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同性愛者お断りの道場 同性愛差別 ホモフォビア

http://cafe.quietwarriors.com/?eid=872129

アメリカの柔術界隈、例えばゲイの多いカリフォルニアでは柔術家がおおっぴらにチームメイトに言うのはオープンなんでしょうか?
日本だと堂々と同性愛者の出入り禁止って宣言する道場主がいたりしますけれど。。。
そういえば、グレイシーはゲイ嫌いの人々でしたね(笑)

| 種助 | 2018/05/16 12:52 PM |


>種助さん
女のゲイは私の知る限り普通に公言してる気がしますが、男のゲイは嫌がられるようで、公言しにくいのではないかと思います。

「同性愛者の出入り禁止」って道場主が宣言!? ええええーーーー!! そんなこと言って大丈夫なんですか!? アメリカだったら確実に法律で裁かれますが・・・

| maria | 2018/05/17 9:13 AM |

※そういえば確かにグレイシー一族はLGBTに対する差別を公言
もしくは直接迫害していた事例があります

ハイアンのLGBT差別を非難した至極まともな柔術家マウリシオリマがハイアンに襲われた事件

ホジャーグレイシーがオネェの集団を襲撃した事件

ホイスやエリオのLGBTに関する差別の公言の数々など

http://cafe.quietwarriors.com/?eid=871609

2015.11.06 Friday

グレイシーファミリーにまつわる騒動 その1


おもしろい記事があったので紹介したいと思います。

グレイシーファミリーにまつわる騒動、というかグレイシーが起こした騒動ということで、全部で10個あるので2回に分けて(アサイーカフェはPart.1をやってそのまま立ち消えというパターンが多いですが、今回はちゃんとやるぞっと!笑)

というか今グレイシーファミリーのメンバーって500人ぐらいいるそうですね。びっくり。

もちろんここで取り上げるのは、ファイターとして知られているグレイシーの騒動です。

1.カーロス、エリオ、ジョルジ・グレイシー兄弟が刑務所に


(この写真、まるでマフィアみたい!)

1934年、カーロス、ジョルジ、エリオの兄弟達が1週間刑務所に入れられました。ストリートでグレイシーにチャレンジしたManuel Rufinoは、自分がぶちのめされたことで3人を告訴したんだとか。

裁判所は証拠・目撃者不足で3人を釈放。


2.PRIDEでヘンゾ・グレイシーが大山峻護に唾を吐きかける



ヘンゾがトラブルを起こすのはこれが最初ではありませんが、2002年6月のPRIDE22で大山峻護に負けたヘンゾ。大山のヘンゾ対策、つまりイライラさせることに徹した大山に対し、試合中に唾を吐きかける行為に。これによりファンが激怒。


3.ヘンゾ・グレイシー、対戦相手の頭踏みつけ

1995年ヘンゾのプロ試合2戦目、対戦相手の柔道家であるBen Spikijersに一本勝ちした上で、頭を踏みつけました。が、レフリーから警告が出ただけで、この日はその後も二人と対戦して勝ったんだとか。




4.ハイアン・グレイシーの暴力的行為



ヘンゾの弟であるハイアン・グレイシーもトラブルの常連。特にクラブやバー、レストランでの喧嘩が有名です。ハイアンは有名になる前からブラジル人の間で大人気でした。喧嘩が絶えず、リングの外でもヴァリッジ・イズマイウやジョルジ・パチーユ・マカコといった敵を作りました。

その他にも多くの問題がありました。リオデジャネイロ柔術リーグの総裁であるマウリシオ・リマは、彼が柔術雑誌に寄稿した手紙がもとでハイアンに襲われました。その手紙というのは、ハイアンの父であるホブソン・グレイシーがホモセクシュアルに対して偏見を持っていることについて非難したものでした。その手紙のおかげで、マウリシオはゲイ・マガジンのSUI GENERISから敬意を表され、そのことがハイアンを激怒させました。

「私は彼の父親を非難したが、当のホブソンは応酬しなかった。だから意味がわからない。ナイトクラブでハイアンは私が彼の父親の悪口を言ったといい、顎を殴ってきたんだ。私はやり返さなかった」とマウリシオ。

マウリシオが警察に語ったことを聞き、ハイアンは言いました。
「サダム(マウリシオのニックネーム)はアメーバだ。バカだ。俺はゲイについて何も言ったことはない。唯一言ったのは、俺のテレビ番組(Ring Heroes)で出演者が、マーク・ケアが女っぽいと言った時にジョークを言っただけだ。誰かがゲイかどうかなんて俺には関係ない。個人的には、ホモセクシュアルってのは不快なもんだと思うけどな。毛深い男二人が触り合ってんだろ? ウゲッ! 女二人がセックスしてるのはいいけどな!」

ハイアンが最後に問題に巻き込まれたのは2007年、車の強盗事件で逮捕された時です。逮捕時、彼はショック状態で、ドラッグの影響下にありました。そして精神科医から間違って与えられた薬により、翌日拘置所内で死亡。医師はその後有罪となりました。

5.ホジャー・グレイシー 服装倒錯者を撃つ



2000年8月、ホジャー・グレイシーがまだ青帯だった頃、柔術の仲間3人と共に、3人のトランスベスタイト(服装倒錯者)をペイントボール用の銃とゴムの弾丸を使って撃ったことで逮捕されました。ホジャーはその時19歳で有罪にはなりませんでしたが、彼の母親が、悪友から遠ざけるためにホジャーをイギリスに送りました。そこでホジャーは正しい道を歩み、現在我々が知る、チャンピオンであるホジャーになったのです。

ホジャーの母親であるヘイラ・グレイシー
「ホジャーに、私はとても悲しんでいると言いました。その行為は趣味の悪いジョークであり、非難されるべきことです。ホジャーの代わりに謝罪したいと思います。私にとって驚きであり、ショックでした。こんなことを認めることはできません。それでも私はホジャーの味方です。なぜなら彼はまだ人生を組み立てている途中の少年なのですから。」


ってことで、その②に続きますが、あのクールで正しいことしかしない、みたいなホジャーにそんな過去があったとは知りませんでした! イギリスに行ったのもそういう理由だったなんて(笑)

※なんと日本の柔術道場にも同性愛差別を行っている道場が!

俺自身も無自覚に鈍感な差別発言を行って叱咤された経験があるので
決して他人の事は言えないのでしょうが

やっぱこの手の差別は
無くなって欲しいものですね

杉田水脈みたいな差別主義者とは同じにはなりたくないものです

んでもって以下参照

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A2%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%93%E3%82%A2

ホモフォビア






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ホモフォビア
ホモフォビア(Homophobia)とは、同性愛、または同性愛者に対する恐怖感・嫌悪感・拒絶・偏見、または宗教的教義などに基づいて否定的な価値観を持つこと。日本語では同性愛嫌悪や同性愛恐怖とも訳される[1]。キリスト教・イスラム教などの同性愛嫌悪宗教が強い影響力を持つ国や共産主義国家では同性愛は長い間犯罪とされてきた[2]。「異性装・心身の性の不一致に対する恐怖感・嫌悪感・拒絶」はホモフォビアの定義に該当しない。ホモフォビック (Homophobic) とは「同性愛者に対する偏見のある」という意味。「同性愛者に対する恐怖感・嫌悪感を持つが同性愛者を客観的に把握している」は含まれない。ホモフォビックな人物はホモフォーブ (Homophobe) と呼ばれる。


目次 [非表示]
1 語源
2 同性愛者の反応 2.1 抗議
2.2 パレード
2.3 同性愛が犯罪としてきた国家での対応

3 脚注
4 関連項目

語源[編集]

元々は「人間に対する嫌悪や恐怖」(ラテン語で人間を意味する homo + ギリシア語で「恐怖」を意味する接尾辞 -phobia)を意味する語であったが、ほとんど使用されていない。「同性愛者と同性愛に対する嫌悪や恐怖」という意味では、1969年のタイム誌において、心理学者のジョージ・ヴァインベルクが最初に使用した。現在の意味では、「ホモ」の部分はラテン語の homo (人間)ではなく、ホモセクシャルの homo- (ギリシア語で「同じ」の意)である。

同性愛者の反応[編集]

抗議[編集]

1990年5月17日に WHO が同性愛を疾病及び関連保健問題の国際統計分類 (ICD-10) から削除することを決議したことから、5月17日は国際反同性愛嫌悪の日 (International Day Against Homophobia, IDAHO) とされている。呼びかけ人はルイ=ジョルジュ・タン (Louis-Georges Tin) であり、現在では世界の約 50 カ国で実施されている。日本においては、2006年に世界の同性愛者を厳罰に処罰している国へ同性愛嫌悪へ抗議のための企画が実施された。主な活動としてレインボーバンドの販売や同性愛が極刑となる国の大使館への要望書を提出した。

同性愛が極刑となる国の大使館は以下の通り。
中東 イラン
サウジアラビア
アラブ首長国連邦
イエメン

南アジア アフガニスタン
パキスタン

アフリカ ナイジェリア
モーリタニア
スーダン


パレード[編集]

同性愛嫌悪やそれに基づく同性愛を刑事罰対象とするような差別をなくすため、世界各地でパレードが行われる。詳しくはゲイ・パレードを参照のこと。

同性愛が犯罪としてきた国家での対応[編集]

中華人民共和国では同性愛が刑事罰対象としての罪とはされなくなった後も同性愛を取り締まろうとする世論があるほど同性愛嫌悪が根強い。2001年まで中華人民共和国では同性愛者は精神疾患として扱われ、1997年までは犯罪として取り締まりの対象として弾圧されていた。その間、中国当局は同性愛者の権利向上を求める同性愛者や活動家らを何人も逮捕して刑務所など施設送りにしてきた。そのため、同性愛者が同性愛であることを当局に知られることの忌避など不信感が根強い[3]。

ガンビア・イスラム共和国[4]では第2代大統領であったヤヒヤ・ジャメが同性愛者を国外退去か死刑の処罰をしたことや国内で魔女狩りを行っていたことが報道された[5]。

同性愛行為をする者に刑事罰与えるなど、特に男性同士で性行為した場合に最長で終身刑となるタンザニアでは2017年に同性愛者が一斉に逮捕されている。アフリカにある54カ国のうち、タンザニアのように38カ国が同性愛行為する者を終身刑や死罪にするなど厳しく処罰している国である[6]。イランでは同性間の性交渉が発覚した場合は極刑になり、サウジアラビアも同様に同性間での性交渉が発覚した場合は死刑、鞭打ちなどの処罰としてくださすような宗教的同性愛嫌悪国家である。北朝鮮やマレーシアも同性愛を違法として処罰している国家である[7]。

脚注[編集]

1.^ https://ejje.weblio.jp/content/homophobia
2.^ 偽装結婚に隠れる中国の同性カップル
3.^ 偽装結婚に隠れる中国の同性カップル2017年12月31日
4.^ 2017年2月にガンビア共和国になる。
5.^ 世界に君臨する独裁者──同性愛者を死刑にする大統領もいた2016年12月20日
6.^ [1]同性愛活動で20人逮捕 タンザニア、締め付け強化 2017.9.17
7.^ 理解が進む一方で… LGBTであるというだけで、死刑になる国も

関連項目[編集]

Portal LGBT.svg LGBTポータル
プロジェクト LGBT
イスラーム教徒による性的マイノリティー迫害
ソドミー法
ウエストボロ・バプティスト教会(反同性愛主義を信奉するカルト教団)
フロリダ銃乱射事件
マシュー・シェパード(1998年、米国で宗教的同性愛嫌悪により二人組の男性に殺害された犠牲者)
ジョグジャカルタ原則
モントリオール宣言




カテゴリ: LGBTの権利
恐怖症
性差別
社会心理学
憎悪
性的指向と社会

https://www.sbbit.jp/article/cont1/34965

ホモフォビア(同性愛嫌悪)とは何か? LGBT対応の「本音」と「建前」





ダイバーシティ経営におけるLGBT対応


5月17日は「LGBT嫌悪に反対する国際デー(International Day Against Homophobia, Transphobia and Biphobia)」、通称IDAHOTB(アイダホ)だった。毎年、世界中でこの日を記念してキャンペーンや集会、文化イベントなどが開催されている。さまざまな場面でダイバーシティ&インクルージョン(多様性と多様な人を受け入れること)が推進される中、「LGBT嫌悪」は言語化されないまま、ダイバーシティ&インクルージョンの足かせになっていることがある。今回は「LGBT嫌悪」の中でも「ホモフォビア(同性愛嫌悪)」を解説。この問題を職場の課題としてとらえ、乗り越える方法を考える。




LGBTコンサルタント 増原 裕子
























photo


ホモフォビア(同性愛嫌悪)とは何か? ダイバーシティ施策の足かせになっていないだろうか?

(© Rawpixel.com - Fotolia)

<目次> 1. ホモフォビア(同性愛嫌悪)とは何か
2. 最近ネットでよく見かける「ポリコレ」の議論
3. ダイバーシティ=マジョリティ/マイノリティのパワーゲームをなくすこと
4. 日本の職場は「ホモフォビア」と「女性蔑視」でできている
5. 同性愛者を「理解」する必要はあるのか?
6. ホモフォビアがなくなる日は来るのか?

ホモフォビア(同性愛嫌悪)とは何か

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 IDAHOTB(アイダホ)は、1990年5月17日に世界保健機関が同性愛を精神疾患のリストから外したことを記念して定められた。同性愛を病理ではなく、人が持つ特性の1つととらえなおし、人権の重要な課題として位置づけたことは、同性愛者の権利獲得運動における大きな一歩となった。

 アイダホはもともとホモフォビア(同性愛嫌悪)に抵抗するためスタートした運動だが、近年はトランスフォビア(トランスジェンダー嫌悪)とバイフォビア(バイセクシュアル嫌悪)への対抗という意味も含まれ、広くLGBT嫌悪に反対する運動となっている。

The IDAHOTB Committeeによる2018年のIDAHOTBのポスター。
 今回はホモフォビアに焦点をあてて、この課題について考えていこう。

 ホモフォビア(同性愛嫌悪)とは、ギリシア語で「同一」を意味する「homo(ホモ)」と、「恐怖症」という意味の「phobia(フォビア)」からできている。そこから全体として、「同性愛や同性愛者に対する嫌悪感や恐怖感など、否定的な感情や価値観」を意味する。

 ホモフォビアが引きおこした歴史的な悲劇として有名なものには、ナチス・ドイツにおける同性愛者の迫害と虐殺がある。ホロコーストにおける同性愛者の死者数は5000人を超えるとも推計されている。残念ながら、ホモフォビアは現在進行形のもので、いまも世界中で同性愛者をターゲットとした暴力や殺人が後をたたない。

 2016年にはアメリカ、フロリダ州オーランドにあるゲイクラブでアメリカ史上最悪の銃撃事件が起き、49人が犠牲になった。

 2017年にはロシア南部のチェチェン共和国で、数百人の男性同性愛者が当局に拘束され、少なくとも3人が死亡したと報じられている。

 日本社会ではどうかというと、殺人にいたる事件はあまり聞かない。しかし、日常の中にホモフォビアがまん延している。

 たとえば、「しぐさが女子みたいだ」と言われ学校でいじめられてしまう、「気持ち悪い」と言われ仲間はずれにされる。あるいは、ゲイやレズビアンという存在が、日常的に笑いのネタとされ、嘲笑やからかいの中に頻繁に出てくる。そんな空気の中で、多くのLGBT当事者は「言い出せない」雰囲気やプレッシャーを感じ、息をひそめるようにして生きている。

 テレビの中のホモフォビアという観点では、昨年9月にフジテレビがバラエティ番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」で、「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」というキャラクターを約30年ぶりに復活させた。これがゲイを揶揄し差別を助長するとして抗議にあい、フジテレビ社長が謝罪する事態となった。


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 職場においても、いわゆるホモネタが一種「会話の潤滑油」として日常会話の中に潜んでいることは否めない。最近も警察官がゲイであることで上司や同僚から疎外され、結局仕事を続けられなくなった事例が報道された。

 こういう光景や状況に思い当たるふしはないだろうか? これらはホモフォビアが日常的に姿を現している代表的な例だ。


最近ネットでよく見かける「ポリコレ」の議論
 日本ではまだホモフォビアの文化が強いが、2015年に東京都渋谷区と世田谷区で同性カップルを「結婚に相当する関係」と認め、公的なパートナーシップの書類を発行する取り組みがスタートした。この動きは全国的に広がっている。ホモフォビアを乗り越えていこうとする試みが自治体、企業、教育などさまざまな分野で確実に進みつつある。

 このように、人を属性によっておとしめたり、差別したりするのはよくないことだ、という考えは社会の前提になりつつある。これまでひどい差別や偏見にあいやすかった同性愛者のことも含めて、差別をなくしていこうという変化が起きている。

 こういう空気の変化の中で、しばしばポリティカル・コレクトネス(政治的な正しさ)をめぐる議論が起きる。具体的には、下記のような声だ。

 「また言ってはいけないことが増えてしまって、窮屈だ」 「ポリコレ(ポリティカル・コレクトネスの略)ばかりで正直疲れる」 「笑いがつまらなくなる」 「SOGIハラ(注)? またハラスメントの種類が増えたの? 発言を取り締まられるようで面倒だ」 「ポリコレ棒で殴られるようで怖い」



注:SOGIハラ(ソジハラ)。性的指向・性自認に関するハラスメント。いわゆる「ホモネタ」なども含まれる

 これらの反応に共通するのは、差別によって苦しんでいる背景についての想像力の欠如ではないだろうか。「差別をなくして誰もが安心して生きられる社会にしよう」という声を、「言葉狩りだ」と極端に矮小化し、そもそもなぜLGBTが声を上げなければいけないのか、というところまで想像が及ばないのだ。


ダイバーシティ=マジョリティ/マイノリティのパワーゲームをなくすこと
 そもそも今の時代、マジョリティ(多数派、強い立場の人間)/マイノリティ(少数派、弱い立場の人間)という線引きや意識自体にあまり意味がない。すべての人がなにかしらマイノリティ要素を持っているし、たとえ健康で日ごろ自分を「マイノリティ」と認識していない人でも、明日交通事故にあって、社会の中で人数の少ない車椅子ユーザーになるかもしれない。

 それを考えれば、「自分はマジョリティに属していて、マイノリティのことを考える必要などない」という意識は、ダイバーシティ時代のビジネスパーソンの感覚としては時代錯誤だ。

 多様性が受け入れられる職場を目指すことは、ダイバーシティの考えになじまないからといって、これまでマジョリティでいられた人を立場の弱い人(=マイノリティ)にしてしまうような話ではない。

 ダイバーシティとは、マジョリティがマイノリティを抑圧するパワーゲームを解体して、属性にかかわらず1人ひとりが尊重される社会へシフトすることだ。

 ダイバーシティ推進は、マジョリティが「マイノリティのため」に進める施策ではない。組織の風土そのものを、1人ひとりが心理的安全性を感じながら力を発揮できるように整えていくことなのだ。ホモフォビアをなくしていくことも、このベクトルの上にある。







https://www0.0123movies.com/movies-milk-2008-0123movies.html?play=1

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七帝柔道のノウハウ 特に亀のノウハウは打撃のあるMMAでは全く使えない!? 増田 ちなみに、中井は僕と同じく、北大(北海道大学)で七帝柔道をやっていたわけだけど、七帝柔道の技術はMMA(総合格闘技)に通用するものだった? 中井 それは……似ているようですけど、MMAでは使えなかったと思います。実際エンセンと練習しながら「俺は今まで何をやっていたんだ」と愕然としたことが何度もありました。ただ誤解してほしくないのは、決して七帝柔道が劣っているという意味ではないんです。総合で使えるかどうかということであって、やはり七帝柔道と総合格闘技は、競技としては別ですから。





















http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49520





【特別対談】ニッポンにはいま、格闘技が足りない!
増田俊也と中井祐樹が出した「結論」


細田 マサシ




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神楽坂「la kagu」で行われた、最強を求める二人のトークライブ(写真提供/新潮社)

伝説のトーナメントを振り返る

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞した作家・増田俊也氏と、柔道とブラジリアン柔術を極め、現在は「パラエストラ東京」の代表として柔術の普及に力を注ぐ伝説の格闘家・中井祐樹氏。北海道大学柔道部の先輩・後輩である二人が、このたび、『本当の強さとは何か』(新潮社)という対談書を出版した。

本書には、心の弱さや、体の弱さに悩む人の助けとなるような、強くなるための思想や思考法がふんだんに詰め込まれている。格闘技ファンはもちろんのこと、すべてのスポーツマンやビジネスマン、あるいは主婦まで、誰もが参考にすべき、そして心を震わされる言葉が満載だ。

この対談書の発売を記念して、去る7月28日、神楽坂の「la kagu」にて、増田氏と中井氏のトークイベント「本当の強さとは何か?」が開催された。平日にもかかわらず満員盛況となったこのイベントの一部をここに特別公開!

増田 中井祐樹は、現代の格闘技界においてレジェンドになりうる存在だ、と僕は思っている。「柔道の鬼」の木村政彦、極真空手創始者の大山倍達に並ぶと言ってもいいかな。

中井 いやいやいや、よくないですって!(笑)

増田 でも海外に行くと、格闘技関係者で「ユーキ・ナカイ」の名前を知らない人がいないんだから。

その中井のすごさや強さを一人でも多くの人に知ってもらいたくて、今回はこの対談本を作ったわけだけれど、やはり中井の伝説を語るうえで、VTJ95(バーリトゥード・ジャパン・オープン95)は外せないよね。

中井 自分の口から「伝説」とは言えませんが、広く知られるようになったきっかけは間違いなくVTJ95ですね。

増田 総合格闘技の黎明期といえる1995年4月20日、日本武道館で行われた「VTJ 95」。世界中から格闘家が集結する中、中井は過酷なワンディトーナメントにエントリーされたわけだけど、あれは壮絶だったよね。1回戦で「喧嘩屋」の異名をとるオランダの空手家、ジェラルド・ゴルドーとぶつけられて、いきなり右目負傷でしょう(※筆者註・その後失明していたことが判明)。それなのに、あれよあれよと勝ち進んでさ。決勝ではあのヒクソン・グレイシーと闘うって……凄い経験だったと思う。

中井 北大の先輩である増田さんに、そこまで言っていただけると本当に嬉しいですね

増田 中井は謙虚だから自分ではそう言わない。だから、僕が言わなきゃ仕方がないんだよ(笑)。さて、VTJ95について振り返ってほしいんだけれど、その大会の「源流」ともいうべき、第1回のUFCが1993年にアメリカ・コロラド州で開かれた。ヒクソンの弟、ホイス・グレイシーが優勝して、「僕の兄は僕の10倍強い」という有名な言葉を残して、グレイシー柔術の強さを見せつけた大会だった。

当時は「アルティメット大会」と呼ばれていたけれど、あれから早いもので23年が経った。この当時、中井はすでにプロ修斗の選手だったでしょう。現役格闘家の眼から、あの大会はどう映っていたの?

中井 僕がプロ格闘家になったのは1993年でしたが、当時はグレイシー柔術なんて誰も知らない時代でした。UFCも、今でこそ世界で最も人気のある格闘技イベントとなっていますが、最初は雑誌の記事を読むくらいで、「へえ、こんなのやったんだ」というぐらいでしたね。第一回大会をビデオで観たのは、随分後になってからでした。

増田 じゃあ、そんなに関心あったわけではなかったと。

中井 日本でも活躍していたアメリカ出身の格闘家、ケン・シャムロックがホイスに準決勝で負けたと知って「ああ、シャムロックが負けたのか」とか思ったくらいですね。ただ、僕の師である佐山(聡)先生から「中井はいつか、グレイシーとやることになるかもしれないよ」とは言われていたので、どういうものかなという興味はありましたが。

増田 最初のVTJが行われたのが94年でしょう。そこでヒクソン・グレイシーという選手が日本に来た。そして、いともあっさり勝ち進んで行った。俺はそのときの様子が本当に不思議でね。戦って呆気なく敗れた選手が「いやいや、次やれば俺が勝つ」とか口々に言うんだけど、結果誰一人として勝てない。「これは一体何なんだ」と。

中井 ヒクソンの戦い方は、「相手の力を出させずに勝つ」、そんな感じでしたよね。僕も正直、あの試合を見ていても、グレイシーの凄さというものがなんなのかわかりませんでした。
ヒクソンの強さの秘密

中井 ただ、ちょうどその頃に、グレイシー柔術の使い手であるエンセン井上が修斗に入ってくるんです。あれが本当に大きかった。

増田 エンセン井上がグレイシー柔術を修得しているというのは、最初から言われてはいたんだよね。

中井 彼はハワイに住んでいて、ヒクソンの兄であるヘウソン・グレイシーの自宅で家族同然に生活していた時期があった。あまり知られていないんですが、実は相当深いところまで柔術を修得しているはずなんです。そういった存在は、それまで日本にはいなかった。彼が修斗に来たことは、日本の総合格闘技の歴史を語る上で大きな意味があったと思うんですよ。

(※筆者註:その後、エンセン井上はUWFインターナショナルの道場に出稽古に行って、桜庭和志とも練習に励む。桜庭のその後の快進撃にも大いに影響を与えている)

彼は「ホントはこれ教えちゃいけないんだけど…」なんて言いながら、僕にいろいろグレイシー柔術のテクニックを教えてくれました。そういう意味では、僕にもグレイシーのエッセンスは入っているということになるのかなと思いますね。

増田 ちなみに、中井は僕と同じく、北大(北海道大学)で七帝柔道をやっていたわけだけど、七帝柔道の技術はMMA(総合格闘技)に通用するものだった?

中井 それは……似ているようですけど、MMAでは使えなかったと思います。実際エンセンと練習しながら「俺は今まで何をやっていたんだ」と愕然としたことが何度もありました。ただ誤解してほしくないのは、決して七帝柔道が劣っているという意味ではないんです。総合で使えるかどうかということであって、やはり七帝柔道と総合格闘技は、競技としては別ですから。

増田 なるほどね。それで、VTJ94で日本人格闘家が軒並み敗れて、翌年のVTJ95にいよいよ「日本最後の切り札」として中井が出場することになるんだけど、やっぱり、この大会に合わせていつもとは違う練習をしていたの?

中井 自分よりも身体の大きい選手とやるんで、とにかく下にならないことを念頭に練習をしました。フットワーク1時間とか、倒れてもすぐ立ってとか……ただ、基本的にはそう特別なことをしたわけではなかったように思います。

増田 あの日のことは僕も色んなところで書いているからここでは割愛するけど……とにかく、ジェラルド・ゴルドーに勝ち、グレイグ・ピットマンに勝ち、ヒクソンまで到達する。中井にとってもそうだけど、日本のMMAにとっても記念碑的な大会だったと思う。実際に彼らと戦ってみてどうだった?

中井 当たり前の話ですけど、みんなデカイんですよ。それを承知で出たわけですが。もちろん、ゴルドー戦で眼をケガしたことがクローズアップされがちなんですけど、あの日の僕はとにかく楽しかった。それは間違いないんです。

増田 それで、勝ち進んでヒクソンと戦うわけだよね。ヒクソンには、実際どんな印象を持った?

中井 印象は……僕は寝技で勝負してやろうと思って早々に寝技に引き込むんですけど、やっぱり力の差はありました。技術の高さ、これほどまで差があるのかと痛感しましたね。

グレイシー一族の、なにがスゴイのか

増田 俺ね、グレイシーって本当に凄いって思っている。批判する人も多いし、今でこそPRIDEの後期に、ホイラーやホイスが敗れたことで評価を下げたように見えるかもしれないけど、でもそれまでの十年間、彼らの戦法や攻略法というのは、まったく解けなかったんだよ。「フェルマーの最終定理」みたいなもんで(笑)。


昨年末、息子・クロンの勝利を祝うヒクソン・グレイシー(中央後ろ)

中井 ホントそうですよね。今の時代に彼らを批判するなんて容易いことです。かつては、あの技術体系を超えられなかし、解読すらできなかったんですから。

増田 グレイシー一族って、たった10年、20年であのシステムを創り上げた。それだけでも特筆に値するのに、彼らが決してフィジカルエリートでもなんでもないというのも凄いわけでね。たとえば室伏広治みたいにトップエリートの血が入って、その上で英才教育を受けて、さらに血のにじむような努力を重ねたというのなら話は別だよ。

日本の柔道五輪代表でもプロ野球選手でも、みんなフィジカルエリートのトップで、とんでもない競技人口のトーナメントを勝ち上がったフィジカルヒエラルキーのトップ中のトップ。でも、ヒクソンもホイスも体格はそんなに素晴らしいわけでもない。つまり、技術だけでトップに立ったわけでしょう。

中井 凄いことなんですよ、本当に。

二人の北大での出会いから、グレイシー柔術その他の格闘技の魅力について、そして、強くなるための思考法、鍛錬法を記した、まさに「最強」を求めた一冊(amazonはこちらから)

増田 だから、今のMMAを見て、それを基準にグレイシーを「遅れている」って批判するのはどうなのかなって思うよ。そりゃあ今のMMAを基準にしたら原始的なものだよ。でもMMA、バーリトゥードに使える技術を開発したのは、間違いなくグレイシー一族で、世界中のフィジカルエリートの格闘家たちが挑んでも10年間も退け続けた。いかに彼らの技術が突出していたかという証左だよ。

まずは敬意を表するのが先でしょう。第1回UFCで、ホイスが旋風を起こさなかったら、今は何も始まってないんだからさ。

中井 もともとブラジリアン柔術の始祖で、ヒクソンやホイスの父であるエリオ・グレイシーが、細くて体力がない人でした。「それでも勝つにはどうすればいいか」を突き詰めて、寝技を徹底的に鍛えれば簡単には負けない、というところに辿り着いた。総合格闘技でもノールールでも負けない格闘技、というところからスタートしているんですよね。もともと強くはない人間を、「負けない格闘家にする」という発想には、それだけで敬意を払いたくなります。

増田 そんなヒクソンとの試合が、中井にとってMMA最後の試合ってことになったわけで、そこから柔術に転向するわけだけど……それはどこかのタイミングで決めていたの?

中井 いえ、そういうわけでもなかったです。VTJ95の半年後に「ジアン・マチャドと柔術マッチをやってくれ」っていう依頼があって、最初は「なんで道着に戻んなきゃいけないんだ」って抵抗がありました。

増田 じゃあ「柔術でやろう」という決意はどこで固まったの?

中井 96年に朝日(昇。修斗四天王の一人)さんが、ホイラーとやって負けるんですよ。そのときですね、はっきり意識が変わったのは。柔術って、こんなにすごいのかと。

増田 あの試合というのは、朝日選手という日本のトップの選手が、何もさせてもらえないで敗れてしまうわけだよね。

中井 そうです。そこで自分が柔術の黒帯になって、ホイラーと戦えるくらいのレベルになれば、他の選手の刺激にもなるし、みんなに柔術のテクニックも教えられるだろうと思ったんです。

増田 そうすることで、日本の総合のレベルも勝率も確実にアップするわけだからと。

中井 ブラジリアン柔術の動きも技術も、まだ日本には知れ渡っていなかったですから。それで柔術人口も増えれば、日本のレベルの底上げにもつながりますし。
強くなるための心の持ち方、教えます

増田 実際、中井は引退後「パラエストラ東京」を創設して、「柔術を伝える、教える」ことを中心に活動を始めた。日本の格闘技のレベルは確実に底上げされたと思う。会社員や主婦までが、柔術を習うようになったわけで、それはひと昔前では考えられないことだよね。

ところで、柔術を習う一般の会員さんとの関わりとか、どこまで続けられるのかといった年齢的な悩みとか、そのあたりどう考えているの?(会場に柔術を習っている40代の男性がおり、「40を過ぎてくると体が動かなくなる。加齢との向き合い方を教えてほしい」との質問が出たことを踏まえて)

中井 まあ、僕自身の気持ちでいえば、確かに30すぎると、疲れがとれないとか、ケガが治りにくいとかいろいろあるんですけど、ただ、ある程度の年齢に達することでわかることもあるんですよね。今、自分は46ですけど、現役選手のようなペースでは無理だけど、自分のペースというものを掴めてきました。そういうペースを掴めるようになるかどうかが、物事を続けられるコツだと思うんです。

増田 そのコツをつかむには、やっぱり経験が必要なんだよね、

中井 で、自分の場合、どうやって強さを維持するかということですが、自分のペースを保ちつつ、誰の相手もする、ということです。例えばUFCファイターの相手もするし、大学生とも相手をする。はたまた、今日見学に来た人とも相手をする。そこで一本取られてもいい。

取られたら悔しいんですけど、僕は現役の選手ではないので、負けることにそこまで臆病にならなくていい。だから、負けて学ぶことが増えるから、さらに強くなれる、という考え方でいますね。

増田 何事もそうなんだけど、続けるということは難しい。特に自分が強くなっていることを実感できないと、格闘技の場合は続ける意欲がなくなってしまう。

中井 一般の会員さんは、忙しい仕事をやりくりしながら、夜遅くに道場に来たりしている。「すごく頑張っているな」ってつくづく思いますね。だから強くなってほしい。こちらの指導にも熱が入ります。「続けるモチベーション」ということを改めて考えると、やっぱり帯制度というのは偉大なんですよね。あれは凄い。誰にでも身近な目標を与えられるから、続ける意欲につながる。

増田 帯制度を発明した、講道館の慧眼なんだよね、そこは。

中井 例えば青帯の人がいるとしますね。UFCに出ていた吉田善行も青帯。上田将勝も青帯。「黒じゃなくて青帯かよ!」って揶揄する人もいますけど、一般の会員の方にすれば、青帯を取れば彼ら一流選手と並べられる!という意欲につながりますからね。あのブロック・レスナーも青帯ですから(笑)。

増田 やっぱり、精進しようと考えるんだよね。帯の色で進級するシステムっていうのは向上意欲と非常にリンクする。「自分より下の帯の人に負けたくない」とか。

中井 柔術をやりはじめると基本「足りないことだらけ」であることに気づくんですよね。だから、技も覚えたい。体力もつけたい。やることがいっぱいあって大変なんですよ。だから面白いし、続けたくなる。一本取られて悔しいと思うようになれば、それは強くなっているということ、心が生きている証拠です。
増田 強くなりたいとは誰もが思うけれど、それを突き詰めて「腕の一本なくしてもいいから、相手に勝ちたい」とまで考えている人もいるよね。真剣にやればそうなる。俺だって北大柔道部のときは「腕の一本ぐらいなくなってもいい。それでも勝ちたい」って思ってた。そんな思いで試合をしてケガをしたときに、主治医の先生が「人生は長いんだよ」って言うんだけど、そんなこといくら言われても、その時はわからないんだよ(笑)。

中井 そうなんですよね。「人生って長い」というのが、若い時は実感としてわからない。

増田 わからないんだよ。でもね、そうやってケガしながら打ち込んできて、後悔はないわけ。まったくない。周りから見たらちっぽけな世界の些細な出来事なんだろうけど、でも自分にとってはすごく大切な時間でね。だから、柔術をやっている人、格闘技をやっている人、いろいろいるけど、その時の自分の気持ちを一番大事にしてほしいと俺は思う。

中井 わかります、それはよく分かりますね。

増田 だって、中井はMMAを続けたかったけど、ゴルドー戦のケガもあって、総合格闘技で戦うためのライセンスが下りなかったわけでしょう。やりたくてもやれないっていうのは、これはきついよな。

中井 あのときは……きついですよね。「なんで俺だけ」という気持ちにもなるし。

増田 そんな、まさに「死闘」ともいうべき戦いを続ける中で、「死の恐怖」を覚えたことはあった?

中井 柔道や柔術をやるなかでは、ないですね。受け身さえとれたら死なないっていうのがありますから。ただ、総合格闘技には打撃があるんで、死と隣り合わせなのは間違いないとは思いました。

増田 それはVTJのときに思った?

中井 あのときはさすがに死ぬかもしれないと思いました。でも、通常の修斗の公式戦でも思うことはありました。打撃がある試合は当たり所が悪ければ死んでしまいますからね。

増田 そうだよなあ。

中井 だから僕は、総合格闘技のリングに選手を送り出すときは、「自分の教え子が死ぬかもしれないんだ」という覚悟を持って送りだしています。だからこそ、こちらも「死なないための技術」を必死で教えなければならないんですよ。

増田 ちなみに、会員さんのなかで、実際に総合格闘技や柔術の大会で試合をするまでになる人の割合ってどれくらい?

中井 試合するのは10人に1人くらいかな…。でも、特に試合を勧めることはないです。試合が全てではないですし、事実、「体を丈夫にしたい」という思いで柔術を習っている人も、必死に練習していますから。そこに分け隔てはありません。とにかく、少しでも興味を持たれたなら、一度道場覗いてみてほしいですね。僕がやさしく、相手をしますから(笑)。
なぜ、いまの格闘技は面白くないのか

増田 MMAの歴史を紐解いてみると、さっきも言ったように、93年の第1回UFCから23年が経ったわけでしょう。今は格闘技が競技化、スポーツ化したといわれたりもしている。ある人は「格闘技として、重要な何かが無くなっている」と言ったりもする。はたしてどうなんだろう?

中井 「異種格闘技戦」とか「アルティメット」とか「VTJ」とか、競技化していない時代の他流試合って、やっぱり刺激的で面白いんですよ。違う格闘技がぶつかり合ったときの化学反応を見るのもそうだし、そもそも、今までやったことも見たこともないものだから。その方が面白かったという意見はわかります。事実「最近の総合格闘技はあんまり面白くない」という意見も聞きますよ。

増田 やっぱりよく聞くんだ。

中井 聞きます。技術に特化するようになると、専門家は面白くても、ふらっと見た人が楽しめるものになるかといったら微妙ですよね。だから「UFCが全米で大人気!」って聞いても、本当にそうなのかなあって疑問に思うんですよ。本当にああいう試合を、アメリカのお母さんたちは楽しんでいるんだろうかと(笑)。

増田 確かにアメリカのお母さんは楽しめていないかもしれないね(笑)。

中井 そんな中で、ファンタジー満載な選手が華麗な一本勝ちを決めたり、強烈なダウンシーンを見せたりすると、「ああ、面白いな」となるわけでね。そういう試合は一般の人でも喜ぶ。でも皮肉なことに、積極的な一本狙いの選手は必ずしもチャンピオンになれなかったりしますからね。

増田 難しい問題だよなあ。

中井 ですから、一見分かりづらい技術のことや、画面では伝わらない選手のマインドなんかを、テレビや雑誌などの媒体でわかりやすく伝えていくのも、自分の役割かなと思っています。自分は格闘技ってそんなに難しいものではないって思っているんですよ。例えば、ツイッターをやっているんですけど、なんでも答えてますよ、僕は。140字でほとんどのことは答えられると思っています。

増田 ツイッターでQ&A、やってるよね(笑)。

中井 石原裕次郎から美空ひばりから格闘技まで、わかりやすく伝えられますよ(笑)。

増田 なるほど(笑)。

中井 格闘技……これは持論ですけど、国民全員がやるべきでしょう!と思っています。自分に自信をつけるのは格闘技が一番いいんですよ。あんまりしょっちゅうは言わないけれど、絶対そう思っています。それができないなら、すべての小中学校の体育館に綱を吊るすぐらいはしてほしいですよ。腕を鍛えるための綱をね。ねえ。増田さん、増田さんからも「綱行政」を広めるように訴えてくださいよ。お願いします(笑)。

増田 中井も今後は嘉納先生(嘉納治五郎=講道館柔道の創始者)みたいに、本をたくさん出して、いろんなことを伝えていかなきゃいけない。技術書もそうだけど、格闘技の根幹にある思想もね……嘉納先生はそういう思想書もいっぱい残している。中井もその必要はあると思う。この本が、そのきっかけになればとも思っているんだけど。

中井 綱行政を広めるきっかけに(笑)。

増田 それも含めてね(笑)。

中井 卒業論文が書けないと思って、大学を中退したクチですから、書くのは苦手ですけどね。でも、自分の考えは今後、どんどん発信していけたらいいな、と思います!

増田 中井の言葉は、格闘家だけでなく、サラリーマンを筆頭に「日々を闘う人たち」にも刺激になると思うんだ。だから俺も中井が言葉を広めていくための手伝いができればと思ってる。

(協力・新潮社)

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歳を取っても体格差があっても負けない格闘技とは?






レスラーにしてもボクサーにしろ体重制度 体格差
年齢による体力差


どうしても不利になってしまいます

例えばこのロシアの軽量級60kgレスラーと重量級150kgパワリフターとのレスリング勝負でも
やっぱり体力差 体格差の違いがでてしまいますねぇ



私的には

小さい人が大きい人を倒して上になるのはかなり困難かと

ガードポジションの発達した格闘技でないと大きくて若くて元気な相手と戦っていけるのか?

て思うんですよ

んでもって

私なりに考えた結果

柔術とかルタリブレ ノーギ グラップリング 七帝柔道 高専柔道 
などガードからの攻防ノウハウが発達したものが

年齢差体格差をある程度埋められる

最も効果的な格闘技だと断定します

いや

女性にしろ身体の大きな男に襲われて上を取れるかというと
かなり困難かと

ですんでガードポジション 下から攻める事の出来るノウハウのある格闘技が有効だといえるでしょう

ちなみにブラジル アメリカ 日本では柔術を成人した男子女子(30歳過ぎた)が始めるのはフツーですが

ロシアだとサンボや柔道 レスリングを成人した男子が始めるのはまずいない 皆無だと

ロシアのサンボツアー組んだ日本人サンビストの先生がおっしゃっていましたね

柔術は弱い者が戦える格闘技なんです

ちなみにMMAもガードポジションがありますが

やはりガードからのアクションを一切ジャッジに評価されないレスリング+キックボクシング(ムエタイ)的ルールですんで

正直ガードからのノウハウは柔術やノーギに比べて発達していないんですねぇ…

今時藁谷固めでタップアウトするプロがいたり(汗)

あれで寝技に制限がなければ文字通りVT同様 最強の格闘技になっていたでしょうに…

クソみたいなアメリカのコミッションがMMAを最強から遠い格闘技にしちゃった

弱い者では戦えない競技にしてしまった

そんな感じですね

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ボクシングコミッション アスレチックコミッションが格闘技のルールを制約する!バーリトゥードが無くなりMMAに強制的に変えられる現実!格闘技界を支配するボクシングコミッション「それが俺がもともとやりたかったことなんだよ。ずっと掌打アリのルールでEBIを開催したかったんだ。でもコミッションとのやりとりが面倒でな。打撃が入ると、コミッションの認可が必要になってくる。するとやたら役所手続きが増えるんだよ。最初はコンバット柔術をオープンなマットでやろうとしたら、コミッションが『ケージじゃなきゃ許可できない』と言い出した。さらに『グローブも着用しろ』と言われてよ。俺は10分1ラウンドでやりたかったけど、これも『2分3ラウンドにしろ』と言われた」



































https://note.mu/gong_kakutogi/n/n946fa9fc30ad





【QUINTET-EBI】エディ・ブラボー「EBIの男性部門はどんどん変わっていって、グラップリングの大会じゃなくなる予定だよ」『木村政彦 外伝』『木村政彦 柔道の技』同時発売記念インタビュー




ゴング格闘技

2018/08/07 13:59




『QUINTET.2』で「TEAM 10th Planet」とともに来日した総帥エディ・ブラボー。試合では、石井慧率いる「TEAM VAGABOND」と桜庭和志率いる「TEAM Reebok」を見事破り、優勝に輝いた。米国で独自のグラップリング大会「EBI」を主催しているエディは、いかなる考えのもとに「EBI」を創設し、その先に何を見ているのか。「EBI」ベストバウトを訊いていくうちに、エディは大いなる野望を語り始めた!「QUINTET」でグラップリングに興味を持った読者に、その深遠なる世界を動画とともに探訪してほしい。聞き手は『ゴング格闘技』エディ番でお馴染みの堀内勇氏だ。



──(前回の続き)さて、QUINTETを見て、あなたやその弟子たちに興味を持つ人もいるでしょうから、ここからはあなたの主催するトーナメント、EBI(エディ・ブラボー・インビテーショナル)について詳しくお伺いしたいと思います。近年のグラップリング界におけるサブミッション・オンリー・ムーブメントの代表的な大会であり、UFCファイトパスに入会すれば過去の全大会が見ることができます。

「さっきも言ったけど、俺はサブミッションで決着しなければ両者失格になるグレイシー・ナショナルズのルールが大好きだったんだ。お互い必死に極めを狙いにゆくからな。EBIでもやろうと思ったんだけど、16人のトーナメントで全員が失格になっちまったら目も当てられない。だから(本戦においてサブミッションで決着が付かなかった時のために)独自の延長ルールを考え出したんだ」

──サッカーのPK戦に近いルールですよね。(※延長に入ると選手は攻撃側と防御側に分かれ、攻撃側はバックかスパイダーウェブ(腕十字を取る前の体勢)を選択してそこから開始。攻撃側が極めるか防御側がエスケープをすると攻守交代。一つのターンで一本&エスケープを達成した側が勝利。決着が付かない場合は3回までターンが繰り返され、最後は極めあるいはエスケープに費やした合計時間で勝敗が決定される)。今回のあなたのチームのエースというべきジオ(マルティネス)をはじめとして、この大会を通して数々の才能が世界に紹介されました。

「ああ。クレイグ・ジョーンズ、ゲイリー・トノン、エディ・カミングス、ゴードン・ライアン……」

──全員、現在世界で大きく注目されているグラップラーたちですよね。そんなEBIに興味を持った人のために、エディの立場からぜひ見るべきオススメの試合ベスト5を選んでいただけませんか。

「うむ。No.1は『EBI 10』の決勝だな。ジオがエディ・カミングスを倒した試合だ」



UFC® FIGHT PASS™ -Eddie Bravo Invitational 10: The BantamweightsThe world's most exciting submission-only grappling tournamenwww.ufc.tv

──衝撃的でしたね。現在世界一の足関節師と言われており、サブオンリールールなら誰も勝てないだろうと思われていたカミングス相手に、ジオが延長に持ち込んで一本を奪いました。

「そしてNo.2は第1回大会だ。ジオがジェフ・グローバーに勝ったやつだ」



UFC® FIGHT PASS™ -Eddie Bravo Invitational 1: The FeatherweightsEddie Bravo Invitational 1: The Featherweights full event repwww.ufc.tv

──これも驚きでした。私はこの大会までジオという選手を知らなかったので、南カリフォルニアのグラップリング界で輝き続けていたジェフが当然勝つものと思っていたのですが……。

「ああ、延長が3度繰り返されたんだ。正直、これは俺が事前にもっとも恐れていたシナリオだったんだよ。最後までどちらもサブミッションが取れなかったらどうすんだ、特に決勝戦でそうなったら最悪だってな。で、よりによって最初の大会でそれが起こっちまったんだよ! これは終了時には、誰もどっちが勝ったか分からないくらい競った試合だ。で、集計時間を見た俺は『お、これは大騒ぎになるぞ!』って思ったんだ。それでアナウンスをさせたんだ。『勝者は……ジオーーッ!』ってな。そうしたら会場が爆発だ。そこで俺も分かったんだ。この延長システムは、最後までサブミッションがなくても盛り上がるってな」



──なるほど。

「でも、いつもそうなるわけじゃないんだ。3度目の延長が終わった時に、すでにどっちが勝ったか明白な時もある。だからそこもちょっと変えることにしたんだよ。最後の延長で攻守が交代した時には、あらかじめ『この選手が◯◯秒以内にエスケープできれば勝ち、できなきゃ負けだ』ってことをアナウンスするんだ。そうすると最後の攻防でその時間が近づくと、客席からカウントダウンがはじまって盛り上がるってわけだ。そうやって俺たちも学んで、一回一回少しずつ大会を改良しているんだよ」

──グラップリングを魅せるために試行錯誤があるんですね。ではNo.3は?

「『EBI 2』の決勝、ジオがファビオ・パッソスに勝った試合だ」



UFC® FIGHT PASS™ -Eddie Bravo Invitational 2: The BantamweightsEddie Bravo Invitational: The Bantamweights full event replaywww.ufc.tv

──なるほど、パッソスはギありの柔術で芝本幸司選手を倒したこともある強豪ですね……って、ここまで全部ジオの試合じゃないですか!

「ハハハ、No.4はダニー(プロポコス)が『EBI2』で優勝した試合で、No.5は『EBI13』でブギー(ジオの兄のリッチー・マルチネス)が優勝したコンバット柔術(ブラボーが考案した、掌底による打撃が許されたルールの試合)の4人トーナメントだな」



UFC® FIGHT PASS™ -Eddie Bravo Invitational 2: The LightweightsEddie Bravo Invitational 2: Lightweights full event replay.www.ufc.tv



UFC® FIGHT PASS™ -Eddie Bravo Invitational 13: The LightweightsEBI returns to UFC FIGHT PASS with one of their best tournamewww.ufc.tv

──全て10th Planetの選手が輝いた試合ですね。

「あとはグレイス・ガンドゥラムが出た全ての試合だな」




──彼女の試合も必見ですね! 10代であどけない顔つきの東洋系の少女グレイスは、素晴らしく洗練されたラバーガードを使いこなします。さらにモダン柔術の旗手というべきジョアオ・ミヤオが参戦した「EBI 4」や、後にADCC世界王者となるゴードン・ライアンがブレイクした「EBI 6」の無差別級トーナメント等も見どころに溢れていました。これからもEBIはグラップリング界で重要な位置を占め続けることになりそうですね。

「いや、EBIの男性部門はこれからどんどん変わっていって、グラップリングの大会じゃなくなる予定だよ」

──ええっ! そうなんですか !?

「ああ、EBIでは今までも延長ルールとか、他の大会とは違うことをやってきた。今後は徐々に試合を(掌底による打撃が許された)コンバット柔術ルールに変えていくつもりなんだ」

──これだけ名勝負を生み出して人材も輩出したグラップリング大会をなくしてしまうと!

「ああ、次のEBIは16人による完全なコンバット柔術ルールで開催するよ」




──なんと。

「それが俺がもともとやりたかったことなんだよ。ずっと掌打アリのルールでEBIを開催したかったんだ。でもコミッションとのやりとりが面倒でな。打撃が入ると、コミッションの認可が必要になってくる。するとやたら役所手続きが増えるんだよ。最初はコンバット柔術をオープンなマットでやろうとしたら、コミッションが『ケージじゃなきゃ許可できない』と言い出した。さらに『グローブも着用しろ』と言われてよ。俺は10分1ラウンドでやりたかったけど、これも『2分3ラウンドにしろ』と言われた」

──なんか杓子定規にMMAの基準を押し付けきている感じですね。

「それで俺は、『せめて3分3ラウンドでやらせてくれ』と交渉して、やっと許可を得たんだ。正直こりゃダメだなって思ったんだけど、とりあえずMMAの大会で1試合コンバット柔術ルールをやってみたんだ。でも全然冴えなかったんだよ。ケージでグローブをつけてやってもな。その後もう一度試したけど、これもイマイチだった」

──コンバット柔術をケージでMMAの中に混ぜて行っても、MMAの劣化版みたいに見えてしまいますもんね。

「そこで、コンバット柔術はしばらく引っ込めて、グラップリングルールのEBIを開催してたんだよ。それが盛り上がってきたところで、再びコミッションにオープンなマットで、掌打アリでやらせてくれと交渉したら、許可が出たんだよ。そこでEBIトーナメントの中にスペシャルマッチとしてコンバット柔術の試合も入れたら、うまくいったんだ。だから次は全てコンバット柔術ルールでトーナメントをやるんだ」

──もう参加選手は集まっているんですか。

「ああ、たくさんいるぞ。大部分はMMAファイターだけどな。柔術家どもはやりたがらねえんだ」

──(かつてEBIに出た)ジョアオ・ミヤオ等がコンバット柔術に参加するとは考えにくいですよね。

「まあな。MMAファイターはこんなの楽勝だと思ってるけど、柔術家は恐れおののいているんだ。いまのところコンバット柔術に積極的な柔術家は俺のところの選手だけだ。ジオはやりたがっているし、ブギーは以前はやりたがらなかったけど、今は大好きだ。PJバーチもやったし、ベン・エディもな」

──ベン・エディは最近コンバット柔術ルールで、ウィルソン・ヘイス(黒帯柔術家にして、UFCフライ級王座挑戦経験もあるファイター)と対戦し、なんとラバーガードから腕を極めて一本勝ちしました。



UFC® FIGHT PASS™ -Ben Eddy vs Wilson Reis CJJW 1: Special MatchBen Eddy vs Wilson Reis from Combat Jiu-Jitsu Worlds 1 on Novwww.ufc.tv

「柔術を始めた頃から、俺には一つの夢があった。それはMMAにおける柔術の効力を高めることだ。打撃アリの状況で通用する柔術を作り上げることだ。それを実現するのがこのコンバット柔術ってわけだ」

──それ、ほんと昔からおっしゃってますよね。あなたがアブダビでホイラーを倒してラバーガードが注目を浴びた時も、これはMMA用の柔術の技術だと主張していました。




「ああ。正直言って俺はもうMMA自体をあまり見ねえんだ」

──そうなんですか!

「そこには柔術の技術がないからな。試合はいつもスタンドで開始して、そのままグラウンドに一度も行かずに終わる試合さえ少なくない。俺はキックボクシングやレスリングのファンというわけじゃないからな。俺が見たいのはサブミッションなんだ。打撃を制してのな。現在のMMAにおいて、柔術のレベルは今までになく下がってしまっているよ。俺にはまったく面白くねえよ」

──なるほど。

「だから俺のコンバット柔術は、本物の柔術を見たいと願う柔術ファンのためのものでもあるんだ。打撃がある中でも通用する、ピュアな柔術、よりリアリスティックな柔術だ。それこそがEBIの進む道なんだ。あ、一つ言い忘れてた。EBIの女子部門はこれからもサブミッション・オンリーだ。男子はコンバット柔術、女子はサブミッション・オンリーと順番に大会を開いてゆくんだ」

──その一貫した姿勢、改めて分かりました。ところで今回インタビューさせていただくにあたって、柔術界の革命児と呼ばれたあなたの技術について改めて考えてみました。




当初ラバーガードの開発者として脚光を浴びたエディですが、実はその主武器がロックダウン(独自の二重絡み)を用いたハーフガードからの技術であることは、メタモリスにおけるホイラー戦でも確認できました。




でも近年の柔術やグラップリング界の技術変遷を見ていると、実はあなたはもう一つ大きな技術的影響を残しているのではないかと思い当たりました。それはあなたがツイスター(グラウンドコブラツイスト)へのエントリーとして開発した、数々のトラックポジションへの入り方です。あなたは青帯の頃から、サイドを奪った後に自ら相手の下に潜り込むようにトラックポジションを取っていた。これはポジションの維持を重視する従来のブラジリアン柔術にはない発想です。




「ふむ」

──もちろんあなたの弟子のジオもこのポジションを非常に有効に活用していますが、世界柔術で2連覇を果たしたマイキー・ムスメシ等も、ベリンボロ以上にこのポジションを活用して相手のバックを制しています。




「そうなんだ。知らなかったよ」

──そうなんですか! ほんとギあり柔術には興味がないようですね。こちらはこちらでポイントゲームのための独自のゲームが進化しています。

「ああ、IBJJF(世界柔術連盟)の試合は見ていないよ。でもADCC(アブダビコンバット)には注目しているよ。で、俺が見るに近年最も大切な技術の進化はヒールフックだな。ジョン・ダナハーが中心となって発展させた技術だ。そして俺らも研究を重ねているんだ」




──はい。前述のエディ・カミングス、ゲイリー・トノン、ゴードン・ライアンらダナハー門下の選手たちが、ヒールを武器に大活躍しています。

「サブミッション・オンリー大会のムーブメントが生まれる前には、ヒールを磨く必要性はそこまで高くはなかったんだ。もちろんうちでも足関節は取り入れていたさ。シゲキ・マツダ(エディの日本人黒帯)なんかは2004年からハニーホール(インサイド・サンカク、サドルロックとも呼ばれる足関節に入るポジション。ダナハー一門がこのポジションにまつわる技術を追求したことで近年の足関節技術は飛躍的に進化したが)を使っていたしな」

──マツダ選手はかつてKOTCの沖縄大会にも参戦した人です。

「だけど、当時はそんなに足関節を重視はしてなかったんだ。うちの周囲ではハヤスタン(アルメニア出身のゴーコー・チビチアンが主催する道場)の連中はヒールを主武器にしていた。カーロ・パリシャン、マニー・ギャンブリアン、カレン・ダルビディアンらだ。でも奴らはみな口を揃えて『ヒールはMMAでは殴られるから危険だ。グラップリングでは有効だけどな』と言っていたんだ。だから俺もそれで納得してたんだよ。ヒールはそれほどやらなくてもいいってな」




──なるほど。

「でもその後サブミッション・オンリーの大会が出てきて、ヒールフックはどうでもいい技術から、最重要項目に変貌したんだ。当時、既にヒールの研究を積み重ねていたダナハーたちが、その威力をまざまざと見せつけたんだ。そこで俺たち10th Planetもヒールを本格的に取り入れた。そうしなくてはならなかったんだ。この技術の進化に付いてゆくのに、4年ほど費やすことになったぜ。そして現在とうとう、俺たちは完全にヒールフックを俺たちのシステムに取り入れることに成功した。だから現在の俺たちは、むしろ柔術のベーシックに戻っているんだよ。相手を圧倒してパスしてバックを取る柔術だ。もちろんラバーガードもツイスターも、足関節も全て取り込んだ上でだ」

──エディのシステムにおける足関節の位置付けは、基本を身につけた上での応用項目なのですか?

「いや子供も白帯も女性も、うちではみんな足関節をやるんだよ。以前はクラスに集まるメンバーのなかに、1、2人足関節の得意な者がいて、『あいつの足関節には気をつけろよ』みたいな感じだったんだ。でも今はクラス全員が足関節を習得している。うちのシステムにおける必修科目なんだ」




──内ヒールのように威力の高い技を初心者にも教えるとなると、安全性にも気を配る必要はありませんか?

「足関節が危険だということ自体が神話だよ。実際には、足関節は学べば学ぶほど怪我が少なくなるんだ。うちのシステムでは、ヒールの極め方をドリルにして反復練習する。それはタップの練習でもあるんだよ。ドリルを通して生徒たちはいつタップをするかを学び、また仕掛ける方も、どこまで極めれば相手がタップするかを学ぶ。これを繰り返すことでお互いに安全に攻防ができるようになる。だからうちで足関節で怪我をすることは滅多にないよ。もちろん少しは起こるが、それはどんなスポーツだって怪我は付き物だ。バスケットをやってりゃ膝の怪我は起きるだろ?」

──よく分かりました。ところで今回のQUINTETの魅力の一つは、組み合わせ次第で桜庭選手をはじめとしてレジェンドと呼ばれる超ベテラン選手が、若い選手と真っ向勝負することにあります。




「ああ、サクラバは格闘技業界でもっともでっかいballs(睾丸:勇気や度胸の比喩的表現)の持ち主だぜ!」

──エディ、あなたもこの舞台で戦ってみる気はありませんか?

「ああ、今回ももともとサクラバと戦ってみないかって訊かれたんだよ」

──でも今はそうやって片腕を吊っておられますから……。

「いや、俺の肩は大した問題じゃないんだ。膝も怪我しているけど、これも大丈夫だ。いずれ治る。ただ問題は俺の背中なんだよ。2年前に手術をしたんだけど、今でもどれだけハードにスパーできるか分からない状態なんだ」

──そうなんですか。

「しかし、だ。もしもハードに戦えると分かったら、サクラバと戦えるのは最高だな! そして光栄なことだ。ホイラーとの3戦目もいいし、ホイスともぜひ戦ってみたいぜ! まあホイスは俺とは一切関わりたくないだろうけどな」




──あの素晴らしい名勝負となった、メタモリスにおけるあなたとホイラーとの2戦目の後にも、ホイスはあなたに文句を付けていましたからね。ともあれ、背中の具合さえ良くなればスーパーファイトに出る気はあると。

「そう、背中次第でな。手術後に練習を再開したんだけど、すぐに膝をやっちまって、次には肩も怪我しちまったんだ。でもそっちは大丈夫だ。問題はとにかく背中だよ。手術でバカでかいディスクを挿入したんだよ。で、ドクターは柔術のことをあまり知らない人なんだけど、俺に聞いたんだ。『柔術では持ち上げて叩きつけられることはあるのですか』ってね。だから俺は『大丈夫、大丈夫。いつもグラウンドで戦いますから』って答えたんだ。そうしたらドクターは『では背中を捻る動きはどうですか? やることはありますか』って聞くんだ。そこで俺は『うーん……それは』ってなっちまったんだよ」

──さすがに下から腰を切ったり体軸を回転させる動きはありますからね。

「ああ。だからドクターが言うには、背中を捻るのはいけないし、デッドリフトや重量を加えてのスクワットもダメだということなんだ。そう言われると、かつてのように柔術はできないかもしれねえな、って思うんだよ」

──なるほど。

「もちろん俺はやりてえよ。そして実際これからもっと体を絞り込んで生涯最高のシェイプに仕上げるつもりなんだ。そして練習に復帰してどのくらい動けるか試してみるさ」

──やはりラバーガードというのは、それだけ腰や背中に負担をかける動きということですか。

「ノー。ラバーガードは原因じゃないと思うぜ。ただ……」

──長年グラップリングをしてきたせいだと。

「いや、俺は以前からずっと背中を痛めていたんだよ。柔術を始めるずっと前からな。俺は以前UPS(米国の運送会社)で働いていたんだけど、そこでさんざん積荷をしてて、背中を痛めちまったんだ。19歳の時だ。それからはずっと背中の問題を抱えていたんだけど、我慢してやってたんだ。だけどこうして40代になって、ちょっと見過ごせないほどの状態になったんだ。俺の背中どうなっちまってるんだ、ってな」

──…………。

「俺は今までずっと背中の痛みを無視してやってきたんだ。柔術家としてのキャリアを通してずっとな。本当は15分以上立っていることなんかできなかったんだけど、やってきた。最近になってとうとう『しょうがねえ、MRIを受けてみるか』って決めたんだよ。そこで、俺のL-5の部位の椎間板は完全に摩耗して無くなってたのが分かったんだよ。クッションがなく、骨と骨が直接触れ合っている状態だったんだ。で、そこを広げてバカでかいプレートを入れたんだ。だから今後、どれだけ戦えるかはまだ分かんねえんだ」

──なるほど。今回もいろいろと興味深いお話をありがとうございました。最後にエディ・ブラボー本人の今後の進むべき道を教えてください。

「このまま今やっていることを続けて、少しずつ上に登り続けることだな。今は全ての事柄が少しずつ良くなっているんだ。10th planet 全体の状況もそうだし、EBIもそうだし、俺の財政状況もそうだし(笑)、家族の状態もそうなんだ。この調子で行きたいと思っているぜ」

──今は全てが順調なんですね!

「ああ。別に大それた夢を持っているわけじゃない。別にムービースターやらTVスターになりたいとか思ってねえしな」

──ミュージシャンになるという夢は?

「おお、今でも音楽はやってるぜ。いつだって曲を作り続けてるよ。俺のアルバムはYouTubeでタダでゲットできるぜ。”mixflik of death and devotion” っていうんだ」




──リンクを載せるのでぜひみんなに聞いてもらいましょう!

「おう、15曲あるぜ。これまでになく精力的に曲を作っているんだ。でも俺は、もはやロックスターになろうとは思ってねえよ。さすがに諦めたぜ。ハハハ! 誰も俺の曲を金を出して買いたがらねえから、みんなにタダで提供してるんだ」

──でもあなたは柔術界の偉大なるスターですよ。間違いなく。

「ハハハハハ! ありがとうな!」



【関連記事】

◆エディ・ブラボーは「QUINTET」をどう捉えていたのか。


※「コンバット柔術はピュア柔術だ」というエディ・ブラボー。このインタビュー全文無料掲載は、発売間近の『木村政彦 外伝』『木村政彦 柔道の技』のPRによるものです。ぜひとも下記リンクも覗いてみてください!

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◆「木村政彦 生誕百周年記念」8月18日(土)同時刊行!
『木村政彦 外伝』



連載時に反響を呼びながら、ベストセラー『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』には収録されなかった幻の原稿「最強柔道家論争」を含む、『ゴング格闘技』連載時の珠玉の原稿や評論、さまざまな作家・格闘家・アーティストたちとの対談、さらに書き下ろし原稿、連載時の秘蔵写真&全キャプション等を収録。大宅賞&新潮ドキュメント賞ダブル受賞作は、本書によって“完全版"となる。→https://goo.gl/MkMhNs

◆『木村政彦 柔道の技』



「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」──史上最強と呼ばれた柔道家・木村政彦みずから実技・解説した幻の教則本が完全復刊! 現在、世界の格闘技界で“キムラロック"と敬意をもって称される腕緘、必殺の大外刈など、 木村政彦の「投技」「寝技」「固技」「連絡変化」すべてを完全収録。木村政彦自身による序文、さらに木村マニアの格闘家で日本ブラジリアン柔術審判部長・植松直哉による特別解説も掲載。これが“鬼の柔道"だ。→https://goo.gl/dWZdMs

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木村政彦外伝 木村政彦の技 8月18日に発売!

キムラ本2冊が今月のお盆くらいに発売します
あとキムラ連載があっさり連載終了
あんだけ煽った続編が打ち切りとは…
終始 自分語りばかりでオチが梶原一騎の自伝 男の星座で締めくくるなど

あんまし木村政彦とは関係の無い連載だったからでしょうか?
私は好きでしたが…

それとは真逆にNumberで好評連載中の柳澤健の桜庭和志連載がかなり面白いです
やっぱ格闘技プロレス好きを対象にしているのかキムラ新連載とは違って格闘技とは無縁の話に終始すろような脱線はしていないようです

木村政彦 外伝
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