日本語吹替え版を選択する際に注意したいのが、「声優は誰なのか?」という点でしょう。近年はタレントや有名芸能人が吹き替えを担当するパターンが増え、その”質”が問題になっているからです。もし、声優未経験の人気アイドルが主人公を演じている映画を知らずに観たりしたら、とんでもない目に遭うかもしれません。

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2015-09-26 これはひどい!苦情が殺到した日本語吹替え版映画ワースト10 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメントCommentsAdd Startomono39tomono39



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最近、「映画は字幕?それとも吹き替えで観るべき?」みたいな議論があちこちで繰り広げられているようですが、個人的には「どちらもアリかな」と思っています。以前は字幕で観ることが多かったけど、今は吹き替えでも結構観てるし(特に3D映画の場合)。


・まだ字幕で消耗しているの?吹き替えは楽だぞぉ。

・吹替え版が許されるのは小学生までだよね(という話ではない)


ただ、日本語吹替え版を選択する際に注意したいのが、「声優は誰なのか?」という点でしょう。近年はタレントや有名芸能人が吹き替えを担当するパターンが増え、その”質”が問題になっているからです。もし、声優未経験の人気アイドルが主人公を演じている映画を知らずに観たりしたら、とんでもない目に遭うかもしれません。

実際、「日本語版の出来が悪くて映画に集中できなかった」という人もいるようで、出来ればそういう吹き替えは避けたいものですよねえ。というわけで本日は、「あまりの酷さに苦情が殺到した日本語吹替え版映画」を10本取り上げてみましたよ(^.^)


●『アベンジャーズ』

元々『アイアンマン2』、『マイティソー』、『ハルク』、『キャプテンアメリカ』などでは、ブラック・ウィドウを声優の佐古真弓、ニック・フューリーを手塚秀彰、ホークアイを阪口周平がそれぞれ演じていた。しかし、それらのヒーローが勢揃いする『アベンジャーズ』では、ブラック・ウィドウに米倉涼子、ニック・フューリーに竹中直人、そしてホークアイに雨上がり決死隊の宮迫博之が起用されたのである。

この突然の変更にファンは大激怒。中でも『アイアンマン』から『キャプテンアメリカ』までの4作品でニック・フューリーを演じた手塚秀彰の降板に対しては、「よりによって集大成となる『アベンジャーズ』で外すとは何事だ!」と不満を爆発させ、元の声優に戻す呼びかけを行ったところ、1000人を超える賛同者が集まったという。

しかしファンの要望は聞き入れられることなく、結局、芸能人による吹き替え版で公開されてしまった。さらに本作のソフトが発売される際にも、劇場公開版とオリジナル声優版の2種類を収録するようにディズニー・スタジオ・ジャパンへ申し入れたが無視されたため、「絶対にブルーレイは買わない!」と不買運動まで起こったらしい。

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↑このようにAmazonのカスタマーレビューも荒れまくり、大量の批判コメントが書き込まれることになってしまった(作品に対する不満ではなく、「吹き替えをどうにかしろ」という内容が大半だったらしい)。なお、『アベンジャーズ』の芸能人吹き替え問題は続編の『エイジ・オブ・ウルトロン』でも改善されることなく、現在も継続中である。



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●『TIME/タイム』

本作では、ヒロインのシルヴィアの声を当時AKB48で人気を博していた篠田麻里子が吹き替えている。しかし、あまりにも棒読みすぎる演技に批判が殺到。『コージ苑』や『かってにシロクマ』などで知られるマンガ家の相原コージが、「キャスティングした奴は切腹すべき」とTwitterでつぶやいたら「お前が切腹しろ!」「麻里子様に謝れ!」と逆にAKBファンから総攻撃を食らう二次被害まで発生したらしい。





@kojiaihara 切腹?つまり死ねと?最低だなお前は!お前が切腹しろ!ってか、そうやってAKBを叩いて話題になりたいんだろ?最低な糞野郎
— 48GとGARNiDELiAを応援する者 (@AKB_373LOVE48G) 2013, 4月 4

しかもDVD/ブルーレイがリリースされた当時、TSUTAYAのレンタルランキングでは4週連続首位を記録するほどの人気作だったのに、「マリコ様の日本語吹き替えが最悪」とわざわざ店頭のポップに書かれるなど、想像を絶するヘタクソぶりが話題となった。

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●『プロメテウス』

映画『プロメテウス』の日本語吹き替え版が公開された時、映画史に残る惨劇が起きてしまった。ノオミ・ラパス演じる主人公:エリザベス・ショウの声を担当したのは剛力彩芽。その第一声を聞いた瞬間、全国の映画ファンが「やめてくれ!」と悲鳴を上げた…かどうかは分からないが、とにかく本作における剛力彩芽の酷評は熾烈を極めたのである。

なんせ、声優初挑戦でハリウッド大作映画の主役を演じるという無謀さに加え、エリザベス・ショウのキャラクターにも声質が全く合っていない上に年齢も若すぎる(ノオミ・ラパスとの年齢差13歳)など、「人選ミスでしょ?」としか思えない配役に非難轟々。中には「剛力さんはダンスが上手い」と擁護する者もいたようだが、残念ながらその才能は『プロメテウス』に1ミリも活かされていなかった。

実はこの時期、有名な映画やドラマなどで剛力彩芽がキャスティングされまくるという謎の”剛力バブル現象”が起きていたのである。このため、世間からは「ゴリ押し女優」とか「剛力出すぎ」など、大変なバッシングを受けていたらしい。この剛力バブルはその後も続き、『X-MEN:フューチャー&パスト』でも、オスカー女優のジェニファー・ローレンス演じるミスティークの吹き替えを務め、再び批判に晒されてしまった。



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前作ではプロの声優が演じていたミスティーク役を、なぜか剛力彩芽が演じることになってファン激怒。20世紀FOXに苦情が殺到した。




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このような出来事によってすっかり映画ファンに嫌われてしまった剛力さんだが、『フューチャー&パスト』のソフトは最近になって劇場公開時の映像を再編集した「ローグ・エディション」が発売され、剛力彩芽ではないプロの声優(牛田裕子)が新たに声を収録し直している。しかもこの「ノー剛力バージョン」のブルーレイが好評で、「今まで見送っていましたが、これでやっと購入できます!ありがとう!」などと大絶賛されているそうだ。剛力さんには何の恨みもないけれど、できれば『プロメテウス』もノー剛力でお願いしたい。



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「剛力彩芽さえいなければ…」というファンの悲痛な叫びが伝わってくる残念な吹き替え版。どうにかならないものか…




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まさかの「ノー剛力バージョン」が実現してファン大喜び!




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●『ザ・シンプソンズ MOVIE』

1989年からアメリカのFOXテレビで放送されている人気アニメで、日本でもファンが多い『ザ・シンプソンズ』。その劇場版が2007年に公開された際、なぜかプロの声優が担当していたテレビ版の主要キャストを全て変更し、所ジョージや和田アキ子、ロンドンブーツ1号2号の田村淳やベッキーなど、お笑い芸人やタレントが多数起用された。

この変更について20世紀フォックスの日本支社は、「『日本人が理想とする明るく楽しい家庭』をテーマにそれぞれの配役を決めました」と理由を説明するものの、従来のファンからは「ウソつけ!」「そんなの知らねーよ!」などと批判が殺到。新聞や雑誌でも報じられるほどの大騒動が勃発した。

その抗議活動は日増しにエスカレートし、オリジナル声優の復活を求める署名サイトやブログが次々と開設され、3000人を超える署名が集まり、ついにはホフディランの小宮山雄飛が20世紀フォックスの日本支社を訪れて直談判するという、前代未聞の異常事態にまで発展したのである。

結局、劇場公開時には芸能人吹き替え版で上映されたが、ソフト化される際にオリジナル声優による吹き替え版が新たに製作され、DVDとブルーレイには劇場公開版とオリジナル声優版の2種類の日本語吹き替え音声が収録されることになった。



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●『WANTED』

主人公ウェスリー・ギブソン(ジェームズ・マカヴォイ)の声を吹き替えたのは「ウィッシュ!」でお馴染みのDAIGOである。改めて言うまでもないが大変な不評で、演技が上手いとか下手とかの問題以前に、「どこからどう聞いてもただのDAIGO」というヒドい有様だった。

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なお、本作がテレビで放映された際も、「主人公の声が下手だと思ったらDAIGOじゃねーか」「吹き替えが下手くそすぎる」「声優に向いてない」「DAIGOマジひどいな」「下手過ぎて笑うwww」などの罵詈雑言でTLが埋め尽くされ、それを見たDAIGOがショックのあまり「旅に出ます」とつぶやくほどだった。





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●『サウスパーク/無修正映画版』

アメリカのケーブルテレビチャンネルで放送されている人気アニメで、日本では1999年からWOWOWが放映権を取得し吹き替え版を放送していた。1999年に劇場版が作られ、2000年には日本でも公開されたが、松竹芸能所属の芸人が多数参加して大阪弁での吹き替えが行われたため、TV版のファンから猛烈に非難されたという。

なお、この作品でカートマンを演じていた映画コメンテーターのLiLiCoは、映画版でカートマン役をアメリカザリガニの柳原哲也に奪われたことに腹を立て、抗議するためにテロリストの服装でオモチャのバズーカ砲を持ったまま配給元のワーナー・ジャパンに突撃したらしい。

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●『TAXi 4』

リュック・ベッソンが製作した人気カー・アクション・シリーズの4作目。しかし、前作『TAXi3』まではプロの声優が担当していた主役2人を、本作では当時売れっ子だったオリエンタルラジオが担当。さらにヒロインを眞鍋かをり、重要なサブキャラを高田純次が演じたことでシリーズのファンから凄まじい批判を浴びてしまう(DVDには劇場公開版とオリジナル声優版の2種類が収録された)。



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●『LIFE!』

ベン・スティラーが演じる主人公・ウォルターの日本語吹き替えを、なんとナインティナインの岡村隆史が担当した問題作。当然の如く公開直後から苦情が寄せられ、「なんで関西弁なの?」「声が全く合ってない」「酷いにも程がある!」「ホットペッパーのCMかと思ったわw」などなど、ネットで炎上しまくったそうだ。



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●『ハンコック』

主人公のハンコック(ウィル・スミス)はプロの声優が演じているのだが、ハンコックの友人として登場するレイの声をEXILEの眞木大輔が演じて大ブーイングに。脇役とは言え、「主人公を助ける」という重要なキャラだから出番もセリフも多く、その分ヘタな演技が目立ってしまったのだろう。違和感が尋常じゃない。



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●『呪怨パンデミック』

ホラー映画の吹き替えなのに、ハリセンボンの箕輪はるかと近藤春菜、森三中の大島美幸と村上知子と黒沢かずこ、そしてまちゃまちゃという、全く意味不明のキャスティングに全国のホラー映画ファンが怒り心頭。怖がらせたいのか笑わせたいのかどっちなんだ?

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●『スーパーナチュラル』

映画ではないが、海外ドラマにも酷い吹き替えは存在する。中でも、「今世紀最悪の吹き替え」「ひどすぎて体が震える」など、ぶっちぎりの低評価を獲得している伝説的な吹き替えが『スーパーナチュラル』だ。本作は、2005年に放送が開始されたアメリカのTVドラマで、日本でも2007年から放送されたが、2人の主人公のうち、1人をお笑コンビの次長課長の井上聡が演じたことで大問題が発生する(もう一人は俳優の成宮寛貴で、こちらもひどかった)。



↑ 動画を見てもらえばわかると思うが、「あれ?どこか別の場所から音声が再生されてるのかな?」と勘違いしそうなぐらいキャラと声が合ってない。恐らく本人は真面目にセリフを読んでいるのだろう。しかしどう考えても悪ふざけとしか思えないその演技は、脳が受け入れを拒否するレベルに達しており、もはや”棒読み”という概念すら超越している。

ワーナー・ホームビデオからシーズン1と2のソフトが発売された際も、信じられないほどの苦情が寄せられ、シーズン3からは別の声優に変えられてしまった。現在でも「『スーパーナチュラル』を超える吹き替えは存在しない」と言われるぐらいの衝撃映像であり、ある意味”放送事故”と評しても全く過言ではないだろう。まさに”ダメ吹き替えの金字塔”と呼ぶに相応しい問題作である。
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