柔道部の部員数は激減。2001年度比で、約半数にまで落ち込んでいる。

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http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20160104-00053087/


柔道の部員数 半減に 運動部活動 人気の推移

内田良 | 名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授 2016年1月4日 8時38分配信


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柔道部の部員数は激減。2001年度比で、約半数にまで落ち込んでいる。


■運動部活動の人気ランキング

箱根駅伝、サッカー天皇杯、高校サッカー、高校ラグビー、ラグビー大学選手権…、各種スポーツが、年末年始のお茶の間をにぎわせている。

これら競技種目のなかで、中学生や高校生に人気のある種目は何か。それはどのような変化をたどってきたのか。運動部活動の部員数から実態を探った。

日本中学校体育連盟(中体連)が毎年実施している全国調査の最新版(2015年度)によると、中学校の運動部でもっとも人気の高いのは、ソフトテニス・テニスである[注1]。2位がバスケットボール、3位がサッカーである。
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高校では、全国高等学校体育連盟(高体連)と日本高等学校野球連盟(高野連)の最新の全国調査(2015年度)によると、同じくソフトテニス・テニスが1位、野球(硬式・軟式)が2位、3位がサッカーである[注2]。
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■部員数の増減(人気の変化) 中学柔道は半数減

部員数の全国統計は、中学校が2001年度より、高校が2003年度より公開されている。そこで、統計がとられはじめた当初と比べて、各部活動にどれくらいの部員数の増減があったかを算出した。そこからは、一時点を起点とした場合の、各競技種目の人気の変化が見えてくる[注3]。

中学校の主要な運動部活動においては、2001年度と比べてもっとも部員数を伸ばしているのは、サッカーである。少子化の流れのなかで、ほとんどの部活動が部員数を減らしているにもかかわらず、サッカーは約1.1倍の増加を記録している。

そしてここで気がかりなのは、柔道の部員数が激減していることである。主要部活動のなかで目立って減少幅が大きく、2001年度と比べて、部員数は約半分にまで落ち込んでいる。
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同様の傾向は、高校でも確認できる。2003年度と比べて増加率がもっとも高いのはサッカーで、1.2倍に達している。他方で、柔道の減少率は著しい。部員数は右肩下がりで、4割の減少である。
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■新しい柔道への期待

部員数の減少傾向が続いてきたことの原因分析は各競技団体に任せるとして、最後に前向きな材料を提示して、本稿を終えたい。

柔道部員数の減少は、統計データが確認できる2000年代前半から長期的に続いている。そして、高校に関していうと、柔道ほどではないものの、柔道に次いでラグビーが部員数を大幅に減少させている(中学校ではラグビー部員数が小さいため図には計上していない)。
内田良『教育という病』(光文社新書)より転載内田良『教育という病』(光文社新書)より転載
柔道やラグビーは、中学校・高校で重大事故が多い二大競技として知られている。他方で今日、柔道界やラグビー界ほどに安全対策に力を入れている競技界を、私は知らない(「柔道事故 死亡ゼロが続いていた」)。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて柔道界もラグビー界も、頭頚部外傷の予防において、スポーツ界を牽引していくことになるだろう。そこに、部員数改善の手がかりが見えてくるように思う。

注1:ソフトテニスと硬式テニスを分けても、ソフトテニスが370,529名、テニスが45,399名で、ソフトテニスが1位となる。テニスは、水泳に次いで11位となる。

注2:ソフトテニスと硬式テニスを分け、さらに野球を硬式と軟式に分けた場合には、まずソフトテニスが83,835名でバレーボールに次いで8位、テニスが107,965名で陸上に次いで6位、硬式野球が168,898名でサッカーに次いで2位、軟式野球が10,307名で登山に次いで18位となる。

注3:生徒数全体に占める運動部活動の部員数の割合は、中学校では2001~2015年度まで、おおよそ65~67%の間を前後している。高校では2003~2015年度まで、おおよそ37~43%へと増加傾向にある。


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内田良 名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授


学校リスク(スポーツ事故、組体操事故、転落事故、「体罰」、自殺、2分の1成人式、教員の部活動負担など)の事例やデータを収集し、隠れた実態を明らかにすべく、研究をおこなっています。個別事案や学校現場との接点も多く、また啓発活動として教員研修等の場において直接に情報を提供しています。専門は教育社会学。博士(教育学)。ヤフーオーサーアワード2015受賞。日本教育社会学会理事、日本子ども安全学会理事。著書に『教育という病』(光文社新書)、『柔道事故』(河出書房新社)、『「児童虐待」へのまなざし』(世界思想社、日本教育社会学会奨励賞受賞)。■依頼等のご連絡はこちら:dada(at)dadala.net
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