男組 ブタは自分がブタであることを認識しない。しかし人間は、自分はブタではないことを知っている。だからこそ、どんな逆境からも立ち上がることができるのだ!””支配者も奴隷もない。人間はみな兄弟なんだ。親分も子分もない。人間に上下関係なんてないんだ!”



http://www.saturn.dti.ne.jp/~ncc-1701/hiro-9-1.htm

 男 組 
ー 君は流れ全次郎をを知っているか -





さあいこう! 日本中の若者に語るのだ! 流全次郎の物語を・・・・
流全次郎がいかに生きたか・・・ 流全次郎がいかに戦ったかを・・・

戦うことを忘れた若者たちに 怒ることを忘れた若者たちに
怠惰と無気力の中に流されている若者たちに
流全次郎の熱い血潮を伝えるのだ

今こそ流全次郎のあとをついで 立ち上がるときだと告げるのだ!


1974年より1979年まで少年サンデーに連載された、雁屋哲原作・池上遼一作画の「劇画」である。

東京都内の私立名門高校・青雲学園は、神竜剛次の”暴力による恐怖”によって支配されていた。神竜剛次はすでに皇華学院高校・菊水義塾高校・桜花高校を手中に収め、神竜組を組織していた。そして、ここを足がかりに関東一円の高校を次々と支配して行くのだった。

その青雲学園に、関東少年刑務所の受刑者が手錠をかけたまま入学してきた。彼こそが物語の主人公”流全次郎”である。流全次郎一家対神竜組の全面戦争を描いた学園物だった・・・・。
しかし物語は単なる学園物にとどまらず、更なる巨悪に立ち向かう社会派ハードボイルド劇画へと進化して行った・・・。

神竜剛次は理想社会を築きあげるべく、己の信念をを持って高校の支配を続けていった。
”大衆はブタだ。今の世の中が乱れはて汚れきっているのは、ブタのような人間どもが甘やかされ放題振舞っているからだ!ブタどもには秩序をあたえる主人が必要だ。学校は俺たちの役に立つように生徒たちを太らせる養豚場だ。なんの理想もなく、その日のエサにすべてをかけて、ブタに堕した大衆によって汚されたこの世界に新しい秩序を打ち立てるのだ!”
と、言い放ち「暴力による恐怖」により、ブタを飼育しようとしたのだ。

人間に絶望し、一部のエリートで社会を支配しようとする神竜に対し、流全次郎は真っ向から戦いを挑んだ。

”ブタは自分がブタであることを認識しない。しかし人間は、自分はブタではないことを知っている。だからこそ、どんな逆境からも立ち上がることができるのだ!”
と言い切り、神竜に対し全次郎は全面抵抗する。
”支配者も奴隷もない。人間はみな兄弟なんだ。親分も子分もない。人間に上下関係なんてないんだ!”

この、強烈な個性を持った二人が戦いを展開するが、常に神竜組有利の戦況で物語りは進んで行く。そして、神竜の背後に潜む真の敵”影の総理”を巻き込み三つ巴の壮絶なる戦いが展開されることとなる。


登場人物

この物語は実に多くの個性的な人物が描かれている。主な人物を紹介しよう。

 流 全次郎(ながれ ぜんじろう)


弁護士の父・統太郎殺害の罪で関東少年刑務所に服役中。母は2歳になる前に他界。幼き頃より、父の親友・陳泰明により「陳家太極拳」を伝授される。と同時に厳しい躾をほどこされた。
関東少年刑務所内で対立している5人のボスをまとめ、流全次郎一家を築く。基本理念は”兄弟”であった。
全次郎の信念は、父の”獄中記”の最期の言葉「どんなに絶望が巨大でも、それを圧倒する希望を打ち立てる意思の力、私はその力を維持し続けたことを誇りに思う」である。

 神竜 剛次(じんりゅう ごうじ)


政界の実力者、壮一郎を養父に持ち、強大な権力をバックに理想社会を築こうとファッショの限りをつくす。さらに、日本の政界の黒幕である”影の総理”を実父に持つ彼はまさに恐いもの知らずの高校生だ。武道にも秀でているらしいが、恐るべきは剣の腕前である。
しかし、その幼少時代に受けた父に対する恨み、人間に対する絶望は計り知れないものがある。ある意味、今の世の中を見る限り彼の論理こそ正論なのかも知れない。

 影の総理(かげのそうり)


満州国を発展させるために大日本帝国の命によりアヘンの栽培を再開したが、満州国崩壊のどさくさに紛れ大量のアヘンを横領し、全て金塊に変え日本に持ち込み、その経済力によって戦後の日本を裏から支配した人物。
国家財政を支えるほどの金を、一個人が手にしたのだ。その力は強大だった。神竜剛次の実父である。


 流 統太郎(ながれ とうたろう)


全次郎の父。この世の巨悪”影の総理”を追い詰めた有能な弁護士。しかし、全ての資料を完成させ法廷へ赴く朝、影の総理の刺客により無念の死を遂げる。
彼は、死に行く際、全次郎に「影の総理を倒す力をつけるまで、父親殺しの罪で少年刑務所に入れ」と言い残した。警察権力まで自由に操る影の総理も、なぜか関東少年刑務所には力が及ばなかった。そして、その訳を彼は知っていた。

 五家宝連(ごかぼうれん)

流全次郎一家の5人の兄弟分。もともと関東少年刑務所で派閥を作り争っていた5人のボスであるが、全次郎の”人間性”に全面的信頼を見出し、全次郎を”兄貴”と慕い強い絆で結ばれた猛者たち。
力や技、特技ではそれぞれ全次郎の上を行く頼もしい連中だ。



伊庭造彦 高柳秀次郎 岩瀬大介 大杉五郎 長浜昇一

 伊庭 彦造


五家宝連の一。関東少年刑務所一舎・伊庭組組長。知能指数180以上の超天才。詐欺罪。銀行から15億円だましとった。

 高柳 秀次郎


五家宝連の一。関東少年刑務所二舎・高柳組組長。武術の達人。全国の高校、大学の柔道、剣道、弓道、空手、拳法部をつぶしてあるき、体協から訴えられた。傷害、殺人未遂。
 岩瀬 大介

五家宝連の一。関東少年刑務所三舎・岩瀬組組長。超タフ。格闘、ケンカで負けたことなし。右翼学生、暴力団に一人で立ち向かい、百数十人に瀕死の重傷を負わせる。殺人未遂。

 大杉 五郎


五家宝連の一。関東少年刑務所四舎・大杉組組長。窃盗学、情報収集の大家。大ドロボー。大蔵省の大金庫から、数十億のダイヤを盗んだ。

 長浜 昇一


五家宝連の一。関東少年刑務所五舎・長浜組組長。少刑最年少。動物と心を通じ合える動物使い。動物商と動物園を憎んでいる。多摩動物園の全動物を脱走させて、東京中を大混乱におとしいれた。騒乱罪。
 陳 泰明

全次郎の父に恩義を感じ、その恩義に報いるには言葉は不要と自らの舌を切断した豪傑。この辮髪の友人こそ、全次郎の母代りであり、太極拳の師匠であった。
 南条 五郎

網走の沖、軍艦島刑務所の服役囚。他の服役囚はおろか、所員にまで”大御所”と恐れられている人物。
影の総理の悪行を暴く、証拠の文書をスイス銀行に預けており、影の総理もうかつに手を出せない。
統太郎とは友人で、陳泰明とも拳法の兄弟である。全次郎が神竜の謀略により、軍艦島刑務所に送り込まれた際、千歳一隅のチャンスとばかりに、自らの命と引き換えに非情の拳、八極拳奥義「猛虎硬爬山」を伝授する。
 李 大広

神竜の手先、日本一の広域暴力団”朽木組”が雇った「影の軍隊」の首領。隊員たちは凄まじい拳法『八極拳』を使い、全次郎たちの部隊を圧倒する。
しかし、南条五郎直伝の『八極拳』を身につけた全次郎の敵ではなかった・・・。が、この李大広。なんと、陳泰明と南条五郎の拳法上、弟にあたる人物だった。彼との戦いの中で、その技を完成させた全次郎であった。
 宮城 秀一

関東少年刑務所の所長。影の総理の権力も何故か少刑には及ばない。実は、影の総理の実子である剛次が神竜家に養子に来たことによって、神竜家を追われた人物だった。そのときの事実関係をしたためた『書付』が神竜家の金庫に保管されている。・・・が、彼はあくまで、闇に葬られた人物だった。影の総理や剛次に恨みを持つ人物。
このほか、関東番長連合総長の堀田英盛や乞食横丁・乞食番長の倉本信二、また元神竜組四天王の一・大田原源蔵らが流全次郎一家として活躍する。
また、五家宝連もそれぞれの兄弟を持っていた。中でも『ガエンのごんぞう』は最高傑作だ。胸に「内閣総理大臣」左頬に「火の用心」右頬に「屁の用心」の刺青をした2メートルの巨人である。





ここで紹介した登場人物の素性は、ほとんどが物語の終盤に明らかにされる。すなわち、トップシークレットに属するものであるが、この人間関係や背景を知っていてもおもしろく読める物語である。

http://www.algorism.jp/review/20110523230453.html

神竜剛次は闇、流全次郎は光 大衆は豚、老害日本

これからも、日本の電子書籍は、Appleの独占商法や対抗する出版社の利権や著作権などがからんで、紆余曲折をたどるでしょう。

男組全25巻

原作は、『美味しんぼ』の雁屋哲です。

主人公は、流全次郎。物語の後半部で、真の悪者は戦後日本の支配者「陰の総理」ですが、全編を通じての敵役は神竜剛次です。

彼の哲学がもの凄い…

神竜剛次の大衆豚哲学大衆豚哲学大衆豚哲学

そして、大衆という大人の豚に喜んで仲間入りしようとする若者を全否定する神竜剛次ですが、敵前逃亡を繰り返す若者には流全次郎も批判的です。

「今、戦わない人間が、あとで戦うわけがない!!」

大衆は戦わず言い訳ばかり

神竜剛次は、陰の総理によって与えられた権力を使って陰の総理を倒そうとし、そして流全次郎に敗れ絶命します。

神竜と流は革命家流全次郎の思想は大衆ではなく神竜剛次に近い?

物語は、高校生と殺人者・傭兵や警察などとの戦争状態、荒唐無稽です。

最後は流全次郎が単身で陰の総理を倒しに行きます。

聖書からの引用、「一粒の麦」
個人が、生命や財産にこだわり続けたらそのまま、命を投げ出し既得権や目先の利益を放棄してこそ、多くの人々が救われるということです。

エディプス・コンプレックス

美味しんぼの海原雄山を見ても分かるとおり、雁屋哲にはエディプス・コンプレックスがあるようです。

それは、現在の悲惨な状況を生み出している先行する世代、老人が支配する権力への憎悪でしょうか。

そして、その老人たちに気に入られようとする若者にも嫌悪しているようです。

また、神竜も流も長男であるはずなのに、剛次や全次郎という名前もいぶかしい。次世代が前世代を打ち倒すべし、という意味でしょうか…

次は同じ原作者の『野望の王国』を買おうと思っているところです。

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