ゴング格闘技 秘伝 古代の格闘技 現代思想 大相撲特集号など買ってきたのでちょろっとだけレビュー まだ読んでいる真っ最中

GONG(ゴング)格闘技 2016年11月号

イースト・プレス (2016-09-23)


GONG(ゴング)格闘技 2016年10月号

イースト・プレス (2016-08-23)


ゴング格闘技はやはり溝口紀子先生と松原隆一郎先生の対談に着目
柔道 国際柔道連盟 講道館といった組織
が柔術を外敵と見なし脅威に感じている事に先月号 今月号2冊で触れていましたね
橋本欣也さんは考え過ぎなのでは?
とツイッターで描いていましたが
既にJUDO NEWAZAという競技をローカル規模で展開させたり
MMAに対抗してMJA構想をぶち上げたり
道着着用で組み技オンリーという似通った近親に対し警戒心を抱くのはむしろ当然だと考えていいでしょう

まぁ
柔術はオリンピック種目を目指すなんてわざわざ柔道に目を着けられるような事なんぞせずに独自路線で発展すりゃいいんじゃないかと思うんですけどね~
柔道はオリンピックと引き換えに
格闘技の魅力である無差別級を五輪から排除するとか
足を掴んではいけないという奇怪なルール変更など
格闘技としての最も大切な魅力を自らの手によって失ってしまった
五輪化との引き換えにして失ったものはあまりにも大きい
大きすぎる
その辺は最近梶原一騎の柔道一直線を読んで尚更感じますね
まぁ
あの作品は思い切りナショナリズムバリバリで
外国人に対する排外主義が酷い作品でもあるんですがね
ちなみに柔道一直線の原作に出てくる日本柔道界から冷遇された史上最強の柔道家 車周作のイメージは
戦後の木村政彦の晩年を連想させるものであり
ドラマ版の柔道監修が木村政彦だったりするなどなかなか興味深いものがあります

月刊 秘伝 2016年 10月号

BABジャパン (2016-09-14)


秘伝では増田俊也さんの特集

那嵯涼介氏の連載が面白い

まぁ
私の考えは那嵯氏の考えとは全然違うんですけれどね
那嵯氏は関節技のレスリングが英国と米国に過去の時代
日本の柔術が渡来する以前から実在したと主張しているのに対し

私は英国と米国に存在するのなら何故に
英国のランカシャーのロイウッドの道場以外は他のヨーロッパ諸国のローカルレスリングにサブミッション チョークが存在しなかったのか
何故にランカシャー地方
しかもロイウッド以外 現在伝える者が皆無なのか

という考えに至り
ライレーとかガス灯時代の匂いのするランカシャーや欧米のレスラーたちの何人かはミヤケタローやスモールタニと対戦 交流し
自らのレスリングスタイルに独自のサブミッションを発展させた者がいた
それがライレージムの源流だったんではないだろうかという考えなんですね
そう考えるとキャッチの継承者の少なさに合点がいくんです
かつてジョージハッケンシュミットも自身の教則本にレスリングだけでなく柔術の技術を紹介していたくらいですから
当時の19世紀末から20世紀初頭の柔術 柔道のレスリングに与える影響力は相当なものがあったんではないかと考えられます

そういえば
那嵯氏は田辺又右衛門と三宅タローの本を描くとの事です
これも個人的には興味深いです
また横車を吐くことになるかもしんないですがね

個人的には講道館に毒を吐く柳沢健さんの田辺又右衛門本が読んでみたかったんですが断念しちゃったんでしょうか?
本とか描きそうなほど色々調べていただろうに…

古代の格闘技
古代の格闘技
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長田 龍太
新紀元社
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古代の格闘技
内容が面白いですね
ただ この本の内容
前作の中世ヨーロッパの武術2冊見ても感じたことですが
ハッキリ言って長田 龍太氏の主張が山田英司氏のそれと全く同じで
古代の格闘技ではグラウンドや足へのタックル サブミッションやチョークが在るにも関わらず
それらの技術は戦場では使えなかったと論じている点ですね
というのもこの人は先の2冊 中世ヨーロッパの武術では寝技やタックルは使えなかったと主張しているんです
でもこの人のそういった主張の根拠
プラトンもパンクチオンは不完全なもので戦場では使えなかったと主張している
とか描いているのですがそれはとんでもないデマです
パンクラチオンを不完全なものと表現したのは実はプラトンではなく
アテネのフィロストラトス
という人物です

この人が言ったのは

「戦争のためにレスリングとかパンクラチオンとか編み出されたけど、パンクラチオンがやっぱずば抜けてるよ。不完全なレスリングと不完全なボクシングの組み合わせかもしれないけどさ」

という事であって戦場には不向きだとは一言もフィロストラトスは発してはいないんですなぁ
要はこの長田龍太氏自身の創作なんです
戦場にはパンクラチオンは不向き云々いうのは


気になったのは著者である長田龍太氏のプロフィールがこの本では全く紹介されていないんですよねぇ
もしかするとこの人 伝統武術やっているライターかマニアで
グラップリングは実戦向きじゃないという山田英司氏と同じ人種なんでは?

今回も横車ながらも
またもや権威だの専門家が抜かすトンデモ捏造デマをばらしちゃう俺でした

現代思想2010年11月号 特集=大相撲

青土社 (2010-10-27)
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相撲を思想という観点から語る本
この現代思想はブルースリーを思想的な観点から語った面白い専門誌でゲバラやカストロ LGBTなんかについても語っているリベラルな専門誌ですんで
珍しく相撲がリベラルな観点から語られています
相撲界自体は保守的で排外主義そのもののムラ社会ですんで
そういった観点で語られることは滅多にないので貴重な書でしょう

まず面白かったのが松原隆一郎さんの記事
やはり力士全員がプロとして飯が食べていけている
全力士 専業プロである点に着目
柔術含めて格闘技や武道 その道一本で飯が食える人って正直かなり限られています
ボクシングでもプロの世界王者ですら知名度が無いと飯が食えないだの
チケット売りさばいてその内の何割かを組織に返さなきゃいけないMMAのプロ王者だの
正直言って格闘技のプロも悲惨です

柔道とか空手の道場も飯が食えない人が多いんだとか
有名な先生ならばいざ知らず
大抵の柔道の町道場ははボランティア
空手も今野敏先生が語っているように空手だけで飯を食うなんて正直難しいらしく
あくまで副業としてしか出来ない先生も多いんだそうです
柔術 BJJも同様で競技人口 生徒数が増えたとはいえ
日本で柔術一本で生活している人は少ないでしょう
実際在日ブラジル系の先生の多くは工場で働きながら指導し試合を行っている人たちです
プロレスはまだマシですがそれでもそれ一本で生活できているのはメジャー系のみでインディー系はボクシングと同じで副業が無いと生活出来ない人ばっかでしょうね
佐々木健介とか現役時代は興行で閑古鳥が鳴いてタレント業やってかないと飯が食えなかったとの話だそうですし

そんな中 何故相撲は専業で飯が食えるのかについて財団法人として国から金が出るだけでなく
タニマチに闇社会のボスたち 暴力団だの右翼だのが背後にいたからというのもあったんだろう
という事にもフツーに触れてますね

ですがそういったムラ社会であるが故に角界のジャックジョンソン 史上最強の力士 朝青龍が
モンゴル人 外国人であるという事
白鳳のようなジョールイス的優等生で日本人の排外主義の感情を逆撫でしないようにおとなしく優等生として相撲を取っているのに対し
朝青龍は日本人の排外主義を逆撫でするような発言 行動が相撲の背後に潜む相撲界の実質的支配者たちに目についたのでしょう
朝青龍は大鵬の記録を破る間近で追放されます
この本ではそういった他の書では決して触れたがらない日本の相撲界の排外主義についてたくさんの有識者が語っているのが面白いです

SAS護身術(セルフディフェンス)マニュアル―危ないヤツから身を護る
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