柔道部 剣道部 相撲部 空手部 ボクシング部 レスリング部 日本の学校の部活動はブラック部活である! 柔道も剣道も相撲も競技人口激減を嘆くくらいなら ブラック部活の問題と真摯に向き合うべきだろ 実際


NHK クローズアップ現代+ 「「死ね!バカ!」これが指導? ~広がる“ブラック部活... 投稿者 WWAYY

http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3847/1.html



No.38472016年8月1日(月)放送

「死ね!バカ!」これが指導? ~広がる“ブラック部活”~
「死ね!バカ!」これが指導? ~広がる“ブラック部活”~
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暴言!長時間! 子供追いつめる“ブラック部活”




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── 今、広がっているブラック部活。
番組には、全国の中学生、高校生から切実な声が寄せられています。
練習時間が、父親の仕事よりも長いとか、顧問から「死ね」「存在価値がない」と言われたなど。
多少の厳しさ、つらさを乗り越えることは、将来、社会に出る上で必要なものと思う方も多いかもしれません。
しかし今、生徒の人格を否定するような暴言や、体調を崩すほどの長時間拘束といった、部活ハラスメントが深刻化しています。
現場で何が起きているのか、実態をご覧ください。




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「死ね!」これが指導? “ブラック部活”の実態





公立中学校に通う息子がいる女性です。
去年(2015年)、野球部に所属する息子から、顧問の先生が怖いと聞いて、練習を見に行ったところ…。
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中学生の息子をもつ母親
「これ息子です。」

目にしたのは、ボールを取り損ねただけで、長時間の土下座を命じられる息子の姿でした。

中学生の息子をもつ母親
「びっくりです。
“何をやってくれちゃってるんだろう”と思って。
みんなの前でこんなことをさせられてる、恥ずかしいでしょうし。」



.
顧問の指導法に疑問を持った母親は、この日以降、毎日のように見学を続けました。
すると、こうした体罰は日常的に行われていることが分かりました。
見かねた母親が学校に訴えたところ、まもなく体罰は改善されました。
しかし代わりに、耳を疑うような暴言が生徒たちに浴びせられるようになったのです。




顧問
「バカじゃねえの。
お前の顔見てると本当に腹立つよ。
バカ顔でよ。
バカ、本当にバカ。
おまえ(のせい)で点数取られる、絶対に。」
.
容赦のない、個人攻撃。

顧問
「何やってんだ、ファースト。
いつもやってねぇからだよ。
おまえがよ。」

エスカレートする暴言に耐えきれず、不登校になる生徒も出ました。
母親は、息子に部活を辞めるよう勧めましたが、野球が好きだからと、今も続けています。
体罰が暴言に変わっただけで、子どもたちの苦痛は全く変わらない。
母親の怒りは収まりません。




中学生の息子をもつ母親
「毎日暴言を吐かれて、半殺し状態。
今日はどうぞグラウンドから追い出されませんように、最後まできちんと練習ができますように、ひどく怒られませんように、もうそれだけを願ってます。」
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理不尽な長時間拘束 “ブラック部活”の実態


生徒たちを追いつめる、部活ハラスメント。
加えて問題となっているのが、度を超えた拘束時間の長さです。




文科省は全国の中学校に対し、運動部の休養日を週2日以上、設けることを勧めています。
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ところが、実際の運営は全く逆。
例えば神奈川県では、週に1日以下しか休めない生徒が年々増加し、8割近くにまで達しているのです。
こうした傾向は運動部だけに限りません。




公立中学の吹奏楽部に所属する生徒が実態を話してくれました。
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先月(7月)は、夏休みに入ったこともあり、朝8時から5時の練習が14日。
7時半からの朝練と、放課後の練習が12日。
コンクールが2日。
休みの日は、わずか3日。
しかしその休みも自主練と称して、半ば強制的に練習が行われていました。
炎天下での練習を強いられることもあるという、この吹奏楽部では、体調を崩す生徒も珍しくないといいます。




吹奏楽部に所属する中学生
「一人の女の子が(楽器を)吹きながら吐いたんですよ。
やっぱり私もきついし、フラフラしたりとか、とてもしんどいです。」
.
健康を脅かすほどの練習量に、いつまで耐えられるのか。
女子生徒の不安は消えません。

吹奏楽部に所属する中学生
「疲れてるから、早く寝たいし、でも勉強もしないといけないし。
もう寝ないと、疲れってとれないから、ひたすら寝たいです、本当に。」




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暴言!長時間! 子供追いつめる“ブラック部活”


ゲスト 為末大さん(元プロ陸上選手)

ゲスト 内田良さん(名古屋大学大学院教育発達科学研究科 准教授)

── ひたすら寝たいという声、顧問からの暴言やほとんど休みがない実態など、ブラック企業に通じるような部活の現状が見えてきました。



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大学生を対象にした調査では、27%、4人に1人以上が中学、高校時代、顧問から暴言を受けたことがあると答えています。
運動部では、強い指導も当たり前というような認識もあるかとは思うが、ブッラク部活の実態をどう見た?




為末さん:かなり一部の指導者なんじゃないかなという思いはあるんですが、やっぱりこういう行き過ぎた指導があるっていうのはよくありますし、僕はこういうブラック部活動というのは、社会の縮図なんじゃないかなというふうに考えてます。
(どんな点で?)
例えば特徴を言うと、上が言ったことに絶対従わなきゃいけないとか、成長には苦しみが伴うとか、または努力は量のことであると、この辺がブラック部活動の非常に特徴だと思うんですけれども、これって、ちょっと前の社会が求めてた、そういう社会の構図だったと思うんですね。
どうせ社会に出てもそうなんだから、部活でまずは慣れておいたほうがいいんだよというのが昔だったと思うんですけど、社会の方が少し変化してきていて、「あれ、今、部活動の方が、ちょっと一昔前の価値観でやっていて、なんかこれっておかしいんじゃない」というのが、今現在なんじゃないかなっていうふうに思います。
(これまで社会が求めていた人材を部活が育てていて、そのままになっている?)
やはり部活動の方も、われわれの経験からしても、「先生どうぞ、こういうふうに育ててください」という側面もあったと思うんです。
それが、社会の変化があるっていうのについていってないっていうのが大きいんじゃないかっていう気がします。
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── 内田さんは、保護者からの相談も受けているが、こういったものの背景にあるのは、どんなこと?




内田さん:こういった保護者からの声って、たくさん届くんですけど、特に、そこから見えてくるのが、この2つなんです。
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つまり、1つが専門的な指導ができない時に、つい暴力や暴言に頼ってしまうということなんですね。
さらに、専門的な指導ができるにもかかわらず、もう1個深刻なのは、この2点目で、根性論でつい指導してしまう。
つまり、さっき為末さんがおっしゃっていたように、苦しいものを頑張って乗り越えて、やっと成長できると、確かに多少の苦しみを乗り越えることは大事なんだけれども、過酷なハラスメントを乗り越えなきゃいけない、そういった空気がありますよね。

── この長時間ということでいうと、例えば、為末さんは中学時代、どれくらい練習していた?

為末さん:私がやっていた時は大体、週に5日ぐらいトレーニングをして、2日休みだったんですけど、結局、最後、オリンピックに出るレベルになっても変わらなかったんですね。
ですので、1日長くて3時間、プロになってからもですね。
それ以上いくと、感覚的には練習効果がなかったなっていう気がしています。
(休みゼロというのは、成長や上達には?)
まず、けがのリスクが1つありますし、やっぱり技術をいくら磨いても、そういうものもあるとは思うんですけど、多くのスポーツでは、効果が実はそんなにないんじゃないかなというふうに思いますけど。

内田さん:部活動が長日数やるっていう背景に、たくさんやれば強くなる、1週間丸々練習すれば強くなるという考えがあると思うんです。
そういった考え方も改めていかないと、この過熱している部活動って、なかなか収まらないのかなと思います。

── 厳しさの必要性は、どこまでなのか、どんな種類のものなのか?

為末さん:成長に厳しさは必要だと思うんですね。
ただ、自分で選んだ厳しさと、向こうからやって来て、ただ耐えるって厳しさがあって、後者の方は、やはり成長にはつながらないと思うんです。
やはり前者の、自分でちゃんと選んで、厳しいんだけど、そこで頑張るっていうのが大事なんじゃないかと思いますけどね。

── 内田さんはどう考える?




内田さん:かつて部活動、厳しいものを乗り越えた人たちが、私たちは厳しいの乗り越えたんだというんだけれども、確かにそれで成長できた人たちもたくさんいるんです。
ただ、今の時代、そういったこの暴力、暴言で乗り越えるんではなくて、ちゃんと言葉を交わし合って、そこで意見交換をして、そして伸びていくって、そういった暴力、暴言に頼らない成長っていうのが大事なのかなと、これからそういう時代になるんじゃないかのかなと思います。
.
── さらに先生も、これだけの長時間につきあっているということで、本当はやりたくないのにやらされているとか、50日間休みがないといった声もあるが?

内田さん:今、ブラック部活という言葉で問題になっているのは、1つは生徒の負荷ですね。
もう1つ大事なのが、先生の負担なんですよね。
先生自身が、つい評価の軸の中で評価されてしまう部活動の成果というのは、とっても分かりやすいわけです。
県大会に出た、全国大会に出た、そういう先生たちも逃れられずに、そこにやっぱり今、ブレーキをかける必要があるんだろうと思います。

── そこまで大変だったら辞めればいいじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、今の子どもたちを取り巻く環境は複雑になっています。




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なぜ辞められない “ブラック部活”の実態





中学生の娘がいる女性です。
吹奏楽部に所属する娘は、顧問からの日常的な暴言に悩まされています。
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顧問
「ふざけんなよ。
(イスを蹴る音)
やんなくていいよ。
帰れ!帰れよ!
(コンクール)1日前にこれなのかよ。」



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精神的に追い詰められた娘は、吐き気や食欲不振を訴えるようになりました。
しかし、母親がいくら部活を辞めるよう勧めても、娘は受け入れようとしません。




中学生の娘をもつ母親
「そんなに簡単に辞められるものじゃないということです。
辞めるほうが勇気がいるって言います。」
.
つらい部活をなぜ辞められないのか。
娘は生徒同士のつながりが断たれ、学校での居場所を失うことを恐れていました。




LINEやツイッターなど、SNSでつながっている生徒たち。
部活を辞めれば、「あの子は弱い」「逃げ出した」といった陰口が瞬く間に拡散します。
さらに、他校の生徒とも情報交換が行われているため、脱落者というイメージが高校へ進学した後まで、ついて回るというのです。
実際、娘は部活を辞めた先輩が、陰口が原因で不登校になったのを目の当たりにしていました。
.
中学生の娘をもつ母親
「情報がまわるのがとても早いし、情報がまわる範囲が昔と比べて広いです。
『なんで辞めたんだろうね』とおもしろおかしくうわさになっているのを聞くと、“自分がそういうふうになりたくない”。
(娘としては)辞めてしまうと、つらいことからは離れられるけれど、(その後の)生活を想像したときにどうなっちゃうのか、怖い。」




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広がる“ブラック部活” 逃げ場のない子供たち






── 部員とのつながりの中で、辞めると「逃げた」とか「脱落者」と言われたり、中には休んだだけで裏切り者とつぶやかれたという女性の声もあります。
つながるためのものが、束縛のようになってしまっている?

.
内田さん:SNSを通じて、確かに絆が出来ることもあるんだけれども、それを行き過ぎて、同調圧力、あるいは束縛になってしまう。
部活動っていうのは今、日数が増えていて、それで学校でも部活動仲間、そして家に帰ってからも、その話がLINEで入ってくる。
そういった中で、子どもたちは束縛されていくということが見えてきますね。

── とはいえSNSは、今の生活から切り離すことはできない どううまく使っていけばいい?

内田さん:そこはとても大事なところで、このブラック部活、先生の負担、生徒の負担の問題が、こう表になってきている。
背景の1つが、SNSで、みんなが今、こんな苦しいんだよねということを共有しているわけなんですね。
そういった意味では、このSNSを通じて、また問題発信することで、こういった問題が改善されていく。
そういったことも期待したいなと思います。

── 一緒の目標に向かう部員同士の中で、監視しあってしまうような現状をどう見た?



.
為末さん:部活動って、そもそも僕みたいにオリンピック行きたいと思っていた選手もいれば、3年間とにかく頑張って、達成感を得たいという。
これは同じようにスポーツをやるんですね。
かなり価値観が違う中、まとめる時に、一色に染めたがってしまうんですよね。
そうなってくると、やはり同調圧力も強くなって、閉鎖性も高くなった時に、こういうことが起きているように思うので、本当はもう少し外に世界があるんだということに気付けるといいんですけどね。
(部活が全国優勝するというのはごく一部で、そうでない子どもたちが楽しく充実感を持てるような場というのが理想だが?)
やはり、すべての子どもにとって、楽しい場所であるべきだと思いますけどね。





── さらに、この部活を辞められない事情、将来のことを考えると、辞められないという保護者の気持ちも見えてきます。

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子供が「人質」… “ブラック部活”が進路を決める?





山田優美子さんです。
5年前、高校生だった息子が、野球部の顧問から受けたハラスメントが原因で自殺しました。
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息子を亡くした数か月後、山田さんは、ほかの保護者たちに、なぜ部活を続けさせるのか尋ねました。
当時、多くの部員が推薦をもらって大学に進学していました。
保護者たちは、息子の将来のためには、部活を辞めさせられないと口をそろえました。
.



保護者
「進路も野球部の枠っていうのがあって、『野球部だから(良い生徒)』っていう見方をしてくれると思うのね。
だから監督が言うことがすべて、それに従わないといけない。」
.
顧問によるハラスメントよりも、進学を優先する保護者たちにショックを受けた山田さん。
部活の在り方に疑問を抱き続けています。



.
山田優美子さん
「進学のため、就職のため、方向が違うんじゃないか。
体を動かして発散して、チームワークということも学べて、教育の一環としての存在だと思っていた。
明らかに、今の学校の部活って、そういう場ではなくなっているんだな。」




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暴言!長時間! 子供追いつめる“ブラック部活”


── 入試の内申書のために、子どもに部活を続けさせたいという保護者の気持ちも見えてきました。
実際に近年の大学入試では、ここ10年ほどで、推薦入試が増えています。



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少子化に伴って、大学の側も早い時期によい生徒を確保するために、推薦入試では日頃の生活態度など内申書が重視されています。
内申のためには、部活3年間、続けなければならない?

内田さん:これを、保護者はみんな、入試によって、子どもが人質に取られてるっていうんです。
(人質?)
なかなか辞めれない。
辞めたくても、子どもたちはこんな苦しい思いをしてても、辞めれない。
しかし実は、内申書っていうのは、部活を辞めたっていう悪いことを書くものではないんです。
頑張ったっていうことを書くので、辞めたところで、それが力のない子どもだっていうふうなことは書かないわけなので、もう少しそこは、みんなが信じている、部活動は内申に響くというところは、もう少し和らげる必要があるのかなっていうふうに思います。
(もし辞めてしまっても、ほかの頑張ったところを書いてもらえる、見てもらえる?)
そうなんです。
毎月、何かの地域のボランティアをしている、あるいは漢検を何級持っている。
そういったものでもいいわけです。
だから、部活動に縛られる必要はないということなんです。

── 保護者が子どもを人質に取られているという感覚はどう思う?

為末さん:やはり学校って、制裁性が多少あるから、そういう感覚もあると思うんですが、一方で親の方から先生にどうぞ厳しくやって、うちの子をインターハイで優勝させて、大学に行かせてくださいって声もあるんですね。
ですから、先生が一方的にやってるように見えて、先生側にかかっているプレッシャーっていうのもあるんじゃないかという声もあったりします。




内田さん:そうなんです。
実は結構、親も先生もお互いに首を絞め合っているところがあって。
先生から子どもを縛ってるところもあれば、保護者が先生を縛っているってところもあって、実は全員で首を絞め合っているところがあって、それをいかに和らげていくかってことが、みんな大人が考えなきゃいけないことなんですよね。
.
── 実際に先生たちからも「専門外の指導に時間を取られて、教科の準備がままならなくなってしまっている」「勝てないことで、保護者から厳しく批判をされた」という声もあるが?

内田さん:例えば、土日を休みにしますって、先生が言った時に、そこで保護者が「あんた、教育者か」って、そうやって言うわけですよね。
そうではなくて、そういうことをしてたら、先生も大変だし、そして子どもも大変なんだっていう目線を持つことです。

── 少し緩やかにしていくという話が出たが、例えばどんなことをしていくことができる?

内田さん:まず、7日間、6日間やっている日数を減らすということ。
そして休養日を、先ほど為末さんもおっしゃっていたけれど、休みが大事なんだということなんですね。
例えば、そのほかにも大会数を減らす、そういう形で部活動をもう少しヒートアップしないような形にしていくことが大事だと思います。

── 為末さんはどう考える?

為末さん:中学、高校の先生に言われて、僕の方がどっちかというとヒートアップしていたんですけど、言われた時が「おい、人生長いぞ」って言われたんですよね。
競技人生長いし、人生もっと長いと。
3年間で、人生やっぱり決まらないんですよね。
むしろその時に、どうやってスポーツを楽しむとか、いろんな物事を学ぶ姿勢を持つかってことの方が大事だったりするので、どうしても狭くなりがちなものを、1回ヒートアップしているのを、落ち着くっていうのが大事なんじゃないかと思います。
(クールダウンのためには、どんなことができる?)
具体的なことでいくと、私はやはり学校の部活動が学校で狭めているというものを少し開放して、例えば地域の方が、そこで、同じ時間にスポーツができるようにして、地域に学校を放課後は開くとか。
あとは、外部の指導者の方も入ったりしていますけれども、そういうことをすることによって先生も、横でおじいちゃん、おばあちゃんが、例えばなんかスポーツをやっているっていう中でやっていくと、徐々に徐々にスポーツをやっていこうという空気になるんじゃないかと思うんです。
そういう点で、少しずつ学校の中を開いていきながら、先生のプレッシャーも和らげるっていうのが大事なんじゃないかと思います。

── 例えば、そのスポーツの経験があって、指導ができる人を外から迎えるというようなことはできないのか?

為末さん:今は取り組みで、確かやっていることもありますよね。




内田さん:外部指導者を取り入れて、先生の負担を減らす、ただそれは、かえって生徒の負担を増やす可能性もあって。
ちゃんと外部指導者であっても、暴言・暴力をしない人を取り入れないといけない。
ハラスメントをしない人を取り入れないといけないというところが大事になってきます。
.
為末さん:そこで、コーチのライセンスみたいなものを。

内田さん:単にスポーツをやってきたということじゃない人たち。
質のいい指導者っていうものが入ってほしいなと思います。

── それは、それぞれの部活の中で考えていかなければならないことだが?

為末さん:だから先生も、もしかしたら、中にはやはり組織を思い通りにコントロールする人が、いいリーダーであるという価値観もある気がするんです。
それが先生に向けられると、先生の方も思いっ切りコントロールしようとするので、そうじゃなくて、例えば質問していくとか、そういうものがいい指導者の条件なんだっていうふうに、価値観変わって、かつ先生もそれを学ぶ機会があるっていうのが重要なんじゃないかなというふうに思います。





── 今回、見てきたのは、部活という限られた空間だったが、お2人は社会の縮図だということを言っていた 社会の側が変わらなければいけないことは、どんなこと?

.
為末さん:まず長時間労働をなるべくやめるということですね。
それから、社会に合わせる人間を作るんじゃなくて、人に合わせた社会を作るという価値観を転換することが、私は重要じゃないかと思います。

── 内田さんは、どんなことだと思う?

内田さん:仕事もそうだし、部活もそうなんだけれども、自分がこれをやりたい、大事だと思った仕事や部活をやるわけですね。
しかし、その中で過酷過ぎて辞めていくっていうのは、これは本当に悲しいことです。
だからやっぱり、せっかく好きで始めたものを、ちゃんと、それこそ一生涯できるような仕組み作りが大事だと思います。


今回のグラレコ

番組の内容を、「スケッチ・ノーティング」という会議などの内容をリアルタイムで可視化する手法を活かしてグラフィックにしたものです。


質問
コーナー


Q1

「部活ハラスメント」の実態は?



国士舘大学法学部の入澤充教授が、今年、大学生357人を対象に、部活動中の暴力や暴言に関するアンケート調査を行いました。結果は、高校時代、全体の25%が体罰を受けたことがあり、27%が暴言を経験していました。「殴る」「蹴る」などの体罰は年々減少していますが、暴言など“間接的な暴力”が増加しているとみられています。


Q2

「暴言」や「長時間拘束」の他に、どういった言動が、部活ハラスメントに相当しますか?



他にも、「高額な楽器の購入を求められる」「坊主刈りを強制」などがあります。どこからが行き過ぎた指導なのか、線引きが曖昧なことが、解決を難しくさせているようです。
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コメント

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この番組は、本当に良かったと思います。

2017年|04月|14日|18:45 |from 乾| URL

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