伝統スタイルのグレイシー一族の戦い方とフツーのMMAプレイヤーに成り下がった次世代グレイシー一族

次世代グレイシーの中でも史上最強の呼び声高かったホジャーグレイシーがノックアウト負けしたのは随分と前の話になりますが
わたしゃ何故競技柔術であんだけ強かったホジャーがあんなにあっさり負けたのか不思議だったりしてたんです
そんでヒクソンから競技柔術ではない柔術 VTでの戦い方のノウハウを教わって

ああ そういうことだったんだ!

と今まで競技柔術の世界王者やトップ選手たちがあっさり打撃でノックアウト負けしたのを理解できました
それは伝統的なグレイシー柔術の戦い方をしなくなったからなんだ
という事です

これはヒクソンも平さんも言ってることですが伝統的なグレイシーのスタイルというのは決してボクシングのスタイルでパンチの攻防をしないんです
ルタリーブリの人たちは元々ムエタイの人がグレイシーたちに道場破りされて全員ボコボコにされて寝技を教わりたいんでルタリーブリの道場へ勉強しに行ったのがルタリーブリとVTとの関わり合いの始まりなんだそうです
よってエウジェニオタデウがムエタイ出身だったりマルコファスがムエタイ出身なんで離れた間合いではボクシングとムエタイで戦うスタイル
よーするにルタの人たちは伝統的なグレイシーとは違ってフツーにMMA的発想でVTやってたんです

ところがグレイシーは違っていて決して相手の得意分野には一切付き合わないスタイルで戦ってました

それはスタンドでの構えで一目瞭然です
頭を後ろに下げ顎を突き出すスタイル
これはMMAの朝日昇は間違ったスタイルだと言及してましたが実は大変合理的な構えだったんです
朝日の発言はMMAの常識に考えれば正しい考えなんです
もちろんMMAだけでなくて打撃格闘技 現代ボクシングや現代ムエタイでもグレイシーの構えは隙だらけで打撃のいい餌食になる構えです

しかしVT 何でもありのスタイルではグレイシーのこのスタイルがベストなんです

何故か?

まぁ
その辺はあんまし詳しく技術のネタバレするとムゲンの広瀬さん辺りからクレームつくかもしんないんで
あんまし詳しく話せませんが要はグレイシーたちも打撃を使っているんです
ただしボクシングやムエタイのようにリングでパンチとキックの攻防をする為じゃなくて完全に打撃をさせない為のノウハウなんです

わたしゃ
アマウリやサウロといった黒帯世界王者たちが打撃で負けた時こう思いました
もっとボクシングとムエタイを学んで打撃を本格的に磨いて
あとレスリング学んでテイクダウンを学べば寝技が強い柔術家の天下だ!

そう考えたんです

ところがそういった柔術家たちの辿り着いた未来は…
なんというかホジャーを始めとする柔術世界王者の未来はごくごく平均的なMMAプレイヤーが出来上がっただけだったんです…

何故か?
要するに他のMMAプレイヤーと同じ土俵でやっているだけだったんです
ただでさえMMAの主催者たちは全員例外なく日本もアメリカも全世界のプロモーターたちは寝技の攻防を嫌い逆に打撃の攻防を歓迎します
見た目派手でかっこいいブルースリーの映画のような攻防が好きなんです
現にプライド側の人間が寝業師の高瀬大樹にボクシング勉強させて派手な打撃の攻防をやるように指示していたくらいですから

MMAの主催者にとって実戦とは何か?なんてどーでもいい
見た目派手でかっこいい攻防をしてくれたら彼らは例外なく大喜びするんです
それがどんだけ実戦からかけ離れた攻防であろうと…

そんな寝技が制限されてるMMAの世界でMMAの選手たちと全く同じ事してたらそりゃ勝てなくなりますわな

その代表的な道場がヘンゾ道場
ヘンゾはおそらくグレイシー一族で一番最初に自らのグレイシー柔術に
クラウジオコエーリョからボクシングのスタイルを取り入れVTを戦った草分けです
実際問題キャリア前半はそれで上手くいきBJペンとの試合で敗れたりもしましたがBJのパンチをかわしてテイクダウンするなどMMAとしてのキャリアは成功したと言えるでしょう

しかしそういうMMAスタイルはルタやマルコファス同様
強いときは滅茶苦茶強いが攻め込まれると脆い
何故なら打撃の攻防に自分自身がつきあってしまってますから

ヘンゾ以降ホジャーやホーレスといった次世代グレイシーたちはヘンゾのようにパンチに対応できてはいません
ヘンゾのスタイルはよく言えば打撃の出来る柔術家
悪く言えばごくごくフツーのMMAスタイルです
よって強くなれるのはヘンゾのようにパンチに対応できたボクシングの才能と素質のある人のみ
ホジャーやホーレスの場合はこれまでの結果を見ればわかるでしょう

そんじゃカーウソンとかヒクソンとかヘンゾの実兄シャールズとかホイスとかの古いスタイル 格闘技通信に時代遅れとか馬鹿にされていたスタイルはどうでしょう?
こっちの方が全ての柔術家に向いた戦い方なんですよね
だってパンチやキックの攻防につきあっていないんですから

次世代グレイシーで唯一伝統スタイルのハレックの戦い方













んでパンチやキックに対しパンチとキックの攻防をしちゃってるホジャーとホーレスの通常のMMAスタイル
どっちが柔術家にとって安全なスタイルかは一目瞭然





まぁ
ハレックの場合は落ち目の桜庭と実績の無い柴田なんですがね…

伝統的なグレイシー柔術とそうでない柔術の違い
関節蹴りとかホイップパンチ ホイップキック グレイシー式ローキックとか濃い伝統的グレイシーのノウハウに関しては
平直行先生の

20世紀のグレイシー柔術
jacket_320.jpg


を読めば色々描かれていますよ

http://bccks.jp/user/114973

パンチにつきあうんじゃないんです


もう次世代グレイシーの世代に伝統スタイルのパンチとかキックを殺すノウハウは伝わらずこのまんま失われるんでしょうかね?

ああ
言い忘れてました
フツーにバーリトゥード(素手の何でもありで)でレスラーとか柔道家とか競技柔術家が打撃があるのに組技と同じ要領で組みに行こうとしたらボクサーとかMMAの選手にフツーにパンチとかキックでボコボコにされますよ
当たり前なんですけどコレが意外と全然わかってない柔道の人とか結構多い
一発いいの当たっても組めば何とかなるとか思ってるんだから
んなもんで済むならグレイシーたちがパンチ当たらないように研究しなくてもいいんだけどね
世の中そんなに甘くないよ
パンチが頭部にまともに当たったら脳細胞がどんだけ死ぬと思ってんだろう?
10万個脳細胞が死ぬんですよ!
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| 未分類 | コメント(9)

コメント

こういうグレイシー伝統の打撃に付き合わない為の打撃を含んだ柔術家の対バーリトゥードゥスタイル習える方法ないのかな

2017年|07月|06日|06:46 |from -| URL 【編集】

No title

欧米だとホリオン ヒーロン ヘナー直系 バレンチ兄弟の道場でグローブ着けて行う本格的な練習をやっているそうですよ

後はグレイシー一族直系の道場で少しやっているみたいです

他は競技柔術全盛で
打撃やるならMMAスタイルって感じのようです

日本国内だとヒーロンヘナー系の道場が大阪 心斎橋にあるとのことです

他にもヘンゾ ヒリオン グレイシーバッハ ヒクソンの黒帯 渡辺先生のアクシスでもセルフディッフェンスをやているそうですがグローブつけて本格的に練習するっていうのまでは多分無いでしょう
見たことないですし

やっぱMMAと被る部分もあるからいうのがあるんでしょうねぇ

2017年|07月|06日|12:37 |from 西田大作| URL 【編集】

No title

競技柔術だけにもならず単なるMMAファイターでもない伝統的グレイシースタイルは廃れつつあるんですねぇ。

2017年|07月|09日|02:55 |from -| URL 【編集】

No title

伝統グレイシースタイルの柔術というよりは
廃れたのは伝統バーリートゥードスタイルのノウハウといった方が正しいのかもしんないですねぇ

一昔前のノバウニオン(かつてはブラジルの名門柔術アカデミーで現在は名門ブラジルMMA道場)ではインサイドガードからの頭突きとかMMAでは禁止されているノウハウが教えられていましたが

現在のMMAではそれらのノウハウは禁止されてしまいましたからねぇ

マルコファスが教えている横から頭突きを食らわせるとかのノウハウもMMAの試合で禁止になってからはまー多分教えてはいないでしょう

グレイシーによって世代ごとに考えも異なっています

ヒクソンは現在のMMAのルールに対してタフマンの為のスポーツだと否定的でしたが

嫡男のクロンは戦いたいが一心で現在のMMAのルールに対しても肯定的です

2017年|07月|09日|17:30 |from 西田大作| URL 【編集】

No title

伝統的なグレイシースタイルはヒーロンとかヘナー バレンチ兄弟のネットワークでは多数の人々に伝わっているので衰退とかは無いでしょうねぇ
ここらへんは古武道 中国武術 伝統武術みたく継承者不足だの危機感を煽った方が生徒が集まっていい商売になるんでしょうが

例としてバレンチ兄弟の道場は景気が良く巨大な建物で生徒数も千人以上

ですんで廃れることは無いでしょう

ただ日本では意外とこのスタイルが知られてはいないというだけで

2017年|07月|09日|18:00 |from 西田大作| URL 【編集】

No title

あとアメリカとブラジルでカーリーグレイシーからマンツーマンでプライベートレッスンを受けたストライプルの平直行先生も伝統的なグレイシースタイルを教わったので
弟子になれば教えてくれると思います
まー
マンツーマンのプライベートレッスンとはいえ直接教わった期間は2週間だという専らの噂なんですがねw

ですんで本気で伝統的なグレイシーのセルフディフェンスのスタイルの柔術を学びたければヒーロン ヘナー バレンチ兄弟の道場まで海外留学した方がいいんでしょうね

2017年|07月|09日|18:46 |from 西田大作| URL 【編集】

第一回UFC見たらホイスは関節蹴りからのタックルと寝技での頭突きやってましたねー
伝統的なグレイシースタイルはやっぱいいっすね

2017年|07月|18日|21:07 |from -| URL 【編集】

No title

伝統的なスタイルとか自分で描いててアレですが
実はグレイシー一族は関節蹴りはアメリカ進出前は全然やっていなかったらしく(その辺はこのブログでも色々書いたり関係者のツイートを紹介したりしています)
ヒクソングレイシーやマシャード兄弟の身元引受人にもなったらしいジークンドーのダンイノサントたちとも関係があると私は睨んでいます

2017年|08月|13日|22:53 |from 西田大作| URL 【編集】

No title

あとグレイシー一族のノウハウはエリオ派 カーロス派 カーウソン派 生徒ではなく血族のノウハウは共通してシンプルなノウハウなので
誰にでもすぐに使えるというのが売りですねぇ
特にヒクソンのスタイルはその傾向が強く
エリオやホリオンが世間一般に紹介したノウハウでは対応できない場合でも使えるというものがあったりしますねぇ

逆にモダンスタイルは複雑なムーブが要求されて誰にでもすぐに使えるというスタイルではないですねぇ
私なんざ未だにこのムーブ全然出来ないんですけど…ていうのがやっぱありますねぇ…

高槻始め最近の道場じゃ白帯でも若手がごくフツーに使いこなしているムーブなんですがね…

2017年|08月|13日|23:08 |from 西田大作| URL 【編集】

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