売り切れ大続出! 出版業界ではこれをベストセラーというんでしたっけ? ミリオンセラーではないですよね?

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2014年10月16日木曜日
新作「ブラジリアン柔術教則本」DVD3枚付

こんにちは、早川です。

新作「ブラジリアン柔術教則本」が完成し、11月上旬に全国の書店で発売されることになりました。

これまで、「果てしなく続くブラジリアン柔術(仮)」のコードネームで紹介してまいりましたが、構想から5年を経て、ようやく完成しました。

192ページの本と、DVD3枚・6時間超がついて、2700円+税となります。価格と収録分量のコストパフォーマンスは、これまでにない作品であると思います。

収録されているテクニックは、トライフォースのビギナークラスで指導しているカリキュラムをそのまま再現しています。

競技柔術において、白帯から青帯になるまでに学ぶべきと考える150種類のテクニックを厳選し、整理し、レッスンの順序を構成しました。

1レッスンにつき5種類のテクニックを収録しているので、全30レッスンとなります。ちょうど1ヶ月で1サイクル出来る分量になっています。

柔術の教則本ではあまり見かけたことがない、構え方、受け身といった基本動作も、もちろん余すところなく収録しています。

アカデミーではすでに3年以上前から本カリキュラムを実施しているので、芝本や澤田らもこれらのテクニックの練習と指導を5万回くらい繰り返しています。

全てはここから始まります。

本ブログ以降、何回かに分けて紹介記事を書いていこうと思います。

http://tfikebukuro.blogspot.jp/2014/10/blog-post_19.html

2014年10月19日日曜日
ブラジリアン柔術教則本コラム(1) グローバルネーミング

こんにちは、早川です。

本作品では技術名称の制定を行いました。柔術のテクニックは、同じ技術であっても、ある先生はAガードと呼び、ある地方ではBガードと呼ばれている。そのような状況が長年続いてきました。公式技術名称は国際連盟ですら制定しておりませんので、これは仕方ありません。ですから私としては、少なくともトライフォース内で通用する共通言語を作りたいと考えました。

技術や技術論を語る上では、共通言語が不可欠だと思います。「指導者と指導者」、「指導者と生徒」、「生徒と生徒」、この3つのラインで同じ技術名称を共有出来れば、道場としてのレベルも飛躍的にアップ出来ると考えています。

たとえばAガードという名称が出た際に、その名称からイメージされるテクニックの認識が、それらのライン間で速やかに一致すれば、Aに対するディフェンスや、Aを習得していることを前提とした応用テクニックBについて、教えたり学んだりすることがシームレスに行えるようになります。

現状のトライフォースのクラスフォーマットでは、先の先の技術まで突っ込んだ指導がなかなか出来ないというジレンマを長年感じています。応用技術に関しては全体練習では教えることは出来ず、各自への個別指導という方法を取らざるを得ません。もちろん究極的な領域に関しては個別指導が結局必要なのですが、基礎知識の共有領域を増やすことにより、全体練習においても、少なくとも現状よりは先のステージに踏み込めると考えています。

また現在流通している多くの技術名称は、主として柔道からの借り物であることも、柔術家としては寂しく思っていました。柔術は初期柔道の子供(または生き別れの兄弟?)のようなものですが、80年以上の長きに渡ってブラジルで独自の進化を遂げたことも事実です。それならば、競技としてのアイデンティティーを確立する為に、柔道用語に頼らない表現も積極的に用いるべきではないかと思いました。

現在親しまれている俗称の中には、かつて中井先生や私が便宜的に命名したものが多くあります。例えばフックガード、たとえばヒップスロー、海外ではそのように認識されていない技術名称の数々が、日本柔術界の隅々まで浸透してしまっています。ワンハンドチョーク等の名称もトライフォースではかなり親しまれていますが、著作「はじめてのブラジリアン柔術」を作る時に私が思いつきで考案しただけでした。色々な事をそろそろ正していきたい思います。

技術名称を制定するに当たっては、ベースとなる言語は英語としました。次いでポルトガル語を、必要に応じて日本語も使用しています。よって書籍のほとんどのページに英語のカタカナ読みが記載される事になります。

これだけグローバル化し、国際交流も盛んなスポーツです。トライフォースのクラスにも外国人が参加しない日はありません。今後も多くの弟子達が海外で試合をしたり、海外の道場で修業をすることになるでしょう。指導者にとっても、生徒にとっても、この先の柔術の行き着く地点を考えれば、自ずと英語ベースで考える必要があります。

名称の選定に当たっては、以下の優先順位に基づきました。

1.国際的にすでに認知されている名称がある場合は、そのまま採用する。

2.国際的に2,3個の代表的な俗称が競合している場合は、そのいずれかを採用する。

3.国際的に俗称が氾濫しどれも決定力を欠く場合は、適当な名称を考案する。

4.3の考案に際しては、固有名詞を避け、人間の体の部位や動作を表すシンプルな言葉で極力表現する。

候補名称が出揃った時点で、外国人会員のダニエルに監修を要請し、検証してもらいました。その結果、文法的にも違和感のない単語を選択出来たと思っています。

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2014年10月20日月曜日
ブラジリアン柔術教則本コラム(2) 書籍の持つパワー

こんにちは、早川です。

ビデオオンデマンドでの教則が主流になりつつある中、本作品をあえてDVDで、しかも単体では出さず書籍と合わせて出す事にこだわったのは、私が書籍の持つパワーを信じているからです。

全国の書店にこの作品が陳列され、ブラジリアン柔術とトライフォースの存在を知ってもらうことにこそ、この企画の価値があります。トライフォースの可能性を、あらゆる方向へ広げるための、土台作り、インフラ作りがようやく完了したという思いです。

オンラインコンテンツは重要ですし、次はその準備に入ります。しかしYouTubeをはじめとしたインターネットに動画を垂れ流すだけでは、やはり片手落ちの普及になると思っています。業界の第一人者としての私の使命は果たせません。

価値があると信じているものでも、より多くの人に見てもらわなければ意味がありません。書籍はその一翼を担えるものであると確信しています。柔術を知らない人にも、もしかしたら手に取ってパラパラとめくってもらえるかもしれません。これから何かをはじめようかなと思う人達に、うったえかけるものがあるかもしれません。

本のサイズにもこだわりがあります。ビジネスバッグに収納出来、いつも傍らに置いてもらえるサイズを選択しています。視聴環境や音のマナー、スマホの充電残量などに左右されないツールとしても、書籍はまだまだ有用であると思っています。

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2014年10月23日木曜日
ブラジリアン柔術教則本コラム(3) 護身術的なアプローチ

こんにちは、早川です。

本作品にはトライフォース柔術アカデミーにおけるベーシックカリキュラムを収録していますが、テクニックの説明において護身術的なアプローチを一切行っていません。それが一つの大きな特徴だと思っています。

青帯取得カリキュラムというからには、立ち技でのセルフディフェンスが含まれていたり、グラウンドにおいても「ここで殴られたら」的な説明がなされているのかな、と思われる方も居られると思いますが、そういった技術や説明は一切省きました。

私は護身術を長年に渡って学び、指導を行ってきましたが、私自身はグレイシーファミリーでもなければ、そのアソシエーションに加盟しているわけでもありません。よって私の流派における基本カリキュラムに、しかも会員がマストで学ぶべきものとして、それらを網羅するべき意義、使命、必要性はないと判断しました。

私は、競技柔術の第一線で戦ってきた者として、競技柔術を志す者達をゼロから育てて導くためのツールとしてこのカリキュラムを作りました。それこそが私のやるべきことであると思いました。

しかしながら、本カリキュラムを完全習得し、そこに一定の戦術的な知識とトレーニングを加えれば、ストリートファイトにおける護身術としても、みなさんの柔術は有効に機能してしまうと思います。競技柔術のポイントシステムは、そもそも実戦における有効なポジションに加点されるように作られているからです。

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2014年10月25日土曜日
ブラジリアン柔術教則本コラム(4) メイキングストーリー

こんにちは、早川です。

本作品は、私の柔術人生のひとつの集大成ともいえる作品になりました。そのメイキングストーリーを少し書き記しそうと思います。

構想は5年前、2009年に出版社さんから企画のGoサインが出て以降、まずアカデミー内でスマートフォンによる動画の仮撮影を開始しました。スタッフ、インストラクターに手分けしてもらい、4年以上前から私の指導動画をコツコツと撮り続けました。気付いたら20時間以上撮り溜めていました。

撮影と同時進行で、撮影済テクニックの取捨選択とブラッシュアップを繰り返し、グループ分けをし、教える順序を決めていきました。これが気の遠くなるような作業で、本当に4年も掛かってしまいました。途中何度か挫折しそうになりました。しかし自分自身へのチャレンジと思い、寝る間を惜しんで作業に没頭しました。

本作品は、これまでの私の著作とは趣旨が異なります。『私の得意技全集』的な物ではなく、白帯が青帯になるためのカリキュラムになっています。青帯になるためのカリキュラムということは、基本中の基本の技術を全て網羅した技術書ということになり、それはすなわち、トライフォースの技術体系を確立し、会員が学ぶべき技術要件を明確にしたということになります。

芝本をはじめとするインストラクター陣には、当初より仮撮影した動画を共有してもらい、池袋と新宿の各クラスでは、本作品の原型となるテクニックを3年前から教え始めています。それゆえに、本番で撮影の受け手を引き受けてくれた佐藤インストラクターも、DVD撮影初体験とは思えないくらいスムーズに仕事をこなしてくれていました。

2013年8月、いよいよ本番の撮影は開始したのですが、10レッスン分撮ったところで撮影は一度頓挫しました。池袋アカデミーの早朝、あるいは深夜の空き時間を利用して少しずつ撮っていたのですが、騒音が許容範囲を超えてしまいました。

過去にいくつかの著作を池袋アカデミーで撮影した時には気にならなかったのですが、今回の作品においては、私と出版社さんが求めるクオリティーが高まり過ぎていたのです。その後、出版社さんが新設する専用スタジオを使用することが決まり、そのスタジオの完成を待ち、撮影を再開したのは2014年の春でした。

池袋アカデミーで撮影した10レッスン分の動画は全て破棄し、スタジオで一から撮り直しました。写真の撮影枚数も数万枚に及びました。その中から、本で採用する写真を私自身が全てピックアップしました。キャプション(説明原稿)も途方もない分量でしたが何とか書き上げました。DVDを作る作業はもちろん大変でしたが、本を作る作業はそれを上回る労力が要りました。

動画の撮影時において大変だったことは、如何に簡潔に説明をまとめるかでした。DVDの容量の関係で、1テクニックの実演と説明に割ける時間は3分以内という制約がありました。本来であれば1テクニックにつき5分は説明したいところでしたが、与えられた時間の中で、出来る限り分かりやすく要点を詰め込みました。

ざっと思いつく限りの製作秘話でした。

http://tfikebukuro.blogspot.jp/2014/10/blog-post_59.html

2014年10月28日火曜日
ブラジリアン柔術教則本コラム(5) アカデミーの公式教材

こんにちは、早川です。

本作品において、個人的に非常に力を入れて書き上げたのが、各レッスンの扉ページごとに書いたそれぞれのレッスンの説明文章です。

各1ページしかありませんが、ガードポジションとは何か、マウントポジションとは何か等、ごくごく当たり前のことを、シンプルかつ分かり易く私なりに書きました。

柔術の予備知識が全くない方達も想定しているので、その方達が読んで分かるようになるべく力を割きました。

アカデミーにおいても、例えば「クローズドガードとは何か?」を語る時間はなかなか持てません。「今日はクローズドガードからのサブミッションをやりましょう」と言うだけです。毎回各ポジションの詳細説明をすることが出来れば良いのですが、レッスンに初心者が一人混ざる度に、そこだけに時間を割くわけにもいきません。

生徒全員に「置き去り感」を持たせない事も重要ですが、中には「自分のためだけに話してくれているのかな?」という気まずさを持たれる方もおられます。また反対の立場から見れば、上級者を置き去りにしているとも言えます。

私自身も、入門者時代、中堅時代、トップ選手時代、勤務指導者時代、経営指導者時代と、これらの過程で様々な心理を経験しているので、クラスの進行については色々思うところがあります。

一つの解決策として、私はトライフォース柔術アカデミーの公式教材としてそのまま利用出来るアイテムを作ろうと考えました。

新しく入門された皆さんに、ブラジリアン柔術の基礎知識や、トライフォースの公用語を知ってもらう為です。最初から手元に置いてもらい、レッスンの予習、学習、復習用の教材として役立てて頂こうと思いました。

公式教材があれば、レッスン内でインストラクターがなんとなく口にした用語も、各自でちゃんとフォローすることが出来るようになります。

インストラクターの側も、誰がどこまで何を知っているか、この生徒さんに向かっていきなり「エビ」という言葉を使って大丈夫だろうか?等の心配をする事は、基本的にはなくなります。

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2014年11月7日金曜日
ブラジリアン柔術教則本コラム(6) 指導フォーマット
ブラジリアン柔術教則本 サンプルページ

本作品、およびカリキュラムにおいては、「トライフォースにおける統一化、あるいは均一化された指導フォーマット」を私が明示しています。それ以上でもそれ以下でもありません。

何の事かと申しますと、このカリキュラムで私が示した指導方法は、金科玉条のごとき絶対的なものとして世に問うてるわけではないということです。当たり前ですが。

私の教え方は「数ある正解の中のひとつ」に過ぎません。もっと言えば「おそらく間違いではないであろう方法の中のひとつ」くらいに思って頂ければ幸いです。

何なら間違っている可能性すらありますので、より良き物にしていけるように、このカリキュラムの定期的なブラッシュアップが必要であると考えています。TF代表指導者のみんなの力を借りながら、それを行っていく予定です。

しかし今回、いずれにせよ初めてカリキュラムを統一し、均一化しました。そこに価値を置いています。トライフィースのインストラクターは、各員が独自の方法で基本テクニックを教えることはありません。

私が、アカデミーのインストラクター全員で共有すべきと考えているテクニックは、木で言えば根っこの部分、あるいは幹の部分だけです。

簡単に言いますと、みんながバラバラのやり方で基本を教えてたら生徒が混乱しちゃうから、どれでも良いんだけど、どれか一つの教え方にとりあえず統一しようぜ、ということです。

指導方法に共通フォーマットが存在せず、インストラクターごと、日ごとに基本コンセプトの教え方が変わってしまっていては、説明の整合性がなくなり、生徒が技術を正しく理解する事が難しくなります。

また指導フォーマットがなければ、インストラクターの個人的裁量=マンパワーに依存する部分が大きくなってしまい、アカデミー側がインストラクターに求めるハードルも必然的に高くなり、成り手が益々不足してしまいます。

アカデミーの代表者として、採用したインストラクターに対して「お前の好きにやってみろ!」と指示するのは、何となく格好良い感じはしますが、ようするに「こちらには育成ノウハウや方針が何もないから適当にやってくれよ」と言っているのに等しい行為だと思っています。

これらはもちろん、組織として事に当たる場合においての話です。1人でアカデミーの経営と全クラスの指導を行える状況であれば、そのようなフォーマットは必要ないかもしれません。帯やストライプの査定なども個人の裁量のみで問題ないでしょう。

しかしトライフォースにおいては、これから増えていく認可スクールとインストラクターの知識や技術、指導フォーマット、帯の評価基準などを可能な限り統合し、会員のみなさんに分かり易く示していくことを目指しています。

私自身、車の教習所などでも、昨日の教官と今日の教官の言っていることが違う場合に、納得が出来ずなかなか対応出来ないタイプでした。

初日の教官に「俺はハンドルはハの字では持たない(きっぱり)。」と言われて、翌日の教官の前でそれを行ったら激怒される的な。

学ぶ側からすれば、「お前なりのアレンジとかコツとかどうでもいいから、とにかく正しい方法を一つ教えてくれよ」と、私は常にそういう葛藤を抱えていました。

柔術におきかえると、ベリンボロのやり方は手や足の位置の違いで数えきれない程あるんだろうけど、エビのやり方くらい統一してくれよ。いやエビにも色々あるんだろうけど、まず無難なやつ1個教えてよ、ということになります。

インストラクターの「個性」や「オリジナリティー」を尊重する事はもちろん大切ですが、個人の力不足や努力不足を棚にあげて、単に格好付けているだけという状況には気をつけなければいけません。

そういったものは、基本的なことを全てこなした上で見せるからこそ、格好良かったり評価されたりするのだと思っています。その意味においては、トライフォースのインストラクター陣には、各クラスにおいて存分に個性を発揮してもらっています。

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2014年11月10日月曜日
ブラジリアン柔術教則本コラム(7) インストラクター資格


本作品には、トライフォースの指導員育成ツールとしての機能を持たせています。

インストラクターとしての才能や適正を潜在的に有している者は多数います。そういった人材を掘り起こすためには、まず彼ら自身がその才能を確認し、自覚する機会を持ってもらう必要があります。

その点において、誰でも気軽に手に取って見ることが出来る安価なDVD&BOOKというツールは有用です。まず何をどうやったらインストラクターになれるのか、これを各自で密かに見てもらえばよいわけです。

インストラクターになるための最初のハードルが、ある日意を決して行う「アカデミー代表者への直訴」では、江戸時代の一揆ばりに誰もが尻ごみしてしまいます。

トライフォースでは、2004年の設立当時から研修システムを導入し、インストラクター資格を付与してきましたが、声掛けするのはやはりアカデミー代表者からになりますので、そのオファーはとてつもなく重く受け止められがちです。

「自分ごときが・・・」、「実力が・・・」、「実績が・・・」と言って断られてしまうこともしばしばありました。しかし「自分こそが指導者になるべき人間だ。心技体、実力、実績、俺は全て申し分なし」と思ってインストラクターになる人間などほぼいないでしょう。どんな道にも最初の一歩があるのです。

トライフォースのレベル1のインストラクターの資格を取得するためには、このベーシックカリキュラムを正確に再現出来ることが条件となります。

カリキュラムを正確に指導出来るということは、早川光由と全く同じ技を教えていることになります。個人の実力や実績などは横に置いておき、再現能力のスキルのみを自分の中で確認して頂ければ良いのです。

再現能力を確認する為に、今後トライフォースではテクニック検定のようなものを実施したいと考えています。インストラクターを目指す方は、前段階としてまずはその検定にチャレンジして頂こうと思っています。

もちろん、特にインストラクター志望でない会員であっても、技能チェックの為に検定を受けることは出来ますし、他道場の方の受験も可能にしようと思います。テクニック検定の合格者は全員ウェブサイトに記載します。

インストラクターの資格を取得する為には、その上で研修コースに参加し、コミュニケーション能力や管理能力も査定する必要があります。資格は資格に過ぎず、検定に合格する事と、インストラクター資格を付与する事、そしてさらには実際にアカデミーの指導員に採用する事は、分けて考えています。

インストラクター資格取得者は、認可インストラクターリストに登録され公開されます。これは指導員バンクのようなものです。各支部から、または他のアカデミーからのオファーがあれば、柔術指導者としての道が開ける可能性を広げたいと思っています。

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2014年11月13日木曜日
ブラジリアン柔術教則本コラム(番外編) 無の構え

コラムもラスト2回です。今回は番外編です。

ブラジリアン柔術教則本には、その制作の最終段階において、すべり込みで加えることになったテクニックがいくつかあります。そのうちの一つが「構え方」です。

きっかけを与えてくれたのは、TF池袋の女性会員さんでした。

2014年7月21日、TFネットワークの交流戦である「TFチャレンジvol.6」が開催されました。その日、試合に初挑戦したその女性会員さんは、試合開始と同時に、全く構えることなく相手に向かって直進していきました。

それを見たトオル先生が「うおお、無の構えだ」と叫びました。まるでヒクソンvs西良典におけるヒクソンのようであり、私とトオルさんは失礼ながら笑ってしまいました。

と同時に私はあることに気付きました。

その方からすれば無理もないのです。構え方なんて教わった事なかったのですから。構え方について、私が通常のクラス内で言及することはほぼ皆無でした。

初心者にとっては、試合で相手と対峙したときに、どのように構えたらよいのか、これは重要な問題であり、全く笑いごとではありません。初心者用の教則本としては、欠かすことの出来ないピースであると気付きました。

その後、芝本らとも相談し、最もスタンダードな構え方を、教則本に一つだけ収録する運びとなりました。

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2014年11月15日土曜日
ブラジリアン柔術教則本コラム(8) 最終話 さらば愛しき者たちへ

本記事を持ちまして「ブラジリアン柔術教則本コラム」は最終回となります (タイトルに意味はありません)。

本書の一般販売も無事開始致しました。すでにお手元に取って頂いている方もおられると思います。写真はジュンク堂池袋店様です。中井先生、ヒクソンの本と同じ並びのコーナーに設置して頂いたようです。

お陰さまで、本書は発売と同時にほぼ売り切れ状態となり、書店、インターネットでの注文は、現在難しい状況です。ご迷惑をお掛けしておりますが、再入荷の目処が立つまで今暫くお待ち下さい。

コラムの最終回は、本の内容とは関係ない視点から書こうと思います。

本企画における最大の達成目標は、私自身が欲しかったアイテムを、ビジネスとして成立させて、プロに制作してもらう、これに尽きました。

トライフォース柔術アカデミーの公式教材ではありますが、一般向けとして活用できるコンテンツに仕上げることにより、それを実現させることが出来ました。

当たり前の事ですが、売れると判断されなければ、出版社に企画が通ることはまずあり得ません。なので私のアイデアを丁寧に説明し、理解を得る必要がありました。

なので企画が通った時点で、私の目標の半分は達成出来ており、作品が完成した時点で、残りの半分も達成しました。あとは出版社さんの領域です。

実際のところ、アカデミーの公式教材を作ろうと思えば、写真付きの教則本も、DVDも、自主制作で作れると思います。しかしそれをプロのクオリティで作るとなると大変です。

何とか作れたとしても、労力や費用の割には、コストの回収方法が道場での手売りくらいしかないとなると、良いアイデアもなかなか実行に移せません。

こうして改めて考えると、本プロジェクトは、私の考えうる最高の形で成就させることが出来たと思います。

5年前に私が新明や芝本らに語っていた「5年後のビジョン」は100%達成出来たと思います。なので「10年後のビジョン」もきっと実現することでしょう。

直近では、ウェブサイトのリニューアル、そしてオンライントレーニングサイトの開設といったプランが控えております。一つずつ着実に実行に移していこうと思います。

http://tfikebukuro.blogspot.jp/2014/12/b.html

2014年12月4日木曜日
B柔術教則本コラム 番外編(2) キムラアームロック

こんにちは、早川です。

ブラジリアン教則本を手に取って頂いたみなさんに、いくつか確認して頂きたい点がございます。以下の記事をお読み下さい。


「103ページ キムラアームロック 写真3」

サムレスグリップはレギュラーグリップの誤記載です。

サムアラウンドグリップと言った方がトレーニングに精通している方には伝わると思いますが、本書では「普通の掴み方」という意味でレギュラーグリップという名称を用いています。

せっかくですので、技術的なポイントも明記しておきます。

キムラを掛ける場合、相手の手首をサムレスグリップで掴んでしまうと、親指側からあっと言う間に手を抜かれてしまいますし、相手の手を前方に押し出すことも出来ません。よって必ず親指を回して掴みます(詳しくはDVDをご確認下さい)。

なおアップライトでキムラを極める場合は、両手ともサムレスグリップに持ち替えます。これはグリップブレイクを掛けるためです。レギュラーグリップを用いると、相手の手首から自分のグリップがすっぽ抜けてしまうので注意して下さい。


「111ページ クロスガード(フットワイパー)」
本のタイトルには上記のように表記されていますが、DVDのテロップ「クロスガード(ニーリング)」が正しいです。フットワイプというテクニックは、アドバンストカリキュラム以降に登場します。


「144ページ ラッソーの解除」 他
本とDVDで手順が微妙に前後しています。本書にはそういったテクニックも若干数ございますが、本とDVDのどちらの手順を用いても問題ございません。

http://tfikebukuro.blogspot.jp/2014/12/b_6.html

2014年12月6日土曜日
B柔術教則本コラム 番外編(3) 説得力と実感

こんにちは、早川です。

番外編(2)では、キムラアームロックについて踏み込んだ説明を書きました。

今回のコラムでも私のインストラクション技法を少し述べてみたいと思います。これはトライフォースのインストラクター研修でも必ず伝えているマニュアルの一つです。

技を教える際には、大筋の手順の説明すると同時に、

1.なぜそうするのかという「理由」

2.なぜそうなるのかという「技の仕組み」

3.そうしないとどうなるのかという「失敗例」

この3つを補足として加えると、技の説明に「説得力」が生まれます。

しかし本書、及びDVDでは「これはこうして下さい」と断言する形で行っている説明がほとんどです。

これは1テクニックにつき説明時間が2分という時間的な制約があったことから、そのような方針でやりきろうと判断しました。

私の過去の著作「柔術技法」のような詳細説明を期待されていた方には、少し物足りない部分もあるかもしれません。

しかし初心者に対して、あまり多くの情報を伝えすぎるのも実はよくありません。断言した事をその通りに再現してもらうことに集中してもらった方が良い場合もあります。

そういった意味では、本書はバランスの取れた教材になっていると思います。

ちなみに、トライフォースの実際のクラスでは、前述のような補足説明を必ず行っています。しかしそれでもあまりダラダラと話さないよう時間を決めて説明をしています。

セミナーではもちろん長時間の説明を行う事もありますが、通常クラスではフォーマット通りやることに主眼を置いています。

しかしたまに脱線することもあります。一昨日がまさにそうでした。以下内輪ネタが少々加わります。ご容赦下さい。

その日の夜のビギナークラスには、17年前からの同門である中田さんが参加されました。普段は私が指導しないシフトだったのと、中田さんも稀にしか練習に来られないのとで、私のクラスに参加されるのは数年ぶりという状況でした。

普段の私のクラス内では、私がそういうオーラを出してしまっているのか、みなさんは個別にはあまり質問をしてくれません(笑)。しかし中田さんは問答無用に聞いてきます。それに答える形で、色々と横道にそれた話や説明をすることになりました。

私は「パートナーがどのようにこの技を受けるべきか」ということもよく説明していますが、安全な受け方、怪我をしない受け方について特によく指示します。

これらのコツは私の長年の練習と指導における経験則から、私のインストラクション技法に蓄積させたものです。

シットアップスイープを受ける際の足首のフォームについては、実は私自身が中田さんの膝の靭帯を断裂させてしまった事がきっかけで、その後、私のインストラクション技法に加えたものでした。その本人が今日参加してくれているということで、クラスでもその話題を展開しました。

あの時は、つま先を外側に向ける座り方(カエル足?)をしている中田さんに対して、私が全体重を浴びせてしまい、中田さんの内側靭帯を断裂させてしまいました。今も塩原がよくその座り方をしているので、いつもヒヤヒヤしながら見ています。

自分が押さえ込む時も、いわゆるそのカエル足ではなく、”正座”や”爪先立ち”を私が推奨しているのは、みなさんが膝の靭帯を痛めないか不安なのと、股関節の柔軟性が必要だからです。

カエル足で腰を反らせてすり上げるようにして押さえる技法も、腰への負担があるので私は基本技法としては教えていません。あくまでもオプションとして教えています。

「25秒押さえたら勝てる柔道」と、「20秒押さえたら反則を取られる柔術」とでは、抑え込みの目的や質が根本的に変わってきます。

シットアップスイープを掛ける際の体の起こし方も、過去に「腹筋が1回も出来ない会員さん」に教えた時の失敗を教訓とし、いきなり体を起こして手を後方に着くのではなく、横を向きながら起き上がっていく今のインストラクション技法に切り替えました。

このように、私は自分の経験則で得たコツを、何十年間もスタンダードとされてきた技法よりも、時として優先させています。セルフディフェンスとしての柔術を白帯時代に学んで以降、競技柔術家としての私はほぼ独学でここまで来ましたので、自分の直感には従うことにしています。

直感と言っても第六感的なものではなく、経験則とは切り離せないものだと考えています。

例えば、送り襟絞めを掛ける際の手首の使い方についても、手首を手前に返す、奥に返す、斜め前方に曲げる、瓶の蓋を開けるように捻る等々、伝えられているあらゆる方法を18年間試して来ましたが、実際に私が最も有効であると考える方法は1種類ですので、それのみを教え続けています。

なぜその1種類になったのか。理由はしごくシンプルです。それは実際にスパーリングや試合において相手を絞め続けて、最もナチュラルだと実感した手首の形がそれだったからです。

私は実践を繰り返すことによって得られた実感を最も大切にしています。その実感が経験則となり、また新たな直感をもたらします。

こういったものは、自分で流した汗以外、他のものからは到底得られるものではありません。修行期における気の遠くなるほどのスパーリング量によってのみ、得られるものだと思います。

http://tfikebukuro.blogspot.jp/2014/12/b_8.html

2014年12月8日月曜日
B柔術教則本コラム 番外編(4) 復活の呪文

こんにちは、早川です。

「ブラジリアン教則本」を実際にご覧になられた皆様から、英語名称のカタカナ表記の羅列に面喰らったというご意見をたくさん頂戴いたしました。

確かに私も今でこそ慣れてしまいましたが、頭をまっさらにして改めて目次ページを見てみると、何かの暗号が書き記してあるかのように思います。復活のじゅもんのようです。

TF五反田代表のトオルさんからも、原案を見せた時に「分かりにくいと感じました」という指摘を受けました。私ももちろんそう思っていました。しかしこれに関しては、グローバルネーミングという私のコンセプトに基づいてこのまま先行して参ります。

私も業界は長いので、どういったものがスタンダードになっていくのかは熟知しているつもりです。道場の設備、大会のフォーマット、道衣のブーム、柔術の技法、帯叩き等の慣習、業界用語に至るまで。最近の分かりやすい例では「コンバッチ」ですかね。

コンバッチを最初に聞いた時の抵抗感は私ですら半端なかったです(笑)。しかし私がまさにそれを連盟の責任者として普及させていく立場でしたので、そのように努めました。定着までは意外と速かったです。

名称に関して「この方向で行こう」と思えたきっかけの一つに、実は芝本とのトレーニングセッションの存在がありました。ウェイトトレーニングの種目は、全て英語名称のカタカナ表記であり、それをトレーナー側も、アスリート側も、熟知していることが普通であることを知りました。細かいグリップの作り方にもちゃんとした名称があり、誰でも当たり前のように知っています。驚きました。

トレーニング業界は、海外で主流になりつつある新しいメソッドも、素早く導入される土壌があると感じます。抵抗なく受け入れたり、取り入れたりする文化があるなと感じました。トレーナーの知識のアップデートも盛んですし、その為の各種セミナーや交流等の機会がたくさんあります。

トレーニング自体が欧米発信の文化なので、英語名称がそのまま輸入されたのでしょう。よって海外の情報を素早くキャッチし、メソッドをアップデートさせる環境が、トレーニング業界にはすでに備わっていたということです。

ブラジリアン柔術に関しては、やはりオリジナルが日本であるという事実があり、柔道の技術名称が公式に存在していますので、ブラジリアン柔術の技術であっても、柔道にそれと類似している技術があれば、抵抗なくそれらの名称が使われています。

ただし適当な名称が見当たらない場合、または名称自体がキャッチーな響きであった場合は、ポル語や英語をそのまま受け入れていますね。たとえばベリンボロ。ベンリボロをあえて「回転式尻裏頭入れ背後奪取方」と呼んだりする人はいないでしょう。

ようするに、線引きをどこにするか、機軸をどこに持っていくかという話になると思います。そしてその線引きに沿って一貫性を持つことが大事なのではないかと思います。

(ちなみにXガードやトップからのベリンボロも、文部省後援制作・ビデオ『高専柔道』をご覧になった事がある方であれば、その原型はすでに日本にあった事はご存じでしょう)

最後に余談ですが、骨法の堀辺師範が、流派の技術体系を全て日本語で表現しようとしていた試みは圧巻でした。まだ私は格闘技を始める前でしたが、格闘技通信などを読んで師範の試みを読み取り、個人的に興味深く思っていました。言ってみれば私と逆の発想でしょうか。

たとえば腕絡み。私の記憶が正しければ、師範はキムラを「腕ひねり腕絡み」、アメリカーナを「腕返し腕絡み」と呼んでいました。確かに技のイメージが湧くネーミングです。柔道ではここまでの分類はおそらくされていないと思いますので、独自の試みといえるでしょう。

師範は、マウントポジションは馬乗り、バックマウントは亀乗りと最後まで呼んでおられたと思います。ニーオンベリーは確か「横馬」と呼ばれていました。ものすごい徹底ぶりです。

横馬に関しては、もはや馬は関係ないのでは?と思ったり、馬目線なのか何なのか考えてしまいました。ということでありまして、堀辺師範には、まさにベリンボロに「回転式尻裏頭入れ背後奪取方」と名付けるかのごとく一貫性を感じました。

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