マイケル・ムーアの世界侵略のススメ

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町山智浩『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を語る

2016/5/17 たまむすび

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町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でマイケル・ムーアの最新ドキュメンタリー映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』を紹介していました。


マイケル・ムーアの集大成作品、『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』のポスターが完成しました。公開は5月27日(金)です。#マイケルムーア #世界侵略のススメ pic.twitter.com/fYKAwWbziC
— マイケル・ムーアの世界侵略のススメ (@sekaishinryaku) 2016年3月16日



(赤江珠緒)今日、町山さんが紹介してくださる映画は、私も見たいなと思っていた映画ですよ。

(町山智浩)ああ、そうですか?

(山里亮太)もうじき、日本でも。来週ぐらいの公開なんですよね。今日のやつ。

(町山智浩)あ、そうなんですね。5月27日。もうすぐ公開なんだ。はい。『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』というタイトルの映画です。このマイケル・ムーアっていう人は日本でも……世界一有名なドキュメンタリー映画作家ですね。この人は、いちばん当たった映画は『華氏911』という2004年の映画で。2004年当時、ブッシュ大統領がやっていたイラク戦争に真っ向から反対したドキュメンタリーだったんですけど。これ、世界のドキュメンタリー映画史上最大のヒットになりましたね。

(赤江珠緒)ああー。しかも、面白かったですしね。

(町山智浩)そうですね。ただ、当時は賛否両論だったんですよ。日本でも、アメリカでもね。つまり、戦争をやっている最中だったのと、「イラク戦争は正しい」って言っている人たちが多かったんですよ。そういう論調が日本でも結構あってですね。はっきり言うと、産経新聞ですが(笑)。でも、実際はイラクは911テロとか大量破壊兵器っていう戦争の理由自体が後で否定されて。嘘だったと。しかも、10年以上たったいまでも、泥沼が続いてるんで、完全に間違った戦争だったんですね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、マイケル・ムーアは正しかったわけですけども。これに関しては。ただ、正しくない方がよかったですけどね(笑)。本当に悪い結果になっちゃったわけですけど。で、今回、マイケル・ムーアのこの映画のタイトルが『世界侵略のススメ』っていうタイトルなんですが。世界侵略、関係ないですね。この映画ね。中身。

(山里亮太)関係ない?

(町山智浩)関係ないんですよ。これ。マイケル・ムーアが世界中のいろんな国に行って、その国の税金がどういう風に使われているのか?っていうのを見て回るという映画なんですね。

(赤江珠緒)へー。

(町山智浩)だから、まず最初にイタリアに行くんですけども。そこでは、税金っていうわけでもないんですけど。労働状況を見るんですね。すると、イタリアはだいたい1日8時間以上、絶対に労働しないんですよ。それで、昼休みが2時間もあって、お家に帰ってご飯を食べて。で、国が定めた最低の有給休暇が35日間あって。

(赤江珠緒)35日!?

(町山智浩)そう。で、外国に行ったりいろいろできてですね。あと、子供ができたら男の人でも2週間とか休めて。有給で。で、1年に8週間休みがあるとかね、そういった状況が見せられるんですけども……アメリカって、国が定めた有給休暇がないんですよ。

(山里亮太)あ、そうなんだ。

(赤江珠緒)ないんですね。へー。

(町山智浩)そう。日本も、あるけども使われてないですよね? で、そういうのを見せていくんですよ。で、なぜこういう映画をマイケル・ムーアが作らなきゃならなかったか?っていうのがね、わからないと思うんですよね。これをただ見た人は。

(赤江珠緒)うん。
マイケル・ムーアが世界の国を見て回る意味
(町山智浩)これね、日本だと、日本の人ってよく、「フランスではこうだよ」とか、「アメリカではこうだよ」って言われると、「ああ、じゃあ日本は遅れているな。なんとかしなきゃ!」って思いますよね。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)そういう人が多いですけども。いわゆる”出羽守(でわのかみ)”みたいなね。「○○では……」っていうやつですけど。アメリカ人は、そういうことが全くないんですよ。

(赤江・山里)ふーん!

(町山智浩)外国で何があっても、気にしないんですね。

(赤江珠緒)ああ、そういう考え方?

(町山智浩)それは、マイケル・ムーア自身が2007年に『シッコ』というドキュメンタリー映画を作ったんですね。「シッコ(Sicko)」っていうのは「病気」っていう意味なんですけど。おしっこじゃなくて。その映画の内容は、「アメリカ以外の国には大抵、国民健康保険、国民医療保険があるんですよ」っていう風にアメリカ人に教える映画だったんですよ。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)日本にもありますよね。国民健康保険が。アメリカには、この間までなかったんですよ。

(赤江珠緒)そうですよね。だから、虫歯だけでも大変って言いますよね。

(町山智浩)そうなんですよ。貧乏な人は病気になると、そのまま死んでいくだけだったんですけど。で、オバマ大統領が2010年にすごい戦いの果てに、やっと国民全員に医療保険を与えられる法律を作ったんですけども。その前に作られたのが、そのマイケル・ムーアの『シッコ』だったんですね。

(山里亮太)うんうん。

(町山智浩)でも、共和党はいまでもそれを撤廃するって言ってるんですよ。初めて医療保険を持った人から奪い取ろうとしているんですけども。その理由は、「国が国民に医療保険を与えるのは共産主義だ」っていう風に言ってるんですよ。で、それにオバマ大統領が「いや、健康保険は共産主義とは関係なくて、世界中どこにでもあるから」って言っても、聞かないんですね。みんな、アメリカ人は。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)そう言っても、「他の国のことなんか、知るか!」って言うんですよ。「なぜならば、アメリカは特別だ。世界一グレートな国だから、他の国の真似なんかしない。他の国は劣っているから」って言うんですよ。アメリカ人は。

(赤江珠緒)自信はすごいあるんですね。
アメリカは特別な国
(町山智浩)それはね、アメリカ独特の例外主義(エクセプショナリズム・Exceptionalism)って言われる、独特の考え方なんですね。それは、「アメリカは神が我々に与えた約束の地で、最終的なゴールだからそれ以上先はない」っていう考え方なんですよ。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)非常に宗教的な考え方なんです。アメリカ最高!っていうのは。で、アメリカ人って一生の間に海外旅行に行く人が2割ぐらいしかいないんで、外国に興味が基本的にないんですよね。

(赤江珠緒)そうなんですってね。

(町山智浩)で、この『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』っていう映画は、それを医療保険以外にも、いろんな分野に広げて。他の国ではいったいどういう生活が行われているのか?っていうのをアメリカ人に教えるというドキュメンタリーなんですよ。

(赤江珠緒)はー!

(町山智浩)だからそれを日本人が見る意味っていうのもまた別にあるんで、それを考えた方がいいと思うんですけど。たとえば、フランスに行くとフランスの給食っていうのは栄養士が、本当に栄養のバランスを取れた料理を出していると。

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)当たり前のように聞こえますけど、僕、前にこの『たまむすび』で話したんですけど、アメリカの場合は栄養士がアメリカのジャンクフードの大手企業にお金をもらっているから、ジャンクフードを(給食に)入れているっていうお話をしましたよね?

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(赤江珠緒)ありましたね!

(町山智浩)それで、ミシェル・オバマ大統領夫人がなんとかそれを改善しようとしてるんだけども、ジャンクフード会社がその改善事業にお金をブチ込んじゃうから改善できないっていう話もしましたけども。

(赤江珠緒)うん、うん。

(町山智浩)それとか、あとフィンランドは世界一子供たちの勉強ができるらしいんですよ。で、英語が話せるのは当たり前で、全員で英語をしゃべっているんですけども。これ、日本以外のアジアも、ほとんどそうですけどね(笑)。

(赤江珠緒)そっかー。うん。

(町山智浩)みなさん、アジアに行かれてわかったと思いますけど、大学を出ている人たちは全員、英語をしゃべれますね。日本以外の国はね。で、まあそういう問題なんですけども。アメリカでは、現在国民の29%が親よりも学歴が低くなっているんですよ。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)親は大学に行けたのに、子供は大学に行けないっていうのが29%。国民の1/3ぐらいになっているんですよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)それとか、あとマイケル・ムーアはポルトガルに行くんですね。で、ポルトガルでは、15年ぐらい前に覚醒剤とか麻薬とかマリファナとか、一切の薬物使用を、個人的な所持とか使用では一切罪に問わないっていうことにしたんですよ。

(山里亮太)ええっ?

(町山智浩)やり放題です。ポルトガル。で、これでどうなったか?っていうと、まずアメリカも日本もそうなんですけど、犯罪のかなり多くの割合が覚醒剤か麻薬の使用なんですよね。刑務所に入っている人の女性とかは、覚醒剤使用がすごく多いんですよ。

(山里亮太)うん。

(町山智浩)その分の裁判費用とか警察の費用とか刑務所の費用が、一切ゼロになりましたね。これで、ポルトガルは。

(赤江珠緒)ああー、そうか。うん。

(町山智浩)で、アメリカなんかも本当に麻薬の犯罪がトップなんで、税金が刑務所で彼らのために使われている状態なんです。ほとんど。だから、アメリカで大麻を解禁しようっていうのは、まずその部分の税金をカットするっていうのがあるんですね。

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(山里亮太)へー!

(町山智浩)もうひとつは、ポルトガルでは覚醒剤とか麻薬の個人所持を一切罪に問わなくなったおかげで、薬物の使用者が激減したんですよ。

(山里亮太)えっ?

(町山智浩)薬物中毒患者が激減したんです。

(山里亮太)あれ? なんか、自由だから逆なイメージがありますけども。

(町山智浩)いや、別に誰にでも言ってもいいことだから、病院にみんな行くようになったからです。

(赤江珠緒)ああー!

(町山智浩)「犯罪」っていうことだと、おおっぴらにできないから、治療しないんですよ。誰も。捕まっちゃうから。

(赤江珠緒)すごく逆転の発想ですけど、結果、よかったんですね。

(町山智浩)そう。だから「捕まえない」っていうことにしたから、みんな普通に治療するし、家族にも相談するし。おおっぴらだからみんな治療するし、完治するし。だから、麻薬患者、覚醒剤中毒は激減したんです。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)それとか、ノルウェーでは死刑が完全に廃止なんですね。で、殺人を犯しても無期懲役もないんですよ。その代わり、刑務所では罰を与えるんではなくて、シャバに出た後にどうやって働くか?っていう。その後の生活とか、社会に復帰することだけを徹底的にやるんですよ。

(山里亮太)えっ?

(町山智浩)だから、出るとすぐに働いて、社会に溶け込めるんで。再犯率がわずか2割なんですね。

(赤江珠緒)ああ、それはいいですね。いいことですね。

(町山智浩)はい。でも、アメリカの場合は再犯率はなんと8割なんです。

(赤江珠緒)えっ! 高いな!

(町山智浩)そう。刑務所に入れば入るほど、犯罪者になるんですけど。これは、まず最大の理由が、刑務所を民営化してるからです。経費削減、削減でもって、刑務所を民営化したために刑務所がただ閉じ込めるだけの施設になっちゃっているんですよ。

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(山里亮太)ああー。

(町山智浩)だから、出た後になにもできないし、生活力がなくなっちゃうんでまた犯罪を繰り返すんですよ。

(山里亮太)そうか。犯罪をするしかなくなっちゃうんだ。出ても。

(町山智浩)そう。たとえば、麻薬にしてもそうだけど、麻薬をやっている原因とかそういうものを究明していって、それを潰していくっていうことをするんですね。北欧では。でも、アメリカの場合には……日本もそうですが。刑務所に入れて、はい、それだけですよ。その原因を追求して、一人ひとりに対してカウンセリングを行ったりはしないわけですよ。

(山里亮太)うん。

(町山智浩)まあ、そういう事態になっていて。あとは、アイスランドに行きます。マイケル・ムーア、次。で、アイスランドはご存知の通り、サブプライムローンの時に金融破綻に巻き込まれて、財政が破綻しましたよね。国のね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)現在、立ち直っているらしいんですよ。で、立ち直っている最大の理由は、閣僚たちを全部入れ替えたとかもあるんですけど。いちばん大きかったのは、そのギャンブル的な投資をやったやつらを全員刑務所にブチ込んだんですよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)ところが、サブプライムローンの破綻自体を引き起こしたアメリカの金融関係者は誰一人、起訴もされていないんですよ。

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(赤江珠緒)ああー!

(町山智浩)だから、またやるでしょう。だからこれは、アメリカ人のためにマイケル・ムーアは作っているんですけど。「アメリカは外国に比べてなんて、ひどいことになっているんだ」と。ただ、面白いのは、そこでマイケル・ムーアがいろんな人たちに取材するわけですよ。刑務所の人とか、学校の先生とかに。すると、みんな言うのは、「私たちはアメリカをお手本にしてこういった改革を成し遂げてきたんですよ」って言うんですよ。

(赤江珠緒)うん!

(町山智浩)で、逆にマイケル・ムーアが「アメリカにはこんなもん、ないですよ」って言うと、みんなびっくりするんですよ。「ええっ? アメリカがお手本だったのに!」って言うんですよ。

(赤江珠緒)うん。
アメリカがお手本だった
(町山智浩)っていうのも、国民の平等を成し遂げた世界最初の民主主義国家っていうのはアメリカなんですよね。独立宣言をした時に、「全ての人間は生まれながらにして平等である」と宣言して。それはもう、画期的なことだったんですね。その頃、ヨーロッパでは貴族が大金持ちで、それが大勢の貧しい人たちを奴隷のように使って君臨していて。貧しい人に生まれたら、農民に生まれたら一生農民でいるしかないっていう世の中だったのに、アメリカでは誰でも自由に、好きなものになれるっていう国を作ったわけですよね。

(赤江珠緒)そうですよね。

(町山智浩)農民の子でも、大統領になれると。そうなんですけど、そっから世界中でやっと民主主義が始まったのに。アメリカはいま、いちばん出遅れているわけですよ。出遅れじゃないですね。出だしは早かったんだけど、どんどん遅れちゃったんですね。でも、公立学校っていうのを世界で最初に作ったものアメリカなんですよ。死刑を最初に廃止したのもアメリカなんですよ。婦人参政権もアメリカで最初に実現しているんですよ。ワイオミングで。

(赤江珠緒)だから、やっぱり人権っていうイメージがすごく強いですけど。

(町山智浩)それは、正しいんですよ。アメリカはずーっとリベラリズム(自由主義)。人権の国だったんですよ。だから、1968年まで、人権重視の福祉国家だったんですよ。アメリカはずっと。で、それが1930年に大恐慌が起こって、バブルが崩壊したんですね。で、民主党のルーズベルト大統領が政権を取った時に、あまりにもバブルがひどかったんで、これは金持ち、金融関係が暴走しているから、それをコントロールして、金持ちに集中している富を税金で徴収して、それを貧しい人たちに再分配して、仕切り直しをしようとしたんですね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)その「仕切り直し」っていうのの英語の訳で「ニューディール(New Deal)」っていうんですけど。ニューディール政策。

(赤江珠緒)ああー、ニューディール政策!

(町山智浩)はい。で、これが1968年まで、だから38年間ぐらい続くんですよ。アメリカで、ニューディールが。で、いわゆる「リベラル」っていう言葉がありますけど。リベラルっていうのはニューディールに対して賛成っていうのをリベラルっていう意味なんですね。アメリカ的には。で、日本は戦後、このニューディール主義、リベラリズムのもとに、日本の戦後っていうのは始まったんですよ。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)自民党ってもともと、自由党(Liberal Party)から発生しているんですよ。

(赤江珠緒)そうですね。名前から言うと、そうですね。

(町山智浩)日本も戦後はリベラリズムで自由主義だったんですよ。でも、それが1980年から新自由主義(ネオ・リベラリズム)っていうのに変わるんですよね。で、その時にそれをやったのが共和党のロナルド・レーガン大統領なんですけども。そのネオ・リベラリズムっていうのは基本的には「経済を国がコントロールしたり、国が福祉を国民に与えたりすることは国民の自由を奪うことなんだ」という考え方なんですよ。

(赤江珠緒)うーん……

(町山智浩)で、国の力とか福祉を小さくすることで、実力重視の競争社会、自由主義競争を加速しようという考え方なんですね。そうすると、それが成功したという形で、いわゆるレーガノミックスっていうので、企業とかが利益をどんどんあげていったんですけども。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)これは、なにがそれを実現したのか?っていうと、まず、人員削減をガンガンやる。それで、効率化をする。大きい企業がどんどんどんどん小さい企業を乗っ取っていくのもOKにする。つまり、規制をしないっていうことなんですね。企業の自由な行動に対して。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)これ、弱肉強食の世界になっちゃったんですよ。

(赤江珠緒)そうですね。「規制をしない」っていうと言葉はあれですけども。守ってもらえないっていう。逆を見るとね。

(町山智浩)国は守らないっていうことですね。でも、レーガン大統領は「福祉にたよっている人間っていうのは寄生虫なんだ」ってことを言ったんですね。

(赤江珠緒)えっ、そこまで?

(町山智浩)「それは、恥ずかしいことなんだ」という風に言って、福祉を受けること自体が恥ずかしいっていう気持ちを非常に人々に植え付けていったんですよ。その一方で、ずっとそのレーガン政権から始まって、ずっとこの後、ブッシュ政権まで続きますけど……あ、現在まで続いてますけど。共和党はずっと議会を基本的には支配してますからね。民主党の人が大統領になっても、基本的には議会が共和党に支配されていると変わらないわけですけども。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)彼らがやったいちばん大きなことっていうのは、金持ちの所得税を減税したことなんですよ。ニューディール時代っていうのは大金持ちの所得税率っていうのは最高で9割だったんですよ。

(赤江珠緒)うん!

(町山智浩)で、レーガン大統領が大統領になる直前の1980年でも7割だったんですよ。それを、3割まで落としたんですよ。

(赤江珠緒)あっ、ずいぶん落としたんですね。ええ。

(町山智浩)そしたら、どうなると思います?

(赤江珠緒)それはもう、どんどん差が広がりますね。

(町山智浩)格差が異常に広がっていくわけですよ。金持ちと貧乏人の。で、しかも公共事業をカットしたんですね。ニューディール政策でいちばん大きかったのは、橋を整備したり、ハイウェイを作ったりして、アメリカっていう国を整えていったんですよ。いろんなものを作って。それは、レーガン政権になってから、やらなくなったんです。公共事業っていうのは。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)だから、アメリカにある橋とか道路とかの多くは、1930年代、40年代、50年代に作られたものがいまだにあるんですよ。だから、グチャグチャに落ちるんですよ。でも、減税しちゃったから。金持ちに。で、出てきたのがドナルド・トランプなんですよ。

(山里亮太)おっ、ここに。
ドナルド・トランプの国内政策
(町山智浩)ドナルド・トランプって右派だと思われているけど、実は国内政策は完全に左派なんですよ。

(赤江珠緒)へー、うん。

(町山智浩)共和党がやってきたことと全部逆にやろうとしているんですよ。たとえば、国民医療保険もオバマケア自体は負担が大きいから変えるけども、国民医療保険は新しいやり方で続行するとトランプは言っているんですよ。もっといいものにね。

(赤江珠緒)うん。

(町山智浩)で、共和党はソーシャルセキュリティーっていう年金制度も民営化しようって言ってるんですけど、ソーシャルセキュリティー(年金制度)には手を付けないってトランプは言っていて。で、共和党が撤廃しようと言っている老齢者医療補助も、トランプは手を付けないと。共和党はそれを撤廃しようとか民営化しようとか言ってるわけですけど、それもトランプは維持するって言ってるんですよ。

(山里亮太)えっ?

(町山智浩)だから、民主党の主張とほとんど同じなんですよ。で、さらに公共事業も行うって言ってるんですよ。で、さらに日本車とか海外からのものに38%の税金をかけるって言ってるんですよ。

(赤江珠緒)そうですね。

(町山智浩)これ、民主党も保護貿易なんですよ。TPPにも反対なんですよ。トランプは。それでさらに最近は、富裕層に対しても増税するって言い出しました。

(赤江珠緒)あっ、そうですか!

(町山智浩)はい。これ全部、いわゆる白人ブルーカラー(低所得者層)の票を取ることができますよね。これでね。

(赤江珠緒)そうですね。

(町山智浩)政策を変えているんですよ。トランプはどんどんどんどん。

町山智浩 ドナルド・トランプの共和党大統領候補指名権獲得を語る
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(赤江珠緒)あれ? 割といい政策じゃないですか?

(山里亮太)いま、聞くとね。

(町山智浩)そうです。貧しい人たち向けの政策です。要するに、共和党が取りこぼしていた部分なんですよ。ずっと貧しい人たちは我慢して、自分たちが不利になる共和党に投票をし続けていたんですね。キリスト教を守ってくれるから。白人を守ってくれるから。銃を持つ権利を守ってくれるから。でも、どんどん貧乏になっていって、金持ちばっかり得する政策ばかり通されていたんですけど、トランプが出てきました。「はい、あなたたちはいままで、共和党に騙されてました」って言っちゃったんですよ。

(赤江珠緒)ええーっ?

(町山智浩)だから、ごっそりトランプが持っていきますよ。

(赤江珠緒)あ、以前に町山さんがね、「トランプはもしかしたら民主党からの刺客かもしれない」っておっしゃってましたけど。もう民主党にそんなに寄っているんですね。

(町山智浩)これ、だからね、マイケル・ムーアは最近のインタビューで「トランプはいま、このままの政策……貧乏な人を救済する方向にもって行ったら、サンダースの票を取っていくだろう」って。

(赤江珠緒)ああ、サンダースさんのね。はいはい。

(町山智浩)この福祉策はほとんどサンダースさんと変わらないんですよ、実は。

(山里亮太)そうだ。サンダースさんもだって、「ウォール・ストリートからの金を学生に」って言ってるんですよね。

(町山智浩)そう! 反ウォール・ストリートで福祉優先だから。で、しかもその自動車に税金をかけるわけでしょ? 日本の自動車に。したら、デトロイトとかミシガンとか、民主党が徹底的に強かったところも持っていきますよ。デトロイトとか、オハイオとか。デトロイト、オハイオを取ったら、勝ちますからね。大統領選。

(山里亮太)うわー! え、じゃあ本当にトランプの可能性は、結構出てきてるんですね。

(町山智浩)あるんですよ。そう。マイケル・ムーア自身はサンダース支持なんですけども、サンダースの福祉政策をトランプが持って行こうとしているから。だからこれはすごいことになっているなと思います。この映画『世界侵略のススメ』を見ると、アメリカ自体が抱えている福祉でいちばん進んでいた国がどんどんダメになっていっている現状もわかるし、日本はずっとアメリカを目標にしてきたけど、それでいいのかな?っていうことですよね。

(赤江珠緒)そうですね。

(町山智浩)「国が強くなればいい。国が金持ちになればいい。GDPがいちばんになればいい」って思っているけど、そうじゃなくて、「一人ひとりの国民が幸せかどうか」で国の良し悪しは判断されるべきじゃないか?っていう映画ですね。

(赤江珠緒)そうか。レーガンさんの前と後でそんなに違うんですね。

(町山智浩)違うんですよ。

(赤江珠緒)その前の印象が強すぎたんだね、アメリカのね。

(町山智浩)そうなんですよ。アメリカのいい印象っていうのは、実はその前のアメリカなんですよ。人権の国、自由の国アメリカっていうのは。

(赤江珠緒)ねえ。ふーん。これはいまの世界状況が見えてきて、ねえ。

(町山智浩)っていうか日本はずーっとアメリカを尊敬してきたけども、それは戦後しばらくのアメリカなんですよね。リベラルだった頃の。で、いまもついて行ってるけど、それでいいのか?っていうことですね。国の本当の豊かさをどこで測るべきか?っていうことが考えさせられると思います。はい。

(赤江珠緒)今日は日本でも5月27日から公開される『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』をご紹介いただきました。町山さん、ありがとうございます。来週は日本に戻ってこられるということで、スタジオで来週はお待ちしております。

(町山智浩)はい。スタジオから。よろしくお願いします。

(赤江珠緒)はい。お願いします。

<書き起こしおわり>

http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20160613/Myjitsu_006932.html
映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」で浮き彫りになった日本の貧困さ
まいじつ 2016年6月13日 21時30分 (2016年6月16日 11時06分 更新)
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出典:https://pixta.jp

映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002年)でアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞し、『華氏911』(2004年)ではカンヌ国際映画祭の最高賞(パルム・ドール)を受賞したマイケル・ムーア監督の最新作『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』が上映中だ。

同映画は、ムーア監督自身が主にヨーロッパの国々に行き、その国の優れた社会システムや政策を見て回り、アメリカでも取り入れたらどうだと提言する内容。これが日本の貧困さをあらためて浮き彫りしていると話題になっている。

ムーア監督が最初に行くのはイタリア。イタリアでは年に30~35日もの有給休暇があり、消化できなかった休暇は翌年に持ち越せる。アメリカは有給休暇の法的制度がなく、一般的な会社ではゼロらしい。また、昼休みが2時間あり、自宅に帰ってランチを食べる様子が写し出される。

フランスでは小学校の給食を取材すると、おいしそうなフレンチのフルコースが並んでいる。アメリカの給食を見せると、フランスの子供たちがまずそうだと拒否反応を示す様子がおかしい。

スロベニアの大学は授業料が無料。これに対して、アメリカでは多額の借金を背負いながら大学を卒業する若者が珍しくないという。映画にも、アメリカで授業料が払えなくなってスロベニアに留学しているアメリカ人学生が登場する。

アイスランドでは1980年に世界初の女性大統領が誕生し、完全な男女平等が実現している。…

会社の役員は40~60%が女性でなくてはならない。金融立国であるため、リーマンショックのときは多大な影響を受け、国内の銀行はほとんど国有化される事態になった。しかし、それでも女性経営者の銀行一行だけは生き残ることができた。男は野心的かつ自己中心的で、利益追求のためには一攫千金のリスクを取りたがるが、女性は総じてリスクを避けるという。子供の子育てのために協調を選び、利他的だというのだ。

この他にも、次のような驚きの現実が映画の中で紹介される。

・宿題がないのに学力ナンバーワンの国フィンランド
・死刑がなく、懲役刑の最長期間が21年でも再犯率は世界最低のノルウェー
・麻薬の使用は他人に迷惑を掛けるわけじゃないので合法なポルトガル
・休日や退勤後に上司がスタッフに連絡をすると法律違反なドイツ

教育費と奨学金で世界最悪の日本は、企業における女性役員比率も低過ぎる。ムーア監督はアメリカ社会の欠点を次々と指摘するが、それは日本の欠点と重なっているものが多い。

日本はアメリカと違い、有給休暇が法的に制度化されているが、厚生労働省の『平成27年就労条件総合調査』によると、民間企業の有給休暇取得率は47.6%である。50%を下回る状態がずっと続いている。これでは制度化されていても、あまり意味がない。

大学の授業料の問題は深刻だ。日本の奨学金の約9割は日本学生支援機構の貸与奨学金であり、そのうち金額ベースで約7割が有利子だ。…

日本の奨学金を借りている大学生は、卒業時には約300万円の“借金”を背負うことになる。OECD(経済開発協力機構)のデータによれば、日本は『授業料が高く奨学金も充実していない国』とされており、先進国では唯一日本だけだそうだ。

一方で、『授業料は安いが奨学金が充実していない国』は、イタリア、スイス、メキシコ、フランス、ベルギー。『授業料が安く、なおかつ奨学金も充実している国』はノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン。アメリカは『授業料は高いが奨学金が充実している国』であり、オーストラリアとニュージーランドもこのグループに入る。要するに、日本は先進国の中で最悪の教育制度だということだ。

アイスランドの男女同権も日本には耳が痛い話。ILO(国際労働機関)の報告書によると、日本の女性管理職比率は11.1%で、108の国・地域別ランキングでは96位。アジアではフィリピンが47.6%で唯一のトップ10入り。中国が16.8%で85位なので、日本は中国よりも下ということになる。

アメリカでは史上初の女性大統領が誕生する可能性が出てきた。しかし、日本は女性の国会議員があまりに少なく、女性首相どころではない。国のトップが「女性が輝く社会」とスローガンをぶち上げなければいけない状況は、アメリカよりもかなり周回遅れと言えよう。

【画像】

※foly / PIXTA

http://www.in-activism.com/entry/Where_to_Invade_Next

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こんにちは!つっちーです。

ドキュメンタリー好きですか。あらゆる映画が好きなんですが、たまにドキュメンタリーって観たくなりますよね。

“ドキュメンタリー(長編)映画監督”というと、有名な人はたくさんいますがその中でもドキュメンタリー映画監督の第一人者と言えば「マイケル・ムーア」監督です。

その彼の発売前の最新作「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」を視聴してみたのでそのレビューです!

※今回、その他いくつかの作品のレビュー依頼を販売元の企業からいただきまして、発売(レンタル)前のサンプルディスクを手に入れました!金銭の授受はありませんので公平にレビューしまっす!


目次

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あらすじ
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ [DVD]

あらすじと言ってもさほど語ることはありません。なんせドキュメンタリーですからね。ご存知、アメリカの銃規制をテーマにした『ボウリング・フォー・コロンバイン』で一躍有名になった「マイケル・ムーア」監督の最新作です。

※2016年10月12日(水) ブルーレイ&DVD 発売!2016年10月7日(金)レンタル開始です!

その彼が、世界のジョーシキを根こそぎ侵略するというのが今作。

邦題が「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」で原題が「Where to Invade Next」。若干邦題との差はありますが大体近い意味です。侵略といいつつも、簡単に言うと、アメリカ以外の様々な国から、良いところを盗んでアメリカに持って帰ろう、という話です。彼らしいブラックユーモアのあるタイトルですね。

順番が前後するかもしれませんが、ざっくり内容をまとめると下記の通りです。

イタリア共和国の労働環境
フランス共和国の給食
フィンランド共和国の教育
スロベニア共和国の大学
ドイツ連邦共和国の労働者
チュニジア共和国の男女平等
ポルトガル共和国の犯罪
ノルウェー王国の刑務所
アイスランド共和国の男女平等

これらの国々にお決まりのアポなし?突撃インタビューでそれぞれのいいところを略奪していこうとします。


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作品概要

※記事軽量化のためサムネイルで表示されています。通常の動画同様クリックで再生されます。また、AMPでご覧の方はテキストリンクから動画をご覧ください。
▶映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』予告編 - YouTube

製作:2015年,アメリカ
日本公開:2016年5月27日
上映時間:119分
原題:『Where to Invade Next』
映倫区分:PG12




「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」感想・評価

f:id:Daisuke-Tsuchiya:20160908180140p:plain
画像元:http://sekai-shinryaku.jp/index.html

※注意!ネタバレアリ

いくつかモノ申したいことはあるんですが、まず一番初めに言いたいのは、ムーア監督作品の中ではマイルドで毒が少ないです。 『ボウリング・フォー・コロンバイン』、『華氏 911』、『シッコ』などでは、痛烈に社会風刺(アメリカを主軸に)している作品が目立ちましたが、今作はあまり毒がありません。

また、扱われている国々はヨーロッパがほとんどで、アジア圏は一切出てきません。ですので、アジア人にとっては、ぶっちゃけどうでもいい話になってしまいそうな気もします。

そして当然ながら、アメリカをベースにしていることもあり、アメリカの社会を全く知らないまま観ると「……」となる映画かもしれません。

では次章よりもう少し内容に踏み込んでいきます。


1.イタリア共和国の労働環境について

▶映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』本編映像”イタリアの休日” - YouTube

「イタリアは有給いっぱいだぜ!その結果生産性が上がったぜ!」という章です。

取り上げている企業が体力のある会社や福利厚生のしっかりした会社なので、全部が全部ではないと思います。イタリアにおいても貧困層はいますので。

ただ、やはり海外在住経験がある身としては、イタリアの労働環境は日本も少し見習いたいと思いました。日本も世界的に見れば、実はそこまで悪くない労働環境なんですが、それでも働き過ぎ(働いてもいいが対価が低かったり福利厚生が悪い)な気がします。


2.フランス共和国の給食

▶映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』本編映像”フランスの給食がスゴい” - YouTube

「フランスの給食凄いぜ!」という章。

給食でフレンチのフルコースが出てきます。使用している器も全て陶器。アメリカと比較すると雲泥の差と言った感じです。

日本に置き換えるとやはり食事は大事だと思います。海外滞在中に付き合っていたフランス人に聞いたことがあります。彼女曰く、食べ物が美味しい国は「1位:フランス、2位:イタリア、3位:日本」だそうです。僕も割とこれには同感です。食で人間形成ってあるのかもしれません。


3.フィンランド共和国の教育

▶映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』本編映像”宿題のないフィンランド” - YouTube

「フィンランドの学力世界ナンバー1だぜ!」という章。

宿題無い、授業短い、なのにバイリンガルどころかマルチリンガルな人々が多い国です。

この章は個人的にとても興味深かったです。日本人ももっとのびのび教育の方が良いのかもしれませんね。フィンランドにならって統一テスト廃止しましょう。


4.スロベニア共和国の大学

▶映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』本編映像”【借金】の意味が通じない学生” - YouTube

「スロベニアは大学の授業料無料だぜ!」という章。

外国人の生徒でさえも無料になるんだとか。借金という概念がそもそもなく、学生たちもエネルギッシュです。

留学するならスロベニアですね。


5.ドイツ連邦共和国の労働者

▶映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』本編映像”ドイツの経営陣と労働者” - YouTube

「ドイツの労働時間はクッソ短いぜ!」 という章。

1週間の労働時間はたったの36 時間、そして労働者は14時には帰宅するそうです。何て素晴らしい。監査役に労働者(従業員)が何人も入ることで、現場の声が反映され、労働環境が改善されたり、終業後の社員にコンタクトを取るのは絶対NGなど、素晴らしすぎます。

また、自国の過ちを見つめて、徹底的に学ばせる姿勢も、同じ敗戦国としては見習いたいですね。日本ももう少し自国の行いを学ばせた方が良い気がします。


7.ポルトガル共和国の犯罪

▶映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』本編映像”ポルトガルの警察” - YouTube

「ポルトガルはドラッグ所持も使用も(ほぼ)合法だぜ!」という章。

ポルトガルでは麻薬の使用では逮捕されることはなく、その結果使用率も下がったそうです。実際使用者の9割は安全でピースフルな人たちばかりなんだそうです。死刑制度へのありかたなど個人的に一番興味をそそる章でした。

ポルトガル人の友人は一人いますが、この辺の話はしたことがないので今度聞いてみようと思います。コロンビア人の友人が同じようなこと言ってたのを思い出しました。


8.ノルウェー王国の刑務所

▶映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』本編映像”ノルウェーの刑務所” - YouTube

「ノルウェーの刑務所快適すぎるぜ!」というのが本章。

受刑者がとてもいい暮らししてます。もちろん牢獄ではなく、一軒家で、殺人事件に合った遺族は果たしてどう思うのだろうと思いましたが、そのへんについてもふれています。 ノルウェーには死刑制度はなく、最長21年、殺人事件発生率の低さ世界1位だそうです。

こんな環境で育っていれば、否が応でも犯罪者に対する「復讐」という概念自体が消滅するのかもしれません。


9.アイスランド共和国の男女平等

▶映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』本編映像”アイスランドの女性リーダーたち” - YouTube

「女性が活躍しまくる国だぜ!」という章。

男女平等をいくら掲げてもなかなか平等にはなっていません。それがアイスランドでは、世界初の女性大統領、企業の役員の40~60%は女性など、本当の意味でも男女平等の国です。企業だけでなく議会でも女性の社会進出が目覚ましいんです。

本編ではリーマンショックと絡めた話になってますが、狭いコミュニティだけではなくもっと広い視野(私たち)が大切なんだということに女性ならではの視点がありそうです。


「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」評価

個人的な感想を言うとすれば、(国ごとに他の様々な問題があるにもかかわらず)いい面だけ切り取った、何とも「う~ん」と思わされる映画というのが率直な感想です。

とは言ってもさすがマイケル・ムーア監督。(いい側面のみ切り取っているので)内容を信じる信じないは別として、とてもわかりやすい描写になっています。

 総合得点:60点/100点

 ・オススメ度:★★★☆☆
 ・ストーリー:★★☆☆☆
 ・キャスト:★★★☆☆
 ・映像:★★★☆☆
 ・演出:★★☆☆☆
 ・設定:★★★☆☆

アメリカの抱えている諸問題やバックグラウンドなどを分かっていればより楽しめる作品です。


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愛国心あるのは分かるけど痩せようぜ、ムーアさん!




歩いてるの見てるだけで息苦しそうだぜ!






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あとがき

マイケル・ムーア監督の集大成という触れ込みがあったので、期待値が高かった分、もっと監督らしさが出ても良かったかなと思います。ただ、今作はこれまでアメリカをディスりまくっていた監督が、(カナダばかりだったのが)初めて外に目を向けたという意味で、見応えはあるんじゃないでしょうか。

きっと彼は愛国心の塊なんだと思います。常に自国(アメリカ)をディスりながらも、「このままじゃダメだ、もっと良くしなくては。」という愛国心が根底に常にあると思います。

ジャーナリストであり、ドキュメンタリー映画監督であり、テレビプロデューサーであり、テレビディレクターであり、政治活動家でもある彼の集大成映画、是非観てみて下さい!

http://toyokeizai.net/articles/-/120408


マイケル・ムーアが世界中を「侵略」する理由
「良い制度は持ち帰って米国も見習うべき」
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壬生 智裕 :映画ライター
2016年05月31日
コメント0
「マイケル・ムーアが世界中を「侵略」する理由 「良い制度は持ち帰って米国も見習うべき」 | 映画界のキーパーソンに直撃 - 東洋経済オンライン」をはてなブックマークに追加
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『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』では、マイケル・ムーア監督が世界中で「各国のいいとこ取り」を試みる (C)2015, NORTH END PRODUCTIONS
過激なアポなし取材と歯に衣着せぬ物言いで、社会問題を独自の視点で一刀両断してきたマイケル・ムーア。銃規制をテーマにした『ボウリング・フォー・コロンバイン』で米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を、対テロ戦争を題材とした『華氏911』でカンヌ国際映画祭パルムドールを獲得するなど、国内外を問わず絶大なる評価を受けている。
しかし、現在、全国公開中の最新作『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』では、天敵であったはずの米国防総省の片棒を担ぎ、ムーア自らが“侵略者”となって世界各国に潜入するという驚きの展開を見せている。ムーア監督がそこで見たものは、「イタリアの労働環境」「フランスの給食」「フィンランドの教育」「スロベニアの大学」「ドイツの労働者」「ポルトガルの犯罪」「ノルウェーの刑務所」「チュニジアの女性進出」「アイスランドの男女平等」などなど。今のアメリカに必要なものをムーア監督は根こそぎ持ち帰ろうと試みる。
本作は、アメリカ国内に巣くうタイムリーな問題を批判し続けてきた不屈のジャーナリスト、マイケル・ムーアにとっての集大成とも言うべき作品となった。そんなムーア監督に新作への思いを聞いた。
「国防総省の協力」というのはファンタジー
この連載の過去記事はこちら

――国防総省の指令ということで、海外に行ったそうですが、彼らの協力体制はどうだったんですか?

あれは皮肉であり、ファンタジーだよ(笑)。協力してくれることはまったくなかったよ。

――しかし、ムーア監督がミッションを遂行するべく世界各国をまわる様子が、まるでジェームズ・ボンドのようでしたが。

まさに。その通りだね(笑)。

――髪の毛もワイルドなロン毛になっていて。カッコ良かったですよ。

サンキュー(笑)。

――この映画を作る際に事前のリサーチは行ったんですか?

あまりリサーチはしなかった。というのも、実際にいろんな国に行ってみて発見するものにしたいという心意気で行ったわけだからね。だから取材対象の内容については事前にリサーチはしなかった。ただ行けばきっとすばらしい結果が待っているんだろうな、といういい予感はしていた。イタリア人が有給休暇をたくさんとっているという話を聞いた時も、ポルトガルでドラッグを解禁しているのに犯罪者がいないという話を聞いた時も、僕は驚いていたと思うけど、あれは本当のリアクションなんだ。ニュース番組やドキュメンタリーなんかは、あらかじめ答えを用意した上で取材をするわけだけど、そんなわざとらしい芝居をするべきではない。だから前情報がなく、素直な気持ちで話を聞きに行ったんだ。

――こうなったら侵略した成果を公約に、ムーア監督が大統領選に出てくださいよ。

大統領選になんか出馬しちゃったら、忙しくなっちゃうからね(笑)。僕はのんびりと生活したいし、やめとくわ。
フランスの給食をムーア監督が取材。本格的なフランス料理が出てくる様子にビックリ (C)2015, NORTH END PRODUCTIONS

――ここで描かれていることはアメリカにはないものだとおっしゃっていましたが、これは日本にもないものばかりでもあるように思いました。

君の言う通り。この映画を観ていただけると、日本の皆さんにとっても学べる要素がたくさんあると思う。

――これをすべてアメリカが取り入れたら、アメリカはすばらしい国になると考えているんですよね。

そうだね。この映画に出てくる制度を見習ってアメリカでも取り入るようになったら格段に良くなると思う。実際に取り入れるべきだという声もたくさん聞いているしね。

――日本の政治家がこういう映画を観に行ったという話はなかなか聞きません。どうやったら彼らに映画を観てもらうことができますかね?

でも、実際は観てくれているんじゃないかな。たとえ本人が観ていないとしても、きっとまわりのスタッフなんかが観て、薦めてくれているだろうしね。というのも、政治家としての保身という意味合いもあるだろうけど、やはり選挙の戦略を立てる上で、国民の大多数が何を考えているかは知らないといけないわけだから。アメリカは広大な国だけど、少なくとも数百万人が観れば、それなりの影響力はあるからね。

――そうだといいんですが。ただ、日本では文化に理解がある政治家がそれほど多くはないんですよ。

ハハハ。まあ、そういう石頭は観ても分からないだろうから、ほっとけばいいんじゃない?
国民の多くはトランプ候補には投票しないよ

――一方、アメリカではドナルド・トランプが大統領候補になっていて、日本でも心配する声が多くあがっていますが、彼はアメリカをいい国にしてくれるのでしょうか。

君たちが心配するのは当然だよ。ただ、そこまで過剰に心配する必要はないと思う。アメリカで選挙権を持つ80%くらいは、女性や有色人種、18歳から35歳までの若者層であって。トランプはその層をひどく侮辱しているからね。だから彼にはきっと投票はしないよ。だから大丈夫じゃない? きっと彼は当選しないよ。

――この映画では、女性の進出がテーマとなっていますが、アメリカで女性進出が進んでいないというのが意外でもあったのですが。

まだまだアメリカだって議会の割合は20%くらいだし。人口にしたら50%が女性なわけだから、まだまだ頑張らないといけないよ。

――日本も同じようなものです。いや、むしろもっとひどい状況です。

それは君たちが何とかしろよ(笑)。
問題の根源は「私たち」より「私」という考え方
マイケル・ムーア/(Michael Moore)/1954年4月23日、アメリカ・ミシガン州フリント生まれ。22歳で新聞「フリントボイス」を創刊し、ジャーナリストとして活動を始める。1989年にデビュー作『ロジャー&ミー』を発表し、スマッシュヒットを記録。さらにアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を獲得した『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002)、カンヌ国際映画祭パルムドールに輝いた『華氏911』(2004)が大ヒットを記録した。その後も『シッコ』(2007)、『キャピタリズム マネーは踊る』(2009)など、アメリカ国内に巣くうタイムリーな問題を批判し続ける不屈のジャーナリストとして確固たる地位を確立している。ミシガン州トラバース・シティ在住。トラバース・シティ映画祭の発起人を務め、2つの映画館 The State Theatre と Bijou by the Bay を運営している (C)2015, NORTH END PRODUCTIONS

――ヨーロッパ各国からこれだけの「学ぶべきこと」があるのに、アメリカがそれを実現できない理由とは何なのでしょうか。

やはり、アメリカ人のシステムの根本にあるのが、「私たち」ではなく、「私」というところに問題があるんだと思う。

――それは助け合いや思いやりが足りないという意味ですか。

そうだね。アメリカ人というのは助け合いの精神がなくて、基本的に個人主義なんだ。

――それは最近のことですか? というのも、今回の映画では「オズの魔法使い」のフッテージ映像を織り交ぜるなど、どこか古きよき時代のアメリカへのノスタルジーを感じたのですが。

いや。アメリカにいい時代なんてなかったよ。昔は黒人がバスに乗るにも隔離されていたわけだし、さらに時代をさかのぼれば、ネーティブアメリカンへの大量虐殺を行ってきた国だからね。ドナルド・トランプは「すばらしい時代を取り戻す」と言っているけど、すばらしい時代がいつあったんだと言いたいよ。

――となると、やはりムーアさんが大統領選に出るしかないですね。

自分はまだ殺されたくないんで、やめとくよ(笑)。

――ムーアさんはアメリカの諸問題を過激に追及してきましたけど、もちろん根っこにあるのは、アメリカへの愛ですよね。

その通り。アメリカは大好きさ。ただ国粋主義的に大好きってわけじゃなくて、やっぱり故郷だからね。まさに自分は、これからもこの土地で生活していかなきゃいけないわけだからね。
【ドキュメンタリー映画まとめ】

【ドキュメンタリー・ノンフィクション】観た後に考えさせられる映画厳選10選【おすすめ】 - 非アクティビズム。 【ドキュメンタリー・ノンフィクション】観た後に考えさせられる映画厳選10選【おすすめ】 - 非アクティビズム。

http://machinaka.hatenablog.com/entry/2016/05/27/173132

お馬鹿な映画と思ったら、、、まさかまさかの号泣!! 「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」批評
アメリカ映画 ドキュメンタリー 爆笑映画 絶賛回 感涙映画
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こんにちは! Machinakaです。 今回批評するのはコチラ!!









「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」





http://www2.bikechannel.info/wp-content/uploads/2013/02/img_970351_21277765_0.jpg







すみません、間違えました。あまりにもタイトルが似てるもんでw







正しくはコチラの画像↓↓









http://static.blogos.com/media/img/4076/ref_l.jpg



はい、「華氏911」や「ボーリング・フォー・コロンバイン」で日本でもお馴染みの、マイケル・ムーア監督の最新作ですね(^o^)

非常に楽しみですーー!!















1.劇場鑑賞情報&あらすじ





実は私、映画館でマイケル・ムーア作品を観るのはこれが初めて!!

数年前に映画にハマった私。

大作映画ならまだしも、マイケル・ムーアなんてわざわざ映画館で観に行かねぇよ!!と思ってたんですが、人は変わるんですねぇ。。。 公開初日に観に行きました!







公開館数はあまり多くない中、マイケル・ムーアのイメージとは似ても似つかないTOHOシネマズみゆき座で鑑賞してまいりましたーー!!!







f:id:Machinaka:20160527150929j:plain



初日公開ということもあり、配給会社の人が入り口付近にゾロゾロといました。それはいいんですけど、スクリーンの入り口近くで予告編上映中にも関わらずお喋りするのは良くないぜ! 私は前の方に座ったので良かったですけど、、、



もしかして東宝映画の邪魔をしてたの!? まぁそれは冗談として笑









さて、あらすじです。

まずは予告を見て下さい!!



www.youtube.com





もうね、お馬鹿全開ですねww



マイケル・ムーアが世界征服するノリで海外旅行へ行って、楽しんできましたー。みたいな感じの映画にも移ります。



まぁ、映画のプロットはこれだけで十分ですww









2.マイケル・ムーアの遍歴







過去記事でこの映画の宣伝をする時に、マイケル・ムーアの履歴に触れていますが、コチラの記事でも改めて書いてみたいと思います。



まずこちらがマイケル・ムーアのお顔 2016年で62歳になります。



http://tamashige.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_733/tamashige/091222E38080E3839EE382A4E382B1E383ABEFBDA5E383A0E383BCE382A2E3808EE382ADE383A3E38394E382BFE383AAE382BAE383A0E3808F002.jpg?c=a1



アメリカを中心に、ブッシュ政権や銃社会へ問題点を突き付け、アポ無し取材を敢行しまくってアメリカ政府から嫌われまくっているおじさんですね笑



自動車工場で働く父や祖父の元で育ったマイケル・ムーア。ミシガン大学に入学も、1年で中退して隔週刊誌を出版していました。この頃は社会派ジャーナリストとして真面目に働いていたんですが、彼なりの正義感から上司の命令に逆らって、出版社をクビに。。



次に目指したのは映画監督で、1989年、彼の故郷の自動車工場の閉鎖を題材とした映画「ロジャー&ミー」を公開。

デビュー当時からアポ無し取材、過激発言が話題となりました。



www.youtube.com





これをきっかけに、彼はドキュメンタリー作品をテレビと映画に公開。タイトルを観る限りは過激なタイトルで、目立ちたがり屋のおじさんなのかなぁーと中高生当時は思ってました。





『ロジャー&ミー』 - Roger & Me (1989年)
Pets or Meat: The Return to Flint (1992年)(テレビ番組)
TV Nation(1994年)(テレビ番組)
『ジョン・キャンディの大進撃』 - Canadian Bacon (1995年)
『ザ・ビッグ・ワン』 - The Big One (1997年)
And Justice for All (1998年)
『マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人』- The Awful Truth(1999年)(テレビ番組)
The Awful Truth-Episode #1.1 (1999年)(テレビ番組)
『ボウリング・フォー・コロンバイン』 - Bowling for Columbine (2002年)
『華氏911』 - Fahrenheit 9/11 (2004年)
『シッコ』 - Sicko (2007年)
Slacker Uprising (2008年)
『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』 - Capitalism: A Love Story(2009年)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%82%A2#.E7.A4.BE.E4.BC.9A.E6.B4.BE.E3.82.B8.E3.83.A3.E3.83.BC.E3.83.8A.E3.83.AA.E3.82.B9.E3.83.88.E6.99.82.E4.BB.A3





ただ、彼のドキュメンタリー作品は圧倒的に面白いんですよね。映画として成立しやすいように、エンタメ成分がかなり多めなんです。

やたらと映画のシーンを入れたり、地獄の黙示録で使われるような壮大過ぎるクラシック音楽を入れたり、観客にとっては面白いドキュメンタリー映画になっているのが特徴なんですね。

ちょっとやり過ぎな気はしますけど笑



その証拠として、「華氏911」は、6万ドルの予算に対して、2億ドルの興行収入を叩き出しましたからね! ドキュメンタリー映画で200億円以上儲かったんですよ、奇跡に近いですwww







http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KSVN9HXYL._SY445_.jpg



この映画が出た時はまだ中学生でしたから、全く興味がなく、ハリーポッターやロードオブザリングにブヒブヒ言ってましたww



あぁ、リアルタイムで観てれば面白かったんだろうなぁーーーー!!!



今オバマ大統領でやっても面白く無いもんねー。 



次はトランプ大統領で、、、って、当選して欲しくないですけどww

















3.急に老け込んだマイケル・ムーア





アポ無し突撃取材のスタイルを貫く彼には、政府も黙っていません。





1999年にアメリカのロックバンドで有名なレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの曲の「Sleep Now In The Fire」のPV撮影を、あろうことかニューヨーク証券取引所前にてゲリラ的に敢行するなどして、実際にニューヨーク市警察に逮捕されます。
この事が原因で、ホワイトハウスのブラックリスト入りを果たすきっかけとなりました。



2007年の5月にムーアがアメリカ政府当局の許可を全く得ずにキューバ訪問をしていた事も話題になり、これまた財務省による捜査を受ける事になります。
彼は「私は事前に渡航許可を求める申請書を出した」と主張したようですが、実際には許可は出されておらず、それによって彼は、要注意人物のレッテルを張られてしまったようです。

http://stuporglue.com/rekishi/keireki.html





ホワイトハウスのブラックリスト、政府当局から「要注意人物」とレッテルを貼られる。もう、実質的にアメリカ追放ですよww







そして、本題。

この映画の予告編を観て思ったのですが、彼が急激に老けてるんですよねw ワタシ的には、アメリカ政府によって彼が迫害を受け、暗殺が出来ないので老化薬を大量に打たれた結果なのでは、、、と勝手に妄想しちゃってますww



前回も書きましたが、以下の引用記事を読んで下さい↓↓



「ボーリングフォーコロンバイン」や「シッコ」などのドキュメンタリー映画で有名になった監督です。この顔見たら、ピンと来るんじゃないかな。



f:id:Machinaka:20160503232023j:plain

http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/images/2008/01/03/moore.jpg







そして、今回のマイケルムーアのお顔がこちら、、、写真左ね。





f:id:Machinaka:20160503232117j:plainhttps://hlo.tohotheater.jp/images_net/movie/013258/GALLERY013258_5.jpg







特殊メイクなんじゃないかってくらい、急激に老けてます、、、





彼は過激すぎるドキュメンタリー映画を撮り続けた結果、アメリカのホワイトハウスにブラックリスト入りするという、なんとも不名誉な記録を残してしまいました。



アメリカを敵に回してしまったマイケル・ムーア。最近は日本のメディアにも出なくなったけども、、、



2009年の「キャピタリズム」以降、なんと6年もの空白がありました。

この時のお顔がこちら







f:id:Machinaka:20160503232911j:plain

http://f-freepocket.com/wp-content/uploads/2011/09/CCF20110903_00012.jpg



もう一度出しますが、本作の時のお顔



f:id:Machinaka:20160503233033j:plain

https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16781437/rc/2016/03/27/4a0a0852bb4562df0e90aee84849caca695882a0_xlarge.jpg



やっぱり老けすぎだよ!!! 何があった!?!?





とまぁ、マイケルに何が起こったのか。そんなことを妄想しながら映画見ると楽しいんじゃないかと。映画の内容は、ぶっちゃけどうでもいいんですけどww



machinaka.hatenablog.com



やっぱりおかしいですよねw いくらなんでも、急に老けこみすぎww



62歳ってこんなものなのかなぁ、、、。とっても苦労した顔に見えます笑



さて、前置きが長くなりましたが、、、、映画の感想です!!



















4.最初は爆笑珍道中!!







まず、最初のシーンで「やっぱアホだなぁ」と思いました笑



監督自身はアメリカから追放された身にも関わらず、



「ある日、アメリカ軍から話が舞い込んできた。 どうしたら世界を侵略できるのか、教えてくれ」







「アメリカ軍が出来ないなら俺がやってやる!」

と意気込んで星条旗を掲げて行くのですが、、、

http://img.cinemacafe.net/imgs/thumb_h1/211389.jpg



と、半ば自虐的とも取れるアホな設定から映画がスタートしますww









つまり、「世界侵略」という名目で主にヨーロッパの国々とチュニジアに行って取材をしてくるんです。





簡単に紹介すると、

・イタリア→有給休暇が4習慣!?

・フランス→給食は高級料理!?

・ノルウェー→独房が一軒家!?



など、それぞれの「国の良いところ」を面白おかしく紹介していくんです。





この時は、なんてバカな映画なんだ。。と笑っていたのですが、、、















5.まさかの号泣! ドイツは凄い!













まさかマイケル・ムーア作品で泣かされるとは、、、













ドイツでの取材回はメチャクチャ感動してしまいました。。。





マイケル・ムーアがドイツを取材するといったら、、「世界侵略」と言ってるだけあって、『「あの指導者」がやったことをどうやって教育するか』を取材してるんですが、、、

ドイツの教育の凄さに驚き、小学生の気持ちになって考えると、涙が止まりませんでした。。。





もはや隠すまでもないですけど、、

ドイツのホロコースト教育は、本当に徹底的なんですよ。。



生まれも育ちも日本の私は、ドイツの厳しい教育に尊敬を覚えました。

ドイツの小学校でユダヤ人虐殺について教えるシーン。教科書で座学するだけでなく、ある「実習」授業があるのですが、、、多分日本人の皆さんではやったことがないような、衝撃的な内容の授業が行われます。

その内容は、映画で確認してください!!



私はドイツに旅行したことがあるのですが、ドイツ人って他の国に比べて、すっごく優しいんですよね。もっと言えば、「人のために良い行いをしたい」って考えて実践する人が多い。

余談ですけど、スーツケースを持って電車に乗ろうとしたら、ドイツ人の男性が「持ってやるよ!」とスーツケースを持って、運んでくれたんです。

私は女性でもなければ、おじいちゃんでもなく、元気ビンビンのヤングメンですよ!!

入り口で戸惑っていたわけでも、スーツケースを運ぶのに苦労している様子を見せたわけでもありません。



こんなこと、日本でやる人います!?



「ドイツ人は贖罪を求めている」その言葉を実感できました。





日本ではちょっと前に、漫画「はだしのゲン」を撤去せよ! と要請があったニュースをご存知ですか?



www.huffingtonpost.jp



こんなのは愚の骨頂! あれは「暴力的表現が強い」漫画ではなく、「ありのまま」を描いている貴重な資料なんですよ!! 日本もドイツを見習え!

















6.最後はメッチャ社会派じゃん!





マイケル・ムーアは、旅行先で必ずアメリカとの比較を入れてくるんですね。例えばフランスの給食を取材したとき、アメリカの給食の写真をフランスの小学生に見せて



https://i.ytimg.com/vi/nE9-GHQWXnQ/maxresdefault.jpg





と絶句させるんです。



各国の良い所を紹介して、最後はアメリカの惨状を見せてオトす。そんなくだりを何回も何回もやるわけですな。



ただ、最後に訪れた国チュニジアで、今のアメリカに最も必要なメッセージが投げかけられます。





「自由でリベラルな国、アメリカンドリームを掴める国、サイコーな国」というイメージは過去の産物で、今のアメリカは金持ちに優しく、貧乏者には厳しいんです。リーマン・ショックの政府の対応で、分かったかと思いますが。







実は、世界各国へ旅行に行ったのは、「今のアメリカに足りないモノ」を持っている国に行って、「アメリカに行くにはどうすればいいか?」を真剣に考えてる映画なんですよ。





おそらく、テレビや新聞を見ていただけでは、「アメリカは良い国」にしか写らないと思うんです。そういう報道姿勢ですから。

今まで日本もアメリカを目標として、アメリカにヨイショしながら国づくりをしてきましたけど、この映画を見ると、「あれ、アメリカを目標にしていいのかな?」と疑問が生まれてくる映画だと思います。



私は、町山智浩さんのラジオを聞いてましたので、アメリカがいかにヤバイ国かってことは知ってましたが。。。おそらく、アメリカのことをよく知らない多くの日本人にとっては衝撃を受ける内容だと思います。





マイケル・ムーアだからってバカにすることなかれ! 



是非劇場で泣いて、笑ってほしいと思います!



オススメです!!!





以上です!

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