改憲マンガは悪質で、下らないし、説得力はない。だが、国民の心をくすぐる右派論客が登場し、マスコミがそれを もてはやす ようになった時、改憲マンガは十分な役割を果たす。

http://tanakaryusaku.jp/2015/05/00011244

権力と御用マスコミが叩く記者と言論人にFCCJが賞贈る


2015年5月22日 22:09 このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 livedoorクリップ Clip to Evernote


選考委員と受賞者。日本の権力層と記者クラブメディアにとっては不都合な人々だ。=22日夕、FCCJ 写真:筆者=
選考委員と受賞者。日本の権力層と記者クラブメディアにとっては不都合な人々だ。=22日夕、FCCJ 写真:筆者=

 
 日本外国特派員協会(FCCJ)が設けた「報道の自由推進賞」の受賞式が今夕、行われた。

 賞を贈られたのは、権力やテロと戦いながら真実を伝えたジャーナリストや言論人たちだ。主だった受賞者のコメントを紹介する―

・報道功労賞:ジョン・ミッチェル氏(ジャーナリスト) 

 枯葉剤(エージェント・オレンジ)をはじめ沖縄米軍基地問題を長年にわたり取材してきた。

 「長年にわたり多くの日本の主要メディアは沖縄で続く人権違反を無視してきました。沖縄のよき人々のために真実を伝える取材を続けていきます」。

・報道の自由の友賞:古賀茂明氏(元経産官僚)

 「昨日のニューヨークタイムズに私の意見記事が掲載されました。その記事の最後を私はこう締めくくりました。“安倍政権はジャーナリストを民主主義的ではなく独裁的方法で扱っている”と」。

 「だが、実際はもっとひどい。私はこの重要な賞が日本の主要メディアには掲載されないのではないかと思います。(『東京新聞には掲載されるよ!』と会場から声)」

 「私自身はこの賞を頂いてものすごく勇気づけられました。日本のジャーナリストの皆さん、政府の圧力に対して一緒に戦いましょう」。

月刊誌「FACTA」宮嶋巌編集人。JOCや原子力ムラなど日本のサンクチュアリに切り込んだ報道が評価された。=22日夕、FCCJ 写真:筆者=
月刊誌「FACTA」宮嶋巌編集人。JOCや原子力ムラなど日本のサンクチュアリに切り込んだ報道が評価された。=22日夕、FCCJ 写真:筆者=

・年間最優秀出版賞:東京新聞

 原発、汚職(政治スキャンダル)などの調査報道が評価された。菅沼堅吾編集局長は受賞の弁を次のように語った。

 「ジャーナリズムの世界では、戦争の最初の犠牲者は真実であるという言葉があります。東京新聞は今そういう状況にあるんだという認識の下、記者全員で権力を監視しよう、本当のことを伝えようと頑張っています」。

・報道の自由の友賞:中野晃一氏(上智大学教授・政治学)

 慰安婦問題についての記事で外国人記者が中野教授のコメントを掲載したところ、外務省の在外公館がその新聞社に抗議し、別の専門家に意見を聞くよう言ったことが明らかになった。

 「国内で古賀さんとかにやってきたことを、海外メディアに対してもやってくるようになったんでしょうね。海外展開をしだしている。特に歴史問題に関して、これ以上日本の恥を広めるようなことはしないでほしい。」

 「殉職した英雄賞」は後藤健二氏に贈られたが、主なき受賞となった。

 後藤さんの母親の順子さんはコメントを寄せた。「このような名誉ある賞を受賞できた健二はさぞかし天国で喜んでいると思います・・・(中略)息子は日本政府の不作為によって無念の死を遂げたと言わざるを得ません。政府の猛省を求めます」。

 権力と御用マスコミがこぞって叩く言論人やあえて無視するジャーナリストを、FCCJが高く評価し賞を贈ったのである。

 世界標準と日本標準の乖離には驚くばかりだ。

http://tanakaryusaku.jp/2015/05/00011253



【辺野古反対】 名護市長「安倍首相、会ってくれるでしょうか」


2015年5月24日 20:52 このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 livedoorクリップ Clip to Evernote


「辺野古新基地、反対」。シュプレヒコールをあげながら、人々は国会議事堂に押し寄せた。=24日、永田町 写真:筆者=
「辺野古新基地、反対」。シュプレヒコールをあげながら、人々は国会議事堂に押し寄せた。=24日、永田町 写真:筆者=

 米軍辺野古基地の建設に反対する市民が、きょう、国会議事堂を人間の鎖で包囲した。(主催:5・24国会包囲ヒューマンチェーン実行委員会)

 沖縄県議会の議員や名護市(辺野古の地元)の稲嶺進市長も人間の鎖に参加した。

 稲嶺市長と沖縄県議団は17日に行われた沖縄県民大会の決議文を、明日(25日)、官邸、外務省、防衛省に提出する。

 決議文は「日米両政府は県民の民意に従い、米軍普天間基地の閉鎖・撤去、辺野古新基地建設・県内移設を断念するよう要求する」などという内容だ。

 官邸前に陣取った一行はマイクを握り、あるじに向かって訴えた。

 稲嶺名護市長は、辺野古基金にすでに2億5千万円が寄せられていることに謝意を表した。7割もが県外者からの寄付であるという。

 「安倍首相は会ってくれるでしょうか。絶対に新基地はできない、作らせないということを皆様の代表として伝えてきます」。

稲嶺進・名護市長。「見えない、聞こえない遠い所だとして沖縄を忘れないで下さい」。=24日、首相官邸前 写真:筆者=
稲嶺進・名護市長。「見えない、聞こえない遠い所だとして沖縄を忘れないで下さい」。=24日、首相官邸前 写真:筆者=

 比嘉京子県議会議員(沖縄社会大衆党)も声を振り絞った―

 「『(現有の基地が)老朽化したから、手狭になったから新基地を作らせろ』は認められない。この思いをオール沖縄からオールジャパンに広げて行きたい」。

 森本敏元防衛相がいみじくも指摘しているように「(基地は)軍事的には沖縄でなくてもよい。(基地が沖縄にあるのは)政治的な理由」なのである。

 琉球人の元トップ官僚が「沖縄に基地があるのは米軍の都合ではない。日本の都合なんだ」と話してくれたことがある。

 政治が決断すれば沖縄の基地は、県外あるいはグアムなどの国外に持って行けるのだ。

 翁長雄志県知事は27日に渡米し、米国政府に「辺野古基地を断念するよう」直接要望する。

 利権で がんじがらめ になった日本政府が決断できないのであれば、米国が日本政府に圧力を掛けるしかなさそうだ。

http://tanakaryusaku.jp/2015/05/00011262

労働者・生涯貧困法案 来週末にも強行採決か


2015年5月25日 19:24 このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 livedoorクリップ Clip to Evernote


厚労官僚が国会議員に配布していた謀略文書(コピー)。「10・1虚偽ペーパー」とも言われる。
厚労官僚が国会議員に配布していた謀略文書(コピー)。「10・1虚偽ペーパー」とも言われる。

 生涯派遣労働者のまま。正社員の業務も安価な派遣に置き換えられる。 

 労働者をことごとく貧困に突き落とす「派遣法の改悪撤回」と「塩崎厚労相の辞任」を求めて、法律家と労組が国会議員の事務所に陳情をかけた。

 安倍政権は早ければ、労働者派遣法の改悪を来週末にも衆院で強行採決する構えだ。

 自由法曹団の弁護士と労働組合員は、これを阻止するために有力議員や塩崎厚労相の事務所に陳情をかけたのである。

 
 派遣法改悪をめぐっては、厚労官僚が国会議員に謀略文書を配布していたことが明らかになり、衆院厚労委員会は一時審議がストップした。謀略文書は「10・1虚偽ペーパー」とも呼ばれる。

 「派遣法が改正(改悪)されないまま10月1日を迎えると大量の派遣労働者が失業する」「訴訟が乱発される」というデマである。厚労省の局長、部長級のカバンに入っていたというから驚きだ。

塩崎厚労相の国会事務所を訪れて、法案撤回と厚労相辞任を陳情する弁護士。=25日、衆院会館 写真:筆者=
塩崎厚労相の国会事務所を訪れて、法案撤回と厚労相辞任を陳情する弁護士。=25日、衆院会館 写真:筆者=

 自由法曹団の鷲見賢一郎弁護士は塩崎厚労相の事務所を訪れて次のように語った―

 「塩崎大臣は自分が直接やったわけじゃない、厚労省の職員がやったんだということですが、これだけのことなのですから監督責任として即辞任をして頂きたい」。

 経済界は、派遣法が改正(改悪)されないまま10月1日を迎えることを避けたい。

 現行法では10月1日に「労働者契約申し込み・みなし制度」(通称:みなし制度)が施行される。

 「みなし制度」では、3年を越えた派遣労働者に対して経営者は直接雇用を申し入れなくてはならない。

 派遣労働者は安価でいつでもクビを切れる。それを直接雇用に切り替えるなんて、経済界は真っ平ゴメンである。

 派遣法が改悪されれば、「みなし制度」は廃止される。リーマンショックの影響で職と住居を同時に失う派遣切りの悲劇を教訓に「みなし制度」は法制度化されたのだった。

 経済界にとって不都合な「みなし制度」(現行法=10月1日施行)を潰すため、改正案は9月1日から施行されることになっている。

http://tanakaryusaku.jp/2015/05/00011269

戦争法案、国会審議始まる 「歴史的な節目に声をあげなければ」


2015年5月26日 18:58 このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 livedoorクリップ Clip to Evernote


「戦争する国にするな」。参加者はシュプレヒコールをあげた。=26日、国会議事堂前 写真:筆者=
「戦争する国にするな」。参加者はシュプレヒコールをあげた。=26日、国会議事堂前 写真:筆者=

 時の政権が自衛隊をいつでもどこにでも派遣でき、武力行使も可能にする「戦争法案」が、きょう、国会で審議入りした。

 国会は与党が圧倒的多数を占め、どんなに酷い法案でも出せば通る。憲法9条を変えないまま日本が海外で戦争できる国になるのである。

 危機感を募らせた市民が、審議の始まる1時間前から国会前に詰め掛けた。議事堂前には無数のノボリや旗がひるがえった。(主催:総がかり行動実行委員会)

 炎天下、国会前まで足を運んだ参加者に話を聞いた―

 夫と共に参加した女性(60代・都内)は「審議すればデタラメさが分かる、安倍さんには絶対だまされない」。とつとつと語る表情のなかにも怒りがこもっていた。

 解釈改憲が立憲主義に反することから看過できず、抗議に訪れた法律家の姿も目立った。ある女性弁護士(50代)は次のように話した―
 
 「憲法があって行政も国会もある。憲法の下許された行政権なのに。国会が堂々と憲法違反をしている」。

歩道をわずかに埋めただけの参加者。国会周辺の車道を埋め尽くした60年安保闘争でも、安保締結を阻止できなかった。=26日、国会議事堂
歩道をわずかに埋めただけの参加者。国会周辺の車道を埋め尽くした60年安保闘争でも、安保締結を阻止できなかった。=26日、国会議事堂

 都内の福祉施設で働く女性(20代)は「9条変えるな」と議事堂に向かって懸命に声をあげた。

 女性は堰を切ったようにインタビューに答えた―

 「日本は戦争しない国から戦争ができる国になる。歴史的な節目に声をあげなければ戦争に加担していることになる。自分たちの子供や未来の子供たちに『あの時、何をしていたの?』と言われないように・・・」

 「日本を守ってきたのは憲法9条ではない。9条を守って来た人たちが日本の平和を守ってきた。この人たちの思いを引き継ぎ行動していかなければならない」。

 60年安保の際は、連日10万人もの市民が議事堂を取り巻いた。60年安保はサンフランシスコ講和条約と同時に締結された日米安保条約の延長でしかない。

 今国会できょうから審議される安保法制(戦争法案)は、60年安保の比ではない。戦後70年間、日本が掲げてきた平和主義が根底からひっくり返るのである。

 議事堂前の抗議者は1千人足らず。国会のテレビ中継もない。これでは「安倍退陣」に追い込むこともできない。

 官邸にコントロールされたマスコミに危機感がないため、国民は実情を知らされないままだ。

http://tanakaryusaku.jp/2015/05/00011274

自民・改憲マンガ 国民を戦争に導く「だまし」満載


2015年5月28日 01:00 このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 livedoorクリップ Clip to Evernote


自民党製作『ほのぼの一家の憲法改正ってなあに?』
自民党製作『ほのぼの一家の憲法改正ってなあに?』

 マンガ好きで鳴る麻生太郎副総理の面白くなさそうな顔が思い浮かぶような出来映えだ。

 自民党製作の改憲マンガは、あちこちに「だまし」が散りばめられている。右寄りの人が読んでも首をかしげるだろう。

 タイトルは『ほのぼの一家の憲法改正ってなあに?』。戦前派の ひいじいさん と 終戦後まもなく生まれた じいさん が、孫(息子)夫婦とひ孫(孫)に改憲を説いていく。

 じいさんは「現憲法はインターネットもケータイもない頃からあった」として時代に合っていないことを強調する。

 (ネットやケータイと憲法が何の関係があるのだろうか?)

 ひいじいさんは「現憲法は70年前にGHQから押しつけられたんだ」と話し、孫夫婦に衝撃を与える。

 (日本側がGHQに提出した草案が欽定憲法とほとんど変わらなかったため、GHQが作らざるを得なかった)。

自民党製作『ほのぼの一家の憲法改正ってなあに?』より 
自民党製作『ほのぼの一家の憲法改正ってなあに?』より 

 歴史を説いた後はいよいよ改憲の中味だ。

 自民党改憲草案第3章第12条は「基本的人権より公益および公共の秩序の優先」を掲げる。

 じいさんがこれを説く。「基本的人権は保障されているが、公共の福祉に反することにやたらと権利を振りかざしてはダメ」と。

 (基本的人権を制限してどのような体制でも作れるようにしている。自民党の改憲草案で基本的人権を削除していることには触れていない)

 キモの第9条は次のように展開する。

 孫夫婦が「憲法9条で日本は戦争を放棄している」と安心していると、ひいじいさんが一喝する。

 「お前らは戦争を放棄すれば戦争がないと思っているのか?」と。ひいじいさんは「もし明日、どっかの国が攻めてきたらどうする?」と畳みかける。

 嫁は「では一方的にやられるってこと? 息子はどうなるの?」と蒼ざめ、ふるえる。

 (この くだり は嘘を交えて危機感を煽っている。専守防衛に徹して来たこれまでの安全保障体制で十分対応できるのだ。いままで通りの自衛隊の位置づけで日本は守れるのである)

自民党製作『ほのぼの一家の憲法改正ってなあに?』より 
自民党製作『ほのぼの一家の憲法改正ってなあに?』より 

 もっと あくどい のは、子供の徴兵を心配する嫁を なだめすかす くだりだ。

 改憲草案18条に「意に反する苦役はさせられない」として、あたかも徴兵はないように見せかけている。

 ひいじいさんは「徴兵されはせんが、誰かが兵隊になるのは変わりゃせん」として、兵役を否定しない。

 改憲マンガは悪質で、下らないし、説得力はない。だが、国民の心をくすぐる右派論客が登場し、マスコミがそれを もてはやす ようになった時、改憲マンガは十分な役割を果たす。
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