フィリピン武術 ドッグブラザーズのドキュメンタリー動画 ちなみに導師デニーはマチャド柔術茶帯で、柔術歴20年を誇る。寝技が含まれることで、リアル・スティック・ファイティングと称することができるのである。



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カリ・スティック、アルミ製のナイフ、あるいは小刀のような竹刀、各々が武器を手にし、ノ一ルールの戦いに挑む。
それがDOG BROTHERSが2年に1度開く、ギヤザリングだ。
フィリピン武術をベースに、数々の格闘術の要索が加わったDOG BROTHERS創始者マーク・デニーは、カリ・トゥードという武器術の動きを流用した無手の格闘術を考案。
MMAでフィリピン武術の流れを組んだ攻防が見られる日はやってくるのか。ギャザリングとカリ・トゥードの初の扉を開いてみた。

9月19日、米国力リフォルニア州バーバンク。
ロサンゼルス郊外、ダウンタウンから10マイルほど北上すると、ウォルトディズニーやユニバーサル、ワーナー・ブラザースなど映画会社のスタジオやオープンセット用地が並ぶ緑豊かな街。
その一角にあるパワーハウスジムは、異様な興奮に包まれていた。
フェンシング用のマスク、あるいはアイスホッケーのキーパーが着用するフェイスガードにも似たお手製のマスクを被った一団が、米国のどこにでも見られるフィットネスジムに陣取っている。
特異な雰囲気を一層際立たせているのが、彼らが手にした数々の武器だ。
カリ・スティック、アルミニウム製のトレ⊥一ング・ナイフ、刃先から電流が流れるタイプのナイフ、あるいは小刀のような長さの竹刀がしっかりと握られている。
映画の街らしく、彼は映画撮影で集まったというわけでは決してない。
武器を手にした33人が、ここに集まった理由は、その手にある武器を使ってスパーリングを行うこと。
マーク・デニーが、初めて「ギヤザリング(集会)」と呼ばれる、この過酷なスパー大会を催したのは1989年5月のことだった。
今では2年に一度の割合で、ギヤザリングは開かれている。
NYCの法律学校の最終年にカンフーを始めたデニー、その後はワシントンDcを経て、カリフォルニアに移り住んだ。
そして、この地でフィリピン格闘技のカリと出会った。
以来、JKDのダン・イノサントを始め、マノング・ラコスタ、レオ・ガジェ、エドガー・ソルティらの
下で数々の武器術を習得。
その間に知り合ったエリック・クナウス、マーク・バールフらと、DOG BROTHERSマーシャルアーツ・アソシエーションを結成し、今では世界16力国に組織は広がりを見せている。
今年57歳になるグル(導師)・デニーが、ギヤザリングの参加者の中央に立ち、こう叫んだ。
「ノージャッジ、ノー・レフェリー、ノー・トロフィー」
ギヤザリングでは、スパーという名目で過酷な戦いが行われるが、そこに勝敗は存在しない。
最大2分間のスパーリングで、一方が戦意喪失すれば戦いはそこで終了する。
勝者が存在しないので、勝利者トロフィーも、その必要性がない。
導師デニーが、参加者の肩をカリ・スティックで触れる、イ二シエーションが存在するのみ。
参加者の多くは、2年に1度の練習の成果を発揮する日のために、複数回戦いに挑む。

ナイフ×ナイフ、

カリ・スティック×ナイフ、

以前はムチ、ヌンチャクを手にした参加者も見られたが、多くの者がカリ・スティックを手にする。
藤でできた堅い棒を一本だけ使う者、両手に2本のスティックを持つ者。
片手にナイフ、もう一方の手にはカリ・スティックを握る両刀使いもいれば、服のなかにナイフを忍ばせている参加者だっている。
まさに何でも有り。
躊躇なくマスクの上をスティックで殴りつけ、距離が縮まると急所も躊躇なく狙っていく。

戦いの多くは、


組み合いからもつれて寝技へ移行


するが、グラウンドでも武器を手に戦うことが許されている。

パウンドやエルボーを落とすのと同じようにスティックで殴りつけたり、スティックを首に押しつけてチョークを狙う参加者たち。
武器を手放し、腕十字やオモプラを見せる者もいる。

ちなみに導師デニーは

マチャド柔術茶帯

で、柔術歴20年を誇る。
寝技が含まれることで、リアル・スティック・ファイティングと称することができるのである。

「これはスポーツではないよ。
誰がベストか競うものでなく、それぞれの参加者が、多くの違った環境のなかで、どれだけ自分の能力を発揮できるかを知る場なんだ。
もちろん、アスレチック・コミッションの認可を受けようなんて気もない」と導師デニー。

故ににギヤザリング―、集会であって、決してファイトやトーナメントと呼ばれることはない。
勝ったか負けたか、そんな馬鹿げ評価は必要ない。
戦いに点数をつけてもしょうがない」

と導師デニーの言葉は続く。
彼の主張を参加者も理解している。
彼らは

「ノージャッジ、ノーレフェリー、ノートロフィー」

という合言直後に、導師デニーから

「今日の終わりには、友達になるんだ」

と諭されて、戦いに挑んでいる。
路上の現実という表現は、拳銃がなく、プロテクターを装着している時点で使うべきではないかもしれないが、

「どの格闘技が最も有効か」

という論点で、イベントが行われるようになったUFCでは、武器の使用が認められなかった。

ギヤザリングで見られる戦いは、武器を捨てて素手で戦っても良い。
初期のUFCと比較してなお、実戦に近いといっても間違いではあるまい。
そのUFCだが、導師デニーは第10回大会でジャッジを務めたこともある。
そして、彼は素手で何でも有りを戦うメソッド、カリ・トゥードという技術体系をも、練り上げてきた。
R‐1のリコ・チャッパレリとも親交のある導師デニーは、複数のMMAジムでカリ・トゥードの指導を行なっている。

「武器を持たないフィリピン格闘技が、MMAで通用するわけがない」、

「そんなの夢物語だ」

という声が聞かれて然り。
誰もまだ、MMAでカリ・トゥードを目にしていない。
ただし、ほんの2年前まで伝統派カラテがMMAで通用すると思った人間がどれだけいただろうか。
リョート・マチダが「カラテ・イズ ・バック」と絶叫したように、近い将来ケージのなかで「ディス・イズ・カリ・トゥード」と語るファイターが現れても、何ら不思議でない。
ギヤザリングの締めの一文が、戯言と捉えられないよう、ここからは導師マーク・デニーのインタビューをお届けしたいと思う。
◆◆◆◆◆◆◆

-DOG BROTHERSの成り立ちを教えてください。

デニー もともと、楽しむために友人のエリック・クナウスとハードなスパーリングを続けていて、それを色んなに楽しんでほしいと思うようになったんだ。
1988年に3日間、ビデオを撮っていて、それが後

のDOGBROTHERSのリアル・スティック・ファイティングの基になった。
3日間、戦い続けることは凄く良い経験だったよ。

‐DOG BROTHERSの哲学とは何でしょうか。

デニー この種の戦いは武器がある、その速さ、戦い方を踏まえて、もの凄く危険な方向に進むんでしまう可能性がある。
長い年月をかけて、

『彼はコントロールできるな』

、『彼はできないな』

という風に直感で分かるようになった。
実は活動開始当初は、ポイントを付けていたし、賞金も出していた。
それを

「ルールは一つ。
ノージャッジ、ノーレフェリー、ノートロフィー。
今日の終わりには友人になる」
と定めた時に、ポイントも賞金をやめたんだ。
そうすることで、武器を使った攻撃で負傷をする者が少なくなり、病院に行くような負傷が滅ったんだよ。
-このような試みをしている最中、初めてUFCを見たときに、どのような印象を持ちましたか。

デニー UFCが始まるより前、1990年から、もうマチャド兄弟と柔術のトレーニングをしていて、UFCが始まった時は青帯だった。
マチャド兄弟とは、素晴らしいトレーニングを積んだよ。
私にとって道義上のマスターでインスピレーションを今も与え続けてくれるグル・ダン・イノサントは、私のドライブでマチャドを訪ねていたんだ(笑)。

イノサント先生に学んだスティック・ファイト

と、

マチャド兄弟に習ったブラジリアン柔術

を統合して生まれたのが、私のスタイルだからね。

-では、今日のMMAを見て、どのような感想を持っていますか。
デニー 素晴らレいよ。しっかりと試合を組み立てることがきる、気持ちの強いファイターが多い。
UFCが始まった当初は、そういうファイターは少なかった。
今は技術も進化し、大変な戦いになっている。
全ての試合がスピーディーで、多くの観客は本当の意味で何が起二つているか理解していないだろう。

‐フィリピン武術のような武器術か基本となっている技術が、MMAで通用すると思いますか。

テニー もちろん、カリ、そしてフィリピン武術はMMAやケージファイテインクでしっかりと役立つよ。
武器の有無に関わ粂ず、多くの動き、体の流れは同じものだ。
その我々のシステムを、既に無手に特化したカリ・トゥードはMMAでも、重要な技術になってくるだろう。

‐力リ・トゥードの基本動作は、どのようなものでしょうか。

デニー 私たちはストリートで戦うために360度、全ての角度で役立つ技術、戦略、道具を探し求めてきた。
よってオーソドックス、サウスポーに関係なく、左右同じように動かせるんだ。
360度、あらゆる角度からの攻撃を左右両方の手足を使い対処する。
ファイターの動きを左右、無頓着に色付けしてしまうと、その動きは非常に限定されたものになる。
そこでシニワキ(スティックを2本使った)トレーニングを積むことで、右も左もない動きができるようになる。
それはナイフを使った場合の身のこなしにも言える。
パンチは、いくつもある打撃形式の一つでしかないんだ。
一度の体重移動で、ボクシングだと一つの打撃しか当てることができないけど、私たちは簡単なレベルの動作でも、一度の体重移動で2つから3つの打撃を当てることができる。
-では

武器術のトレーニングをすることは、武器がない戦いでも重要になってくる

ということですね。

デニー

武器も素手も、どちらも同じように重要

だよ。
カリ・トゥードを学ぶには、武器術のトレーニングを積んでもらっている。
ギヤザリングでは、その両方のテストができるんだ。
多くのファイターが、武器術の経験もないことが多いなかで、私はスティックなしでも、スティックありでも、人を叩くことができる。
そして、スティックで殴られようが、拳で殴られようが、殴られる者の反応や動きは同じなんだよ。
私は

「いつも、ウォリアーのように歩きなさい」

と指導している。
そうなるためには、何が必要か。

武器、素手、どちらの鍛練も必要

だということなんだよ。
カリ・トゥードがMMAの試合で、役立つところをすぐに見られるようになるだろう。

-なるばど。
DOG BROTHERSが、さらに発展する日がやってくるということですね。

デニー 私たちは1988年から、ほとんど変わっていない。
春には非公開のトライブル・ギャザーリングという集会を開いている。
これは内輪だけの集会だ。
ギヤザリングは、これまで通り誰でも参加できるので、私たちとスパーをして、このアートの本質に触れてほしいと思っている。
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