日本国内の柔術家に本場ブラジル アマゾンの本格的な純度の高いアサイーを初めて供給したフルッタフルッタがブーム終焉で絶体絶命の危機!

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アサイーブーム終焉で煽りを食ったあの会社
マザーズ上場、フルッタフルッタが大ピンチ
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中山 一貴 :東洋経済 記者
2016年07月18日
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主力商品の「アサイードリンク」シリーズ(写真:記者撮影)

「ここまで、急激にブームがしぼむとは…」と、フルッタフルッタの担当者はため息をつく。

高い栄養価と抗酸化作用が話題を呼び、2013年にブームを巻き起こしたアサイー。ブラジル原産のヤシ科の果実で、ブルーベリーの約18倍のポリフェノールや、牛乳の約3倍のカルシウムを含むとされる。ビタミンBやミネラルも豊富で、栄養価が突出して高い食品の総称である「スーパーフード」の代表格だ。
市場規模は4年で10倍以上に膨張
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メディアでも多く取り上げられ、アサイー関連商品の市場は一気に拡大。

当時、スーパーやコンビニの店頭にはドリンクやピューレなど、多種多様な商品が並んだ。ハワイアンレストランといった外食店でも、アサイーボウルなどが定番のメニューとなった。

市場調査会社インテージによると、アサイー飲料の市場規模は2011年にわずか4億円だったが、2014年に10倍以上の57億円まで拡大した。

このブームの波に乗ったのが、フルッタフルッタだ。同社はアサイーをはじめとするアマゾンフルーツの冷凍パルプ(搾汁加工したパック)の輸入、加工販売を手掛けている。

2002年に日本で初めてアサイーの販売を開始したパイオニアで、「フルッタ」とは、ブラジルの公用語、ポルトガル語で果実を指す。アサイーブームにより急成長をとげ、2014年12月に東証マザーズへ上場した。

ところがアサイーブームは、2014年をピークに突如終焉を迎えてしまう。前述のインテージの調査によれば、アサイー飲料の市場規模は2014年の57億円から、2015年には36億円と4割近く減少。メディアでの露出が減ったことや、消費者がほかの食品に流れたことが原因だと見られる。

フルッタフルッタにとって、アサイーは売上高の8割以上を占める主力商品。当然、ブームの終焉は業績を直撃した。2015年度は当初、売上高で40億円、経常利益は1.18億円という見通しを出していた。

だが、結局3回の業績下方修正を繰り返し、着地は売上高25.7億円(前期比23.1%減)、経常利益は5.79億円の損失(前期は3.49億円の黒字)と散々な結果に終わった。
上場の翌年には大赤字に転落
上場後、わずか1年余りでビジネスモデルが行き詰まった。見通しに"甘さ"はなかったのか(撮影:今井康一)

店舗などの固定資産の減損も計上したことで、当期純利益に至っては6.83億円億円の赤字を計上(前期は2.01億円の黒字)。自己資本比率は2014年度末の48.0%から、2015年度末には18.6%まで低下した。

営業キャッシュフローの赤字が膨らんだことで、決算短信には、企業の継続性に不透明さがあることを示す「継続企業の前提に関する重要事象」が記載された。

崖っ縁のフルッタフルッタが選んだのは、他社との資本提携だった。手を組んだのは焼肉「牛角」のフランチャイズや、居酒屋「とり鉄」などの外食チェーンを手掛けるアスラポート・ダイニングだ。

フルッタフルッタはアスラポート傘下の乳製品メーカー、弘乳舎に対して第三者割当増資を実施。新株予約権の発行などと合わせて、約5億円を調達する公算だ。この内、3億円以上を運転資金に充てることで、資金繰りの安定化に努めるという。

フルッタフルッタの今2017年3月期の業績計画は、売上高26.0億円(前期比1.1%増)、経常利益は2億円の赤字(前期は5.79億円の赤字)を見込んでいる。

ピタヤ(ドラゴンフルーツ)やクプアス(カカオの仲間)など、アサイー以外のスーパーフード関連の新商品を投入する計画だ。徐々にアサイー依存を脱却し、「来2017年度には黒字化を目指す」(会社側)としている。

ただ、アサイーに続くヒット商品を育てられるかは未知数だ。上場後、わずかな期間でブームが終焉し、経営危機に直面したフルッタフルッタ。そのビジネスモデルに見通しの甘さはなかったのか。上場企業として、同社は正念場を迎えている。

フルッタフルッタの会社概要 は「四季報オンライン」で
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