しかし、考えてみれば、それは当然のことかもしれない。そもそも自衛隊は戦闘の前線に行かないだけで、れっきとした軍隊だ。暴力の行使を目的とした組織は必ず、その暴力性を外部だけでなく、内部に向かわせていく。しかも、自衛隊は悪名高き旧日本軍のメンタリティを受け継いでいるのだ。鉄拳制裁が当たり前で、世界の軍隊の中でも桁外れに過酷といわれていた暴力支配。満州で関東軍が国民を見捨ていち早く逃亡したことに象徴されるような、上層部の無責任体質。まさにイジメや虐待が生まれる条件がすべてそろっているのだ














自衛隊という密室―いじめと暴力、腐敗の現場から
三宅 勝久
高文研
売り上げランキング: 568,981


自衛隊員が泣いている―壊れゆく“兵士”の命と心
三宅 勝久
花伝社
売り上げランキング: 527,820




悩める自衛官―自殺者急増の内幕
三宅 勝久
花伝社
売り上げランキング: 415,355


自衛隊員が死んでいく―“自殺事故”多発地帯からの報告
三宅 勝久
花伝社
売り上げランキング: 368,281


http://lite-ra.com/2015/07/post-1264.html

リテラ > スキャンダル > 事件 > 大分放火の父親も?自衛隊のパワハラ .


「大分自宅放火」海自一尉の父親も被害者? 自衛隊内で横行するいじめとパワハラ

【この記事のキーワード】いじめ, 編集部, 自衛隊 .

2015.07.10.


.
.
.

.
.
.

.
.
..

kaijoujieitai_01_150710.jpg安保法制で加速する自衛隊内のいじめ・パワハラ問題(海上自衛隊ホームページより)
.

 大分県杵築市で5歳から14歳の子ども4人が焼死した痛ましい事件。自宅に放火したとして逮捕されたのは、海上自衛隊1尉、末棟憲一郎容疑者(40)。焼死した子どもたちの父親だ。事件当日、燃え盛る一軒家を前にして「俺が悪かったんだ!」と泣き叫んでいたという。

 末棟容疑者は、取り調べで「職場で悩みがあった」と供述しているが、その悩みは海上自衛隊のパワハラだったといわれている。

 海自の幹部職員である末棟容疑者は、今年3月、山口県下関市から広島県江田島市の標的機整備隊へ異動したばかり。単身赴任だった。整備員への教育計画を立てる立場だったが、上司の二等海佐からいじめに等しいパワハラを受けていたというのだ。

「週刊文春」(文藝春秋)も7月16日号で、さっそくこの問題を取り上げ、海自関係者のこんな証言を掲載している。

「最近、標的機隊のトップである指令(二等海佐)のパワハラが問題となっていたのです。部隊の幹部クラスにうつ病気患者が多発していると。相当にひどい状況だと認識していました。実は末棟もそのひとりで、上層部に相談をしていたのです」

 現在、警察が事実関係を調査中だが、少なくとも、海自で働くなかでなんらかの職場トラブルがあったことは間違いないだろう。

 自衛隊という組織は、その閉鎖的環境などから、いじめ・パワハラによる被害が絶えない。これまでもそれらが原因とみられる自殺者を多数だしてきた。

 本サイトも過去に、自衛隊内でのいじめ・パワハラ問題の実情を何度も指摘してきたが、安倍政権がすすめる安保法制が成立すれば、自衛隊員ひとりひとりへの負担は飛躍的に大きくなり、これまで以上に、いじめ・パワハラが増えるのは確実だろう。つまり、殺害されるという肉体的リスクに加えて、精神的負担による被害リスクが自衛官を襲うわけだ。

だが、会見や答弁での安倍首相の口ぶりからは、こうした自衛隊員のケアを考えているようにはまったく感じられない。

 以下に本サイトが以前、配信した記事を掲載するので、ぜひ一読して、改めて自衛官のおかれている状況を考えてもらいたい。
(編集部)

**********************************

 9月1日、自衛隊でまたもやいじめ自殺が発覚した。海上自衛隊の横須賀護衛艦乗務員が、上司の1等海曹(42)からペンライトで頭を殴られたり、館内の出入り口の扉で手を挟まれたり、バケツを持って立たせられたりするなどのイジメやパワハラを受け、自ら命を絶った。しかも自殺の2日前、隊員は上司のいじめを理由に配置転換を求め、面談を行うなどの訴えも起こしていた。自衛隊もイジメを把握していたということだが、にも関わらずそれを防ぐことはできなかった。

 しかし、自衛隊員の自殺はけっして珍しいものではない。それどころか、かなり高い比率で起こっているという。自衛隊員たちはなぜ自殺しなければならなかったのか、そしてその背景には何があるのか。

『自衛隊員が泣いている』(三宅勝久/花伝社)では自殺に象徴される自衛隊たちの“暗部”にスポットをあて、多くの自衛隊自殺事例が描かれている。

 2012年に航空自衛隊入間基地で若い隊員が4階建ての隊舎から転落死した。

「調べていくと不審な事実が浮かんできた。『自殺』と判断したのは狭山警察だが、同署が現場にいったのは発見から四時間後。自衛隊から警察に連絡はなく、病院からの通報で警察は事件を知った。警察がくるまでは警務隊が捜査していたとされるが、じつは警務隊到着前にすでに現場が片付けられていたらしい」

 転落という不審死にもかかわらず、現場保存がされていなかったのだ。それも身内の自衛隊の手で──。

 しかもこれはほんの一例だ。自衛隊員の自殺には必ず組織ぐるみの隠蔽がつきまとう。

もっとも有名なものが「たちかぜ」事件だろう。04年、24歳の「たちかぜ」乗員が電車に飛び込み自殺した。名指しで「許さねえ」と記された遺書があり、海上自衛隊横須賀地方総監部が内部調査を行ったところ、「虐待」が判明する。虐待を行っていたのが艦歴7年の古参、2曹のSだった。

「S2曹は玩具のガス銃や電気銃を艦に持ち込んで後輩を頻繁に打っていた。また殴る蹴る、恐喝するなどの犯罪行為を繰り返していた。さらに、わいせつなビデオを多数艦内に持ち込んで鑑賞したり、工具をそろえて趣味の大型ナイフを製作するといったことも行っていた。やりたい放題だった」

 Sは懲戒解雇され、刑事事件でも立件されたが、自衛隊は自殺との因果関係を認めず、「風俗通いで借金を作った」ことが原因ではないかとさえ主張した。そのため両親が真相を求め国を提訴。だが自衛隊は自殺に関する内部アンケートを隠蔽するなどして、ようやく最高裁で国の責任が認められたのは今年4月になってからだ。

 まだある。07年5月14日、北海道名寄市の陸上自衛隊で25歳の隊員・植田大助さんが首つり自殺した。20万円がはいった金庫を盗んだという濡れ衣を上司に着せられた“抗議の自殺”だった可能性が高いという。大助さんは部隊の金庫当番を命じられた。「盗難事件」はそれからわずか二〇日後のことだ。遺書には「金庫を盗んでいない」「もう限界です」「犯人を見つけて下さい」と記されていた。生前の大助さんの話や、上司である中隊長の言動に不審を持った家族はこう類推している。

「何ものかによって罠にはめられたのではないか」
「一連の不自然な行動や言動をみていると中隊長が犯人なんじゃないかとすら思えてくるんです」

 何らかの理由から大助さんが中隊長に目をつけられ、そのため濡れ衣を着せられた──遺族はそう考えたのだ。一時は訴訟も考えたが、それにはいたってはいない。そしてこの窃盗事件は今でも捜査中だという。

 本書では防衛省が公開した自衛隊員の自殺志望者数の一覧が掲載されている。それによれば、1994年から2003年にかけて、年間50人〜80人ほどで推移してきた自殺者数が、2004年から2006年までは100人となり、その後80人台となっている。

「自衛隊の自殺率は一〇万人あたり三五人〜四〇人で、省庁のなかで突出して高い」


また自殺ではないが、陸上自衛隊入隊して1年も経たず、20歳で命を落とした若者もいる。徒手「訓練中」の事故とされた。しかし遺族は虐待、イジメを疑い、国を相手に国家賠償請求を起こした。

「司法解剖の結果、架橋整脈という頭頂部の重要な血管が切れていることもわかった。ダメージを受けたのは頭だけではなかった。体中に多数の傷が確認されている」

 しかし自衛隊、国側はあくまで純粋な訓練中の事故だと主張を繰り返したという。現場にいた3人の自衛官たちの証言もしどろもどろで、真相を語っているとはおもえないものだった。自衛隊が出してきた調査報告書も信用できるものではない。結果、2013年に原告勝訴の判決が札幌地裁で下された。

 だが訴訟になっている事案はほんの一握りだ。またイジメ自殺以外でも、様々なトラブルが勃発している。40万円を盗んだと疑われた45歳だった自衛官は、嘘発見機にかけられ、長時間の取り調べを受け、嘘の自白をしてしまう。

「大昔の離婚歴、借金歴、女性関係──警務隊は私的なことを調べ上げて妻にばらしていた」

 USBメモリー紛失で、警務隊から土足で家宅捜索された隊員もいる。陰惨なイジメ、酷い仕打ちに鬱病を発症したものも──。まさに、パワハラ、虐待のオンパレードなのだ。

 しかし、考えてみれば、それは当然のことかもしれない。そもそも自衛隊は戦闘の前線に行かないだけで、れっきとした軍隊だ。暴力の行使を目的とした組織は必ず、その暴力性を外部だけでなく、内部に向かわせていく。しかも、自衛隊は悪名高き旧日本軍のメンタリティを受け継いでいるのだ。鉄拳制裁が当たり前で、世界の軍隊の中でも桁外れに過酷といわれていた暴力支配。満州で関東軍が国民を見捨ていち早く逃亡したことに象徴されるような、上層部の無責任体質。まさにイジメや虐待が生まれる条件がすべてそろっているのだ。

 しかも、こうした状況は集団的自衛権の容認によってより拍車がかかるだろう。「しんぶん赤旗」によるとアフガニスタン、イラクの両戦争に派兵された自衛官の中で、自殺者が2014年3月末時点で少なくとも40人にものぼることが報道されている。これは国民平均に比べ約3~16倍、自衛官全体と比べても約2~10倍の高い比率だという。

 集団的自衛権容認を閣議決定した7月1日の直後、全国の18歳の若者に対し、一斉に自衛隊募集案内が送付された。集団的自衛権の容認が応募状況にどう影響するかは今の時点では不明だが、東日本大震災を契機に国民の自衛隊に対する好感度も上がっているのはたしかだ。

 ネットは自衛隊に対する賛辞と期待の声であふれ、若い女性の間では自衛隊合コンが大人気だという。アニメや映画、小説などでも自衛隊や軍隊の活躍を描いたコンテンツが大人気だ。

 だが、実際の自衛隊、軍隊という組織には、そうした「国民のために体をはって貢献する正義の士」というイメージとは全く逆の、もっと陰惨で残酷な現実がある。本書にはこんな一文が記されていた。

「自衛隊は、内部から変わる事の出来ない組織です」
(伊勢崎馨)

http://lite-ra.com/2015/06/post-1153.html

安保法制でリスクが増えても自衛隊は辞められない! 陰湿な退職妨害、引き留めの実態

【この記事のキーワード】ブラック企業, 自衛隊, 野尻民夫 .

2015.06.02.


.
.
.

.
.
.

.
.
..

jieitai_150602.jpg『自衛隊 この国営ブラック企業 隊内からの辞めたい死にたいという悲鳴』(小西誠/社会批評社)
.
 安倍政権は最後まで、安全保障法制(新安保法制)のリスクを隠したまま逃げ通すつもりらしい。

 一昨日のNHK『日曜討論』で、自民党の岩屋毅・安全保障調査会副会長が、新安保法制に伴う自衛隊員の安全上のリスクについて、「高まる可能性があるのは事実だ」と認める発言をした。にもかかわらず、昨日午前に行われた衆院平和安全法制特別委員会では中谷元防衛相が「リスクは高まらない」とこれを否定。これまでどおり“自衛隊員のリスク増加”を認めてこなかった安倍首相をはじめとする政府の認識を踏襲したかたちだ。
 
 しかし、安倍首相がどう言い繕おうと、自衛隊員のリスクは増大する。戦闘に巻き込まれる可能性はもちろん、もうひとつのリスクもある。


 それは自殺というリスクだ。先月27日の国会でも、イラク特別措置法で海外派遣された自衛隊員のうち、帰国後に自殺した者が今年3月末時点で54人もいたことが公表された。新安保法制では、自衛隊による友軍後方支援の範囲がこれまでの「非戦闘地域」以外に拡大される見込みで、ますます自殺者は増加の一途をたどるだろう。

 おそらく集団的自衛権の容認と新安保法制の成立で、自衛隊員のなかには退職希望者が続出しそうだが、実は、自衛隊というのはそう簡単に辞めることができない組織なのだ。

 あまり知られていないが、自衛隊法第40条にはこういう規定がある。

〈第31条第1項の規定により隊員の退職について権限を有する者は、隊員が退職することを申し出た場合において、これを承認することが自衛隊の任務の遂行に著しい支障を及ぼすと認めるときは、その退職について政令で定める特別の事由がある場合を除いては、任用期間を定めて任用されている陸士長等、海士長等又は空士長等にあつてはその任用期間内において必要な期間、その他の隊員にあつては自衛隊の任務を遂行するため最少限度必要とされる期間その退職を承認しないことができる。〉

 これはつまり、上官が任務遂行に支障をもたらすと考えたときは、隊員の退職申し出を拒否することができるという規定だ。また、任期自衛隊員の場合は入隊時に、「任期中に退職しない」という誓約書を書かされるという。

 もちろん、憲法22条の職業選択の自由は自衛隊員にも保障されており、原理的には本人が申し出れば、退職は自由だ。しかし、現実には、この自衛隊法第40条や誓約書をタテに、執拗な引き留めにあうのだという。

 昨年出版された『自衛隊 この国営ブラック企業 隊内からの辞めたい死にたいという悲鳴』(小西誠/社会批評社)には、辞めたいのに辞めることのできない自衛隊員の生の声がいくつか収録されている。

「海上自衛隊で艦艇勤務のものです。精神的にきつくすぐに辞めたいのですがなかなか辞めさせてもらえません。今私の船は忙しいので補充部かどこかの陸上に降りてから辞めさせてもらえるそうですがなかなか連絡がつきません。もう1年以上も交渉や話し合いをしています。精神を完全に病んで頭がおかしくなってしまった人だけが1週間程度ですぐに降りて辞めていきます。護衛艦は増えていっているのに人はふやさないので人手不足のせいで完全におかしくなるまで使われるのです。
 私はほかの人間から見ると一見まともで真面目そうで思いつめてもいないそうに見え、逃げたこともないので人事をやっていないのだと思います。海上自衛隊を恨むつもりはないです。私には向いていなくて精神的に追い詰められているので転職したいだけです」

「私は昨年の3月に会社員から一般陸曹候補生として自衛隊に転職した今年28になる男です。9月末に部隊配属され、今日に至ります。しかしながらここに来て、やってもやらなくても給料が変わらず、またそのせいで当然やらない人間もいる環境に嫌気がさしました。また成果主義の民間企業に戻りたい。そのような話を小隊長、先任曹長、隊長に話しましたが、先任曹長以下は納得して頂けたのですが、隊長が首を縦に振りません。
 気持ちはわかったが、宣誓しているのだから簡単には辞められない。民間でちゃんとやっていけるのかを見極めなければならない。そのために今月末の小隊検閲でしっかり結果を出してからまた話し合おう。また、そのとき辞めてからの将来設計をレポートとして提出しろとのことでした。正直言って、話は平行線のように感じます。年齢もあり、焦っております。転職先は以前のツテで既に目星はついております。この状況を打破したいのですが、妙案はございませんでしょうか」

「現役自衛官の◯◯と申します。私の彼(自衛官3曹)が、自衛隊を辞めたいと数年前から中隊長や大隊長に言っているものの、なかなか辞めさせてもらえません。辞めたい理由は、勤務体や環境が悪く、代休等も30日以上あるのが普通で、でも休みを取れないのが現状だそうです。本当に限界で、辞めさせてもらえないから懲戒免職になるしかないと思ったらしく、以前窃盗をし、停職7日の処分をもらいました。しかしそれでも、辞めさせてもらえませんでした。それからまた最近も、退職について上司と話したそうなのですが、わかったと言われ、何も話が進まないそうです。
 このままでは精神的におかしくなって自殺をしてしまう可能性があるのと、何か犯罪を犯すのではないかと不安です。辞めてからの人生設計はしっかりしていて、親の同意もあります。どうしても辞めさせてあげたいんです。直接、大隊長、師団長、方面総監にまで手紙を書いて、退職届を受理してもらうか、訴訟を起こすしかないのでしょうか?? どうしたらいいのでしょうか」

 これらは、小西氏が主宰する「自衛官人権ホットライン」に寄せられている相談だが、この相談で一番多いのが退職についてだという。退職希望を叶えるために犯罪すら犯さなければならないほど、自衛隊員たちは追いつめられているのだ。




 おそらくこうした執拗な引き留めは、自衛官の志願者数が年々右肩下がりで優秀な人材が減っていることへの組織的な焦り、そして、退職者を出すと、上官の責任問題、失点になることが作用しているのではないかと思われる。

 しかし、この退職したくてもできないという状況が、自衛隊内での自殺の大きな原因になっているのは間違いない。しかも、集団的自衛権、新安保法制で退職者が増えればますます、引き留め工作は激しくなるだろうと思われる。そして、派兵された隊員だけでなく、自衛隊全体でさらに自殺者が増えていく。

 首相・安倍晋三は5月26日の衆議院本会議で「(新安保法制での自衛隊の)リスクは残ります。しかし、それはあくまでも国民の命と平和な暮らしを守り抜くために自衛隊員に負ってもらうものであります」と述べるなど、“そもそも自衛隊なんてお国のために死んで当然”という本音をさらけ出している。そう、この男の頭のなかには、自衛隊員が命を落とす可能性を語ることで自らの支持を落とすのはまっぴらだという保身の気持ちしかないのだ。

 労働者の生命などまったく顧みないトップと自殺まで追いつめられる社員たち。まさに自衛隊は“ブラック中のブラック企業”と言っていいだろう。
(野尻民夫)
スポンサーサイト

| 未分類 | コメント(0)

コメント

非公開コメント

トラックバック

http://kimuramasahiko.blog.fc2.com/tb.php/2343-48a88a24