(ストールらによる推計)
5.0E+16 ベクレル 7.2%
②汚染水中への放出量・率(青山氏らによる数字)
14.0E+16 ベクレル 20.0%
③海水中への直接放出量・率(レスターらによる数字)4.1E+16 ベクレル 5.9%
④合計の放出量と放出率(以上3つの数値の合計)
23.1E+16 ベクレル 33.0%
C. 比較対象1:チェルノブイリ放出量各推計とそれらに対する福島の放出量B④の比
フェアリー他推計
10.0E+16 ベクレルの
2.3 倍
国連科学委員会推計
8.5E+16 ベクレルの
2.7 倍
サムナー推計
3.8E+16 ベクレルの
6.1 倍
バズビー推計
0.9E+16 ベクレルの
25.7 倍
D.比較対象2:広島原爆による放出量 8.9E+13 ベクレルとの比
福島の大気中への放出量B①との比(D①)
広島原爆 562 発分
福島の汚染水中への放出量 B②との比(D②)
広島原爆 1573 発分
福島の直接海水中への放出量B③との比(D③)
広島原爆 461 発分
福島の放出量総量B④との比(D④)
広島原爆 2597 発分
E.比較対象3:米国ネバダ核実験場での地上核実験の総出力 2,471 キロトンとの比
福島の大気中への放出量 D①のキロトン換算 562 発×16=8,992 キロトン 約 3.6 倍
福島の放出量総量 D④のキロトン換算 2,600 発×16=41,600 キロトン 約 16.8 倍
本文中の説明を参照のこと(注意:四捨五入の関係で合計が一致しない場合がある)
付言すれば、福島事故では、セシウム 137 の放出量に対してセシウム 134 の
放出量が相対的に大きい点が特徴である(およそ 1:1、これに対してチェルノ
ブイリでは 1:0.6 程度)。レスターらの報告を紹介している英文のエネルギー
ニュースサイト(ENENEWS)は、セシウム 137・134 の合計値を基に、米国
政府発表のチェルノブイリの数値と比較を行い、大気中①と直接海水中③の放
出量の合計値で、福島の方がチェルノブイリよりも大きいと指摘している(105
対 181 ペタベクレル)[参考文献 6]。セシウム 137・134 の合計値を国連科学
委員会の数値で比較しても、明らかに福島の方が多い(13.9E+16 対 18.1E+
16 ベクレル)。落合栄一郎氏は、事故の比較の場合、セシウム 137 だけではな
くその他のセシウム同位体とくに134も加えるべきであるという問題提起をさ
れている[参考文献 15 の 81 および 271 ページ]。当を得た見解であり、今回
ここでは一般に行われているセシウム137をベースとした比較を中心に検討し
たが、今後の課題としたい。
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すでに見たように、バズビーは、福島を全体として「チェルノブイリの約 2
倍以上」の放出量だとしているが、この評価の正しさは、日本の青山氏ら気象
研究所、津旨氏ら電力中央研究所環境科学研究所、西原氏ら日本原子力研究開
発機構のグループやアメリカのレスターらカリフォルニア州政府機関などの推
計によって、はっきりと確認されているといえる。むしろ「約 2 倍以上」とい
うバズビーの評価は、今となっては慎重な、あるいは慎重すぎると考えてよく、
「2 倍超から 20 数倍」の放出量だとすべきであろう。
また広島原爆との比較では、政府のいう「168 発分」ではなく「約 2600 発
分」ということになる。広島原爆との比較では、さらに進んでアメリカ国内の
ネバダなど核実験場での地上核爆発との比較を行わなければならない。
Wikipedia 日本語版には、「核実験の一覧」の項があり(米国エネルギー省の
資料に基づいていると思われる)、ネバダ実験場では合計 171 回の地上核実験
が記載されている(地下核実験への移行後も地上への漏洩はあったであろうが、
さしあたりここでは無視する)。地上での核爆発の出力を全部合計してみると付
表6のようになり、2.5 メガトン程度である。広島原爆の爆発出力を 16 キロト
ンと仮定すれば、日本政府発表の数字である広島原爆 168 発分で 2.7 メガトン
となり、ネバダ実験場で行われた全ての地上核実験の総出力を上回る。放射能
放出量は、ほぼ爆発出力に比例すると考えられるので、これは過小評価が明ら
かな日本政府の放出量推計値に基づいても、福島の放出量はネバダ実験場での
大気中への総放出量を上回る可能性が高いということを意味する。福島につい
て現実に近いと考えられるストールらの推計の広島原爆 562 発分を採ると、約
9 メガトンとなり、福島はネバダ実験場での地上総爆発出力の約 3.6 倍になる。
ネバダ実験場の広さは鳥取県ほどあるといわれ、周囲のほとんどは人の住まな
い砂漠である。しかも、Wikipedia の記録では、メガトン級の核実験はネバダ
では一度も実施されていない。
それに対して福島では、メガトン級の放出(大気中放出量で 9 メガトン、総
放出量では 42 メガトン)があったにもかかわらず、すぐ近くまで人々が住み
続けており、政府はさらに住民を帰還させようとしている。政府が行っている、
住民を避難させず反対に帰還させる方針は、いわばネバダ核実験場の近傍に住
民を住ませ続け、さらに補償などで差別や期限を設け、帰還を半強制的に進め
るという措置であり、「人道に対する犯罪」に等しいと言える。
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4.汚染水タンクに含まれる放射能量による上記結論の検証
青山氏らが採用した汚染水への放出率・量の推計が大きくは間違っていない
(過小評価の可能性があるにしても)ことは、福島原発の汚染水タンクに溜ま
っている汚染水中の放射性物質の量を検討すれば明らかである。
2014 年 4 月 12 日の日本経済新聞によると(読売新聞も同じ報道をしている)、
東京電力は、2013 年 8 月 19 日にタンクから漏れた汚染水の放射線量を、なぜ
か今になって、当初発表の1リットルあたり 8000 万ベクレルから、2 億 8000
万ベクレルに訂正した。すなわち当初発表の 3.5 倍だったとした。
東電は、表向きの印象を和らげるためであろうが、放射線量をリットル当た
りで発表している。しかし、これを昨年8月に漏れた 300 トンの汚染水につい
て掛け算して(30 万倍して)計算すると、まったく別の姿が見えてくる。漏れ
た 300 トンだけで、漏水中の放射線量は、84 兆(8.4E+13)ベクレルとなる。
(1)広島原爆との比較
まずは、この 300 トンを単独で考察しよう。いまこれが、すべてセシウム 137
だと仮定すると、広島に投下された原子爆弾による放出量(8.9E+13 ベクレル
と推定されている、付表 6 参照)とほぼ同じ規模(94%)となる。すべてスト
ロンチウム 90 だと仮定すると、広島原爆(5.8E+13 ベクレルと推定)の 1.45
倍となる。両核種が広島原爆とほぼ同じ割合で含まれていると仮定すると、広
島原爆(両方加えて 14.7E+13 ベクレル)の 57%となる。
小出裕章氏が漏出事故直後から指摘しているように[参考文献 16]、この汚
染水 300 トンだけで、およそ広島型原爆1個分以上の「死の灰」を含んでおり、
それがすでに環境中に漏れたと判断できるのである(表6)。
参考までに、広島原爆による放射性物質の放出量の推計を付表 5 に掲げてお
く(ただし、これは一般に引用される数値であるが、これには「黒い雨」に含
まれていた放射性物質の量が十分に評価されていないなど、大きく過小評価さ
れている可能性が高いことも注記しておく)。
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表 6 汚染水漏れ 300 トンに含まれる放射性物質の推定量(総括表)(単位:ベクレル)
A.300 トンに含まれる放射性物質量の計算
計算式:300(トン)×1000(リットルに換算)×2.8E+8(東電発表値)=8.4E+13
B.広島原爆による放出量
セシウム 137
8.9E+13 ベクレル
(国連科学委推計)
ストロンチウム 90
5.8E+13 ベクレル
合計
14.7E+13 ベクレル
C.300 トンの汚染水と広島原爆との比較
すべてセシウム 137 と仮定すると
94%(約 1 発)
すべてストロンチウム 90 と仮定すると
1.45 倍(約 1 発半)
セシウム 137 とストロンチウム 90 と仮定すると
57%(約 0.6 発)
本文中の説明を参照のこと(注意:四捨五入の関係で合計が一致しない場合がある)
タンク 1 基(平均容量 400 トン)が平均して、およそ原爆 1∼2 発分の「死
の灰」を抱えていることになる。タンクは現在約 1000 基あるが、それらに含
まれる「死の灰」を考えれば、文字通り「死のタンク群」なのである。つまり
事故原発は、文字通り爆弾を、正確には核爆弾を抱えているのである。
(2)チェルノブイリ事故による放出量との比較
もっと深刻な問題がある。溜まり続けている高濃度汚染水の量である。汚染
水の総量は当時33万トンだったが、2014年4月5日の日本経済新聞によると、
現在では 48 万トンたまっているという。
ということは、もし、他のタンクにおいても放射性物質の濃度が昨年 8 月に
流出した汚染水と同じ水準にあると仮定して計算すると(比重は簡略化のため
に水と同じ 1 とする)、4.8E+8 リットル(48 万トンのリットル換算)×2.8E
+8 ベクレル(東電発表の濃度)となり、全タンク中には、現在、合計してお
よそ 13.4E+16(すなわち京)ベクレルの放射性物質が溜まっていることにな
る(主としてセシウム 137 とストロンチウム 90 であろう)。
すなわち、タンクに溜まっている汚染水の中だけで、国連科学委員会による
チェルノブイリ事故の推計放出量(セシウム 137 で 8.5E+16、ストロンチウ
ム 90 で 1.0E+16、合計で 9.5E+16)を大きく越えており、その約 1.4 倍にな
っていることになる。サムナー推計(セシウム 137 で 3.8E+16、ストロンチ
ウム 90 で 0.8E+16、合計で 4.6E+16)では、2.9 倍となる。
それはまた、青山氏らの数字による福島事故による汚染水中への漏出分(セ
シウム 137 で 14E+16 ベクレル、ストロンチウム 90 で 0.85E+16 ベクレル、
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合計で 14.9E+16 ベクレル)とほぼ等しい規模である。
すでに東京新聞(2013 年 8 月 23 日付)は、東電の訂正前の数字に依拠して、
当時の汚染水量 33 万トンについて計算を行い、総計で「2 京 7000 兆ベクレル」
(東京新聞は切り上げており正確には 2.64E+16 ベクレル)の放射性物質が汚
染水タンク中に蓄積されていることを指摘している。われわれの出した上記の
結論は、その数字を、東電の訂正どおり 3.5 倍し、この間の汚染水の蓄積量の
増加率(1.45 倍)を掛け、チェルノブイリの数字と比較すれば、容易に導かれ
るものである。特殊な計算が必要なわけでもない。
表 7 汚染水タンクに溜まっている放射性物質の推定総量の比較(総括表)
(単位:記載の無いものはベクレル)
A.汚染水内の放射性物質の総量
計算式: 汚染水総量(トン)×トンをリットルに換算×東電発表の放射性物質濃度
すなわち
48 万×1000×2.8 億 = 13.4E+16(京)
B.比較対象1:チェルノブイリ事故による放出量に対する A の比率
国連科学委推計 セシウム 137
8.5E+16
ストロンチウム 90
1.0E+16
合計
9.5E+16
チェルノブイリ比:1.4 倍
サムナー推計
セシウム 137
3.8E+16
ストロンチウム 90
0.8E+16
合計
4.6E+16
チェルノブイリ比:2.9 倍
C.比較対象2:福島事故による放出量に対する A の比率
福島事故の汚染水放出量 青山氏ら推計
セシウム 137
14E+16
ストロンチウム 90
0.85E+16
合計
14.85E+16 汚染水放出比:0.9 倍
福島事故の大気中放出量 日本政府推計
セシウム 137
1.5E+16
ストロンチウム 90
0.014E+16
合計
1.514E+16
大気中放出比:8.9 倍
D.比較対象3.広島原爆による放出量に対する A の比率
セシウム 137
8.9E+13
ストロンチウム 90
5.8E+13
合計
14.7E+13
広島原爆比:910 発分
(出所)東京新聞 2013 年 8 月 23 日付論説に基づいて計算(注意:四捨五入の関係で合
計が一致しない場合がある)
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もちろん、東電の発表した汚染水の濃度には幅がある。2014 年 2 月 20 日に
も 100 トンの汚染水が漏れたが、この時の放射性物質の濃度は 1 リットル当た
り 2 億 3000 万ベクレルと発表されている(これは上記の 2 億 8000 万ベクレ
ルに近い)。さらに 2014 年 4 月 14 日には汚染水 203 トンの誤送水が発生した
が、この汚染レベルは 1 リットル当たりセシウムで 3700 万ベクレルと報道さ
れている(いずれも日本経済新聞)。これらの数字は、いずれもここで計算に使
った 2 億 8000 万ベクレルよりは小さい。したがって、タンクに溜まっている
放射性物質の総量がチェルノブイリの約 1.4 倍あるいは 2.9 倍という結果より
も、これらより小さい可能性があることは言うまでもない。たとえば、これら
3つ数字のうち最小である 1 リットル当たり 3700 万ベクレルで計算すると、
セシウム 137 の総量は 1.8E+16 ベクレルとなる。しかしこれでも、チェルノ
ブイリ(国連科学委推計 8.5E+16 あるいはサムナー推計 3.8E+16)の 2 割以
上あるいはほぼ半分であり、日本政府が推定した福島事故での大気中への放出
量(1.5E+16)を上回るという著しく巨大な量である。
「滞留水」は、実際には滞留しておらず、地下水の流入・流出によって絶え
ず更新されている。だから、もし、タンクに溜まっている放射性物質の総量が、
ここで計算した量よりも少ないとすれば、その分、地下水に流失した放射性核
種の量および地下水を通して海に流出した量が多いという結論になるだけであ
る。どちらにしても東電に言い逃れる道は残されてない。
(3)福島事故の現状
地下水は毎日約 400 トン流れ込んでおり、メルトダウンしてデブリとなった
放射性物質は、日々刻々とその中に溶け込んで行っていると考えられる。東電
は毎日それを汲み上げているが、それには広島原爆 1 個分かそれ以上の放射能
が含まれている可能性がある。毎日広島原爆1個分なのだ。大気中への放出も
もちろん止まってはいない。汚染水は、汲み上げられてタンクに暫定的に溜め
られるか、そうでなければ地下水に戻って地下水脈を汚染し、結局海に流れ込
んで海を汚染している。これらにより、事故による放射性物質の漏出量あるい
は放出量が、現在もなお日々刻々膨れあがっている。すなわち原子炉内の残存
量に対する放出率そのものが、気象研グループが採用した 2011 年 5 月 1 日 0
時時点での滞留水中 20%から、現在ではさらに高まっているはずである(西原
らによればスリーマイル原発事故では放出率は 41∼55%であったという[参考
文献 10])。また日々刻々上昇して行っているはずなのである。
間に合わせで作った脆弱な構造のタンクの中に日々積み上がっている汚染水
は、今後の余震あるいは新規の地震、地盤の不等沈下あるいは不等隆起(汚染
水を減らすための地下水くみ上げや凍土壁によるせき止めによって生じる危険
がある)、台風や風水害、その他の自然災害によって何時漏れ出してもおかしく
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ない状況下におかれている。さらに、凍土壁を作るための配管掘削工事自体が、
すでに高度に放射能汚染されている上部地下水層から、下部地下水層に汚染を
拡大し、海水を汚染する危険があるともいわれる(「汚染水、地中深くまで浸透
凍土壁工期に影響も 福島第1原発」産経ニュース・インターネット版 2014
年 6 月 24 日)。
100 万人もの犠牲者を出したといわれるチェルノブイリ事故[参考文献 13]
において漏れ出た量に匹敵するかそれをはるかに越える放射能が、福島事故で
は大気中に放出された。だが、タンクに溜まっている汚染水だけで、それと同
等か何倍も上回る放射能を含んでいる。この冷厳たる事実を直視しなければな
らない。汚染水をめぐる状況は、極度に危険な、危機的事態にあり、そのほん
の一部(300 トン)でも漏洩すれば、いとも簡単に広島型原爆の「死の灰」程
度の大量の放射能を環境中にまき散らすことになる。大量に漏れるならば、福
島事故やチェルノブイリ事故と並ぶ、あるいはそれを上回る放出量になる危険
性さえある。さらに意図的・政策的に海洋投棄が行われれば、その影響は計り
知れない。
汚染水を処理するはずの設備 ALPS は、故障続きで、まともに機能していな
い。福島事故原発にあるトリチウム(東電発表では合計で 3.4E+15 ベクレル、
うち汚染水中には 8.3E+14 ベクレル、毎日新聞 2014 年 4 月 24 日)は、ALPS
でも処理できないので、政府は危険性を無視してそのまま海洋投棄や空中放出
する計画である。2013 年 9 月 2 日に原子力規制委員会の田中俊一委員長が外
国人記者クラブでの記者会見ではっきりと示唆したように、政府は汚染水を薄
めて海洋投棄しようと企図している。政府・東電はこの 2014 年 5 月 21 日から
汲み上げた地下水の海洋投棄を強行的に始めようとしている。
現実の福島原発事故は終わっていないどころか今も続いている。2011 年 3
月の事態さえ、単なる第1回目の大規模放出にすぎないかもしれない。その被
曝による深刻な健康破壊の影響が現在進行している(福島の子供の甲状腺ガン
の多発[参考文献 17]や事故後の人口減少の急加速注5をとってみても明らか
である)さなかに、さらに第2第3の大規模放出が迫っている危険性があると
いっても過言ではない。原発の重大事故は、その本質からして「終りなき破局」
なのである。第1の大放出がすでに大気中・海水中への放出によって世界の人
類と動植物と土壌と海洋を汚染したが、そのうえにいまや第2第3の大放出が
起こるかもしれない瀬戸際にある。それは主に汚染水を介して、世界の海洋を
汚染し、日本だけでなく全世界の人間と生態系に深刻な影響を及ぼすことにな
るかもしれない。
――――――――――――――――――――
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総 括
総括しよう。以上検討してきたことから、福島事故の放出量は、政府・マス
コミの事故直後からの評価のようにチェルノブイリ事故の「10 分の 1 の規模」
では決してなく、チェルノブイリ事故のどの推計と比較してもチェルノブイリ
事故を上回り、2 倍超から 20 数倍になる可能性が高い。このことは今や明らか
である。
しかも、福島事故自体も収束していないばかりか、福島事故の破壊的影響は
進行中であり、汚染水という第2の火種が爆発する危険もいっそう深刻化しよ
うとしている。
政府や原発推進勢力が人為的につくり出し人々に信じ込ませようとしてきた、
福島はチェルノブイリより桁違いに小さい事故であり「すでにコントロール下
にある」という偽りの事故像全体が崩壊しつつあるのである。
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注 記
(注1)青山道夫氏は、引用書籍出版当時、気象庁気象研究所研究官。現在は福島大学環
境放射能研究所教授。
(注2)放出量の各種推計については、推計方法の詳細は公表されていない。ただ、炉内
の放射性核種の「残存量(インベントリー)」は、核燃料の稼動履歴(使用期間・状況
など)から、ある程度の確度で推計できるであろう。しかしこの議論は、多くの場合、
使用済核燃料プールにあった放射性物質が抜けており、この点でも相対的な意味しか持
たないことも確認しておかねばならない。青山氏らは、残存量を取り扱った同書第 2 章
では、1∼3号炉内の残存量だけでなく 1∼4 号機の使用済核燃料プール内の残存量も
含めて扱っている。しかし放出量を扱った第 5 章ではなぜかこの点を無視している。「大
気中への放出量」①について、日本政府はモニタリングポストの数値と放射性降下物の
量からコンピュータ・モデルによって推計したとされており、これは過小評価されてい
る可能性が高い。「滞留水中への放出量」②では、青山氏がベースにした資料は、実測
値に基づくものであり、最初から意図的に歪められていないかぎり、ある程度の確度が
あると考えるべきであろう。「海水中への直接の放出量」③は、上記レスターらによる
数値が、米政府機関の採用したものであり、相対的に信賴性が高いと考えてよいだろう。
一般的な議論として、われわれは以下のように結論できる。(1)日本だけではなく世
界的なモニタリングのデータを使った推計(例えば大気中への放出についてはノルウェ
ーのストールの推計[参考文献 3]など)が、相対的に信用度が高いであろう。(2)
各種の違った推計を合わせて検討すれば、大きくは(すなわち桁違いに)間違わないレ
ベルになるであろう。(3)2つの事故(福島とチェルノブイリ)を比較する場合、そ
れぞれは過小評価されていたとしても、対比すれば過小評価はある程度は相殺されるで
あろう。
(注3)青山氏らの著作の第 2 章によれば、使用済核燃料中の残存量(1∼4 号機)は 189E
+16 ベクレルである。1∼3 号機の炉心残存量 70E+16 を加えると合計の残存量は
259E+16 ベクレルということになる。つまり、本文中の放出率を合計残存量に対して
もとめる場合、すべて 3.7 で割らなければならないということである。
(注4)青山氏は、最近(2014 年 5 月 9 日)、欧州地学連盟の国際会議で講演し、福島事
故の放出量について取り上げたが、共同通信はそれを次のように報道した。「東京電力
福島第1原発事故で放出された放射性セシウム 137 の総量について、福島大学環境放
射能研究所の青山道夫教授は9日までに、事故後の観測データを詳細に分析した結果、
1 万 7500∼2 万 500 テラベクレル(テラは 1 兆)が妥当とする研究結果をまとめ、ウ
ィーンの国際会議で発表した」と。表記の数字は、本論文で使った形に変換すると 1.75
∼2.05E+16 あるいは京ベクレルである。この数字は、ここでの数字と異なり、いまま
での日本政府の推計 1.5E+16 ベクレルを、中央値で 27%、最大で 37%ほど上方修正
した程度とも考えられ、混乱を生じさせるかもしれないので、若干検討しておこう。
21
Page 22
結論から言うと、共同通信のこの「総量」という訳語は、明らかな翻訳上のミスであ
る(もちろんマスコミ側が故意に訳抜けを行った可能性も否定できないが)。なぜなら、
同じ共同通信記事の英語版(Japan Times 2014 年 5 月 10 日所収)では、この部分は
The total amount of radioactive cesium-137 released into the atmosphere and
seawater from the crippled Fukushima No. 1 nuclear power plantとなっており、「放
射性セシウム 137 の総量」は明確に「大気中および海水中に放出された」(下線部)と
限定されている。間違えようのないこの限定部分が、日本語訳ではなぜか落とされてい
る。明らかに、ここで青山氏は、自分の書籍で引用した①②③のうち、①③だけを問題
にし、②の「滞留水中」に漏出したセシウム 137 の量を顧慮していないのである。
ここで引用されている数字もまた、本論文で検討してきた青山氏らの表[付表 2-2]で
掲げられている大気中への放出量①(ほぼ日本政府発表と同じ)に、青山氏らが引用し
た直接海水中への放出量③をプラスした数字である。青山氏が国際会議で報告した 1.75
∼2.05E+16 という数字は、中央値を計算するとおよそ 1.9E+16 であり、青山氏らの
本書における大気中①と直接海水中③への合計の放出率 2.7%(2.2%+0.5%)、放出量
に換算すると 1.89E+16 ベクレルとは四捨五入による誤差の範囲内であり、基本的に
同じものと考えられる。青山氏が国際会議において、ここで検討してきた推計を変更し
たとは考えにくい。
青山氏が同会議で汚染水中への放出量について言及したかどうかは不明である。報道
がないということは、重要ポイントとしては強調しなかったのかもしれない。
(注5)読売新聞の英語版 Japan News 2014 年 4 月 17 日は、日本の人口減少が 2011 年
以降劇的に加速したことを示すグラフ(下図)を掲載している。震災による死亡者・行
方不明者が約2万人あった事実を考慮しても、2011 年からの変化はあまりにも衝撃的
である。このグラフは、当地で配達されている日本語の本紙(読売新聞大阪版)の方で
は見つけることができなかった。
22
Page 23
参考文献
1.Pavel P. Povinec, Katsumi Hirose, Michio Aoyama; Fukushima Accident ―
Radioactivity Impact on the Environment; Elsevier (2013)
2.青山道夫「『人類の4度目の失敗』が引き起こした地球規模の海洋汚染」『世界』臨時
増刊『イチエフ・クライシス』岩波書店 2014 年 1 月号所収
3.A. Stohl et al.; Xenon-133 and caesium-137 releases into the atmosphere from the
Fukushima Dai-ichi nuclear power plant: determination of the source term,
atmospheric dispersion, and deposition; Atmospheric Chemistry and Physics; 2011;
www.atmos-chem-phys-discuss.net/11/28319/2011/doi:10.5194/acpd-11-28319-2011
4.Charles Lester et al.; Report on the Fukushima Dai-ichi Nuclear Disaster and
Radioactivity along the California Coast; State of California Natural Resource
Agency California Coastal Commission; 2014;
http://documents.coastal.ca.gov/reports/2014/5/F10b-5-2014.pdf
5.P. Bailly du Bois et al; Estimation of marine source-term following Fukushima
Dai-ichi accident; Journal of Environmental Radioactivity Volume 114, December
2012, Pages 2–9
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X1100289X
6.Lester らのレポートの紹介(英文)がある ENENEWS のウェッブサイト
http://enenews.com/govt-report-fukushima-already-released-181-quadrillion-bq-ces
ium-chernobyl-estimated-105-quadrillion-radioactive-material-continue-flowing-oc
ean-years-fukushima-radionuclides-spread-north-pac
7.UNSCEAR; ANNEX J Exposures and effects of Chernobyl accident
http://www.unscear.org/docs/reports/2000/Volume%20II_Effects/AnnexJ_pages%2
0451-566.pdf
8.大和田幸嗣、山田耕作、橋本真佐男、渡辺悦司著『原発問題の争点 内部被曝・地震・
東電』緑風出版(2012 年)
9.クリス・バズビー著、飯塚真紀子訳、『封印された放射能の恐怖』講談社(2012 年)
10.西原健司ほか著「福島原子力発電所の滞留水への放射性核種放出」『日本原子力学会
和文論文誌(2012)』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/taesj/advpub/0/advpub_J11.040/_pdf
11.矢ケ崎克馬著「進行する放射線被曝とチェルノブイリ法・基本的人権」市民と科学者
の内部被曝研ウェッブ・ページより
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Page 24
http://acsir.org/data/20121102_yagasaki_n.pdf
12.矢ヶ崎克馬「年間1ミリシーベルト(mSv)以上の汚染面積は、フクシマの方がチェ
ルノブイリよりずっと広い」『地球の子ども新聞』2012 年 11 月第 132 号。以下のウェ
ッブサイトで閲覧できる。http://chikyunoko.exblog.jp/
13.A.V.ヤブロコフ、V.B.ネステレンコ、N.E.プレオブラジェンスカヤ『チェルノブイリ
被害の全貌』岩波書店(2013 年)
14.津旨大輔、坪野考樹、青山道夫、廣瀬勝巳「福島原子力発電所から漏洩した137CSの
海洋拡散シミュレーション」(2011 年 11 月)、電力中央研究所・研究報告:V11002
http://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/cgi-bin/report_download.cgi?download_name
=V11002&report_cde=V11002
15.落合栄一郎著『放射能と人体 細胞・分子レベルからみた放射能被曝』講談社(2014
年)
16.小出裕章氏には多くのブログやビデオがあるが、例えば「小出裕章さんが警告『汚染
水漏れの脅威は広島原爆の数百発分だ』」ラジオフォーラム 2013 年 10 月 21 日などを
参照。
http://www.asiapress.org/apn/archives/2013/10/21111623.php
17.津田敏秀「2014 年 5 月 19 日福島県『県民健康調査』検討委員会発表分データによる
甲状腺検診分のまとめ」月刊『科学』岩波書店 2014 年 7 月号所収
24
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付表 1-1 福島原発事故による放射性物質の大気中への放出量 日本政府の当初の推計
2011 年 4 月 12 日 原子力安全・保安院(当時)の発表
[ニュースリリースの冒頭部分]
[放出量推計の部分]
(出典)「東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故・トラブルに対する INES(国
際原子力・放射線事象尺度)の適用について」経済産業省のホームページより
http://www.meti.go.jp/press/2011/04/20110412001/20110412001-1.pdf
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付表 1-2 福島原発事故による放射性物質の大気中への放出量 日本政府の推計改定値
26
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出典:原子力安全・保安院(当時)「東京電力株式会社福島第一原子力発電所及び広島に投下された原子
爆弾から放出された放射性物質に関する試算値について」2011 年 8 月 26 日付発表分を同年 10 月
20 日付訂正
http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110826010/20110826010-2.pdf
付表 2−1 青山氏らによるチェルノブイリ事故による放出量(単位ペタベクレル=E+15)
・チェルノブイリの放出量の出所は IAEA となっているが、国連科学委員会の数字(付表 4 参照)と同じである。
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付表 2−2 青山氏らによる同福島事故による放出量(単位が E+n で表記されていること
に注意、チェルノブイリ表の単位ペタベクレルは E+15 である)
・青山らは、放出率だけをチェルノブイリと比較していて、放出量での比較を行っていないことが分かる。
(出所:上記2表とも)Pavel P. Povinec, Katsumi Hirose, Michio Aoyama; Fukushima Accident ―
Radioactivity Impact on the Environment; Elsevier (2013) [参考文献 1]の P.125∼127
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付表 3 レスターらによるカリフォルニア州資源局沿岸委員会のレポートによる福島の放 出量
の総括表
出典:参考文献 4 参照
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付表 4 国連科学委員会の報告によるチェルノブイリの残存量と放出量の推計表
30
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出典 参考文献 7 参照
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付表 5 広島原爆による放射性物質の放出量 代表的な推計
原子力安全保安院(当時)の推計、経済産業省のホームページより
http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110826010/20110826010-2.pdf
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付表6
ネバダ核実験場における地上核実験での核爆発の総出力

計画名
爆発回数
総出力(キロトン)
1951
レンジャー作戦
5
40
1951
バスター・ジャングル作戦
7
71.9
1952
タンブラー・スナッパー作戦
7
104
1953
アップショット・ノットホール作戦
11
252.4
1955
ティーポット作戦
14
167.8
1955
第 56 計画
4
0.01∼0.1
1957
プラムボブ作戦
29
343.74
1957-58 プロジェクト 57、58、58A
5
0.5
1958
ハードタックⅡ作戦
37
45.8
1962-63 ストラックス作戦
48
1442.8*
1962
サンビーム作戦
4
2.19
合計
171
2471.23
*Wikipedia「核実験の一覧」には数字の記載がないので、同「ストラックス作戦」のページより計算し
た(幅のある数字は最大値を採った)。
(出典)Wikipedia「核実験の一覧」および「ストラックス作戦」の項目よりわれわれが計算。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E5%AE%9F%E9%A8%93%E3%81%AE%E4%B8%80%E8
%A6%A7
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%
82%B9%E4%BD%9C%E6%88%A6
原資料は各ウェッブ・ページを参照のこと。
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http://chikyuza.net/archives/59533

チェルノブイリ30年目の真実と福島  =必読/『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』=

2016年 1月 16日
スタディルーム
チェルノブイリ原発事故福島蔵田計成

<蔵田計成:ゴフマン研究会所属>

はじめに

チェルノブイリ原発事故の真相は依然として闇のなかにある。事故が起きた4号炉を覆う石棺のなかに、どれだけの核燃料が残っているのか、だれにも分からない。その原発事故がもたらした被曝災害についても、原因と結果を関連づけて検証することはきわめて困難であった。その直接的な原因は、事故直後に原子炉から環境に放出された放射線量(ベクレル、Bq)や、その際に人体が浴びた被曝線量(シーベルト、Sv)を知る手がかりがないことにある。旧ソ連政府が情報を「極秘指定」したからである。それをいいことに、世界や各国の原子力ロビーやその研究者たちは事故に対して恣意的な過小評価を行い、謬論と欺瞞が大手を振って罷り通ることになった。

チェルノブイリから国境を越えて北半球全域に降り注いだ放射性降下物(死の灰)の量と範囲について、ある推計がなされている。2006年の国連科学委員会とアメリカ政府の推計を平均すると、地元旧ソ連地区(3ヵ国)に降り注いだ放射線量は全体の35.5%に過ぎない。残る3分の2近くは、ヨーロッパ諸国(57%)、アジア、アフリカ(7%)に降り注いだ。(注1)

このような広範囲にわたる核災害の実態を解明するためには、国の政治的意志や国家的規模の検証機能の作動が必要不可欠である。ところが、国際原子力ロビーは一貫して健康被害の事実を黙殺し、実態を歪め、被曝事実を闇のなかに葬り去ろうとした。

だが、チェルノブイリ事故がもたらした被曝事実を消し去ることはできなかった。原子力ロビーの虚構の本質は時間が経過するなかで、顕在化する被曝事実によって暴かれた。被曝住民の闘いと現地研究者の誠実な努力によって調査・研究・検証され、欺瞞は白日の下にさらされた。小児甲状腺ガン「多発」の事実を国際原子力機関が正式に認定したのは、事故発生10年後であった。その実態に関しては膨大な資料、論文、文献が被曝事実を裏付けた。このような被曝の詳細と真実を解明するには、事故後20~30年という歳月が必要であったのかも知れない。

福島事故も5年目を迎えることになった。にもかかわらず、チェルノブイリと同じような経過と悪夢を追体験しようとしている。怪しげに「事故無関係論」を強弁する研究者もいる。チェルノブイリの事例を持ち出してまことしやかに両者の違いを強調している。だが、福島小児甲状腺ガンの事故後3年間の年間平均罹患率(りかんりつ)は、事故前に比べて「数十倍」も多発している。小児甲状腺の多発事実はチェルノブイリと共通しているが、早期多発の事実はそれを越えている。

この事実を自ら疫学的に論証しておきながら、「事故の影響」を否定するという自己矛盾に陥っている。持ち出した論理は「(福島の多発の)原因が被曝なら、相当な大量被曝を意味する。福島事故の線量は低いから、事故の影響は考えにくい」というものである。(注2)

この立論は科学的手法の放棄に等しい。健康破壊の現実「結果」から出発して、「原因」を解明する立場ではない。逆に、眼前の事実を〈否定〉するために、後にみるような根拠のないチェルノブイリと福島の事例を持ち出して、被害を闇に葬るというあの使い古したやり方である。

では、チェルノブイリ事故大惨事とはどのようなものであったか。先にふれたが、チェルノブイリの事故発生直後の放出線量や被曝線量の詳細はいまだに分からないが、放射線の地上降下線量の3分の1の、さらにその一部を浴びたと思われるベラルーシ国内だけでも、「数十万人の甲状腺異常疾患」(後述)を記録している。この事実から福島の多発と事故影響を類推することは決して不可能ではない。事故初期の短半減期放射性ヨウ素による被曝線量を、小児甲状腺ガン「多発」事実から逆に推計して被曝影響を論じることは、十分に可能である。いずれにしても、福島の現在、未来を考えるうえで、チェルノブイリの実態を知ることは必要である。過去の事実から引き出す教訓は、苦い教訓を含めてきわめて示唆に富んでいる。

(1) 「機密指定」されたチェルノブイリ事故

チェルノブイリ事故は、まもなく30年目を迎えようとしている。この長い歳月を経て明かになったことは何か。それは人工放射能が人体に及ぼす深刻な被曝影響である。放射線は人体60兆個の細胞を傷つける。臓器細胞を破壊し、DNAの二重鎖を切断する。それはたんに人の気力・感情・思考を奪い去るとか、皮膚、頭髪、目、歯などを外形的に傷つけるだけではない。放射線は全人格・全存在を脅かす反生命体的な毒物である。ところが、チェルノブイリ核災害ひとつとっても、その実態や真相はいまなお十分に解明されているとはいえない。このような不条理の最大の元凶は先にみたように旧ソ連政府である。事故直後の3年間、事故に関連した情報を「極秘指定」した。もちろん、その背後には、広島・長崎以後の国際原子力ロビーによる、核災害に対する極端な矮小化や過小評価という欺瞞があることはいうまでもない。本稿ではまずチェルノブイリ「空白の3年間」に関する引用から始めることにしよう。

「ソ連崩壊にいたるまでの5年余、中央政治局秘密会議議事録をはじめとした、初期の被曝資料の多くは、組織的に隠蔽・改ざん・破棄された。事故が発生した直後の最初の3年間、資料・記録を『極秘指定』し、放射線関連資料や記録を秘匿し、医療統計資料などを『是正不能』なまでに改ざんし、廃棄した。」(注3)

「放射線による疾患に関してなんらかの結論を出すには疾患の発生数と放射線量の相関関係が必要だと、一部の専門家が考えている…。これは不可能だとわれわれは考える。最初の数日間、全く計測が行われなかったからだ。当初の放射線量は、数週間から数ヶ月たってやっと計測された値より1000倍も高かった可能性がある。…当初の3年間はすべてのデータが機密指定された。…被曝データは、そもそも存在しないか、もしくは非常に不十分である。」(注4)

「被曝災害の実態解明に必要不可欠な公式記録や初動基礎資料の多くは残っていない。全身の被曝線量と内部被曝線量についてごまかすよう医師等に命令が下されていた。」(注5)

「現場に近いゴメリ州ホイニキ地区(人口3万2000人)中央病院記録保管室からは1万2000

件の入院カルテが盗難にあい、別な建物の屋根裏からわずか82件が見つかった。… 政府は、医師が放射線と被曝疾患を関連付けて診断することを禁止した。大惨事発生当初から3年半にわたって、ソ連邦政府が診療記録の隠蔽ないし改ざんを行った…。」(注6)

(2) 推定被曝死者数は最小「4000人」から、最大「150万人」まで

 上記の引用から分かるように、チェルノブイリ事故がもたらした被曝被害の実態解明は、はじめから厚い壁に阻まれ、困難をきわめた。そのなかで放射線被曝という「原因」から、被曝死という事故災害の究極の「結果」を推計するには、3つの推計前提条件が必要である。

① 集団被曝線量  ② 被曝感受性に基づく危険度係数(尺度) ③ 推計対象期間

① 「集団被曝線量」とは、ある集団全体が浴びた被曝線量の総量である。だが、チェルノブイリ原発事故がもたらした被曝総線量を知ることは不可能である。その理由は、原子炉から放出された放射線量(ベクレル)の測定や、生体が浴びた被曝線量(シーベルト)の計測は、はじめから行われなかったからである。しかも、「大惨事に続く数日間あるいは数週間の放射能汚染値は、2、3年後に記録したものよりも数千倍も高かった。」(注7)とされている。それに加えて、意図的な隠蔽、記録の破棄、測定や計測のサボタージュなど、初動の立ち後れ、改ざんなど、あらゆる詭計を策した。そのために、「基礎資料」「公式記録」「測定記録」は残っていない。「集団被曝線量」を概算することさえも困難にしている。そこには底知れない〈チェルノブイリの闇〉が広がっていた。

② 「危険度係数」(リスクの評価基準)については、年齢別被曝感受性に対する評価の違いがあり、共通の尺度は存在していない。推定測定値や推定計則値は独自に行った。災害評価も独自の物差しを用いた。

③ 死亡「推計期間」は、期間を限定したものから、生涯にわたるものまである。この点に、推定死者数を一律に比較し、論じることができない理由もある。

これらの点を含めて、「極秘指定」にはじまった初期資料の不在は、事故災害評価を根底から混乱させることになった。次項でみるように「推定被曝死者一覧表」から取りだした数字は、桁違いに大きなちがいをみせている。なんと、推定被曝死者数の最小値と最大値の間には、「4千人:150万人」(1:350)のひらきがある。この著しい数字の違いは、事故災害における最大の暗部であり、評価のゆがみを意味している。また、過小評価という最悪の事態がつけ入るスキを与えることになった。

とくに、国際原子力ロビー(旧ソ連政府も呉越同舟)がつくり出した〈通説のゆがみ〉は、たんに数字上の問題に止まらない。実態解明を困難にし、初期の事故対策工程に深刻な影響を及ぼした。しかも、その数字はなんら訂正されることなく、現在に至っている。今後も被曝の真実の解明を含めて、適正な補足・訂正がなされるという期待はもてない。政治的バイアス(偏り)が、平然と〈科学〉を僭称し、公式見解とされるかも知れない。



(3)  チェルノブイリ事故被曝死者数推定一覧  

次に掲げる推定被曝死者数は、過去に、さまざまな研究機関や個人が発表したチェルノブイリ事故推定被曝死者数を、本稿筆者が文献やNETからとりだし、それを少ない順に列挙したものである。なお、推計対象地域が明示されていない場合は全世界、推計期間は生涯である。ただし一部例外もある。

 

① 「4000人」:IAEA主導、事故の年の非公開会議「国際専門家会議1986年報告」。国際チェルノブイリ・フォーラム2005年報告」でも訂正せず。日本政府官邸HP(2011年3月)、お抱え専門家の報告書冒頭(2013年)(注8)の引用も、いまだに、これを基調としている。

② 「9000人」:「国連WHO、放射能の影響に関する国連科学委(UNSCEAR・通称アンスケア)2006年報告」、推計被曝対象人口=740万人、集団被曝線量=60万人・Sv(6000万人の集団が、10mSv浴びた集団の被曝総線量に相当)。

③ 「1.6万人」:国連ガン研究機関(IARC)2006年推計(カルディス論文)。

④ 「2.8万人」:「アメリカ・エネルギー省2006年報告」、50年間、全世界、集団被曝線量=93万人・Sv(9300万人の集団が、10mSv浴びた集団被曝線量に相当)。

⑤ 「3万人~6万人」:キエフ会議(2006年)発表、全世界。

⑥ 「3~6万人」:欧州緑の党。

⑦ 「5万人」:1985年国際専門家会議(事故直後)、旧ソ連代表(ヴァレリー・レガソフ)推計。

⑧ 「10~20万人」:半数は事故の間接的影響、今中哲二(CNIC、2011/4)、旧ソ連圏。

⑨ 「21.2万人」:ロシア科学アカデミー。

⑩ 「23.3万人」:グリーンピース、生涯にわたるガン死者数、全世界、2006年。

⑪ 「47.5万人」:アメリカ人研究者・ジョン・ゴフマン、生涯にわたる白血病と固形ガン死、全世界、『人間と放射線』日本語版への序(1990年)、集団被曝線量=130万人・Sv(1億3000万人が、10mSv浴びた集団の被曝総線量に相当)。

⑫ 「46万人」:アレクセイ・ヤブロコフ他、非ガンを含めると「81.5万人」、70年間、全世界。

⑬ 「50万人」:ウクライナ一国、過去18年間、ホリッシナ推計(文献)。

⑭ 「73.4万人」:チェルノブイリ連合(ウクライナNGO)。

⑮ 「98万人」欧州放射線リスク委員会(ECRR)報告。

⑯ 「98.5万人」:ロシア医学アカデミー「2007年報告」、ニューヨーク科学アカデミー採用。

⑰ 「80万人~103万人」:(そのうち、旧ソ連23.7万人)『被害の全貌』、過去15年間、全世界、全疾患。

⑱ 「90万人~178万人」:カナダ研究者ベルテル、期間限定なし、全核種、全世界。

⑲ 「150万人」:ロシア環境研究者達の調査結果(ノーベル文学賞アレクシエービッチ)(注9)

なお、上記一覧はたんなる数字の羅列とみなすべきではない。問題は別なところにある。

原発事故現場に直接動員されて作業者(リクビダートル)だけでも86万人を数える。事故直後の「消火作業」(暴走阻止作業)で致死的な線量を浴びた作業者も数万人を越えている。その事実を踏まえると、国際原子力ロビーが推計する「死者4000人」「9000人」「1.6万人」は問題外である。推計の名に値しない。また、これとは別に「推定一覧項目」のなかには、有力な示唆的な手がかりを与えてくれるものがある。

それは、17番目「旧ソ連3ヵ国『23.7万人』(ウクライナ、ベラルーシ、ヨーロッパ側ロシア)」の統計である。これは国内「人口動態統計」(国勢調査)から求めたものであり、事故後15年間の死因別統計による死者数である。他の推計が用いた「集団被曝線量」「危険度係数」によって推計したものではない。その点で、この統計は推計死者数を考えるうえできわめて重要な判断基準となる。このほかにも見落とせないことがある。

① 「遅発性・晩発性被曝疾患死」は今後数十年間累積する。

② 「遺伝性被曝疾患死」も発現する。

③ 遺伝疾患死まで統計集積期間を延ばせば、「150万人」は上限かどうかわからない。

(4) 「非ガン性被曝疾患」死者数

20年を経てようやく明らかになった重要な事実がある。上記のチェルノブイリ原発事故による被曝死者といえば、これまでほとんど「ガン死者」を意味していた。推計当時の専門家の認識(知見)も、被曝疾患死=ガン死であった。それ以外の疾患死は考えていなかった。ところが、チェルノブイリ20年間の研究成果によって、「循環器系被曝疾患死等の多発」という知見がはじめて明らかにされた。この欠落事項を考慮すると、先に事故直後から20年間にわたって推計された被曝死者数は、その数字をさらに上積みし、倍増するという計算になる。少なくとも、既述したように原発推進の国際諸機関による低い推計数が過少にすぎることは明白である。

さらに、放射線被曝による発ガン「潜伏期間」(臨床的にガン疾患が認定されるまで期間)の想定についても、被曝死者数と同じような見当違いや誤りの事実が明らかになった。これまで、広島・長崎の原爆資料は歪んだ情報を世界に向けて発信してきた。その典型的な例は、甲状腺ガンの潜伏期間「10~15年」、その他の臓器「20年、30年」というものであった。これに対して、現地研究者たちはチェルノブイリ事故の検証を経て、通説の誤りを指摘した。原爆資料は「偽造され」「不完全なもの」と断定した(注10)。なお、付記すれば、日米共同研究機関「放影研」は本稿筆者の問い合わせに対する回答のなかで「臓器別の潜伏期間という考え方を用いないで、一律10年としている」(2013年8月)という主旨の訂正を行った。だが、この訂正も不十分である。

潜伏期間については、福島小児甲状腺ガン発症によっても裏付けられている。発症はすでに事故の翌年8月(集計、事故発生1年7ヶ月後)からはじまり、3年後には事故前平均罹患率の40~50倍(一巡目112人。二巡目累計は153人)も多発している。この事実も、訂正後も含めて原爆資料に基づく通説の誤りを裏付けている。(関連論文、近日発表予定)。

(5) チェルノブイリ事故の大惨事

以上みたように推定被曝死者数に体現されるチェルノブイリ事故災害の事実は、独自の論拠の下に独り歩きをしてきた。では、実際の被曝災害の実態とはどのようなものか。チェルノブイリ事故処理作業現場の実態からみていくことにしよう。

その光景はこれまで伝えられてきた状況をはるかに超えて、生と死の壮絶な格闘であった。わずか一基の原発事故がもたらした惨劇の意味は、想像力さえも越えていた。これから詳細をみるが、そのTVドキュメントによると、チェルノブイリ事故直後の現場周辺の線量は、ところによっては「毎時2080レントゲン」(2万800mSv=20.8Sv、即発性致死量の約4倍)を記録した。この空間線量の下で核暴走を阻止するためには、作業者1人当たりの許容作業時間は、わずか40秒~数分間しか与えられていなかった。そのために、通常作業量1時間・1人分をこなすには、延べ人数は毎時20~90人が必要であった。だが、いっさいの記録は残されていない。

このような過酷な作業現場に動員された事故処理作業者(リクビダートル・後片づけをする人・兵士、消防士、警察官、労働者)は、最初の数日間だけでも数万人という。全体ではどのくらいの作業者が動員されたか、その総数に関しては、これまで諸説が入り乱れていた。「40万人」「延べ60万人」「数十万人」「80万人」という数字が残されてきた。

この議論に終止符が打たれたのは、多分2000年ではないかと思われる。モスクワで開催された事故14周年追悼式典でKhristenkoロシア副首相は、正式に「リクビダートル86万人」と発表した。この数字は公式記録としては過去最高の推計であり、確度の高い数字といえる。(注11)

事故処理作業者は「2次爆発阻止」「地下水汚染阻止」「石棺完成」まで7ヶ月間にわたって、空・陸・地下から事故処理にあたった。その現場を撮影したフィルムや証言記録が事故現場の迫真を伝えている。『チェルノブイリ連鎖爆発阻止2006年版』(製作イギリス・BBC、監督トーマス・ジョンソン、日本国内放送、2013年5月25日、ディスカバリー・チャンネル)がそれである。

この証言記録の確かさは証言や資料の直接性にある。とくに、事故の責任を感じて自死した原発推進物理学者・最高責任者レガソフの遺書や生存者の生の証言など、さまざまな関係者の証言をもとに構成されたTVドキュメントとして貴重である。また、この作品は事故発生後20年間にわたる調査研究の成果を反映して作成されたものである。ドキュメントが描くチェルノブイリ事故現場の惨状は、この世の地獄を彷彿させる。以下、いくつかの衝撃的な事実をあげてみよう。(なお、大統領エリチンは物理学者レガソフに「英雄」の称号を与えた。また、当時の共産党キエフ書記長(市長)も自死によって事後対策の遅れの責任をとった)。

(6) チェルノブイリ事故の真実

① 爆発によって重さ1200トンの4号炉原子炉容器の上蓋が一瞬に吹き飛んだ。虹のような閃光と火花は上空を突き抜け、破片は周囲数百メートルに散乱した。メルトダウン(炉心溶融)によって放射性物質を含んだ粉塵は、数千メートル上空に舞い上がった。北西の風と雲に運ばれてヨーロッパ大陸、北半球を覆い尽くした。「死の灰」(放射性降下物)が広範囲に降り注ぐという大惨事であった。

② 事故直後はたんに「一般火災」とされた。当時の大統領ゴルバチョフは「事故処理は1~2ヵ月で終る」という報告を受けた。被曝には無防備で駆けつけた消防士は、放射線事故とは知らされないまま、強烈な放射線と高熱にさらされながら「消火活動」をした。作業者うち「28人」は、即死に近い最初の犠牲者であった。中性子線、α線、β線、γ線によって、造血機能、体内細胞、血管内壁細胞など、細胞再生・維持機能が瞬時に破壊され、代謝不能に陥った。体内臓器は組織の内側から溶けはじめ、酷い激痛のうちに、即発性被曝死を遂げた。その作業者「28人」は鉛の棺に入れられ、英雄としてモスクワ郊外の墓地に埋葬されている。

③ 毎時数千mSvという高レベル放射線を浴びたときに最初に体感するのは「金属臭」(放射性セシウムなどの金属)であった。それに次ぐ知覚症状は、初期被曝症状(悪心、めまい、吐き気、*鼻血、下痢など)さまざまな被曝症状をみせた。作業現場では鼻血が出たら病院へ、外見の被曝症状がなくても、ぐったりと倒れたら自宅に帰された。このような高線量被曝と熱気がもたらした作業者への生体破壊は、事故現場に着いた瞬間からはじまった。

*この鼻血も『美味しんぼ』の鼻血と何ら変わらない。むしろ、事故初期の放射能雲(プルーム)がもたらした高線量被曝症状と重なっていると解釈すべきである。

④ 現場上空では、2400トンの遮蔽用の鉛を空中から投下した。その決死の任務にあたったのは、アフガン帰りのヘリコプター・パイロットであった。彼ら「600人」は、事故発生後から20年以内に全員が死亡した。

⑤ 原子炉メルトダウン→地下水汚染阻止→炉心直下の遮蔽壁設置のために、横穴150m(掘削、13m/日)の地下トンネルを掘った。その作業には、全員20歳代の炭鉱労働者が全国から動員された。被曝した主な場所はトンネル外であった。作業者1万人中2500人(4分の1)が、40歳未満でその生涯を閉じた。

⑥ 事故発生18日後の5月14日、大統領ゴルバチョフは本格的な事故処理作業開始の声明を発表した。この事故処理作戦には予備役兵士10万人、労働者40万人が動員された。このときの現場取材を許された5人の記者のうち、20年後の生存者は2人であった。この他にも、初期の事故処理作業現場を地上・空中で取材した多くの記者は、20年以内にほとんど亡くなったという。

(7) 『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』の意義

このようなチェルノブイリ事故現場の凄まじい実態は、事故後の歳月の経過とともに酷い相貌をあらわにした。それは身を挺して事故処理にあたったリクビダートルの20年後の無残な生涯にもあらわれている。また、重度汚染地域の住民が被った被曝の真相の一端を知るためにも、20年という長い歳月、膨大な研究、調査、統計資料の積み重ねが必要であったことを物語っている。

そのチェルノブイリ原発事故は、ヒロシマ・ナガサキ後に人類が経験した最大の核惨事である。それをできる限り克明に記録した書が『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』(以下『被害の全貌』という)である。その調査報告にはおびただしい被曝疾患の事実が示されている。だが、その調査報告では被曝による疾患を裏付ける被曝線量が特定されているわけではない。国際原子力ロビーの専門家はその数字の不十分さを指摘・強調する。だが、被曝線量を数字で示すことはできないが、被曝という損傷事実を消し去ることはできない。それは決して地中からわき出したものではない。生きとし生ける生命体の全存在が、空から降り注いだ死の灰によって破壊され抹殺されたのである。その爪痕が被曝の事実を雄弁に告げている。その事実が厳存しているにもかかわらず、歪められた〈科学〉の名においてそれを認定しないだけである。

『被害の全貌』の最初の1ページには次のような序が寄せられている

「特に衝撃的だったのは、被曝者に多種多様ながん以外の疾患が多発していること、放射線障害の特徴は老化に似ていること、子どもの健康に与える深刻な影響等であった。『汚染地に住む子どものうち健康な子どもは20%以下である』という報告は、いまだに信じがたい思いもある一方、あり得ることだろうとも思えた。…チェルノブイリ事故による健康被害の実態が世に紹介され、被曝リスクを軽視すれば25年後にどうなるのか、学ぶべきデータが示されていることの意味は大きい。」(崎山比早子、出典『被害の全貌』p. v、以下出典省略)

◇文献リスト1000点、情報5000点を網羅

「チェルノブイリ大惨事の影響に関する文献は、現在、スラブ系言語で書かれたものを中心に3万点以上の出版物がある。数百万もの文書/資料が、さまざまなインターネット情報空間に叙述、回想、地図、写真などの形で存在している。たとえば、Googleでは1450万点、YANDEXでは187万点、RAMBELERでは125万点が検索できる」。(p. xi)

日本国内でも、チェルノブイリ事故関連文献は、国立国会図書館に月刊誌、週刊誌数点を含めて1351冊(2013年末現在)が所蔵されている。

「おそらく、本書はチェルノブイリが人々の健康と環境に及ぼした悪影響に関するデータを、最も多く広く包括的に集めたものである。…取り上げた文献リストは1000本にのぼり、スラブ系言語で書かれたものを中心に5000点以上の印刷物やインターネットの出版物の内容を反映している。…本書の著作目的は、事実の学術的な分析ではない。分析するには数多くの学術論文が必要である。ここでは、知られている限りの、事故の影響による傷害の規模や範囲を明らかにすることにある。実態解明には、この先も長い時間がかかるだろう。…今こそ、一方にはテクノクラシー(科学技術:引用者注)の信奉者、もう一方にはチェルノブイリの放射性降下物に被曝した人びとに対する悪影響のリスクを判定する客観的かつ科学的手法の支持者、という対立に終止符を打つときがきている。リスクが小さくないと信じる根拠には強い説得力がある。」(p. ix、p. xi)

『被害の全貌』が発表されたのは2007年、事故発生21年後である。露・独語版刊行は2008年、続いて2009年、英語版がニューヨーク科学アカデミー紀要として刊行された。さらに、日本語版刊行は4年後(事故発生27年後)の2013年、監訳星川淳、訳「チェルノブイリ被害レポート翻訳チーム」、B5版、296ページ、5000円、岩波書店刊である。原題は『チェルノブイリ:大惨事による人びとと環境への影響』(Chernobyl: Consequences of Catastrophe for People and the Environment)である。

◇ 著者

アレクセイ・V・ヤブロコフ、バシリー・V・ネステレンコ、アレクセイ・B・ネステレンコ、ナタリヤ・E・プレオブラジェンスカヤ。

◇ 構成

第1部、放射能汚染の程度と特性の推定。

第2部、住民の健康への影響を分析。

第3部、環境への影響を実証。

第4部、事故影響の最小化と対策。

◇ 『被害の全貌』を読むに際して

現地の人たちが、ウクライナ・オレンジ革命を経てチェルノブイリ法を勝ちとったのは事故5年後の1991年である。そのなかで、次のように厳格な居住制限線量を定めた。下記の強制移住区域「年間5mSv以上」とは、日本の「放射線管理区域」の線量基準に相当する。この管理区域から外に出る際は、シャワーを浴び、着衣や作業器具などを持ち出すことは法的に禁止している。また、福島では事故4年後時点において、年間被曝線量限度は「20mSv」が適用されていることを念頭に置いて、以下を読み進めていく必要がある。

放射線監視区域(年間0.5~1mSv)

移住権利区域(年間1~5mSv)

強制移住区域(年間5mSv以上)

(8) 『被害の全貌』にみるチェルノブイリ事故による健康破壊の実態

「1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原子力発電所4号炉の爆発は、地球上の何百万、何千万もの人びとにとって、人生を二分するものになった。『事故前』と『事故後』である。チェルノブイリ大惨事では『リクビダートル』すなわち現場で放射能漏出を食い止めようとした事故処理作業員が危険を顧みず未曾有の技術的危機に徒手空拳で立ち向かった。一方、われわれのみるかぎり公職者は卑怯な臆病ぶりを露呈し、何の落ち度もない住民が想像を絶する害を被るおそれがあることを警告しなかった。チェルノブイリは人間の苦しみと同義になり、われわれの生きる世界にあたらしい言葉を付け加えた。チェルノブイリのリクビダートル、チェルノブイリの子どもたち、チェルノブイリ・エイズ、チェルノブイリ放射能汚染、チェルノブイリ・ハート、チェルノブイリ・ダスト、そして、チェルノブイリの首飾り(甲状腺外科手術跡)などである。」(P. xiv)

「この25年間で、原子力には核兵器より大きな危険が潜んでいることが明らかになった。チェルノブイリのたったひとつの原子炉からの放射性物質の放出は、広島と長崎に投下された爆弾による放射能汚染を数百倍も上回った、どこの国の市民もだれ1人として、自分を放射能汚染から守れるという確証をえられなかった。ひとつの原子炉だけでも、地球の半分を汚染できるのだ。チェルノブイリ由来の放射性降下物は北半球全体を覆った。

いまだにわからないことがある。どれほど多くの放射性核種が世界に拡散したのか。『石棺』すなわち原子炉を覆うドームの中に、依然としてどれぐらいの放射能が残留しているのか ――だれもはっきりと分からないが、大気中の放出された放射性核種の推定量は5000万~100億キュリー(1キュリー=370億Bq)の幅がある。」(p. xiv)

◇ 小児甲状腺疾患

検査項目:甲状腺ガン、甲状腺腫、結節、機能亢進症、機能低下症、ATC陽性・抗体検査、AMC陽性・抗体検査など。検査内容:チェルノブイリ現地、事故後5~10年間、被曝時0~10歳集団、検査対象12万人、上記「甲状腺異常者総数」:39%、「甲状腺ガン」罹患者数:10万人当たり42人。(注12)

① 「メルトダウン直後の10日間、鼻咽頭や気管支などの上部呼吸器疾患が広がっていたことは多くの人が知っていた。どれほどの量あるいは線量のホットパーティクル(放射性粒子)が鼻咽頭の上皮に付着して、この症候群を引き起こしたか分からない。おそらく、一般に認められている数字よりも高かったのだろう。…小児甲状腺ガン発症時期は、これまで認められていた発症期間よりも早かった。」(p. viii)

② ベラルーシでは、2000年(事故14年後)までに数十万人が甲状腺の病変(甲状腺がん、結節性甲状腺腫、甲状腺炎)が正式に記録された。年間3000人が甲状腺の外科手術を必要としている。…診察した5万1412人の子どもに、甲状腺ガン1例につき1125例の比率で甲状腺の病変がみられた。(p. 77、p. 88)

③ 「今日までに得られた重要な知見の1つは、甲状腺がんの症例が1例あれば、他の種類の甲状腺疾患が約1.000例存在することである。これにより、ベラルーシだけでも150万人近い人々が甲状腺疾患を発症する恐れがあると専門家はみている。」(p. 82、2004年)

④ 2009年(事故23年後)までにウクライナ全土で、合計6.049人の成人と子どもが甲状腺がんの手術を受けた。子どものときに甲状腺がんを発症した人の60%以上が、汚染度の高い地域に住んでいた。2001年から2006年(事故後15~20年)にかけて年平均400例の(新たな)登録があり、チェルノブイリ事故前の33倍(0歳から14歳までの小児では60倍)にまで増加している。(P. 144)

⑤ 臨床的には、漸進的な徴候がないにもかかわらず、早期に、また高頻度にリンパ節転移が見られる。約46.9%の患者で腫瘍が甲状腺外に及んでいる。患者の55.0%に頸部リンパ節への局所転移が生じており、初回手術後もまもなく切除しきれなかった転移巣が発現し、その切除のために繰り返し手術を要した。(p. 144)

◇ 1986~2056年(70年間)までの甲状腺ガン発生予想数、予測死者数

ベラルーシ発症予想数  3万1.400人         予想死亡数  9.012人

ウクライナ    同     1万8.805人            同     5.397人

ロシア      同       8.626人            同     2.476人

ヨーロッパ    同   9万2.627人            同  2万6584人 (p. 151)

◇ 血液がんと白血病

被曝後から白血病を発症するまでの期間は数ヶ月から数年で、発生率は被曝後6年目以降8年目までに最大になる。(p. 152)

◇ 小児悪性新生物(ベラルーシ国立小児腫瘍学・血液学研究センター、1989~2003年、各種疾患症例4.950) 内訳:血液・造血器のがん、中枢神経系がん、甲状腺がん、交感神経系がん、腎臓がん、リンパ腫、肝臓がん、骨肉腫、軟部肉腫、網膜芽細胞腫、胚細胞腫瘍、栄養膜腫瘍、性腺腫瘍。(p. 157)

◇ 中枢神経系損傷

子どもと成人の両方で中枢神経系の疾患が懸念材料である。(感情抑制機能低下によるD

Vの増加という研究もある。東北大医学部報告:引用者注)。目の病気、とくに白内障の発

生数が急増している。強い懸念材料として、妊娠の合併症がある。(p. viii)

◇ 脳や臓器の損傷

「脳の損傷がリクビダートルや汚染地域の住民とその子供たちなど、放射線に直接さらされた人びとにみられた。若年性白内障、歯と口の異常、血液、リンパ、心臓、肺、消化器、泌尿器、骨、および皮膚の疾患によって、人々は老弱を問わず苦しめられ、健康を損なっている。遺伝的損傷と先天的異常が、…高濃度の汚染された地域で生まれた子どもに認められる。…総罹病率は20年以上にわたり依然として高い。」(p. 49)

◇ 「突然死」

ゴメリ州で突然死した285人の大多数(98%)の遺体において、心臓、腎臓、および肝臓に沈着した放射性核種の濃度が、有意に高かった(p. 176、バンダジェフスキー、1999)

◇ 健康でない子ども

「ベラルーシ保健省のデータによれば、大惨事直前(1985年)には90%の子どもが『健康といえる状態』にあった。ところが2000年にはそのような子どもは20%以下となり、もっとも汚染のひどいゴメリ州では、健康な子どもは10%以下になっていた。」(p. 35)

「子どもの罹病率全体が高まり、『健康といえる子ども』の割合が減り続けている。たとえばウクライナの首都キエフ(130~150km圏:引用者注)では、メルトダウン前は90%の子どもが健康とみなされていたが、現在(事故約20年後、事故後に生まれた子ども:引用者注)その数は20%である。ウクライナ領内にあるポレーシェ(湿地帯、自給自足か:引用者注)のいくつかの地域には、もはや健康な子どもは存在せず、事実上すべての年齢層で罹病率が上がっている。」(p. viii)

◇ 固形ガンを上回る「循環器系疾患」(非ガン性疾患)の多発

「疾病の発生頻度は、チェルノブイリ事故以来、数倍になっている。心臓発作や虚血性疾患が増え、心血管疾患(血管内皮細胞の放射線損傷による心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、血管老化)などの非ガン性疾患が増加していることは明らかだ。これに伴って平均寿命が短くなっている。眼の病気、とくに白内障の発生数が増加している。」(p. viii)(ウクライナ総人口約4500万人、全体の寿命71歳、男性66歳、女性76歳。死因別死亡率、循環器系多発66%、ガン13%、外因性6%、消化器系4%:引用者注)。(注13)

◇ 死因別死亡率

ウクライナの事故発生20年後の一般的な「人口動態統計」による死因別死亡率では、被曝疾患をふくめた循環器系疾患の死亡率が、ガン疾患全体の死亡率の5倍に達している。さらに、事故処理作業者(リクビダートル)においては、循環器系死亡率はガン疾患死亡率の8倍である。これに対して、日本の国内「人口動態統計」では逆な傾向をみせている。ガン死因率が循環器系死因率の3倍である。

◇ その他問題点

① 「チェルノブイリ事故の降下物に汚染された地域で活動する住民、医療関係者」に対して、以下のような兆候を指摘している。

1、低レベル汚染地域に住む人々の集団被曝線量(累積被曝線量か・引用者注)が目に見えて増え続けており、注視すべきである。

2、汚染にさらされた地域に住む多くの人々の個人被曝線量が(論理的には低下するとされているにもかかわらず)上昇している。

3、ガン(皮膚ガン、乳ガン、肺ガン等)の進行には20年の潜伏期間を要するという予断を捨てる必要がある。発ガン物質によって、発症の潜伏期間が異なるからである。子どもの被害者が好例である。

4、免疫系が長期間にわたって抑制された結果、多くの疾患が増加する。中枢神経系全般、とくに側頭葉・辺縁系が被曝によって破壊されたために、ますます多くの人々の知的発 達に問題が生じ、国民全体の知的水準を低下させる可能性がある。

5、放射能に誘発された染色体突然変異の結果、さまざまな様相、形の先天性疾患が汚染地域だけでなく、人々の移住にともなって多くの地域に、また何世代にもわたって拡散するだろう。

② ある地域における複数の放射性核種をすべて把握することは不可能。ストロンチウム90だけに汚染されたはずの牛乳から、セシウム137が検出された例などいくつもある。

③ 土壌から動・植物を介した食物連鎖による放射性核種の移行、汚染程度の把握、年ごとの土壌汚染は変化し、季節や気象条件の変動による測定は困難。

④ 汚染地域からの転出は事故後14年間で150万人(人口の15%、チェルノブイリか)、ベラルーシをあとにした人は10年間(90~00年)で67万人(人口の7%)に達した。

⑤ 被曝疾患(甲状腺ガンその他)の発症増加を隠し切れなくなると、

1、放射線恐怖症(ヒステリー)という心理的要因説が登場。

2、「しきい値のない直線的効果モデル」(人口放射線被曝は少なければ少ないほどよい

という考え方)を否定するキャンペーンを開始。

3、低線量放射線は生き物に有益だと主張をする(ホルミシス効果信奉学者、ラドンガス

吸入による免疫力向上説)も登場。

4、被曝傷害の要因を他の要因にすり替えようとした。

5、汚染分布はまだら状であり、均一ではない。個々人の被曝線量は、その地域の平均

値を上下する可能性が高い。土壌汚染分布も年ごとに増減が変動する。

⑥ 災害事実を隠蔽したのは旧ソ連だけではない。フランス、アメリカも事実を隠蔽した。フランス政府は、汚染雲の上空通過の事実を否定した。アメリカ農務省は、輸入食品から危険レベルの放射線が検出された事実を隠した。はじめて公表したのは事故8年後であった。たとえば、ソ連厚生省は秘密通達で、放射能で汚染された牛肉は「10:1」に混ぜ合わせて加工するよう指示した(参照注3)。アメリカ政府は国内の輸入食品の在庫がなくなるまで、その事実を発表しなかった。

(9) 補足1 英語版刊行への悪質なデマ

『被害の全貌』の英語版について、あるネットサイトでは「英語版は内容に問題があり、再版されなかった」とあるが、これは悪質な「デマ」である。刊行したニューヨークアカデミーは英語版を学術論文(紀要)として定期刊行したことを明記している。ネット検索は可能である。(注14)

同アカデミーは出版の際に、IAEA(国際原子力機関)に対して、資料公開を申し入れた。IAEAが旧ソ連政府から受け取った事故関連資料を学術的資料として刊行したいというものであった。だが、いまだに公開は実現していない。推定するに、IAEAの非公開の理由は、崩壊した旧ソ連政府と結んだ秘密保護条項「一方が、他方の同意を得ない限り、公表できない」を口実にしているものと思われる。IAEAは同じ取り決めを日本政府、福島県、福島県立医大と締結している。秘密保護法とも関連している。

◇ 補足2 福島が学んだ〈黒の教訓〉

福島事故における被曝・避難対策について論じないわけにはいかない。果たして、チェルノブイリの教訓は福島事故において生かされたのか? 答えは「否」である。これからみていくように、チェルノブイリ事故から学んだものは、結果からさかのぼると〈黒の教訓〉でしかなかった、といえるだろう。チェルノブイリと同じことが福島で起きている。3つの問題点をあげておくことにしよう。

① 事故直後における初動の測定や計測の放置は、作為的サボタージュといわざるをえない。事故直後の福島県移動測定車への文科省による撤収の指示、スピーディ(SPEEDI、緊急時迅速放射能影響予測ネットワーク)の情報隠し、情報の後出しなどは、チェルノブイリ事故に学んだ〈黒の教訓〉の存在を裏付けるに十分な物的証拠である。事故直後に緊急避難する住民にとって不可欠な「危険情報」を知らせないで、これを秘匿、隠蔽、情報操作したものとしかいいようがない。この事実の背後には、何があるか。そこには、事故被害の処理や被曝疾患の原因に対して責任を負う側にとっての、責任逃れと保身策がある。そのためには、あらゆる被曝の痕跡や被曝傷害の裏付けになる情報や記録を少しでも消し去ことであった。この状況証拠と重ね合わせて考えると、〈黒の教訓〉の存在が鮮明に浮かび上がる。チェルノブイリ事故から真の教訓を学んだのではなかった。

② 放射性ヨウ素131(半減期は8日)の放出・被曝線量の記録はほとんど存在していない。そのために、被曝傷害の実態解明を困難にし、行政の言い逃れに口実を与えている。福島県KKKは初期被曝を裏付ける資料がないことを隠れ蓑にして、事故の被曝影響を否定し続けている。だが、福島小児甲状腺ガン罹患率は、事故前の自然発ガン率に比べて「数十倍」も多発し多発し、疫学的に論証されている。

せいぜい1080人足らずの初期被曝線量の資料が、言い訳程度に残されているに過ぎない。

いま、その不十分さを補うために、福島県「県民健康調査」検討委員会(福島県KKK)は、受診者の各家庭に「問診票」を送付し、当時の行動パターンを16~18通りに分けて聞き取り調査をしている。だが、回収率(15年11/30現在)は36%に過ぎない。事故初期の数日間、短期集中的に浴びたと思われる多量の吸入被曝、外部被曝、経口被曝の線量の把握は、このようなあいまいな記憶に頼るしかない。正確な検証は困難である。このような被曝影響の否定やあいまいさは、被曝傷害の進行・拡大につながる。小児甲状腺ガンと同じように、多発が確実視されている被曝時年齢19~34歳の若年成人集団の成人甲状腺ガン検診を放置すべきではない。他県への検診対象地域も拡大するべきである。

それだけではない。すでに浴びてしまった過去の被曝線量を排除し、不問にすることは許し難い。あらたな累積被曝を加重する危険性の黙殺であり、加重被曝の強制という深刻な問題をはらんでいる。偽りの安全の強制は、危険の強制である。チェルノブイリはいまも過去と現在の汚染と被曝に苦しんでいる。福島が学ぶべき最大の教訓はそこにある。

③ 福島事故が起きたその直後の数日間に、安定ヨウ素剤を飲ませなかったこと(不指示、不投与)は、間違いなくチェルノブイリに次いで〈2度目の失敗〉であった。そこには反論の余地はひとかけらもない。〈行政側になんらの作為もなかった。パニックを避けたのでもない〉といえるわけがない。明白な根拠がある。それ自体は妥当な措置といえるが、福島県立医科大学の教職員・学生、家族は、配付地域50km圏外でありながら、40歳以下は全員投与・服用した。これに反して、県からの指示がなかったために服用しなかった該当福島県民は99%(筆者取材・検証)が服用しなかった。この行政責任は重い。それは未必の故意というに等しい。また、福島事故が起きる前から、多くの在日外国人にとって原発事故発生直後の安定ヨウ素剤の投与・服用は常識であった。彼らはそれを即刻実行した。日本の官僚や専門家たちも、事故発生以前から、その必要性・緊急性・重要性を熟知していた。参考までに、下記の引用論文は事故2年前のものである。

「ポーランドにも、同じような放射性降下物が降り注いだが、環境モニタリングの成果を生かし、あらかじめ安定ヨウ素剤をすばやく飲ませたために、小児甲状腺がんの発症はゼロであった。安定ヨウ素剤の服用は甲状腺を放射性ヨウ素からブロックしてくれる。」(福島県アドバイサー山下俊一)。(注15)

なお、ここでは上記引用のなかの「ポーランドの発症ゼロ」は間違いであることだけ付記しよう。いずれにしても、福島事故発生の際に投与・服用を指示しなかったことは社会的な犯罪である。被曝防護の初歩的な常識さえも「安全神話」のなかに封印したことになる。

④ ウクライナ医学アカデミー責任者は、福島事故の25年前に起きたチェルノブイリ事故について、次のような教訓と警告を日本の研究者に語っている。2013年時点の発言とはいえ、その教訓は、世界や日本でも福島事故前から広く共有されていたはずである。にもかかわらず、安全策を講じないばかりか、危険情報を握りつぶし、被曝危険性を熟知していながら偽りの「安心デマ」を流した専門家の責任を厳しく問うべきである。

「甲状腺ガンに関するウクライナの失敗とは、事故直後にヨウ素剤を配付、投与することが出来なかったことであった。これが最大の失敗であった。」(注16)

参考文献

(注1)  ヤブロコフ他『チェルノブイリ被害の全貌』(以下『被害の全貌』という)、p. 22、(本書は本文の中で詳解)。 出典:「Fairlie and Sumner 2006」、国連科学委:旧ソ連36%、ヨーロッパ52%、アメリカ・エネ省:同35%、同62%、表記数字は両者の平均。

(注2)  『朝日新聞』2015年11月19日

(注3)  アラ・ヤロリンスカヤ『チェルノブイリ極秘』、p. 91,訳・和田あき子、平凡社、1994年。

(注4)  前出『被害の全貌』序論p. xv。

(注5)  ウラジミール・ルパンディン『チェルノブイリ事故による放射能災害』p. 141、「国際共同研究報告書」、今中哲二編、技術と人間、1998年。

(注6)  前出『被害の全貌』序論xvi、同第2章 p. 27。

(注7)  前出『被害の全貌』 p. 27

(注8)  文科省委託研究報告書『チェルノブイリ事故の健康影響に関する調査報告書』(長瀧重信他11名)冒頭1ページ「はじめに」4行目以下の引用文、日本エヌ・ユーエス株式会社、国会図書館所蔵、PDFなし、コピーのみ、請求番号、SC781-L41。

(注9) ロシア環境研究者達の推計、引用:スベトラーナ・アレクシエービッチ「チェルノブイリから福島へ」(東

京外語大教授沼野恭子宛)2011年4月、掲載『東京新聞』2015年10/10。

(注10) ホリシュナ論文、出典:『衆議院チェルノブイリ原子力発電所事故等調査議員団報告書』平成23年

2月に添付、p. 99。 同:オリハ・V・ホリシュナ『チェルノブイリの長い影』、p. 77新泉社。

(注11)  「事故14周年追悼式典でKhristenkoロシア副首相」

https://www.google.co.jp/webhp?sourceid=chrome-instant&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#q=%E4%BA%8B%E6%95%85%EF%BC%91%EF%BC%94%E5%91%A8%E5%B9%B4%E8%BF%BD%E6%82%BC%E5%BC%8F%E5%85%B8%E3%81%A7%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%89%AF%E9%A6%96%E7%9B%B8

(注12) チェルノブイリ笹川医療協力プロジェクト、山下俊一他『チェルノブイリ原発事故被災児の検診成

績』第Ⅱ部、p.338、表4(「放射線科学」Vol.42 No.11)。

(http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1999/00198/contents/009.htm)

(注13) 前出(注8)、p. 363

(注14)  検索、15年11月、Chernobyl | The New York Academy of Sciences。

(注15) 山下俊一「放射線の光と影」(第22回日本臨床医内科学会特別講演)、『日本臨床内科医会会誌』第23巻第5号、p. 532~p. 544、2009年3月。

(注16) ウクライナ医学アカデミー・放射線医学研究センター、引用、前出:『チェルノブイリ事故の健康影響に関する調査報告書』、長瀧重信等11人、p. 363)。

2016年1月記

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/

〔study698:160116〕



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