少林寺の名を一躍世界に名を広めた武侠映画 その名も少林寺 日本で最初の中国武術ブームもこの映画と同時に始まった!











ジェットリーこと李連杰表紙の福昌堂 中国武術専門誌 武術2号
当時の編集顧問は松田隆智
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 自分は幼稚園の年長から少林寺拳法を習っていたが、やはりジャッキー・チェンの影響なんだと思う。親の薦め、兄貴がやっていたからでもあるけど。物心ついてから、おそらく一番最初に見た、ちゃんと印象に残っているような映画は『グーニーズ』かジャッキー・チェンの『サンダー・アーム龍兄虎弟』で、こんな二つ見れば当たり前だけど海賊と冒険とカンフーに憧れた。だから、自分の原点はジャッキー・チェンの『サンダー・アーム龍兄虎弟』の役柄、トレジャーハンター「アジアの鷹」。そのキャラに憧れてどっぷりはまった。カンフー映画って言ってもジャッキー・チェンの映画しか見なかったからリー・リンチェイ=ジェット・リーにはまったのは大分後なんだよね。でもリンチェイにも自分はかなりの影響を受け、憧れと尊敬の念を抱いているから、やっぱり愛すべき香港映画を語るならばリンチェイについても語っておかなきゃならないと思うわけです。



邦題『少林寺』
原題『少林寺』英題『The Shaolin Temple』
1982/中国・香港/100分
監督 チェン・シン・イェン
出演 リー・リンチェイ(ジェット・リー)、ユエ・ハイ、ユエ・チェンウェイ、ティン・ナン、フー・チェンチャン、スン・ジンフイ



 上で香港映画といったけど、正確には香港映画ではなく、中国映画というべきなんだと思う。自分の主観だとやっぱり微妙に色が違う気がするし、香港はイギリス領にあって結構独自の文化が成り立っていたし、元々喋っている言葉も香港は広東語で中国映画は北京語なんで、(香港映画は必ず本人じゃない声で広東語吹き替え、北京語吹き替えなど大体の言語での吹き替えが同時に作られるらしいが)雰囲気は確実に違う。カメラワークでズームや引きを多用するっていう共通点はあるかもしれない。
 岡村隆主演で有名な映画『無問題』は香港と合作で、広東語だからモウマンタイと読む。しかし北京語だと「無問題」はメイウェンチーと読む。全然違うんだなこれが。
 とにかく、この『少林寺』はさらに特殊で、中国武術連盟が全面協力して全中国武術大会で5度連続の総合優勝を果たしたリー・リンチェイを主役に迎え、他の役者もそれらの大会で素晴らしい成績を残しているような、本物の武術家を使っていて、見所はもちろん物語ではなく、本物の武術家たちのノースタントの本物のアクションである。ジャッキー・チェンのアクションが嫌いな訳では決して無いが、その動きの華麗さでいったら圧倒的にリンチェイの方が上であると思う。
 ちなみに、よく勘違いされるが自分が習っていた少林寺拳法と言うものは中国の少林寺で行われていた少林拳やカンフーと違う。流れは組んでいるが、宗道心が中国からその武術の理を持ち帰り、健全なる青少年の育成の思想を合わせた日本国産の総合拳法であり宗教法人。別物なのである。しかしこの映画の制作には日本の少林寺拳法も協力していて、日本の少林寺拳士が出ている。それについては少林寺拳法の秘技と共に後述する。


 物語は仏門に入る儀式をしているリンチェイが回想し、「ショーリーン、ショーリン」と言う歌が流れワン将軍の圧制により奴隷労働を強制されているリンチェイとリンチェイのお父さんがいて、リンチェイのお父さんが反抗するもワン将軍に敵わず、リンチェイだけは必死で逃がすと言うところから始まる。





 髪の毛のある若いリンチェイと、リンチェイの父役、「足技自慢のチャン」。奥の人ね。手前の中ボスみたいな人と戦っているんだが、奴隷が暴れだしたっていうのに兵士たちはガン無視って言うね(^^; 中ボスの人だけ苦労してる。1対1で戦わなきゃならん法律でもあるのだろうか?





 その中ボスと、大ボスであるワン将軍。ワン将軍は『少林寺2』でも『阿羅漢』にも出てきます。ってかキャストは基本変わりません笑 中ボスは2ではやっぱり中ボス。ワン将軍は2では優しいお父さんになったりします。ワン将軍は武当剣の使い手で、顔に似合わずに華麗な動きをします。

 ともかくその後リンチェイは少林寺に逃げ延び、そこで命の恩人でありあらたな父とも師匠とも言える大事な存在になる やヒロイン、友人と出会い、自ら拳法を習うが、仏門の復讐、殺生をしてはいけないと教えに納得できず、親の仇を取るためにワン将軍の命を狙い寺を出る。しかし、敵討ちに失敗し、自分を匿い、命を救ってくれた少林寺に迷惑がかかることがわかり、リンチェイは全ての責任を取ろうと少林寺に戻るが……。

 全体的に話の流れは突っ込みどころがたくさんあって雑、特にラストなんて「良いのかよ!?」ってなってしまうが、そんなことはどうでも良いくらい華麗で、しつこいくらいに長いアクションが全体に散りばめられている。おなかいっぱい。修行のシーンとか、仲間達の演舞のシーンとか凄く良いんだけどね、ラストの戦いはやりすぎってくらいマジで長い……。


 その華麗なアクションを見せてくれる達人たちを紹介。

 主人公、リー・リンチェイ



 やっぱ若い!!童顔だから今でも十分若々しいけど。全中国武術大会で総合優勝5連覇を成し遂げた天才。リンチェイの映画界での成功はこの映画から始まりました!
 この映画ではワン将軍との酔剣vs酔棍という酔拳vs酔拳という珍しい戦いが見られる。



 リンチェイも酔拳できるんですよね。ジャッキーと比べて動きがシャープ。コミカルで無駄な部分が少ない。一度ジャッキーとも酔拳vs酔拳やってみてほしいもんだ。
 リンチェイの四季の演舞シーンも見事です。
 夏

 秋

 冬

 春


 これで一年経っちゃうんですけどね。

 ラストの長い戦いの終わりはロミオ・マスト・ダイでもやっていた縦回転蹴り。



 こんな高さは無理だけど、自分もできなくはない。


 第二の父であり師匠役のユエ・ハイ。



 優しい師匠。2でも阿羅漢でも師匠です。ただ、この10何年後に作られた新テレビシリーズ『少林寺』では全く同じ役柄で、同じ顔で出てきたときはびっくりした。この人吸血鬼か!?
 この人は蟷螂拳が得意なのかな。



 カマキリの動きを模した拳法。阿羅漢ではリンチェイも蟷螂拳をやっていて、師弟で蟷螂拳の揃い踏み。その役20年後、再び蟷螂拳の構えでジャッキーと戦ってくれたときは感無量だった。


 兄弟子役のフー・チェンチャン。



 この人はこの映画ではあんまり出番は無いけど、2でも阿羅漢でも準主役になります。
 この映画での見所はリンチェイとの演舞。そのときリンチェイから食らった技がこれ。





 仏骨投げ!この投げ技は少林寺拳法にも伝わる仏骨投げではないか!!秘技です。自分も支部長に「絶対に使うな」と言われて教わりました。喉仏に親指を突き刺してぶん投げて押し込む。相手は受身取れないで頭打つし喉が潰れるしまず死にます。絶対に真似しないように。



 猿拳のシーン。この人たちはなんでも出来るな。

 酔拳使いのスクン役、スン・ジンフイ。



 より目が特徴のこの人。2では何故か敵のボスに。他の映画にもちょっとだけ出てたりします。
 この人の見所は、途中の少林僧侶無双シーンかな。訓練されてるはずの兵士たち相手に大立ち回り。僧侶のくせにこいつら強すぎ(^^;



 訓練された兵士たちが酔っ払い一人相手にボコボコにされる図。


 ヒロイン役のティン・ナン。





 師匠の娘さんだそうですが、当たり前のようにヒロインも戦います。じつは中ボスよりも強いというね(^^;


 少林寺拳士。



 この映画には日本少林寺拳法も協力していて、キャストとして少林寺拳士の方が出ているのだが、最後の寺院での戦いのこの人がおそらくそう。



 動きが明らかに少林寺拳法の動きなんだよね。やってた人にはわかるはず。刃牙で言う飛燕の連撃。



 そしてこちらも出しました少林寺拳法秘伝・仏骨投げ!!秘技の割には凄い有名な気がするけど。もう一度言うけど、マジで危ないから真似はしないように。

 他の僧侶仲間たちも皆強いんです。



 こいつら頼もしすぎる。
 人数で圧倒的に不利なのにも関わらず敵の兵士たちと互角以上に渡り合う。
 この人たちの演舞シーンも見所ですね。





 多分皆大会上位の実力者たち。
 あと全体にちりばめられてる修行シーンも面白い。



 手を使わずにヘッドスプリング。実はこれ自分もできます。



 これやったことあるけど滅茶苦茶つらい。



 有名なシーンですね。有名な場所というべきか。何度も何度も練習を積み重ねて、地面がへこんでしまった。ここは観光名所にもなっています。一度は行きたい!!


 見終わったらほぼ確実におなかいっぱい過ぎて食傷気味になるアクション。物語や構成は雑ながらも、そのアクションで突っ走り、最後まで駆け抜ける。アクションに興味の無い人にはマジでしんどい作品だと思う。でもカンフー映画史には欠かせない作品。リー・リンチェイを語るには外せない作品。これを含む『少林寺2』『阿羅漢』の少林寺三部作を見とかなきゃ、カンフー映画は語れない。リンチェイが好きなら見とけ。カンフーが好きなら見とけ。逆にリンチェイが好きじゃなく、カンフーも好きなじゃかったら見る意味は無い。リンチェイへの愛か、カンフーへの愛のある人だけ見てください。

 仏骨投げはマジで真似するな。


愛すべき名台詞
特に無し。

愛すべき名場面
○兄弟子たちの修行シーン。
○リンチェイの修行シーン全部。
○酔棍vs酔剣
○少林寺僧侶無双シーン。
○ラストの寺院での戦い。(寺院を出てからは長いから別に)

評価
★★★☆

予告編↓ この予告編だけでも演舞は結構面白いと思う。





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『少林寺』

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1982年、日本公開作品。李連杰(リー・リンチェイ)、花の18歳。5年連続中国全国武術大会優勝の「少林拳の至宝」初出演そして初主演作品。

この頃のリンチェイのアクションを観ていると、「風姿花伝」に世阿弥が記した「時分の花」と言う言葉を、実感せずには居れません。
中国の四季の景色(を表すセット)の中で表演するリンチェイは溌剌として美しい。伸びやかな手脚、小振りな頭、艶やかな肌、皮膚の下に捩れ動く筋肉さえもが流れる様に美しく、いつまで観ていても厭きるということがない。人間の肉体が此れ程に美しく激しく躍動する事が出来るのか、と、驚愕と共にうっとりとしてしまう。
けれど、それは、リンチェイ自身の若さの美に過ぎないのだ、と。
『SPIRIT』でのリンチェイの表演の美しさは、『少林寺』のリンチェイの美しさとは、全く別のところに或る。ラストシーンのリンチェイは、美を通り越して、神々しくさえ在った。あれこそ、「功夫」「武術」の真髄なんだろう、と、素人にさえも朧げながらに掴める程の何かが、彼の全身から溢れていた。
『少林寺』シリーズの頃のリンチェイは、その美しい肢体を必要以上に包み隠す事はあまりしなかった。最近のリンチェイは、反対に指先と顔以外の肌が見えている事の方が少ない(笑)のだが、これさえも、もしかすると、「秘すれば花」なのかも知れない、と思わせる。リンチェイが我々に観せたいのは、己の肉体の美しさでは無く、武術の真(まこと)の花、なのだ、と。

さてさて。
『少林寺』に話を戻して。

『少林寺』ストーリィ詳細:(粗筋をラストまで書いていますのでネタバレがあります)

えー。
この『少林寺』のストーリィ、『阿羅漢』のストーリィと、かなり被ってるんですね。そんでもって、出演者も殆ど同じなんでね(笑)
混同しちゃってる方もいらっしゃるのではなかろうか、と。老婆心にて。
…っていうか私自身がちょっと危なっかしかったんだよ、記憶が(苦笑)

見所は、本当の武術の達人達による本物の少林拳…だけでは無かったりする。
リンチェイはこれが映画初出演、そして彼を取り囲む少林寺の拳士たちも、大半が役者ではなく、武術者。にも関わらず、彼らの演技が実に自然で伸びやかなんですね。
古装の功夫物ですから、少々のクサい演技や大仰な見栄があってもそれほど気にはならない、むしろスパイスとして美味しいくらいだ、というのもありますが…
それにしたって、今回じっくり鑑賞してみても、なんというか、彼らの演技、嫌みがない。元々、武術の表演というのは、鑑賞者に己の技を見せる事が目的ですから、実は彼らは潜在的に演技巧者なのかもしれませんね。しかも、妙にひねくれたところが無く素直な表現をするので、本当に心から笑ってるんじゃなかろうか、と思わせる爽やかな笑顔を見せてくれたりする。
有り得ねぇ!と思わず叫んでしまうような超絶技巧の功夫がぶつかり合うアクションシーンと、子供の様に素直に笑う彼らの日常生活の、その落差の妙、というのが、私の感じたこの作品の一番の見所、ですね。

実はね、この『少林寺』、私はそれほど、アクションシーン自体に感動した訳じゃないんです。功夫は確かに素晴らしいのですが、アクションシーンとしての見せ方が今ひとつ、だと思うんです。
出演者も、撮影する側も、これほどの功夫をどのように映画的アクションに生かせばいいか、未だ模索中、とでも言いますか…功夫に撮影が追いついていない、と言えばいいのか…
アクションシーンとしてみると、この後の『阿羅漢』、そしてその後の『黄飛鴻』シリーズの方が、完成されていると思います。
ですから、少林拳として見所なのは、むしろ表演シーン、なのかもしれません。

あ、そうそう、私は文化の違い、と思っているので別段なんとも思いません、というか、むしろ旨そう、と思ったりするんだが、吃驚するかもしれないシーンとして、犬バーベキューシーンがありますな。
なにが可笑しいって、犬(しかもお師匠様の娘の犬)の首に縄をかけて引っ張り上げるなんてそりゃ死ぬだろ、な事をやっておきながら「殺す気はなかった」とかって滝の下に埋めに行き、一旦埋めて「景色のいいとこに埋てやったからいいだろ」とか言った舌の根も乾かぬうちに「埋めるのは勿体無いなー」って、あんた!(爆笑)
おまけにお師匠様!「普通は鍋で喰うもんだ」って、問題は其処じゃないでしょうに!(爆笑)殺生した上に肉喰ってる、つーの(笑)
と、私は非常に笑えるシーンだったんですが、受け付けない方は受け付けないシーンかも知れないので、ご注意。
この犬肉ネタは『黄飛鴻』シリーズにも出て来ますね。師父は犬好きだそうですよ(笑)


…以下、腐女子的見所です。
読みたくない人は回れ右だ!





なんと申しましても、師匠と小虎の絆でございましょう。
…どこかのマスターとパダワンをふと思い出したりもしますが…
とにかく幾ら高僧が危険だと言い募っても、雲宗和尚、聞きやしねぇ(笑)
兄弟子達も、ありゃもう一目惚れ以外のナニモノでもないっすよ。

作品冒頭、介抱される小虎の瞳は、うるうるしたまま、終止お師匠様をじっと見詰め続けております。
お師匠様もお師匠様で、小虎を見る時の目は常に慈愛に満ちて。
この小虎介抱シーンは書き様によっては18禁モノになりかねません。
師匠「痛いか」
小虎「(軽く唇を噛んで堪えた後、ちいさく)…いいえ(視線は師匠の顔を見詰めたまま)」
………orz
想像する私がイケナイんですか?!それとも想像させるリンチェイがイケナイんですか???!

寺を飛び出し王将軍の館に殴り込んだ後、再び小虎が寺に戻って来るシーン。
そっと僧衣を羽織るリンチェイの伸びやかな肢体は本当に美味しそうでございますことよ…
筋肉の付き方が実に美しい。むきむきと醜く盛り上がっている部分は一つもございません。ぬめりと掌に吸い付きそうな触感を見せる柔らかそうな肌の下に、骨格と筋肉のバランスが絶妙。この後上半身裸のまま少林拳を表演するシーンがありますが、その力の入った時の筋肉の動きと、この柔らかな仕草の筋肉の動き、その違いで、リンチェイの筋肉が実に柔軟に動く事が判ります。
理想の肉体です。流石、中国武術界の至宝。
…しかし問題はリンチェイの筋肉だけじゃないんですよ。
このシーン。兄弟子達が…アブナ過ぎます。つか、リンチェイの表情が!その表情がアブナさを助長しておるんじゃー(錯乱)
おずおずと僧衣を羽織った小虎に、「おかえり!」「やっぱり寺がいいだろ?」「淋しくなったのか?」と、嬉しそうに声を掛けつつ集まって来る兄弟子達。
真ん中でちょこん、と椅子に座って恥ずかしそうに俯く小虎。
…その胸元にそっと手を伸ばして、優しく僧衣の襟元を直してやる兄弟子…!ち、ちょっと?!
と思う間もなく!畳み掛ける様に!兄弟子の恐るべき攻撃が!
俯いた小虎の頭に、仏門に帰依した印に似た傷が付いているのを見つけた兄弟子が、「あれー?こいつ、もう頭に印をつけてるぜ」と笑うシーンで、兄弟子役の胡堅強(フー・チェンチャン)が、ですね、リンチェイの頭をそっと上に向かせるんですが…その仕草がですね…こう、両の手で、リンチェイの耳の辺りを、かるーく、包む感じで、ですね…すっげー、仕草が、ジェントルなんですよ…
そんで、みんなで「その印、付けてもらうのには何年も修行しなくちゃいけないんだぞー?」って笑った後に、ですね、これまた、そっとリンチェイのあごに、触れるか触れないか、っていうジェントルなタッチでですね、上を向かせようとするんですよ。殆ど、実に優しく頬を撫でている、としか…
そんでもってその時のリンチェイの表情が!可憐過ぎ!はにかんで俯くその表情、仕草は、既に罪!
何度見ても悶絶しそうになりますことよ…(何度も見るな)

この後も、兄弟子達はやたらと小虎ラブ!を隠そうともしないし。お師匠様は娘より小虎!だし。
小虎は小虎で、口を開けば「師父…」「師父!」「師父ーーーーー!」だし。

殉職シーンでは、娘の顔を認めているにも関わらず小虎を探し、己の横に或る小虎の顔を見つけた時に安心した様に息をつくお師匠様。貴方、心配なのは娘の事だ、とか言ってたんじゃなかったんか。愛には逆らえなかったのね師匠。

そして、師匠から「娘を頼む」とか言われてたのにも関わらず、「お師匠様の後を継いで仏門に帰依いたします!」って…小虎…
パイはかなーり可哀想だったぞ(苦笑)


…今回見直してみて思いました。…思い知りました。
何故、私が、この作品の公開当初から今に及ぶ四半世紀もの間、リンチェイのファンでありつづけているのか。
それはリンチェイがリンチェイだから、だったんですよね…
今更何を、だったんですね、師父…貴方は、昔から、そうだったんですよね…
だからこそ。
この私が。(京極堂「この僕が」的用法)
貴方にコロんだんでしたよね…

初心に還るとはこの事だったのか、と、本当に、思い知らされることでした…

ははははは…は…ははは…(乾いた笑)

ええ、これからも追いかけ続けさせて頂きますよ。もう、迷う事は在りませんもの…

http://radwynn-bluesky.seesaa.net/article/69417132.html

2007年11月14日


『少林寺』ストーリィ(粗筋をラストまで書いていますのでネタバレがあります)

「汝、殺生の罪を犯すなかれ―この教えを、守れるや否や?」その声に、若き僧侶ははっと顔を上げる―

時は群雄割拠の時代、極悪非道の王将軍はその圧政で民を苦しめていた。王将軍の圧政から逃れた民は、少林寺に逃げ込み、寺の境内は今や難民で溢れている。
そんな折、一人の少年が、少林寺に転がり込んで来た。彼の名は小虎、父を王将軍に殺され、自分自身も深手を負いながら、必死にここまで逃げて来たのだった。
雲宗和尚とその弟子達は、高僧の反対にも関わらず、管長に少年の保護を訴え、管長はみ仏の教えに従うべき、として、これを許可する。

雲宗和尚や弟子達の手厚い介抱のおかげでみるみる回復した小虎は、ある日、雲宗たちの拳法の修行の様子を覗き見て、強くなりたい、と己も弟子入りを志願する。
その本心が復讐に或ると知りながらも、小虎の弟子入りを許す雲宗和尚。折に際して「武術は殺すためのものではない、生かす為のものだ」と諭しはしても、小虎の目に宿る殺気は消えず、復讐へと焦れる小虎は、とうとう寺を飛び出し、王将軍の屋敷へ向かってしまう。
その頃、羊飼いをしていた雲宗和尚の娘パイが王将軍の配下に捕えられ、夜毎に女を求める王将軍に献上されようとしていた。あわやの瞬間に踊りこんだ小虎によって助けられ、二人で協力して王将軍と闘うも及ばず、館から逃げ出す。逃げる二人に追手がかかるが、その時、馬に乗った一人の男が、王将軍の兵を切り捨てて走り去る。追手はその男の後を追い、二人は無事に少林寺まで逃げ戻ることができた。

気まずい思いで寺に戻った小虎を待ち受けていたのは、兄弟子達の笑顔と師匠の優しさ。師匠に心から詫びた小虎は、巡る季節の中、黙々と修行に励む。
ある日、いつもの様に山で修行していた小虎は、王将軍の軍勢に追われる男を見かけ、助力する。その男は以前追手を切り捨てて逃げたあの男だった。
少林寺の墓所に逃げこんだ二人を追って王将軍たちがやって来るが、師匠と兄弟子の機転で、小虎と男は難を逃れ、石窟に隠れる。
男の名は李、王将軍を討伐せんとする李将軍で、お忍びで自らが偵察に来ていたのだが、黄河を渡って自陣営に帰らなければならない。食料を届けに来たパイの思いつきで、パイが新婦、小虎が新郎、そして李は付き添いの叔母に化けて、王将軍配下の監視網をくぐり抜けた…と思った矢先、川岸まで辿り着いた三人に追手が迫る。足に矢を受けた李とパイを逃がし、孤軍奮闘する小虎。
そこへ師匠と兄弟子達が駆けつけ、追手を蹴散らすが、師匠は小虎に「破門」を言い渡す。少林寺で王将軍が待ち受けている事を知っていた師匠は小虎を逃がし、自分が責を被るつもりだった。師匠ひとりに責を負わせる訳にはいかない、と、小虎は少林寺に戻ろうとするも、師匠と兄弟子に止められてしまう。

王将軍は李と小虎の身柄を引き渡さねば寺を焼く、と言い放って一旦は引き上げるが、川岸の乱闘から逃げ延びた兵から報告を受けて激怒し、再び軍勢を引き連れて少林寺へ攻め入って来た。
「あの少年はやはり災厄の種であった」と嘆く高僧に管長は「長年寺に居て仏の教えの何たるかも判っておらぬのか」と叱責し、全ての責を被り、寺と僧達の安全を請うて自ら火刑を受ける。
しかし王将軍は言を翻し、李将軍の姿を求めて僧侶を殺戮し始めた…
石窟に小虎を匿っていた雲宗和尚は、自分が行って闘うと叫ぶ小虎を押しとどめ、反対に娘パイを頼む、と言い残して、兄弟子達と共に少林寺へ向かった。
王将軍の悪行を目の当たりにした管長は炎の中から「悪人もあの世に送ってやれば成仏するであろう」と、雲宗ら僧兵に反撃を許し、少林寺は血戦の舞台となる。
僧兵の余りの強さに圧倒された王将軍は弓部隊に掃射を命じ、雲宗が全身に矢を受けたその時、小虎とパイが、李将軍の兵を連れて、駆け戻って来た。
弟子達に看取られながら、雲宗和尚は「正義を貫け」と小虎に言い残し、絶命する。

李将軍の軍勢は黄河を越え、手薄になった王将軍の城に迫っていた。王将軍はその報告を聞き慌てて城へと兵を戻すも、既に城には李将軍が入城し、背後からは、追って来た小虎とパイ、兄弟子達が迫る。
黄河の岸で王将軍に追い付き、乱戦を繰り広げる小虎達。船の上へ、河の中へ、と王将軍を追い詰める小虎。そしてとうとう、王将軍の胸に剣を突き立て、その命を奪う。奇しくもそれは、父が王将軍に殺された、あの場所であった。

―走馬灯の様に脳裏を駆け巡った幾多の血戦の日々。僧侶になる事を決意した小虎は、静かに、そして力強く言う。「殺生はいたしません。しかし、正義は貫きます」
李将軍、今は唐の太宗皇帝は、少林寺の助力に感謝し、報償を与え、少林寺に僧兵を養うことを許可し、これを記した石碑を建立、この石碑は今も寺に残されている。そしてこの後、少林寺は武術の祖として益々隆盛して行くのである。
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